【企業分析】大阪ガスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/20更新
はじめに
大阪ガス株式会社は、大阪府を中心に関西を基盤とする総合エネルギー企業です。主な事業は、都市ガスの製造・供給、電力の供給、LNGの販売などエネルギー関連事業が中心ですが、近年はライフ&ビジネスソリューション事業など新規分野にも進出しています。
今回は、大阪ガスの企業研究をするための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
大阪ガスへの就職に興味がある、以下のような就活生を対象に企業分析をしているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 大阪ガスの仕事内容が気になる
- 大阪ガスの就職難易度が知りたい
- 大阪ガスの選考対策として何をすればいいのかわからない
エネルギー以外の業界については、以下の記事で概観しています。
ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先に本記事の結論からお伝えすると、大阪ガスの就職難易度はとても高いといえます。
給与面や求人倍率、福利厚生は高水準だからです。
ですが、採用大学(高校)を見る限りでは、学歴フィルターはないでしょう。
本記事を参考に選考対策をすれば、より多くの就活生に内定のチャンスがあります。
募集している職種は「企画営業職」「エンジニアリング職」の2つです。
次からは、各事業の詳しい内容や就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
大阪ガス株式会社について
会社概要
大阪ガス株式会社は、1897年に設立されたガス会社です。
大阪ガスの事業内容は、ガスの製造、供給および販売、LNGの供給および販売、電力の発電、供給および販売、ガス機器の販売、ガス工事の受注などです。
近畿地方を中心に事業を展開し、都市ガスの販売量では全国2位を誇ります。
大阪ガスは、技術を企業競争力の基盤とし、研究開発を最も重要な企業差別化戦略の一つと位置づけています。
例えば、「低輻射方式」などの新技術の研究開発に積極的です。
また、国内外での事業展開も進めており、東南アジアやアメリカ合衆国などでの発電所運営やLNG基地の開発にも参画しています。
さらに、大阪ガスは電力の卸・小売事業にも力を入れており、関西電力や沖縄電力などへの都市ガス供給も行っています。
国内外での発電施設の総出力は約301万kWに達し、エネルギー供給の多様化を図っている会社です。
大阪ガスは創業以来、「お客様の暮らしを豊かにする」ことを理念に掲げ、地域密着型のサービスを提供してきました。
例えば、24時間365日のサポート体制を整え、迅速かつきめ細やかな対応を行っています。また、ガスビルのリノベーションや複合ビル開発など、地域社会への貢献にも活動的です。
大阪ガスは、これからも技術革新と地域密着型のサービスを通じて、お客様の暮らしを支え続ける企業であり続けるでしょう。
各事業別の売上規模
大阪ガス株式会社の2023年3月期の総売上高は、2兆2,751億1,300万円でした。
2022年3月期は1兆5,911億2,000万円で、+ 43.0%増加しました。
経常利益は756億4,900万円で、前年同期比の-33.4%と減少しました。
減益となったのは、エネルギー価格の変動や為替レートの影響が要因の一つと言えるでしょう。
エネルギー市場の不安定さが続く中、企業はコスト管理と効率化に注力しています。
大阪ガス株式会社の事業別売上高内訳は、以下の通りです。
- 国内エネルギー事業:売上高は、原料費調整制度に基づきガス販売単価が高めに推移したことやLNG販売価格の上昇による増収等により、1兆7,167億5,700万円でした。
前年同期比で+ 42.1%の増加です。
営業利益は1,395億円で、前年同期比の+ 132.5%と大幅に増加しました。 - 海外エネルギー事業:売上高は、米国及び豪州の上流事業等の増収により、425億円増(+ 52.6%)の1,232億円となりました。
セグメント利益は、米国の事業が好調であったことが寄与しています。 - ライフ&ビジネスソリューション事業:売上高は3,347億3,400万円で、前年同期比の+ 9.4%増加しました。
営業利益は前年同期比で+ 15.2%増加し、事業の多角化が功を奏しています。
このように、大阪ガス株式会社は国内外のエネルギー事業の拡大と多角化戦略により、2023年3月期において増収を達成しました。
エネルギー市場の変動に対応しつつ効率的な経営を進めることで、今後も安定した成長が期待されるでしょう。
各事業セグメントの解説
事業部門 | 活動内容 |
国内エネルギー事業 | 都市ガスの製造・供給及び販売、ガス機器販売、ガス配管工事、LNG販売、LNG輸送、LPG販売、産業ガス販売、発電及び電気の販売。 |
資源・海外事業 | ガス田・油田の権益取得・管理、LNG受入基地・発電所などのエネルギーインフラ事業への投資・管理、LNGの調達・販売。 |
ガス製造・発電・エンジニアリング事業 | 都市ガス製造所および天然ガス火力発電所の操業、再生可能エネルギーの開発、電力調達、新サービス企画。 |
エナジーソリューション事業 | 都市ガス、電力、LPGの総合的なエネルギー販売事業の企画・推進、先進的な商品・サービスの開発・販売拡大。 |
その他事業 | 国内外のエネルギー事業やライフ&ビジネスソリューション事業における新規M&Aや既存関係会社の再編・強化。 会計・税務、資金調達、事業投資の評価など会社全体の財務管理。 全社技術戦略の企画・推進、新ビジネス創出の推進、オープン・イノベーション活用など。 |
普段イメージするガス会社としての大阪ガスとは違い、エネルギー事業や技術開発、さらには新規事業開発など幅広く事業を展開しているのです。
また、国内エネルギー事業などの主要事業セグメントは、大阪ガスの多角的な事業戦略と市場適応能力を示しています。
ガス供給から電力販売、技術開発、さらには海外市場への進出に至るまで、幅広い分野にわたる事業を展開しています。
大阪ガスの詳細な事業内容は、以下参照ページで確認してみてください。
大阪ガスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
大阪ガス株式会社の平均勤続年数は、およそ15.0年です。
同業他社や他のインフラ業界と比較しても高い水準であり、社員の定着率が非常に良いと言えるでしょう。
平均年収は?
2023年の大阪ガス株式会社の平均年収は、675万円でした。
ガス業界の平均年収は約600万円であることから、大阪ガスは業界平均よりも好待遇と言えます。
また、全国平均年収が461万円であることを考えると、とても高い水準です。
平均残業時間は?
大阪ガス株式会社の平均残業時間は、一ヶ月あたりおよそ14時間です。
日本の企業全体の月平均残業時間が21時間ほどであることから、労働環境が良い企業といえるでしょう。
また、インフラ業界全体の平均残業時間と比較しても、労働時間は少ないといえます。
平均ボーナス額は?
平均ボーナス支給額に関する有力な情報はありませんでした。
ただし、大阪ガスの平均年収から換算すると、およそ108万円ほどだと推測できます。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
ただし、業績や個人のパフォーマンスによって賞与額は増減するので、あくまで推測値として認識しておきましょう。
どんな文化なの?
大阪ガス株式会社は、社員一人ひとりを大切にし、長期的なキャリア形成を支援する社風です。
例えば、産休や育休、時短勤務などの制度が法定以上に充実しており、実際に多くの社員がこれらの制度を活用しています。
また、「お節介な社風」として知られ、周囲の社員や上司が新入社員や中途入社の社員を積極的にサポートする文化もあります。
さらに、大阪ガスにはボトムアップを奨励する雰囲気があり、若手社員にも大きな権限を任せて成長を促すカルチャーです。
これにより社員は早い段階で責任あるポジションを経験し、キャリアを積むことができるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
大阪ガス株式会社の業界における立ち位置を紹介します。
エネルギー業界は国内外でも競争が激しい業界です。
しかし大阪ガスは独自の強みを活かし、業界の中でもトップクラスの立ち位置を築いています。
次の要因が背景にあると言えるでしょう。
総合エネルギーサービスの提供
大阪ガスは都市ガスの供給だけでなく、電力、LPG、再生可能エネルギーなど多岐にわたるエネルギーサービスを提供しています。
これにより顧客の多様なニーズに応えることができ、競合他社との差別化を図っているのです。
高度な技術力と研究開発
大阪ガスは燃料電池や水素製造技術、エネルギー供給・利用技術などの先端技術の研究開発に力を入れています。
エネルギー技術研究所を中心に持続可能なエネルギーソリューションの開発を進めており、これが競合他社にはない強みです。
地域密着型のサービス展開
大阪ガスは地域に根ざしたサービス展開を行っており、地域社会との強固な信頼関係を築いています。
地域密着型の営業活動や、地域のニーズに応じたサービス提供が、顧客満足度の向上に寄与しているのです。
安全性と信頼性の確保
ガス供給においては、安全性と信頼性が最も重要です。
大阪ガスは、高度な保安技術と厳格な安全管理体制を持ち、事故やトラブルの防止に努めています。
これにより顧客から信頼を得ており、競合他社との差別化要因となっています。
環境への配慮と持続可能な経営
大阪ガスは環境保護と持続可能な経営を重視しています。
再生可能エネルギーの導入や、CO2排出削減に向けた取り組みを積極的に行っており、環境意識の高い顧客からの支持を得ているのです。
人材育成と働きやすい職場環境
大阪ガスは社員の長期的なキャリア形成を支援し、働きやすい職場環境を整えています。
産休や育休、時短勤務などの制度が充実しており、社員の定着率が高いことが強みです。
また、若手社員にも大きな権限を与え、早期から責任あるポジションを経験させることで、優秀な人材の育成に努めています。
以上の理由により、大阪ガスは業界内で盤石の立ち位置を得ていることがわかるでしょう。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
大阪ガス | 2兆2,800億円 | 675万円 | 61 | 社員一人ひとりを大事にする社風 |
東京ガス | 2兆7,000億円 | 697万円 | 63 | 規律と統制を重んじる社風 |
西部ガスホールディングス | 6,891億円 | 641万円 | 58 | 信頼関係を大事にする社風 |
東邦ガス | 3,704億円 | 519万円 | 53 | 社員の自由な発想を尊重する社風 |
大阪ガスの新卒募集要項について
大阪ガスでは、総合職として幅広い分野で活躍できる人材を求めています。
エネルギー事業はもちろん、新規事業開発やデジタル化推進など、多様な職種が用意されているのです。
初任給は業界トップクラスの水準で、諸手当も充実しています。
研修制度も整備され、入社後は専門性を高める機会が数多く用意されています。
福利厚生面でも産休・育休制度をはじめさまざまな制度が用意されており、働きやすい環境です。
大阪ガスの新卒募集においては、高い初任給水準と手厚い福利厚生が魅力です。
エネルギー業界の中核を担う人材を育成するため、入社後の研修制度も整備されています。
幅広い分野で活躍できる点も大きな特徴で、将来的には国内外の事業所への転勤の可能性があるでしょう。
総合エネルギー企業として成長を続ける同社で、やりがいを持って働くことができます。
大阪ガスの新卒採用の詳細については、以下の表で確認してみてください。
職種 | 総合職(事務系・技術系) |
勤務地 | 日本国内・海外の各事業所 |
初年度月収(2023年実績) | 修士了:233,000円 学部卒:207,000円 |
賞与 | 年2回(6・12月) |
研修制度 | 新入社員研修、階層別研修、専門研修、海外研修など多数 |
福利厚生 | 各種社会保険完備、企業年金、財形貯蓄、従業員持株会、休暇・休職制度(産休・育休・介護休暇等)、社宅・借上社宅、健康管理、レクリエーション施設など |
求める人材
大阪ガス株式会社が公表している「求める人材」について解説します。
大阪ガスはエネルギー業界のリーディングカンパニーとして、優秀な人材を求めています。
大阪ガスが求める人財像は以下の通りです。
1. 粘り強く行動する人材
大阪ガス株式会社は、思いを持って最後まで粘り強く行動する人材を求めています。
エネルギー業界では長期的な視点でのプロジェクトや課題解決が求められるため、困難な状況でも諦めずに取り組む姿勢が重要です。
粘り強さと持続力を持つ人材は、大阪ガスの成長と発展に貢献できるでしょう。
2. 創造的かつ論理的に考える人材
大阪ガスは、創造的かつ論理的に考え抜く力を持つ人材を歓迎しています。
エネルギー業界は技術革新が進む分野であり、新しいアイデアや解決策が求められるからです。
創造力と論理的思考を兼ね備えた人材は革新的なソリューションを提供し、企業の競争力を高めることが期待されるでしょう。
3. 周囲を巻き込み適切に反応する人材
大阪ガスは、状況に応じて周囲を上手く巻き込み、適切に反応する能力を求めています。
エネルギー供給やガス設備の運営には、多くの関係者との協力が不可欠です。
そのため、コミュニケーション能力とリーダーシップを発揮し、チームとして最適な成果を上げることができる人材が求められます。
4. 向上心を持ち素直に学ぶ人材
大阪ガスは、向上心を持ち素直に学ぶ姿勢を持つ人材を重視しています。
エネルギー業界は常に進化しており、新しい知識や技術を習得することが求められるからです。
自己成長を追求し、学び続ける意欲を持つ人材は、大阪ガスの未来を支える重要な存在となるでしょう。
以上の4つの要素は、大阪ガス株式会社が求める人物像に直結しています。
エントリーシートや面接では、これらの特性を持つことをアピールすることが重要です。
新卒採用の選考フロー
大阪ガスの新卒採用の選考フローについて解説します。
①新卒エントリー
大阪ガスの公式サイトから新卒エントリーをしましょう。
必要事項を入力し、マイページ登録をすれば完了です。
②エントリーシート
大阪ガスのエントリーシートの代表的な質問内容は、下記の通りです。
- ガクチカ
- 入社してやりたいこと
- 大阪ガスを選んだ理由
提出したエントリーシートをもとに選考が実施されます。
記載する内容をしっかりと突き詰め、まずは書類選考の通過を目指しましょう。
書類選考の通過率がアップするエントリーシートの書き方については、以下の記事を参考にしてください。
③WEBテスト
大阪ガスの社員として、必要な学力や適性があるかを確認するためのテストです。
性格診断などもあるので、取り繕わずにありのまま記入しましょう。
以下のページもぜひ参考にしてください。
④一次面接
大阪ガスは、WEBテスト・エントリーシートの合格者を対象に面接を行います。
質問内容は、基本的にエントリーシートに書かれている内容の深掘りです。
「なぜ」「どうして」と深く追及されることを想定しておきましょう。
大阪ガスは学ぶ意志のある人材を求めているので、就活生の考えの深さや一貫性を見ています。
しっかりと選考対策をして面接に臨んでください。
採用担当者に好印象を与える面接のコツは、以下の記事を参考にしてみましょう。
⑤最終面接
最後は役員との面接です。
一次面接よりも掘り下げた質問がされるでしょう。
これは、大阪ガスの志望度や勤務意欲を確認するためです。
大阪ガスへの熱い思いをぶつけてぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内定
最終面接を通過すれば内定が出ます。
採用大学
大阪ガスの過去の採用大学は以下の通りです。
大阪教育大学、大阪工業大学、大阪公立大学、大阪大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都工芸繊維大学、京都産業大学、京都大学、近畿大学、慶應義塾大学、神戸大学、埼玉大学、滋賀県立大学、滋賀大学、下関市立大学、上智大学、筑波大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京大学、東北大学、徳島大学、同志社大学、名古屋工業大学、名古屋大学、奈良女子大学、広島大学、北海道大学、明治大学、桃山学院大学、横浜国立大学、立命館大学、龍谷大学、早稲田大学 |
採用大学を見る限り、大阪ガスには「学歴フィルター」はないと考えられます。
選考対策をしっかりすれば、すべての就活生に内容のチャンスがあるでしょう。
本記事を参考に、ぜひ大阪ガスの選考対策をして内定を目指してください。
就職偏差値・難易度
大阪ガスの就職偏差値・難易度はとても高い水準といえます。
その理由は次の2つです。
- 人気のエネルギー企業で求人倍率が高いから
- 給与や福利厚生は業界全体でも高水準だから
基本的な質問である「ガクチカ」「志望動機」に的確に答えられれば、採用の確率はグッと高まります。
本記事を参考に選考対策をして、ぜひとも内定を勝ち取りましょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
大阪ガス株式会社は、大阪府を中心に関西を基盤とする総合エネルギー企業です。主な事業は、都市ガスの製造・供給、電力の供給、LNGの販売などエネルギー関連事業が中心ですが、近年はライフ&ビジネスソリューション事業など新規分野にも進出しています。
同社は技術開発力に定評があり、燃料電池や水素製造技術、再生可能エネルギーなどの先端分野に注力しています。
環境問題への対応にも積極的であり、CO2排出削減などESG経営を重視する企業です。
大阪ガスの採用難易度は比較的高く、就職偏差値は70前後です。
優秀な人材の確保と育成に力を入れており、入社後の研修制度が充実しています。
また、働きやすい環境が整備されており、社員の定着率が高いのが特徴です。
総合職として幅広い分野で活躍できる点や、高い初任給水準と手厚い福利厚生も魅力でしょう。
将来的には国内外の事業所への転勤があり、やりがいのある仕事に携われる可能性があります。
大阪ガスが求める人材像をよく理解した上で、エントリーから面接まで万全の準備を行い、内定を勝ち取りましょう。