就活中のアルバイトは両立できる?失敗談とポイントを紹介
2022年11月21日更新
はじめに
多くのお金が必要となる、就活。
スーツや就活バッグ、毎日の交通費や空き時間のカフェ代などが積み重なると、10万円の貯金があっても足りないと言われています。
バイトを辞めて就活に専念できれば、それに越したことはありませんが、
実際はなかなか難しいのが現状です。
結論、アルバイトと就活の両立は可能です。しかし、スケジュール管理などの点から様々なポイントをおさえる必要があります。
本記事では、
- 就活生のアルバイト事情
- 就活とアルバイト両立の失敗談
- 就活とアルバイトを両立させるポイント
- 就活と両立しやすいアルバイト先の特徴
- 就活中にオススメのアルバイト先
これらについて、データをもとに解説していきます。
それでは早速見ていきましょう。
1.周りの学生はどうしてる?就活生のアルバイト事情
2018年のリクナビの調査によると、就活を経験した若手社会人222人のうち、8割が就活中もアルバイト を継続していたことが分かっています。
また、同社の別のアンケート結果からは、うち5割が就活中はバイト時間を減らしていたことが読み取れます。
つまり、多忙な就活中でも皆うまく時間をやりくりして、アルバイトとの両立を図り、就活費用を捻出していることが伺えますね。
とはいえ、やはり優先すべきは、就活です。就活は人生における大事な分岐点であり、その後の人生を左右する非常に大切なタイミング。
もちろん、アルバイトも立派な社会経験にはなりますが、それ以上でも、それ以下でもありません。
アルバイトが忙しすぎて、就活がうまくいかなくなってしまえば、本末転倒です。
やはり、就活中のアルバイトはほどほどにして、就活に優先して時間を割けるよう、スケジュールを調整する必要があると言えるでしょう。
2.就活とアルバイト両立の5つの失敗談
多くの学生が、就活中もアルバイトを継続していることがわかりましたが、ただでさえ多忙な学生にとって、スケジュール管理は至難の業。
事前に、就活とアルバイト両立の失敗例を押さえ、このようなことのないよう、しっかりと肝に命じておきましょう。
2-1.アルバイトに遅れた
面接や選考が伸びて、その後のアルバイトに遅れてしまったケースです。
たとえアルバイトを、面接のない夜に設定していたとしても、就活では思わぬところでスケジュール変更を余儀無くされるシーンが多数存在します。
また、選考場所からアルバイト先の移動時間も、思った以上にかかってしまうことも多くあります。
アルバイトの開始時間は、予定よりも1〜2時間ほど余裕を持っておく必要があるでしょう。
2-2.アルバイトと面接が重なってた
アルバイトと面接が、ダブルブッキングしてしまったケースです。
事前にシフトが渡されるアルバイト先であれば、特にそのような事態は起きにくいかもしれませんが、たとえば単発バイトや、イレギュラーなヘルプのシフトが入っていた場合。
面接は、ともすればその日の前日に決まることも良くあるため、うっかりアルバイトのある時間帯に面接を入れてしまい、ダブルブッキングしてしまう事態に。
優先すべきは就活ではありますが、アルバイト先に多大な迷惑がかかってしまい、その後のシフトにも影響を及ぼしかねませんので、スケジュール管理は慎重に行うようにしましょう。
2-3.アルバイト中の電話を取りそびれた
一回の勤務時間が長く、またその間に休憩のない勤務形態ですと、勤務時間中にかかってきた電話に出ることができません。
企業も、ある程度学生側の事情は理解していますが、あまりにも毎回電話が繋がらないようだと、最悪の場合チャンスを失ってしまう場合もあり得ます。
たとえば、事前に留守番電話を設定しておいたり、アルバイト先に事前に相談してみるなど、対策をしておく必要があるでしょう。
2-4.シフトに入れてもらえなくなった
先ほど説明したように、個人の都合(就活)を優先させるあまり、シフトに全然入れないような状態が続くと、アルバイト先にとっては当然困りますね。
他のアルバイトを採用して、シフトを補うことになりますが、そのアルバイトの方が週にたくさん入れる「助かる」人材であれば、たとえあなたの就活がひと段落ついてシフトに入れるようになったとしても、先方側がもはやあなたの存在を必要としておらず、シフトに入れてもらえないかもしれません。
こればかりは仕方がありませんので、そのように感じたら、他のアルバイト先を検討してみましょう。
2-5.寝不足の状態で面接へ
就活中のアルバイトは、選考と被らないよう、夜間や土日に集中して入れがち。
仕方がないといえば仕方がないのですが、たとえば居酒屋のような深夜まで営業している場合は、帰宅が1時、2時になってしまいますね。
翌朝選考を控えていた場合は、寝不足のまま選考に突入することになります。
選考準備がしっかりと行えないと、話にキレがなく、受け答えも曖昧であり、企業としては当然、「採用したい」とは思えませんよね。
就活中のアルバイトは、スケジュール管理に加え、体調管理も非常に重要です。
繰り返しにはなりますが、アルバイトのせいで選考に落ちてしまうようなことがあれば、全く意味がありません。
無理のないスケジュールを組み、就活に専念できるよう、しっかりと事前に計画を立てておくことが大切です。
3.大学生が就活とアルバイトを両立させる5つのポイント
就活とアルバイト両立の失敗談について抑えたところで、続いて「就活とアルバイトを両立させるポイント」について、見ていきましょう。
3-1.平日の夕方以降・土日にシフトを入れる
面接が入るタイミングはなかなか読めないものですが、平日の夜、そして土日に実施する企業はあまりありません。(業界によります。)
ですので、シフトに入るタイミングは平日夜・土日にすれば、面接が入ってしまうリスクを最小限に抑えることができるでしょう。
3-2.選考前日・選考翌日はシフトを入れない
選考の前後は、アルバイトを避けましょう。選考前日は、準備でなんだかんだ時間がかかりますし、
選考翌日は、まだ前日の疲れが残っていますので、アルバイトでもミスしてしまう可能性があります。
やむを得ない場合を除き、選考前日・翌日のアルバイトは、避けておいた方が自分のためにも良いでしょう。
3-3.アルバイト先やバイトメンバーに事情を話しておく
シフト調整と並んで非常に大切なのが、アルバイト先に、就活中であることを伝えておくことです。
バイト先としては、もちろんシフトに入ってくれた方がありがたいですが、毎年のことなので、就活生がシフトに入れなくなること、急なシフト変更の可能性が生じることは、もうわかっています。
なので、しっかりとコミュニケーションを取り、「迷惑をかけてしまうかもしれないが、就活が終わったらまた復帰し、精一杯シフトに入り頑張りたい」と、誠意を見せましょう。
そうすれば、日頃の信頼関係ができている限り、アルバイト側もわかってくれるはずです。
3-4.ロングのシフトを増やし、勤務日数を減らす
どうしても勤務時間を減らすことが難しい場合は、アルバイト先に相談し、ロングのシフト(長時間のシフト)を増やしてもらえないか聞いてみましょう。
ロングが増えれば、相対的に勤務日数が減り、面接と被ってしまうリスクを抑えることができますので、検討してみる余地はあるでしょう。
3-5.前からコツコツ貯金しておく
なかなか難しいポイントではありますが、前からコツコツ貯金しておくことが、一番の理想と言えるでしょう。
先述の通り、就活には多額の活動資金が必要となります。
親に借りる方法もありますが、それもあまり続くと申し訳ないですし、就活中のアルバイトはどうしても頻度が限られ、多くのお金を稼ぐことは難しいでしょう。
多くの学生が動き出す3年の夏頃から、就活に向けてコツコツ貯金を始めておくと、いざシフトに入れなくなったとしても安心ですね。
4.就活と両立しやすいアルバイト先の特徴とは?
これまで、就活とアルバイトを両立させる方法について見てきました。
両立を成功させるためにはスケジュール調整が必須であり、選ぶのであれば少しでも調整のしやすいバイト先が良いですよね。
それでは就活と両立しやすいアルバイト先の特徴について、見ていきましょう。
4-1.シフトの融通がきく
これは基本中の基本ですが、シフトの融通がききやすいかどうかは、非常に重要なポイントです。
アルバイトの仕事内容が、個人の裁量に大きく委ねられるようなものではなく、どちらかというと誰でもできる単純作業や簡単な内容であれば、代わりの人も見つけやすいため、シフトの融通も比較的ききやすいのではないでしょうか。
4-2.シフト提出がこまめ
シフトの融通のききやすさは、シフト提出の頻度でもある程度予測がつけられます。
例えば、毎月1回、翌月分をまとめて提出するスタイルと、毎月1日と20日の2回、2週間分のシフトを提出するスタイルでは、どちらが就活中に助かるか、一目瞭然ですね。
シフトの提出がこまめなアルバイト先であれば、なかなか先の予定が立てづらい就活期間中でも、比較的リスクを少なく調整することが可能です。
4-3.土日のみ勤務できる
職種は限られますが、土日のみの勤務でOKなアルバイト先であれば、面接とのダブルブッキングの可能性を抑えられます。
代表的なものに、ブライダルや飲食をはじめとした、接客業系が多いでしょう。
4-4.アルバイトの人数が多い
代わりの人の見つけやすさで言えば、アルバイト人数の多さも挙げられます。
それだけ、シフトが合う人が見つかる可能性が高くなりますからね。
やはり、事業規模の大きな店舗などが、代表的な例でしょう。
5.就活中にオススメのアルバイト先
それでは最後に、就活中でも無理なく両立が可能なおすすめのアルバイト先について紹介します。
今までのアルバイト先に一旦区切りをつけ、新しいところで無理なくバイトをしたい人は、必見です。
5-1.短期バイトや単発バイト
イベントや軽作業、試験監督などのバイトは、拘束時間が特定の期間、あるいは1日だけで済むため、面接と被ってしまう可能性も抑えられます。
また、とにかく人数を欲しているため、仕事が忙しい分高時給の場合が多く、短時間で効率よく稼ぐことができます。その分の疲労は覚悟しておく必要はありますが、空いた時間を有効活用できるため、調べてみる価値はあるかもしれませんね。
ただし、直前にキャンセルできないため、面接の日程が決まってない、直前に決まる可能性がある場合は止めておきましょう。
5-2.オフィスワーク
これは、就活中におすすめというより、就活に役立つアルバイトですが、データ入力などの事務作業や、コールセンターなどのアルバイトは社会人に必須のビジネスマナーを無理なく身につけられるため、「社会常識のある学生だな」と、アピールポイントにもつながります。
アルバイト以外にも、長期インターンなので学ぶ方法もありますので、興味のある方は、早いうちから検討しておくと良いでしょう。
まとめ:両立はスケジュールと体調管理に注意!
就活とアルバイトの両立は大変ですが、工夫次第で両立は十分に可能です。
体調管理とスケジュール管理に十分に気を払いつつ、
無理なく活動資金を貯められるよう、今回紹介したようなポイントを参考にしてみてくださいね。
あくまでも、
“就活優先”で進めるようにしましょう。