【企業分析】NTT都市開発の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
NTT都市開発は東京都千代田区に本社を置くNTTグループの総合不動産会社です。
1986年に設立され、オフィスビルの開発・賃貸事業を軸に、商業事業、住宅事業、グローバル事業、ホテル・リゾート事業など、事業領域を拡大してきました。
今回はそんなNTT都市開発の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではNTT都市開発への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- NTT都市開発の仕事内容が気になる
- NTT都市開発の就職難易度を知りたい
- NTT都市開発の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、総合不動産業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、NTT都市開発の就職難易度は、かなり高い難易度だと考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、かなり高い難易度といえるでしょう。
しかし、採用大学は様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は有り得ます。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
NTT都市開発について
出典元:NTT都市開発
会社概要
NTT都市開発は、日本電信電話(NTT)グループの総合不動産企業として、オフィスビルや商業施設、分譲マンションなどの不動産開発・賃貸事業、不動産ファンド、不動産資産運用などを展開しています。
NTT都市開発は、オフィスビルの開発・賃貸事業を主力とし、ホテル事業や分譲マンション事業、有料老人ホーム・居宅介護サービス事業にも参入しています。
オフィス事業では、革新的で快適なワークプレイスの提供を通じて新たな働き方を支援し、NTTグループの保有資産を活用したCRE事業やICTの導入を推進しています。
商業事業では、街づくりの「顔」となる商業施設を開発し、コミュニティスペースの創出やシェアスペース事業の展開により地域の活性化を促進しています。
住宅事業では、ライフスタイルの多様化に対応した住まいを提供し、新築分譲住宅やリノベーション分譲住宅などを展開しています。
これらの取り組みは、地域の街づくりやコミュニティ形成に貢献しています。
また、グローバル事業においては、海外市場の高い成長性を取り込むために、着実な事業領域の拡大に注力しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
NTT都市開発の2023年度の第2四半期の営業収益は1,761億円で、営業利益は356億円でした。前年同期比で営業収益は+346億円、営業利益は+43億円でした。
この売上はオフィス・商業事業、住宅事業、その他事業の収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高(2018年度)は以下の通りです。
- オフィス・商業事業: 営業収益は919億6400万円で、前年同期比20.1%減。営業利益は298億8000万円で、12.6%減となりました。
- 住宅事業: 営業収益は597億5800万円で、1%増。営業利益は49億6000万円で、1.6%増となりました。
- その他事業: 営業収益は212億2600万円で、12%減。営業利益は18億1900万円で、1%増となりました。
参照ページ:NTT都市開発 2018年アニュアルレポート
各事業セグメントの解説
NTT都市開発の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
オフィス・商業事業 | 開発・保有するオフィスビルや商業施設、ホテル等の不動産賃貸事業 |
住宅事業 | 住宅分譲事業を中心に、賃貸住宅事業やサービス付き高齢者向け住宅事業 |
その他事業 | 建築物等の設計、施工および工事監理、オフィスビルの建物管理や冷暖房供給、オフィスビルのサービス付帯設備として飲食施設の運営等の事業 |
NTT都市開発は、不動産業界において多岐にわたる事業展開を行っています。その活動範囲は広く、不動産の取得から開発、販売、そして管理まで一貫して手掛けます。
住宅の建設や販売においても、同社は積極的に取り組んでおり、多様な住宅ニーズに応えるために新築分譲住宅やリノベーション分譲住宅を提供しています。
さらに、NTT都市開発は、「世界の街づくりへの挑戦」を掲げ、2009年からグローバル事業に着手し、英国、米国、豪州、東南アジアで事業展開を進めています。
NTT都市開発は、これらの多彩な事業を通じて、不動産業界においてリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ:NTT都市開発 事業案内
NTT都市開発で働いている社員は?
平均勤続年数は?
NTT都市開発の平均勤続年数は16.4年です。不動産業の従業員の平均勤続年数が、7.8年であることから、 業界平均よりも長い期間働いている、定着率の高い職場であるといえるでしょう。
平均年収は?
2023年度のNTT都市開発の平均年収は、924万円でした。不動産業の上場企業平均年収は676万円で、業界平均と比較をすると 248万円も高い水準となっています。
平均残業時間は?
NTT都市開発の平均残業時間は、1ヵ月あたり29時間でした。不動産業界の平均残業時間は、29.7時間から32時間程度のため、業界内では少なめの残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
NTT都市開発の平均ボーナス額は148万円でした。不動産業界の平均ボーナス額は108万円でしたので、業界平均と比較をすると 40万円程度上回っています。
どんな文化なの?
NTT都市開発の企業理念は「誠実に、革新的に」です。この理念のもと、地域の課題に真面目に丁寧に取り組むことで、街づくりのパートナーとして地域へ貢献することをめざしています。
街に寄り添う「街ファースト」のアプローチと、人間関係を丁寧に築く「誠実さ」が重要な要素となっています。
街ファーストのアプローチ
街ファーストの理念は、単なる物件開発やビジネスだけでなく、地域社会との強い絆を築くことを目指しています。
街ファーストのアプローチは、単なる開発プロジェクト以上のものです。地域の特性や文化を考慮し、建物や施設を配置するだけでなく、地域住民とのコミュニケーションを大切にし、地域社会の発展に貢献しています。
誠実な人間関係
NTT都市開発は、街づくりだけでなく、人間関係の構築にも重点を置いています。誠実さや信頼性を大切にし、地域住民や関係者との良好な関係を築いています。地域住民とのコミュニケーションやパートナーシップを通じて、信頼関係を構築し、地域の発展に向けて共に歩んでいます。
お客さま満足の追求
地域社会との良好な関係を築きながら、お客さまのニーズや期待に応える街づくりを行っています。これにより、お客さまが安心して街を利用し、満足度の高い生活を送ることができます。
NTT都市開発は、街ファーストのアプローチと誠実な人間関係の構築を通じて、持続可能な街づくりに貢献しています。これらの取り組みは、街の魅力を高め、住民の生活の質を向上させることにつながっています。
参照ページ:NTT都市開発 「文化(集団・社会~国)」の共栄
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい総合不動産業界の中でのNTT都市開発の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し、他社と比較してみても、NTT都市開発はトップクラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- NTTグループとの緊密な関係:安定的な支援基盤を持つ不動産開発会社です。NTTグループの不動産案件を担い、土地や技術の連携が一層進んでいます。
- 大規模事業の取り組み:大手町プレイスのような大型オフィスビルや「新風館」のような商業施設では、NTTグループのCREの有効活用や旧電話局の再利用を通じて、地域の賑わいを創出している。
- 「街ファースト」の街づくり:「街ファースト」の街づくりを掲げ、物件の長期保有を目指している。街に寄り添った開発を行い、人間関係を大切にする「誠実さ」をモットーとしています。
以上の要素によりNTT都市開発は総合不動産業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 営業利益(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
NTT都市開発 | 356億円 | 993万円 | 62 | 失敗を恐れずチャレンジし続ける社風 |
ヒューリック | 1,261億円 | 1,904万円 | 65 | 挑戦する人を評価する社風 |
東京建物 | 645億円 | 1,009万円 | 63 | 主体性を重視する社風 |
日鉄興和不動産 | 414億円 | 1,110万円 | 63 | 家族的な面がある社風 |
参照ページ:
日鉄興和不動産「連結業績推移」
NTT都市開発の新卒募集要項について
以下にNTT都市開発の新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 1.オフィスビルの企画、開発、テナントリーシング、プロパティマネジメント 2.商業施設の企画、開発、プロパティマネジメント 2.分譲住宅(マンション・戸建)、賃貸住宅の企画、開発 4.グローバルでの不動産事業 など |
給与(2024年4月入社 初任給実績) | 月給 267,790円 修士了 月給292,910円 (2024年度 新卒社員 初任給支給額) |
賞与 | 年2回(6月/12月) |
研修制度 | 新入社員研修、階層別研修、資格取得支援制度、自学自習に対する費用支援など |
福利厚生 | カフェテリアプラン(選択型福利厚生制度)及びNTTベネフィット・パッケージ(総合福利厚生サービス)から選択可 |
求める人材
NTT都市開発では求める人材として下記のものを公表しています。
NTT都市開発は、多様性を尊重した職場づくりを推進し、全社員一人ひとりの個の成長と多様性の尊重に努めています。社員一人ひとりが「ダイバーシティ&インクルージョン」「ワーク・ライフ・マネジメント」の重要性を理解し、性別、年齢、人種、国籍、障がいの有無、性的指向、性自認を問わず、すべての社員が活躍できる環境の実現に向けて取り組んでおり、主体性と協調性のある人材を求めています。
年齢や役職に捉われず、社員一人ひとりが尊重しあい、それぞれが持つ多様性に富んだアイデアを自由・活発に提案し合える社風があります。
NTT都市開発では、多様な人々と協力しながら、社会のニーズの変化や様々な課題に対し自ら考えて行動できる人材を求めています。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
参照ページ:
新卒採用のフロー
NTT都市開発の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
マイナビよりエントリー→会社説明会→エントリーシート提出→動画選考(30秒)→適性検査→グループディスカッション→面接(個別)1回実施予定→面接(個別)1回実施予定→最終面接(個別)1回実施予定→内々定
面接ではガクチカや志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
マイナビより必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・ES
NTT都市開発のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
選考参加を希望される方は自分史ワークシートに取り組み、NTT都市開発とミスマッチがないのかを深堀をしていきます。
また、同じタイミングでESを指定の用紙に手で記入します。質問事項は
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- NTT都市開発に興味を持ったところ
といったように、基本的なことを聞かれるようです。
会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
③面接+性格診断(SPI)
NTT都市開発では一人ひとりを深く知るため、最初の面接から学生1 面接官3で実施されます。
面接では自己紹介や志望理由、不動産業界を選んだ理由などが聞かれますので自分の答えを見つけておきましょう。
一次面接は20分程度対面面接で行われます。
和やかな雰囲気の中、キャリアプランやESに記載した事項とその他についての回答が求められます。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- デベロッパーに興味を持ったきっかけを教えてください。
- 大学の勉強はどのようなもので、森トラストでどう生かせるか。
- 学生時代に組織で取り組み、成果を上げた経験で最も困難だった事を教えてください。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④複数回面接
NTT都市開発では選考を行うために最終面接も含めて3回対面で行います。
最終面接は、学生1人と面接官2人、入社25年目の役員が30分程度対面面接で行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、NTT都市開発がとるべき今後の戦略などについて質問されます。
最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したりしてイメージを付けられるようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
NTT都市開発の採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えます。
<大学院> 大阪市立大学、お茶の水女子大学、関西大学、九州大学、京都大学、熊本大学、慶應義塾大学 <大学> 愛知教育大学、青山学院大学、大阪大学、関西学院大学、学習院大学、京都大学、京都府立大学、慶應義塾大学、神戸大学、静岡大学、上智大学、千葉大学、中央大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、同志社女子大学、獨協大学、日本女子大学、一橋大学、法政大学、 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、NTT都市開発は多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
しかし、下位私立大大学レベルからの就職は厳しいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、NTT都市開発の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はかなり高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 従業員の平均年収・平均ボーナスが高い
- 採用倍率が40.3倍と高い
- 不動産業界で人気がある
よって、NTT都市開発は多様な学生層からの応募者を採用していますので、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、可能性はあるでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
【言語/非言語/英語完全網羅】SPI初心者でも対策できる資料配布中!
SPIなどに自信がない。
SPIが原因で選考に進められない。
そんな学生のためにまとめたものがSPI頻出問題集です。
SPIの出題範囲である言語/非言語/英語といった問題を完全網羅しています。
丁寧な解説付きなので、今から勉強する人でも安心して取り組めます!
まとめ
NTT都市開発は企業理念である「誠実に、革新的に」のもと、地域の課題に真面目に向き合い、丁寧に取り組むことを重視しています。
単なる開発業者ではなく、地域とのパートナーシップを築きながら、街づくりにおいて持続可能で意義ある変革をもたらすことを使命としています。
NTT都市開発は、地域の発展と調和を追求し、社会に対して貢献することを目指しています。そのため、求める人材としては、ただ単に仕事をこなすだけでなく、地域のニーズを理解し、真摯に向き合いながら、革新的かつ創造的な解決策を提供できる能力です。
NTT都市開発は総合不動産業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。