
【就活生必見】就活の基本的なマナーとは?
2022年4月4日更新
はじめに
企業説明会、面談、OB・OG訪問など、就活をしているとたくさんの社会人に会って話す機会がありますよね。
社会人と話すということ。
それはつまり、大学時代にはあまり意識してこなかった“社会人としてのマナーが必要になってくる場面がたくさんある”ということです。
就活というと「自己分析」や「志望動機」「業界分析」などすごく目に見えづらい所に意識が行ってしまいがち。
確かにこれらもすごく大切なことなのですが、もっともできて当たり前で、なおかつ選考の結果に大きく響くのが「マナー」なのです。
マナーとは、社会人としての必須のスキルと言っても過言ではありません。
そもそも、マナーがしっかりとしていないと、その人の話を聞こうという気持ちすらおきませんよね。
逆の立場で考えましょう。
例えば、部活の後輩が初対面なのにタメ口を使って話しかけてきたら。
「この人と関わりたくないな」
と思ってしまうはず。それと一緒です。
就活の場面であっても、基本的なマナーを守っておかないと、悪い印象を持たれてしまい、結局後悔するのは自分です。
本記事では、「マナーが結果に影響するのか」という多くの就活生が疑問に思うことや、就活の際に知っておきべき基本的なマナーに関して徹底的に解説していきます。
就活生の方はしっかりとチェックしてくださいね!
1.マナーは結果に影響する?勉強するべき?
「マナー」と聞くと、例えば
「尊敬語や謙譲語などを意識して使わなければいけない」
「お辞儀の際には角度が45度でないといけない」
というような、すごくきちっとした部分を想像しがち。
ですが、実はそこまで繊細になる必要もありません。
基本的に人事の人も「大学生」としてでマナーに関してこれまで意識してこなかったということを前提で見てきますし、マナーは入社後にでも学べるのでそれほど重要視はしていません。
なので、マナーが完璧でないからと言って落とされるようなことはありません。
そこで落とされるような企業であれば、いく必要もないでしょう。
ただ、人として「基本的なマナー」ができていないと就活の結果に影響してくるのは事実です。
例えば挨拶をすることであったり、敬語を使うことであったり。
それらは、就活の場面だけではなく日常生活でも、社会に出たあとでも役に立つので抑えておくべき事項です。
ここからは、就活に最低限必要なマナーに関して解説していきます。
2.【基本】身だしなみのマナーとは?
就活のマナーだけではなく、どんな場面でも身だしなみをしっかりとすることは大切なことです。
みなさんは「メラビアンの法則」という法則を知っていますでしょうか?
「メラビアンの法則」とは第一印象は出会って数秒で決まり、そのうちの約半分以上は視覚、要するに見た目によって決まると言われていている心理学のことです。
この第一印象が悪いと、その後の関係性にまで悪影響を及ぼしてしまうとされています。
つまり、初対面で
「この人、なんか印象が悪いな」
という評価を下されてしまうと、その後その印象を覆すのはなかなか至難の技なのです。
就活に置き換えていうと、身だしなみをしっかり整えておくことは、就活を有利に進めていくという意味において非常に大切な要素の1つとなります。
2-1.身だしなみのマナー(男性・女性共通)
〜スーツ〜
ビジネスシーンにおいてもっともスーツの色としてフォーマルなのは黒か紺色だと言われています。
特にスーツ選びで大切なのはサイズ感です。ブカブカでも、小さすぎてもNG。
また、高いものを買う必要は全くなく、自分の体型にぴったりのスーツを選ぶことで印象がぐっと変わります。
とはいっても、
「自分じゃ何がいいかわからない」
という方も多いと思いますので、スーツ屋さんに言ってアドバイスをもらいながら購入するのがいいかもしれませんね。
〜カバン〜
A4サイズくらいの書類が楽に入る少し大きめで、下に置いても自立するようなビジネスバックが好ましいです。
やはり、カバンをおいた時に地べたに倒れてしまうと気が散ってしまいますし、書類などを取り出すのも手こずってしまいますからね。
〜靴〜
靴は基本的には黒の色のものが好ましいでしょう。
また1日歩くだけでも埃や汚れがすぐについてしまうので、定期的にブラッシングなどの手入れをしておくと、印象がすごくいいです。
足元は見られている自覚が少ないかもしれませんが、性格が直で出るので、実は結構見られています。面倒臭くても、日頃からケアをするようにしましょう!
2-2.身だしなみのマナー(男性編)
〜ネクタイ〜
どのような場面においても、スーツを着る際にネクタイは必須のアイテムです。ネクタイの色はよく悩みのタネになりますが、自分の好きな色を選んで大丈夫です。
自分が気分が上がる色を選ぶことで、就活にもやる気が出ますしね。
〜髪型〜
髪の色は基本的には無難な黒がいいと思います。
やはりスーツを着る社会人で髪を染めている男性はほとんどいませんし、黒はスーツにも合わせやすいことは間違いありません。
また髪型は目にかからないこと・耳にかからないことを意識し、おでこを見せるスタイルが印象が良いです。
2-3.身だしなみのマナー(女性編)
〜メイク〜
メイクをしないことや、やりすぎはやめておきましょう。
メークは「就活メイク」などで検索するとたくさんの画像が出てくると思いますのでそちらを参考にしていきましょう。
ポイントとしては「健康的で透明感のあるメイク」です。
〜髪色〜
髪の色は自分の好き嫌いがあると思いますが、基本的には明るすぎるものはやめておきましょう。
女性の場合、スーツでも色を入れている社会人も多いので、それほど意識する必要はありません。
髪色を少し暗めのトーンにするぐらいで大丈夫です。
ここまで、自分の見た目に関する就活のマナーに関して解説してきました。
ただ、本記事でご紹介した服装関連のマナーは、あくまでも一般的な企業を対象にしています。
大手の中にもカジュアルな服装で仕事をする企業もありますし、ベンチャーでは私服で仕事をする企業がたくさんあります。
必ずしもこの例に合わせるのではなく、志望する会社の風土や状況に合わせてスタイルを変えていきましょう。
ではここからは、より実践的なマナーに関して説明していきます。
3.面接の際のマナー
就活の中で最も緊張をするのが面接ですよね。
自分よりも経験の多く、年齢の上の社会人と話すのは誰でも緊張をするもの。
ですが、たとえ緊張をしていたとしても、基本的なマナーは最低限意識しておかないと、話を聞いてもらう前から「バッテン印」をつけられてしまうこともよくあります。
ポイントを押さえ、実際の面接でガチガチに緊張してしまうことのないようにしましょう。
3-1.訪問の前
面接の前は、時間に余裕を持って行動しましょう。基本的には10~15分前行動を心がけておくと良いでしょう。
また、冬にコートなど厚手の上着を羽織っている場合には、受付や会社に入る前に先に脱いでおきましょう。
3-2.受付で
企業によっては、受付の方がいる場合もあります。
その際に、気持ちの良い挨拶をして、
「〜大学の〜です。〜という理由で参りました。」
と自分の身分・来た理由を簡潔に述べましょう。
受付での対応も、選考の一部となっていることもあるそうですよ。
3-3.待合室で
待合室では基本的には静かに待っていましょう。
もちろん、その面接の会場の雰囲気にもよるので、その場の空気感に合わせて行動しましょう。
3-4.入室の際
入室の際は3回「コン、コン、コン」とノックをします。
面接官の方から「どうぞ」という声がかかったら「失礼します」と声をかけて、入室をします。
入室したら、ドアの方向を向いてドアをきちっと閉めます。
次に面接官の方を向いて、軽くお辞儀をします。
3-5.入室後、椅子の座り方
椅子の方向まで歩いていき、椅子の左側にたちます。「おかけください」と言われたら「失礼いたします」と声をかけて、浅めに座ります。
背筋は伸ばした状態で、背もたれにはもたれかけないようにしましょう。
3-6.面接が終わったら
終わりの合図があり、「退出してください」と言われたら「ありがとうございました」と感謝を述べ、立ち上がりましょう。
そして椅子の左横にたち「失礼いたします」と声をかけ、お辞儀をします。
ドアの前まで来たら最後にもう一度お礼をし、退出しましょう。
3-7.退出後
面接の部屋を出ても気を抜かずにいましょう。
また社員の方にすれ違った時には気持ちよく「こんにちは」と挨拶をしましょう。
ここまでが就活の面接における基本的なマナーの紹介でした。
いかがだったでしょうか?
大学にいる時には意識してこなかった就活のマナーの数々に「難しいな」と感じた人もいるのではないでしょうか。
でもこれは基本なので、しっかりと練習をして本番でも意識せずにできるようにしておくといいですね。
4.就活中のマナー(やってはいけないこと)
就活では様々なマナーが存在しますが、その中でもやってはいけないことをやってしまうと特に悪い印象を与えてしまいがちです。
簡単なようで、いつもやってしまっている就活生が多いと思うのでそれらを解説していきます。
4-1.調べればわかる質問をする
よくありがちなのですが、
例えば企業の方とお話しする際に
「従業員の方はどれくらいいますか?」
「どのような部署がありますか?」
という調べれば誰でもわかるような質問はしないほうがいいです。
逆質問は大切ですが、質問なら何でも良いというわけではありません。
このような簡単な質問をしてしまうと、相手に
「調べて来てないな、本気じゃないな」
と思われるほか、
「能力が低い」
とも思われてしまうので気をつけましょう。
4-2.抽象的な質問をする
抽象的な質問をすることも、場合によっては失礼にあたります。
これも意識しないとなかなかできないことなのですが、例えば
「会社の中で問題はありませんか?」
と聞かれると、何に関しての問題だかわからず、質問された方も困ります。
なのでより具体的に、例えば
「営業部門の新規顧客の獲得に関して、何か問題はありませんか?」
と質問をしてあげると、相手を唸らせることができます。
4-3.無断欠席
風邪や体調不良、都合などでイベントや面接などを欠席したいときはどうしてもあります。
しかし、その際に無断で欠席することは絶対にやってはいけません。
相手は時間をとってくださっているのに、こちらの都合で無断で休むのは言語道断。
体調管理やスケジュール管理はこちらの落ち度でもありますので、せめて一言断りを入れるのが社会人、それ以前に人としての道理です。
就活で出会った人事の方と、社会人になった後に偶然お会いするということもよくある話ですからね。
4-4.砕けすぎた口調、敬語を意識しすぎた口調
コミュニケーションの技術として少し崩して話したり、敬語を使うのは良いことです。
ですが、やりすぎは相手に不信感を与えますし、そもそも話を聞いてもらえる姿勢を作ってもらえません。
例えば、あまりに堅苦しすぎると、
「この選考のために、一生懸命作りこんできたんだろうな」
と、せっかく準備してきたのに空回りしてしまうこともあります。
丁寧な口調は崩さず、終始笑顔でにこやかな姿勢で面接に臨みましょう。
まとめ
就活マナーは社会人になる者としての基本
いかがだったでしょうか?
この記事を読んだ方の中には、
「ちょっとやりすぎなのでは・・・」
と思う方もいるでしょう。
もちろん状況や条件にも必要なマナーは変わってきますが、本記事で紹介したものは社会人になっても使う必要がある基本的なマナーです。
マナーはそれに意味があるのではなくて、人としっかりとした信頼関係を築くためのツールでしかありません。
なので
「少し面倒だな」
と思っても内定のため、将来のためと思って身につけておきましょう!
みなさんが、満足のいく就活ライフを送ることを願っております。