【企業分析】ドトールコーヒーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/5/24更新
はじめに
株式会社ドトールコーヒーは東京都渋谷区に本社を置く食品の外食・レストラン・フードサービス業界に属する企業です。
自社の加盟店だけでなく、喫茶店やレストラン、ファストフード店、ホテルなど、一般の外食企業向けにもコーヒー豆や食材、厨房機器などの資機材を卸売しています。
また、コンビニエンスストア向けのオリジナル商品の開発や、食品メーカーへのドトールブランドの貸与など、多様な業態で強固な収益基盤を築いています。
今回はそんなドトールコーヒーの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では株式会社ドトールコーヒーへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- ドトールコーヒーの仕事内容が気になる
- ドトールコーヒーの就職難易度を知りたい
- ドトールコーヒーの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、食品の外食・レストラン・フードサービス業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、ドトールコーヒーの就職難易度は、高い難易度だと考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、高い難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
選考対策として、ドトールコーヒーでは社交性や主体性といった要素が重視されており、自分のやりたいことと、ドトールコーヒーの求める人材とが合っているのか、考えておく必要があります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社ドトールコーヒーについて
出典元:ドトールコーヒー
会社概要
創業者の鳥羽博道の経験に由来し、「ドトール・ピント・フェライス通り85番地」という場所にちなんで名付けられました。 “ドトール” はポルトガル語で “医者” や “博士” を意味し、創業者の経歴に基づくものです。
株式会社ドトールコーヒーは、日本の企業であり、コーヒー豆の輸入、焙煎、卸売販売、飲食店の経営、フランチャイズ事業を行っています。
セルフサービスコーヒーショップのパイオニアとして知られ、カフェラテや食事メニュー、スイーツなど幅広い商品を提供しています。
高品質を維持するために、コーヒー豆の生産・調達から焙煎・卸・小売りまでを自社で一貫して行っており、約20カ国からコーヒー豆を調達しています。
リーズナブルな価格帯と豊富なメニューで顧客に居心地の良さの提供が特徴です。
低価格の商品が充実し、ビジネスマンを主要ターゲットとしており、幅広いメニューで飲食からスイーツまで提供しています。
また、団塊世代を主要ターゲットに長時間滞在が可能な環境をお届けしています。
ドトールコーヒーで働いている社員は?
平均勤続年数は?
ドトールコーヒーの平均勤続年数は2022年時点で10.2年です。
食品業界の平均勤続年数は20.2年であることから、業界平均よりも社員の出入りが多い職場といえるでしょう。
平均年収は?
ドトールコーヒーの平均年収は400万円で、店長の平均年収は411万円、店舗の平均年収は378万円です。全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも低い水準となっています。
また、同じ「食品業」の平均年収は564万円でした。
平均残業時間は?
ドトールコーヒーの一ヶ月あたりの平均残業時間は、月7.3時間でした。
飲食業界の平均残業時間は月48.0時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
ドトールコーヒーの賞与の平均は年4.4ヶ月分でした。大手企業のボーナスは、基本給の2~2.5ヶ月分が平均的です。
どんな文化なの?
ドトールコーヒーは、日本のコーヒーカルチャーに革新をもたらし、セルフ式のコーヒーショップとして広く愛されてきました。
そのコンセプトは、単なるカフェではなく、「誰も置いていかないコーヒーショップ」という独自のアイデンティティを打ち出しています。
このコンセプトは、お客様に対する深い思いやりと共感から生まれました。
一杯の美味しいコーヒーを通じて、お客様に喜びや活力、そして居心地の良さを提供し、日常の喧騒やストレスから離れてリフレッシュできる場を提供することを使命としています。
1980年、原宿に1号店がオープンして以来、ドトールは日本中に店舗を展開し、コーヒー文化の一翼を担ってきました。
その価格設定は、単なる利益追求ではなく、毎日のお客様が負担とならないよう配慮されています。
また、コーヒー豆の調達においても、世界最大の生産国であるブラジルや自社農園のあるハワイなど、品質にこだわりながら幅広い地域から選りすぐった豆を使用しています。
ドトールの魅力は単なるコーヒーの味だけではありません。
焼きたてのサンドイッチなど、店内で手作りされる食品も人気を集めています。
こうした食品は、コーヒーとの相性を考慮しつつ、お客様に満足していただける品質と味を追求しています。
ドトールコーヒーは単なるカフェ以上の存在として、お客様に寄り添い、日常の一時を豊かにする場を提供し続けています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいコーヒーチェーン店業界の中でのドトールコーヒーの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、ドトールコーヒーはトップクラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
垂直統合による品質管理
ドトールコーヒーは、自社でコーヒー豆の調達から焙煎、店舗運営までを一貫して管理し、高品質なコーヒーをリーズナブルな価格で提供しています。この垂直統合による品質管理は、顧客に安定した品質を提供し、ブランド価値を向上させています。
多様な業態での低価格戦略
ドトールコーヒーは、異なる業態で展開することで競合他社に対抗し、低価格を維持しています。例えば、200円のブレンドコーヒーを提供する「ドトールコーヒーショップ」や、スターバックスに対抗する「エクセルシオールカフェ」など、顧客層やニーズに応じた複数の業態を展開しています。
広告活動の重点を店頭での販促に置く
ドトールコーヒーは、広告活動の重点をテレビCMではなく、店頭看板やスタッフによる声掛けなどの販促活動に置いています。来店客に対して他の商品を買ってもらうことを目的としており、効果的な販促を通じて売上を増加させています。
以上の要素によりドトールコーヒーはコーヒーチェーン店業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合2社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2020年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ドトールコーヒー | 739億円 | 400万円 | 45 | 活気があり、挑戦する社風 |
スターバックス | 2011億円 | 約498万円 | 46 | 風通しの良い社風 |
コメダ珈琲 | 312億円 | 416万円 | 44 | アットホームな社風 |
ドトールコーヒーの新卒募集要項について
以下にドトールコーヒーの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 店舗運営職 |
給与(2024年4月入社 初任給実績) | 大学卒・大学院了 月給:220,000円 固定残業代(20,000円 約13時間相当分)約13時間超過分は別途支給。専門・短大・高専卒 月給:205,000円 固定残業代(20,000円 約14時間相当分)約14時間超過分は別途支給。 |
賞与 | 年2回(6月・12月) |
研修制度 | ◆内定者研修 内定後、同期との交流会や社会人0年目としての意識づくりを目的とした研修を行います。 ◆IRP研修 店舗で働く上で必要な知識・技術を習得する為、当社の人材教育機関である「IRP経営学院」に入校頂きます。 同期のメンバーとグループとなって研修を受けます。 ◆育成店舗 IRP研修を修了した新卒社員を受け入れ、一人立ちできるように教育する「育成店舗」に配属し、店長の元でOJTを行います。 ◆SMBC研修 店長として必要な経営・労務・衛生管理といった知識を学ぶ「ストアマネジメントベーシック研修」があります。 この研修をすべて修了し店長試験に合格することで晴れて店長として一人立ちします。 |
福利厚生 | 各種保険:社会保険完備、GLTD、団体保険 慶弔関連:結婚祝金、出産祝金、慶弔金、供花 健康関連:定期健康診断の会社負担(主婦検診含む)、予防接種補助、健康相談窓口の設置、ハラスメント相談窓口設置(外部) 各種資格取得支援:通信教育、社内コーヒー資格制度、コーヒーマイスター、コーヒーインストラクター等 |
求める人材
株式会社ドトールコーヒーでは求める人材として下記のものを公表しています。グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通になっている可能性が高いです。
コーヒーへの情熱と品質志向
ドトールは創業以来、一杯のコーヒーが持つ力を信じています。
コーヒーは単なる飲み物ではなく、お客様にやすらぎと活力を提供する特別な経験です。
求める人材として、コーヒーへの情熱と品質へのこだわりが不可欠です。
素材の選定から焙煎、抽出まで、最高水準の品質を追求し、お客様に常に最高の味を提供する意欲が求められます。
また、コーヒーの豊かな世界に興味を持ち、常に学び続ける姿勢も重要です。
革新と変革の意欲
ドトールは常に時代のニーズを敏感に捉え、革新的なアイデアを提案し続けてきました。
私たちの先人たちは常に進化し、変革を恐れず、時には世間の非常識と思われることにも果敢に挑戦しました。
入社希望者に求められるのは、その精神を受け継ぎ、常に新しい価値を創造しようとする意欲です。
チームと協力して新しいアイデアを生み出し、業界や社会全体に革新をもたらす能力が求められます。変化を恐れず、柔軟に対応し、未来を切り拓く覚悟が必要です。
幸福創造への貢献意欲
ドトールは「幸福創造業」と位置づけられています。
私たちの使命は、お客様に幸福を提供するだけでなく、加盟店、取引先、地域社会、そして従業員にも幸せを届けることです。
入社希望者に求められるのは、その使命に共感し、自らの仕事を通じて他者の幸福を追求する意欲と能力です。
お客様に笑顔を届けることに喜びを見出し、チームと協力して社会貢献活動に積極的に参加し、周囲の人々に幸せをもたらすことを目指す姿勢が重要です。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
ドトールコーヒーの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
- STEP.01 | 説明会
- STEP.02 |一次面接
- STEP.03 | 二次面接
- STEP.04 | 面談
- STEP.05 | 最終面接
- 内定
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
ドトールコーヒー公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・ES
ドトールコーヒーのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
選考参加を希望される方は自分史ワークシートに取り組み、ドトールコーヒーとミスマッチがないのかを深堀をしていきます。
また、同じタイミングでESを指定の用紙に手で記入します。質問事項は
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- ドトールコーヒーに興味を持ったところ
といったように、基本的なことを聞かれるようです。
会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
③一次面接+性格診断(SPI)
ドトールコーヒーでは一人ひとりを深く知るため、最初の面接から学生1:社員1でオンラインで実施されます。
面接では自己紹介や志望理由、小売業界を選んだ理由などが聞かれますので自分の答えを見つけておきましょう。
一次面接は30分程度オンラインで行われます。
和やかな雰囲気の中、キャリアプランやESに記載した事項とその他についての回答が求められます。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 一次面接、説明会に参加したきっかけは?
- 会社選びのポイントは?
- あなたを一言で表すとすれば?(その理由)
- 入社したら何がしたい?
- ESのギャップについて、自分で直した …
- なぜ他の飲食店ではなく、御店舗なのか
- よくこの店舗は利用するか
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接(2次面接)
1対1形式で所要時間30分、オンラインで実施。複数回実施の可能性があります。
面談は合否が決まるものではありません。質疑応答や就活状況のヒアリングを実施。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 自己PRや志望動機
- 学生時代に頑張ったこと
- 仕事とは何だと思うか
- ガクチカ
最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、実際に店舗にいくなどしてイメージを付けられるようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
ドトールコーヒーの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学> 龍谷大学、大東文化大学、桜美林大学、神奈川大学、日本女子体育大学、東洋大学、國學院大學、帝京大学、文京学院大学、武蔵野大学、跡見学園女子大学、京都産業大学、明治大学、立正大学、京都外国語大学、京都先端科学大学、大阪成蹊大学、文教大学、関西外国語大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、ドトールコーヒーは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、ドトールコーヒーの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用倍率は7.7 倍
- 2024年の採用実績は45人と少なめ
- 働きやすい環境で人気がある
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
ドトールコーヒーは、日本のコーヒー業界において、独自の経営スタイルと確固たる地位を築いています。
コーヒーの豆の輸入から生産、焙煎、そして店舗運営に至るまで、一貫して自社で管理しています。
この縦の統合は、品質と供給の安定性を確保するだけでなく、競争力を高める上での重要な要素となっています。
また、ドトールは市場の変化や顧客のニーズに敏感に対応することで知られています。
戦略的な店舗展開により、都市部から地方まで幅広い層にサービスを提供しています。
これに加えて、食材調達や機器の管理など、高効率な経営手法を取り入れることで、顧客の満足度を向上させつつ、収益性を維持しています。
ドトールコーヒーは単なるコーヒー店の枠を超えて、顧客に特別な体験と価値を提供する企業として、日本のコーヒー文化に欠かせない存在となっています。
学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。