ANA(全日本空輸)インターンシップ完全ガイド|28卒向け選考フロー・ES対策・参加メリット

2026/07/26更新

航空業界を志す新卒就活生にとって、ANA(全日本空輸)のインターンシップは単なる職業体験にとどまらない、戦略的な就活ステップです。ANAのインターンシップは採用活動と連動したプログラムとして運営されており、参加中に高い評価を得た学生には本選考に先立つ早期選考ルートへの案内が行われることがあります。グローバルスタッフ職・客室乗務員職・技術職・自社養成パイロット職と職種が多岐にわたるANAの選考では、「どの職種のインターンに参加するか」から準備が始まります。

就活市場でANAは競争が激しい企業のひとつとして知られており、グローバルスタッフ職・客室乗務員職いずれも多数の応募者が集まります。3年生(修士1年生)のうちからインターンシップ対策に着手し、選考フロー・ES・グループワークの各ステップで求められる水準を早期に把握しておくことが、選考突破への近道です。

この記事では、ANAのインターンシップをプログラム種類・選考フロー・ES対策・本選考との連携という観点から多角的にまとめています。就活ハンドブックに寄せられた、実際にANA・ANAウイングス・ANAビジネスソリューションなどANAグループ各社の選考を受けた学生の声も随所に取り上げており、リアルな選考実態に基づいた対策情報をお届けします。航空業界・ANA志望の学生はもちろん、大手企業のインターンシップ全般の対策を進めている方にも参考になる構成です。

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ANA(全日本空輸)の企業概要と求める人材

ANA飛行機

出典元:ANA(全日本空輸株式会社)

ANAは1952年設立の日本最大規模の航空会社であり、ANAホールディングスを親会社とするANAグループの中核事業会社です。国内線・国際線を合わせた路線数は業界トップクラスを誇り、グローバルな航空ネットワークを持つ点がANA最大の強みとなっています。新卒採用においても毎年大規模な採用活動を行っており、ANAグループ37社全体での2026年度(26卒)採用予定数は約3,000名にのぼります(参考:ANAホールディングス「2026年度入社 ANAグループ新卒採用について」、2025年3月発表)。採用規模の大きさとともに競争参加者数も多く、選考対策を早期から始めることが現実的な選択肢です。

会社概要:ANAの事業構造を把握する

ANAは航空輸送事業を核としながら、旅行・物流・IT・不動産など幅広いグループ会社との連携で事業を多角化しています。全日本空輸株式会社が手がける主な職種は、グローバルスタッフ職(総合職事務系)・客室乗務員職・運航乗務職(パイロット)・技術職(整備)の4系統です。グループ内にはANAウイングス・Peach Aviation・ANAシステムズ・ANAビジネスソリューションなど多彩な関連会社も存在し、航空事業を多方面から支える組織体制が整っています。

ANA本体の選考では、職種によって求める専門知識・経験は異なりますが、共通して「ANA’s Way」に体現される価値観との一致が問われます。インターンシップの選考段階からこの価値観が評価軸として組み込まれているため、企業理解の深さがそのまま合否に影響します。グループ全体の事業構造を俯瞰で把握することが、インターン選考突破の前提となります。

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ANA’s Wayが示す人材像

ANAが採用活動において重視する行動指針「ANA’s Way」は、「あんしん」「あったか」「あかるく元気」という三つのキーワードで構成されています。この言葉はANAの安全文化・ホスピタリティ・職場風土を象徴するものであり、採用面接やインターンシップの評価においても、この指針に沿った言動が見られます。

ANAが掲げる「ワクワクする未来を共に創れる人材」という採用コンセプトも、選考全体を貫くテーマです。挑戦心(新しい価値の創造)・しなやかさ(変化への適応力)・チームワーク(協働による成果創出)・継続的改善(現状に満足しない姿勢)という四要素が、求める人材像として具体化されています。ESの設問・面接・インターンのグループワーク評価はいずれも、この四要素をベースに設計されていると捉えると対策の方向性が見えやすくなります。

就活ハンドブックに寄せられた、ANA(グローバルスタッフ職・ビジネス&マーケティングコース)の選考を受けた学生の声によると、「MaaS(Mobility as a Service)や次世代モビリティを活用して都市の魅力を高め、航空利用の拡大につなげるビジネス提案をESに盛り込んだ」という回答例が確認されています。単に「航空業界が好き」にとどまらず、ANAの事業課題や将来構想に踏み込んだ回答が評価された事例です(参考:ANA(グローバルスタッフ職)の選考を受けた学生の声を読む)。

インターンシップにも貫かれる評価の軸

ANAのインターンシップは「学生に業務体験を提供する場」であると同時に、「採用活動に直結した評価の場」でもあります。グループワーク・発表・個人ワークのいずれのプログラムにも、ANA’s Wayに基づく評価視点が埋め込まれており、採用担当者がインターン参加学生を観察する機会として設計されています。そのためインターンシップの対策は、本選考のそれとほぼ同等の準備密度が求められます。

「ただ参加すればよい」という受け身の姿勢ではなく、グループワーク内で論点整理・チームへの貢献・自己の意見の明確な発信といった能動的な行動が評価されます。発言回数よりも発言の質が問われるのがANAインターンの特徴のひとつです。インターン参加中に「どう見られているか」を常に意識した行動が、早期選考案内への道を開きます。

インターンで評価されるための具体的なポイントを読む

企業研究を進める中で、実際の選考フローや面接官の評価ポイントも押さえておきたいところです。以下の資料では、人気企業20社の選考を「面接の構造」「深掘りの傾向」「評価された回答例」まで整理しています。

ANAインターンシップのプログラム全容

ANAのインターンシップは複数の職種に対応したプログラムを設けており、グローバルスタッフ職・客室乗務員職・自社養成パイロット・技術職のほか、エキスパートスタッフ(障害者採用)といった多様な選択肢があります。各プログラムは数日間から数週間にわたる構成が主流であり、1dayの情報提供型ではなく業務に近い体験型の内容が中心です。職種によって選考方法・プログラム内容・参加後のメリットが異なるため、志望職種に合わせた事前調査が必要になります。

グローバルスタッフ職(事務系総合職)インターンシップ

グローバルスタッフ職は、ANAの事務系総合職にあたるポジションです。オペレーション部門・ビジネス&マーケティング部門・コーポレート部門・ITデータ部門など複数のセグメントに分かれており、インターンシップもセグメント別に募集が行われることがあります。参加対象は大学3年生・修士1年生(28年3月卒業予定者など)が中心です。

グローバルスタッフ職のインターンシップでは、実際のANA業務に近いビジネス課題が提示され、グループワークを通じて解決策を立案・発表するケースワーク型の構成が多く見られます。「事業責任者の視座でANAの未来を考える」という体験型プログラムを通じ、航空産業の全体像と各部門の役割をつかめる構成です。グループワークの中で見せる思考の深さ・発言の質・チームへの貢献度が、採用担当者に評価されます。

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客室乗務員インターンシップ

ANA客室乗務員(CA)のインターンシップは、実際の機内サービスを体験する職場体験型プログラムが中心です。グループ作業・ロールプレイング・先輩CAとの対話など、実際の業務に即したプログラムが用意されており、客室乗務員としての適性と姿勢を評価する機会になっています。

2026年度採用(26卒向け)において、ANA(全日本空輸)は客室乗務職で600名の採用を計画しました。これは前年比で約2倍に相当する規模であり、グローバルな旅行需要の回復と国際線の生産拡大が背景にあります(参考:ANAホールディングス「2026年度入社 ANAグループ新卒採用について」、2025年3月発表)。採用人数の拡大はCA職を目指す学生にとってチャンスが広がることを意味しますが、同時に応募者数も増加する傾向があるため、早期からの対策が有効です。

就活ハンドブックに寄せられた、ANA客室乗務員職の選考を受けた学生の声では、「共感力や協調性の高さを強みとして自己PRで伝えた」という回答例が確認されています。「空気を読んでしまう」という弱みをあえて開示しつつ、チームで成果を出す際の協調性に転換して語った事例で、ホスピタリティを重視するANAの評価基準との整合性が見られます(参考:ANA客室乗務員職の選考を受けた学生の声を読む)。

自社養成パイロットインターンシップ

ANAの自社養成パイロットは、入社後に訓練を受けながらパイロット資格を取得するルートです。インターンシップへの参加も適性確認の一環として位置づけられており、選考は特有の厳しさがあります。理系・文系を問わず応募可能ですが、数学・物理・英語の基礎力に加え、高いメンタルタフネスとストレス耐性が評価軸に含まれます。

パイロットを志す就活生の場合、ANA本体だけでなくANAウイングスや関連会社の採用状況も視野に入れながら戦略的に動くことが現実的な選択肢です。就活ハンドブックに寄せられた、ANAウイングスの選考を受けた学生の声では、「ANA本体が大型機で運航する路線を補完する形でANAウイングスが地方路線を支えており、そこに地域に密着した航空ネットワークの維持という価値を見出した。この点への共感を志望動機に据えた」という声が確認されています(参考:ANAウイングスの選考を受けた学生の声を読む)。

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技術職・IT職インターンシップ

ANAの技術職インターンシップは、航空機整備に関するOJTを含む実践型プログラムが特徴です。航空整備士(AME)を目指す学生を対象に、実際の整備現場での作業体験・見学が設けられており、技術的な知識だけでなく安全文化への理解度も評価されます。現場作業の正確さと安全への姿勢が、他の職種以上に色濃く問われるプログラムです。

IT・データ人材を対象としたコースも設けられており、ANAのDX推進(デジタルトランスフォーメーション)に関わるプロジェクトベースのインターンシップが実施されています。ANAグループのIT基盤を担うANAシステムズとも連携した形で、IT志望者向けのプログラムが展開される場合があります。ITエンジニアとして航空業界に関わりたい就活生にとって、技術職インターンシップへの参加は職場環境・業務内容・求められるスキルセットを直接確認できる機会となります。

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ANAインターンシップへの参加メリット

ANAのインターンシップに参加することで得られるメリットは複数あります。中でも「早期選考ルートへのアクセス」「企業・業界理解の深化」「就活本番に向けたコミュニケーション能力の向上」の三点が、就活全体に大きく影響します。ただし、参加すること自体が自動的に優遇につながるわけではありません。インターン期間中のパフォーマンスが評価され、その結果として早期選考に案内される構造であるため、「インターンに参加すること」より「インターンで何を見せるか」が問われます。

早期選考ルートへのアクセス

ANAのインターンシップは、採用活動と連動したプログラムとして運営されています。インターン期間中に高い評価を受けた参加学生には、本選考が解禁される前の早期選考へ案内されることがあります。この早期選考ルートに入ることで、本選考よりも競争人数が絞られた状況での選考機会が得られる可能性があります。

早期選考ルートへの案内はあくまで「優秀な一部学生」に限られた制度であり、参加者全員が優遇されるわけではありません。インターン参加中に「どう見られているか」を常に意識した行動が求められます。評価基準はANA’s Wayとの整合性・グループワークでの貢献度・自己表現の明確さといった多軸にわたるため、一点集中ではなく総合的なパフォーマンスが問われます。

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企業・業界理解の深化

インターンシップを通じて得られる最大の資産のひとつが、企業と業界に関する実地の知識です。ANAのインターンシップでは、航空業界の事業構造・ANAのビジネスモデル・各職種の具体的な役割について、採用パンフレットや企業説明会では得られないリアルな情報に触れることができます。

この経験は本選考のESや面接において強力な差別化要素になります。面接で「インターンに参加したからこそわかったANAの強みや課題」を具体的に語れる学生は、言語化の精度と志望動機の深さで他の就活生に大きな差をつけられます。インターン参加者と未参加者の間には、「現場体験の質感」という埋めがたい差が生まれるため、この機会を活かす価値は高いと言えます。

就活本番に向けたコミュニケーション力の向上

ANAのインターンシップには、グループワーク・ケーススタディ・プレゼンテーションといった協働型の課題が含まれています。これらの場を通じて、チーム内での役割分担・発言のタイミング・意見の整理と伝達といったビジネスコミュニケーションの実践力が養われます。

特にグループワークでは、「自分の意見を押し通す」のではなく、「チーム全体のアウトプットの質を高めるための貢献」が評価される点が大切です。議論の構造化・論点整理・他メンバーの意見を活かした提案づくりといった行動が、インターンを通じて磨かれていきます。これらのスキルはANAの本選考における グループディスカッション(GD)でもそのまま活きるため、インターンシップを「GDの実戦練習の場」として活用することも有効な戦略です。

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ANAインターンシップの選考フロー

ANAのインターンシップ選考は複数のステップで構成されており、職種によって内容が異なります。グローバルスタッフ職を中心としたプログラムでは、プレエントリー・ES提出・PR動画・書類選考・GROW360受験・Web面接というフローが確認されています。各ステップでの通過基準を把握し、段階ごとの対策を積み重ねることが選考突破の条件となります。

プレエントリーとエントリーシート提出

最初のステップはマイページ登録によるプレエントリーです。ANA採用情報の公式サイトから専用マイページを開設し、インターンシップへのエントリーを完了させます。プレエントリーが完了すると、エントリーシート(ES)の提出フォームが開放されます。

ESでは「志望職種・コースで達成したいこと」「自身の経験・強みのうち志望コースに活かせるもの」などが設問として出題されるケースが確認されています。文字数制限は職種によって異なりますが、300〜400字前後の設問が複数構成されることが多い形式です。ANA選考全般のESで共通して問われるのが「なぜ航空業界か」「なぜANAか」という二軸であり、この回答の深さがES通過の可否を大きく左右します。

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PR動画審査(グローバルスタッフ職)

グローバルスタッフ職のインターンシップ選考では、ESに加えてPR動画の提出を求められることがあります。決められた時間(数十秒〜数分程度)の動画を撮影・提出する形式であり、外見や演技力よりも「自分の思いを言語化する力」「カメラの前での自然な表現力」が評価対象です。

PR動画はESと同様に撮り直しが可能であるため、内容の論理性と話し方のわかりやすさを意識して仕上げることが効果的です。話す内容をあらかじめスクリプトとして整理し、複数回の練習を経てから撮影することで、完成度を大きく高められます。「結論→理由→具体例→締め」という構成で60〜90秒程度にまとめると、伝わりやすい動画になります。録画環境(背景・照明・音声)の整備も印象に影響するため、事前に環境を整えておきましょう。

GROW360受験と評価基準

ANAのインターンシップ選考で特徴的なステップのひとつが「GROW360」受験です。GROW360は360度評価型の独自適性検査であり、通常の適性検査(受検者本人のみが回答する形式)とは異なり、受検者自身に加えて知人・友人など複数の他者からの評価回答も必要とする点が大きな特徴です。

GROW360では、性格特性・リーダーシップ傾向・対人スキルなどが自己評価と他者評価の両面から測定されます。「自分がどう思っているか」と「周囲からどう見られているか」のギャップが数値化されるため、自己認識の精度と対人関係の成熟度が評価に反映されます。受験にあたっては、評価を依頼する知人・友人への協力依頼を事前に行っておく必要があり、準備期間に余裕を持つことが前提になります。GROW360は豊田通商やJTなど一部の大手企業でも採用実績のある検査であり、ANAにとってはグローバルに通用する人材の適性を多角的に評価するツールとして位置づけられています。

選考対策としては、「他者から見た自分の強みを把握し、それをESや面接でも一貫して表現する」という軸の統一が有効です。自己評価と他者評価の乖離が大きいと、選考全体での印象に矛盾が生じるリスクがあるため、信頼できる友人・先輩からのフィードバックをあらかじめ収集しておきましょう。

Web面接と合否通知

書類選考・GROW360を通過した候補者には、Web面接(オンライン形式)が実施されます。インターンシップの選考面接では、ESに記載した内容をベースに志望動機の深掘り・ガクチカの詳細・インターンへの参加目的などが問われます。

ANAの面接で評価されるポイントは「ANA’s Wayとの整合性」「論理的に自分の経験を語る力」「チームや組織への貢献意識」の三点です。結論から話すPREP法(Point→Reason→Example→Point)で回答を構成することで、面接官に伝わりやすい印象を与えられます。インターン選考の面接は本選考の練習の場としても機能するため、「言いたいことを構造化して話す」経験として積極的に臨むことが、本選考での面接力向上につながります。

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ANAインターンのエントリーシート(ES)攻略

ANAのES対策で最も核心となるのは、設問に対して「ANA固有の文脈」で答えることです。航空業界全般への関心や「大きな組織で働きたい」という抽象的な動機では、採用担当者の目には止まりません。ANAの事業構造・強み・今後の成長戦略を理解した上で、自分の経験・価値観との接点を具体的に語る回答が求められます。就活ハンドブックに集まった複数の学生の声から、通過しやすいESの特徴を分析します。

ANAのES設問傾向と回答の枠組み

ANAのESで頻出する設問タイプは、職種によって以下のように整理できます。

グローバルスタッフ職・インターン向け
  • 志望コースで実現したいこと(400字前後)
  • 自身の経験・強みのうちコースに活かせるもの(300字前後)
客室乗務員職向け
  • 自己PR・強みの説明
  • ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
  • 趣味・特技
  • 相手の笑顔につながったエピソード

グローバルスタッフ職では「セグメント指定型」の志望動機が出題されるケースがあります。この設問では航空輸送以外のビジネス領域(旅行・物流・デジタルサービス・マーケティング)への理解も問われるため、ANAグループの事業領域の幅を事前に把握しておく必要があります。

実際にANA(グローバルスタッフ職・ビジネス&マーケティングコース)の選考を受けた学生の声では、「MaaSや次世代モビリティ技術を活用して都市の魅力度を高め、ANAの航空利用を促進する提案をESに盛り込んだ」という回答が確認されています。社会課題と航空業界の接点を自分の言葉で提示する回答構成が評価された事例であり、「ANA’s Wayが掲げる挑戦心と継続的改善」という人材像との整合性が見えます(参考:ANA(グローバルスタッフ職)の選考を受けた学生の声を読む)。

「なぜANA」を深める三層構造

ANA志望者のESや面接で繰り返し問われるのが「なぜ航空業界か」「なぜANAか」「入社後に何をしたいか」という三層の問いです。それぞれの層を明確に答えられるよう、回答を三段階で設計することがES対策の基本軸となります。

第一層:なぜ航空業界か

航空業界全体を選ぶ理由を、自分の経験や価値観から語ります。「人を動かす仕事がしたい」「グローバルなインフラに携わりたい」などが起点になりますが、これだけでは他の航空会社でも代替できる回答です。具体的な体験や出来事と結びつけることで、志望の必然性が増します。

第二層:なぜANAか(JALではなくANA)

競合他社との違いを意識した回答が求められます。ANAの経営理念・事業方針・グループの強みを調べた上で、「ANA固有のここに共感した」というポイントを言語化します。抽象的なブランドイメージではなく、具体的な施策・プロジェクト・サービスへの言及が説得力を生みます。

第三層:入社後に何をしたいか

志望コース・職種の業務内容と、自分の強みや経験を接続します。「自分の〇〇という強みを活かして、ANAの△△事業に貢献したい」という構造で語ることで、採用担当者に具体的なキャリアイメージを伝えられます。この三層が一貫した論理でつながっているかどうかが、ES全体の評価を決めます。

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就活ハンドブックに寄せられた学生の声から読む書き方のヒント

就活ハンドブックに寄せられた、ANA・ANAグループ各社の選考を受けた学生の声から、ESで評価されやすい書き方の傾向が見えてきます。

具体的な行動と成果の記述:「行動力がある」「協調性が高い」という抽象的な表現ではなく、その強みが発揮された具体的な場面・行動・成果を書いていることが共通しています。実際にANAビジネスソリューションの選考を受けた学生の声では、「アルバイト先で後輩のトレーナー制度を自ら確立し、毎月の業務評価シートを活用してフィードバックを継続した結果、チームの顧客満足度向上につながった」という具体的な行動記述が自己PRに用いられていました(参考:ANAビジネスソリューションの選考を受けた学生の声を読む)。

逆境からの学びを語る構成:全日本空輸の選考を受けた別の学生の声では、「中学時代にフルートのオーディションに落ちてクラリネットに転向し、その後の大会でソロ銀賞を獲得した」という経験をもとに「挫折を次の行動に変える姿勢」を強みとして語った事例が確認されています。ANA’s Wayが掲げる「しなやかさ」という人材像に直結するエピソードとして機能しています(参考:全日本空輸(ANA)の選考を受けた学生の声を読む)。

両事例に共通するのは、「出来事→自分の行動→得られた成果や気づき」という因果構造の明確さです。ANAのESは設問ごとに文字数制限があるため、無駄のない論理展開で最大限の情報を伝える構成が求められます。エピソードを絞り込み、深く掘り下げる書き方が、字数制限内での説得力を高めます。

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ANA本選考と職種別選考フロー

インターンシップを経て本選考に進む場合、職種によって選考プロセスが大きく異なります。グローバルスタッフ職・客室乗務員職・技術職それぞれの本選考フローを把握した上で、インターンで積んだ経験を各ステップの対策にどう活かすかを考えることが、選考突破への近道です。インターン参加の有無にかかわらず、本選考の全体像を早い段階で把握しておくことが戦略的な就活の前提になります。

グローバルスタッフ職の本選考フロー

グローバルスタッフ職の本選考は、「エントリーシート(ES)→適性検査(Webテスト)→一次面接→グループディスカッション(GD)→最終面接」というステップで構成されます。インターン選考との最大の違いはグループディスカッション(GD)の有無であり、本選考ではGDのパフォーマンスが合否を左右する重要なステップとなります。

GDで評価されるのは「チームの中でどう立ち回るか」という点です。論点を整理し、議論の方向性を示すファシリテーターの役割や、他者の意見を受けて議論を深めるブリッジ役が高評価につながりやすい傾向があります。インターンシップで体験したグループワークが、本選考GDの実践的な準備として機能します。インターン参加者が本選考GDで優位に立てる大きな要因のひとつが、この「実際の場での経験値」です。

2026年度採用において、全日本空輸のグローバルスタッフ職は140名の採用を計画しています(参考:ANAホールディングス「2026年度入社 ANAグループ新卒採用について」、2025年3月発表)。採用人数に対して応募者数が多い選考であるため、各ステップでの通過率を高める対策が必要です。

客室乗務員職の本選考フロー

客室乗務員職の本選考は「ES→適性検査→グループ面接(2回)→個人面接(1回)→内定」という構成です。インターン選考フローとの共通点が多く、インターンで培った「ANAの価値観との一致を示す力」がそのまま通用します。

客室乗務員の面接では、「笑顔が生まれたエピソード」「ホスピタリティを実践した体験」「チームワークを発揮した場面」などが頻繁に問われます。外見よりも「他者を思いやる姿勢」「安全への意識」「コミュニケーションの自然さ」が評価の核心です。グループ面接においては、自分が話す内容だけでなく、他の学生が話している際の聞き方・反応の仕方も観察されている点を念頭においてください。

客室乗務員職を目指す場合は、ANA本体だけでなくANAウイングスも選択肢に含めることで、選考機会を広げることができます。ANAウイングスは地方路線を中心とした小型機での運航が主体であり、地域への航空ネットワーク提供という独自の使命を持つ企業です。志望動機においてこの独自性に触れた回答は、ANA本体との差別化という観点でも説得力を持ちます。

技術・IT職の本選考フロー

技術職(航空整備士・ITエンジニア)の本選考は、専門性の高い知識や技術適性をベースとした評価が加わる点でほかの職種と異なります。ESと面接に加え、専門知識を問うWebテストや技術課題を解くアセスメントが含まれるケースがあります。

ANAグループのIT部門を担うANAシステムズへの就職を目指す場合、ANAシステムズ独自の選考プロセス(玉手箱形式のWebテスト・複数回の面接・最終役員面接)が別途存在します。ANAシステムズでは「人物重視」の採用を実施しており、幅広い大学からの採用実績があります。ITを軸に航空業界に関わりたい就活生には、ANA本体の技術職と並んでANAシステムズも選択肢として検討する価値があります。

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選考の第一関門である適性検査。SPIの頻出問題を短時間で総ざらいできる資料を活用して、まずはボーダーラインを確実にクリアしましょう。

SPI対策集

ANA選考突破のための実践的対策

インターン・本選考の双方で通用する対策を職種横断でまとめます。ANAの選考を突破するためには、Webテスト・グループディスカッション・面接という三つの主要ステップのそれぞれで「ANA基準」を満たした準備が必要です。各ステップの評価ポイントを把握し、それに合わせた準備を段階的に進めることが、合格率を上げる現実的な方法です。

監修者からのアドバイス

監修者からのアドバイス
三好 達也(キャリアアドバイザー)

ここまで紹介してきた通り、ANAのインターンシップはESから面接・GROW360まで、すべてのステップで「ANA’s Wayとの整合性」が評価基準の核心になっています。志望動機の三層構造(なぜ航空業界か・なぜANAか・入社後に何をするか)を自分の言葉で一貫して語れるよう仕上げるには、一人での思考に加えて第三者へのフィードバックが効果的です。インターン選考のES・面接対策や、志望動機の磨き込みについてご相談したい方は、キャリアアドバイザーへの相談も選択肢のひとつです。

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Webテスト・GROW360の準備法

ANAのインターン選考・本選考で課されるWebテストは、SPI形式の言語・非言語テストが主体です。加えてグローバルスタッフ職向けにはGROW360という他者評価型の適性検査が導入されています。

SPI対策は市販の参考書や模擬問題サービスを活用し、言語・非言語いずれも安定した得点を取れるレベルまで練習を重ねることが基本です。特に非言語系(速度・割合・確率・グラフ読取など)は練習量に比例してスコアが向上するため、対策開始の時期を早めることが得点向上の近道です。

GROW360への対策としては、「他者から見た自分の評価」と「自己評価」の整合性を高めることが軸となります。信頼できる友人・先輩に「自分のどんな行動・言動に強みを感じるか」をヒアリングし、その回答をESや面接での自己PRと一致させておくことで、GROW360の結果と選考全体での表現に矛盾が生じにくくなります。自己分析と他者フィードバックを組み合わせた準備が、GROW360対策の核心です。

グループディスカッションで評価される動き方

ANAの本選考で設けられているGDは、チームで課題を議論・発表するフォーマットです。評価されやすい動き方として、「論点の整理役」「議論が行き詰まったときの突破口提案」「時間管理の意識を持った発言」という三つが挙げられます。

GDで最も避けたいのは、「自分の意見を通すことだけに集中する」姿勢です。ANA’s Wayが示すチームワーク重視の文化に照らすと、個人プレーよりもチーム全体のパフォーマンスを引き上げる貢献者が高評価を受けます。他の参加者の意見を拾い上げ、それを発展させる提案ができると「チームに貢献できる人材」としての印象が強まります。議論の質よりも発言量が多い参加者より、少ない発言でもチームの方向を定めた参加者のほうが評価されやすい傾向があります。

面接で差をつける志望動機の組み立て

ANAの面接(インターン・本選考いずれも)で評価されるポイントの核心は「回答の具体性と一貫性」です。ESに書いた内容と面接での発言が矛盾しないこと、かつ深掘り質問(「なぜそう思うのですか?」「具体的にはどんな行動をしましたか?」)に対してもスムーズに答えられることが合否に影響します。

志望動機の組み立てにあたっては、前述の「三層構造」に加え、インターンで感じたことや学んだことを盛り込むことで、体験に根ざした説得力ある志望動機になります。インターンに参加した学生とそうでない学生の間には、「具体的体験の有無」という点で面接の深度に差が出ます。ANAのインターンシップや本選考について、さらに詳しく調べたい場合は、就活ハンドブックの関連記事も参考にしてください。

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まとめ

ANA(全日本空輸)のインターンシップは、グローバルスタッフ職・客室乗務員職・技術職・自社養成パイロットと職種ごとに異なるプログラムが設けられた、本格的な採用連動型のプログラムです。参加自体が自動的に優遇につながるわけではなく、インターン期間中の高評価を得た一部学生が早期選考へと案内される仕組みとなっています。

選考フローで特徴的なのはGROW360という他者評価型の独自適性検査であり、自己評価と他者評価の整合性を高めておくことが対策の基本です。ESでは「なぜ航空業界か・なぜANAか・入社後に何をするか」という三層構造を軸に、ANA’s Wayとの整合性を意識した回答を構築することが評価につながります。グループワーク・面接いずれの場においても、チームへの貢献姿勢と論理的な表現力が問われる点はANAのあらゆる選考ステップに共通しています。

就活ハンドブックに寄せられた、実際にANAグループ各社の選考を受けた学生の声からは、強みの具体的な記述・逆境からの学びを語る構成・ANA固有の文脈に根ざした志望動機という三点が、通過するESに共通する特徴として浮かび上がっています。3年生(修士1年生)のうちからインターンシップへの参加を目指し、各ステップの対策に早期から着手することが、ANA本選考での有利なスタートラインにつながります。

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