インターンに落ちたら本選考も落ちる? 原因を分析し通過率を上げるポイント

インターンに落ちたら本選考も落ちる? 原因を分析し通過率を上げるポイント

2024/8/29更新

はじめに

就職活動においてインターンシップに参加することは、内定獲得の近道とされています。

志望する企業での就業体験は、選考を通過したい就活生にとって非常に有利となるためです。

しかしインターンシップに落ちてしまった際は、一気に不利になったと思ってしまって「なぜ落ちたのか?もう望みは薄いのか?」などと不安になるかもしれません。

この記事は以下のような点を知りたい就活生を対象にしています。

この記事の対象
  • インターンシップに落ちてこれからどうすればよいか悩んでいる人
  • インターンシップに落ちないために何をすればよいか知りたい人
  • インターンシップの選考通過率を知りたい人

この記事ではインターンシップに落ちる原因や落ちても問題のないこと、また落ちないための事前対策などを解説します。

もしインターンシップに落ちて落胆している方がいたら、まだまだあきらめることはありません。

この記事を最後まで読めば、今後の就職活動において役立つ情報を得られるでしょう。

 

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インターンシップに落ちる6つの原因

インターンシップの通過率は55%であり、約2人に1人が落ちる計算となっています。

なかなか熾烈な戦いとなりますが、インターンシップの合格は、基本的なことがポイントを抑えれば、さほど難しいわけでもありません。

よくあるインターンシップに落ちてしまう原因について見ていきます。

大きく分けて以下の6項目が原因となります。

  1. エントリーシートの対策不足
  2. 筆記試験と適性検査の対策不足
  3. 面接の対策不足
  4. 自分の強みをアピールできていない
  5. そもそも企業と合っていない
  6. 意欲的かつ主体的に動けていない

エントリーシートの対策不足

エントリーシートの内容が不十分な場合があります。

特に、ガクチカ、自己PR、志望動機についての内容を深めることで自分がどのような人間であるのかアピールできるように対策をしましょう。

それぞれについて解説した記事を以下にご紹介しますので参考にしてください。

 

筆記試験と適性検査の対策不足

筆記試験やWEBテストの結果がよくなければ選考に漏れてしまう原因となります。

特にWEBテストはそれほど内容の難しいものではありませんので、事前に対策を取っておきましょう。

テキストを1冊購入してしっかり準備しましょう。

アプリや本でも勉強ができますので、自分の力を発揮できるようにしたいですね。

 

面接の対策不足

コミュニケーション力が低いことでも面接で落ちてしまう原因となります。

面接の際には一方的に話すだけでなく、相手の言いたいことを理解したうえで、自分の言いたいことを相手に伝えられる双方向性のコミュニケーション力が求められます。

また逆質問をすることで志望意欲の高さをアピールすることやハキハキと話すこと、さらには清潔感のある身だしなみにすることも重要でしょう。

面接は「習うより慣れる」ことが重要で、頭でイメージするよりも実際に模擬面接などで経験を積むことがおすすめです。

実際に頭で考えていても本番では緊張して思うように話せなかったり、忘れてしまったりと力をだせないことがあります。

少しでも経験を積んでおけば雰囲気に慣れつつ、本番でも考えられる余裕を持てるようになります。

 

自分の強みをアピールできていない

次に考えられるインターンシップに落ちる理由は、「普通」であるために独自性を見いだせていない点です。

これは学生時代に目立ったこと・際立ったことを経験したという意味ではなく、自分自身の考え方や独自性を表現できたかになります。

自分の言葉で、自分だけの経験をわかりやすく相手に伝えられるかがポイントです。

例えありふれた経験や体験でも、言い方を工夫すれば相手に刺さる表現ができるので、どうすれば相手が気に留めてくれるのか・相手に印象を与えられるのかを工夫しましょう。

自分の強みはどんな人にもあるものですし、しっかりと自己分析をして相手にアピールできるかが重要です。

そのためにもきちんと自己分析を行うことが、非常に大切になってきます。

そもそも企業と合っていない

インターンシップに落ちる5つ目の理由として、企業とのミスマッチが挙げられます。

高いスキルや意欲が、選考において重要な要素であることは間違いありませんが、インターンシップ通過の可否は個人の能力だけで決められるものではありません。

企業と学生のカルチャーや雰囲気があっているかどうかというのは、非常に重要な要素です。

例えば、大手企業と設立1年のベンチャー企業では、仕事の進め方や内容が大きく変わります。

雰囲気やカルチャーも異なるため、、自分に合わないと感じてしまい、学生側も企業側もお互いに有益なインターンシップとはならない可能性があります。

この企業に「合う or 合わない」は、本選考でもみられていることがほとんどです。

意欲的かつ主体的に動けていない

もし、あなたに採用権限があった場合、意欲のある人と意欲のない人のどちらを採用したいですか?

他の要素も絡んでくるとは思いますが、ほとんどの人が意欲のある人を採用したいのではないでしょうか?

主体的であるかどうかも、同様のことがいえるでしょう。

企業が採用したい人物像の大前提として労働に対する意欲があるかどうかは非常に重要です。

もし、あなたが労働に対してマイナスのイメージを持っているように見えてしまった場合、それだけで他の学生よりも評価が低くなることは避けられないでしょう。

では、どうすれば「意欲的かつ主体的に働きたい!」という気持ちを伝えることができるでしょうか?

様々な方法はあるとは思いますが、方法の1つとして 自分がインターンシップに参加することで「どう成長したいのか?、何を学びたいのか?」を明確にしておくことで伝わりやすくなります。

ただ単にインターンシップが有利だからと曖昧な気持ちで参加したり、自分の目的や課題を持たずにインターンに参加したりするのでは採用側の受け取り方も大きく異なるからです。

ここから逆転できる!インターンシップ落選時の考え方とプラスになること

そもそも、インターンシップは倍率が高くなるものですし、本選考とは別物として考えるべきです。

もちろん、本選考の担当者がインターンシップ面接の担当者と同じであったり、インターンシップに落ちてしまった時の原因を改善できていなかったり、インターンシップで非常識な行動をしてしまいそれが担当者の目に止まってしまったりしたら、たとえ本選考を受け直したとしてもまた同じ結果になる可能性は十分に考えられます。

しかし、必ずしも落ちるというわけではないことも確かです。

ここでは、逆にインターンシップに落ちることで考えられるメリットについて挙げてみます。

インターンシップに落ちたら本選考は望みなし?

結論、インターンシップに落ちても本選考に必ず落ちるという訳ではありません。

確かに、インターンシップに参加することで、人脈、企業分析、志望動機が作りやすいなどのメリットを得られる場合が多く、結果的に本選考が有利になることも多々あります。

その結果、インターンシップに参加していない人が不利になることもあるでしょう。

しかし、あくまでもインターンシップは本選考ではありません。

本選考が不利になっても、面接で挽回できるチャンスは大いにあります。

また上記の「データで見るインターンシップの通過率」でも挙げたように、実際の採用者人数がインターンシップ経験者よりも多くなることもあります。つまりインターンシップに落ちたからといって採用をあきらめる必要はありません。

落ちても落胆せずに考える

これだけは伝えておきたいのは、インターンシップに落ちたからといって落胆することはないことです。

その代わりに、本選考の対策にもっと時間をかけることができる位に考えてください。

本選考の準備として自己PRやガクチカをより見つめなおすことや、企業や業界研究をさらに深く行うことができます。

焦らず慌てずに気持ちを切り替えて、じっくりと本選考の対策に取り掛かってください。

なぜならインターンシップ組以外の方も、本選考で採用されるからです。

インターンシップに参加してマイナスになること

インターンシップに参加して「マイナス評価」になってしまうのは、どんなものがあるでしょうか?

例えば常識の範囲内で挙げるだけでも、居眠り・遅刻・無断の帰宅などがあり、これらはどうみても悪い評価を与えてしまいます。

それ以外にも、グループワーク中に必要以上の自分アピールをしたり、他人を馬鹿にするような発言をしたりするなどは過度に協調性を欠いており、マイナス評価に繋がると言えるでしょう。

参加できただけで満足するのではなく、気を抜かずに社会人としてのルールは守るようにしましょう。

参加した際は態度や言動に注意しよう

むしろ、インターンに参加することで悪目立ちしてしまい、本選考にマイナスの影響を与えてしまう可能性もあります。

インターン中に、居眠り、遅刻などをしてしまうと、人事担当者はどう考えるでしょうか?

純粋に「やる気」を疑ってしまいますよね。

それ以外にも、グループワーク中に必要以上に自分をアピールしたり、他人を馬鹿にするような発言をしたりするなど、過度に協調性を欠いていることがマイナスのイメージに繋がることもあります。

企業はあくまでも組織であることを忘れてはなりません。

組織の中で働くことができない学生は、マイナスの評価となるでしょう。

それ以外にも言動には十分に注意する必要があるでしょう。

本選考から採用に参加する場合でも、大前提として「ビジネスマナー」や「常識」について学び、意識しておくことが重要です。

悪い意味での目立ちは、即落選につながることを知っておいてください。

データで見るインターンシップの通過率

「インターンシップに応募したはいいけど、果たして受かるのだろうか」「実際のインターンシップ通過率ってどれぐらいなのだろう?」

インターンシップの通過倍率はどれぐらいなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

リクルートキャリア就職みらい研究所が行った調査によると、インターンシップの倍率は平均2.6倍でした。

しかし倍率は職種や企業によっても状況が大きく異なるので、あくまで平均値ですが、企業の本選考の倍率を参考にすれば、ある程度予測が可能です。

また、リクナビが運営する就活サイト「就活ジャーナル」が2009年、大学3年生・大学院1年生合計158人を対象に実施した調査のによると、最終的な通過率は55.4%となっており、つまり、通過率としてはだいたい5割となっています。

これを詳しく

選考の種類
  • 書類選考
  • 面接

の実施率・通過率に分けてみると、以下のようになっています。

 

書類選考の通過率

まず、書類選考が行われる確率は52.9%であり、およそ2社に1社で行われるようです。

就活生の約半数が2社受けていることがわかります。

インターンシップの書類選考、何社受けましたか?

▲インターンシップの書類選考、何社受けましたか?

(出典:就活ジャーナル

 

これに対し、書類選考の通過率は60.0%。

おおむね2社受けて1社の書類選考を通過する結果が出ています。

インターンシップを応募したうち何社の書類選考を通過しましたか?

▲うち何社の書類選考を通過しましたか?

(出典:就活ジャーナル

結果では2社までの通過が7割を占めており、書類選考は2社から3社を受けて、その半分の選考を通過する結果になります。

面接の通過率

次に、面接に関しては、行われる割合は28.4%、通過率は59.1%となっているようです。

書類選考に対して面接が実施されるのは約3割と少ない結果になります。

インターンシップの面接、何社受けましたか?

▲インターンシップの面接、何社受けましたか?

(出典:就活ジャーナル

インターンシップの面接を受けたうち何社の面接に通りましたか?

▲うち何社の面接に通りましたか?

(出典:就活ジャーナル

こちらも書類選考の結果と似ており、約6割が選考通過しています。

この平均参加企業数1.5社(2009年)という数字は非常に少なく、2019年の平均は4.37社となっているので(出典:リクナビが、マーケティングを手がけるクロスマーケティングと合同で2019年3月、19卒の内定者1,239人を対象に実施したアンケート)、もしかしたらこの数字も現在は少し違っているかもしれません。

ですが、インターンシップ文化が10年前よりも大いに普及した現在、通過率はもしかしたらこれよりも厳しくなっている可能性もあります。

インターンに落ちないための事前対策

できれば受かりたいインターンシップですが、落ちないための対策も挙げておきます。

  1. エントリーシートをわかりやすく書くこと
  2. 面接対策を怠らないこと
  3. やる気をアピールすること

 

はじめの通過点はエントリーシートですので、相手にわかりやすく伝えたいポイントをしぼって書くことが重要です。

志望動機は「結論」「理由」「詳細・例」の順に、不要な文字を減らしてじっくりと作りこんでください。

他に入れておきたいのはその企業だけの独自性を述べることで、企業の理念や事業を調べたうえで文章に入れておくことがポイントになります。

面接対策を怠らないこと

上記の「面接の対策不足」でも挙げたことですが、面接の経験を積んでおくこと以外に重要な点があります。

基本3点「志望動機」「自己PR」「ガクチカ」を準備する、さらに逆質問にも備え、こちらから質問を2、3点は用意しておくことです。

そして逆質問では、熱意が感じられる・はっきりと目的が感じられる質問を準備しておくと好印象です。

その企業での独自性のある事業や取り組み、またインターン参加への目的に関連のあることを準備しましょう。

やる気をアピールすること

インターンでの目的意識をはっきりとアピールしましょう。

例えばどんなことを得たいのか、こんな業種について学びたいのかなどを伝えれば採用側にやる気が伝わります。

ただ漠然とありがちな参加理由を伝えるのではなく、独自性や個性を表に出していきましょう。

まとめ

インターンシップは本選考よりも募集人数が少ないので、落ちる確率は高くなります。

インターンシップの1つや2つでそんなに落ち込む必要はありません!!

そして何より、就職活動の目的はインターンシップに受かることではありませんよね。

 就職活動においてインターンシップは重要な部分ではありません。

そして、応募した企業が自分に合うとも限りません。

インターンシップの参加・不参加が自分にとって、有利になるのか?不利になるのか?この辺りをしっかり考えてみて、自分にとっての最適解を選択することが重要です。

繰り返しになりますが、インターンシップに不参加でも、本選考に落ちる訳ではありません。

インターンシップ後からの巻き返しは十分に可能なので、落ちたからといって気落ちすることなく、「今、自分に何ができるか」を考えて行動していきましょう!

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