【企業分析】JFE物流の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年1月31日更新
はじめに
JFE物流株式会社は、東京都千代田区に本社を置く、物流業界に属する企業です。
大阪支社のほか日本全国に9ヶ所、世界各地に4ヶ所の事業拠点があり、市場をグローバルに広げています。
また、陸運だけでなく海運にも力を入れています。
今回は、そんなJFE物流株式会社の企業研究を行うための基礎知識をご紹介します。
それにくわえて、JFE物流の社風や就職難易度、選考対策の方法も解説します。
この記事では、JFE物流に興味のある次のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
- JFE物流の業務内容や募集職種を知りたい
- JFE物流の就職難易度が気になる
- JFE物流の選考対策の方法がわからない
このような方は、ぜひ最後までご覧ください。
また、物流以外の業界については、こちらの記事で概観しています。
あわせてチェックしてみてください。
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この記事の結論
結論から述べると、JFE物流の採用難易度は標準レベルだと考えられます。
後述しますが、学歴フィルターはほぼないと言える企業であり、選考フローも一般的なものだからです。
そのため、企業研究や自己分析を深め、エントリーシート・面接についてしっかり対策しておけば、内定獲得はじゅうぶんにあり得るでしょう。
なお、採用職種は総合職で、その中で事務系と技術系に分かれています。
事務系は製鉄所内の操業管理や人事、経理などを担当し、技術系は車輌や倉庫設備の研究・開発・保全業務などを担当します。
そんなJFE物流について、この記事では、社風や求める人材、業務内容の詳細など企業分析に役立つ情報をまとめています。
それにくわえて、初任給や平均年収、平均残業時間など気になる情報についても解説しています。
また、エントリーシートや面接の対策方法もご紹介。
JFE物流への就職を検討している方や日鉄物流に興味関心がある方は、ぜひ最後までお読みください。
JFE物流について
会社概要
JFE物流株式会社は、日本の鉄鋼業界の中核を担っているJFEグループに属する企業で、JFEグループ全体の物流を担当しています。
グループの中で、鉄鋼資材や鉄材商品などの重量物輸送を行ってきました。
そして現在は、重量物輸送で培った強みやネットワークをもとに、陸運・海運の両方を駆使して幅広い貨物の輸送を行っています。
JFE物流の強みは、「一貫輸送」です。
JFE物流では、陸運や海運、自社倉庫などを活用し、最初から最後まで自社で輸送を完結させる「一貫輸送」を行っています。
すべて自社で完結させるため、コストを抑えることができるうえ、安全性やクオリティの確保も可能です。
JFE物流は、この一貫輸送によって自社のブランド力を高め、顧客にとって唯一無二の企業となっています。
また、国内輸送のノウハウをもとに海外へ事業を展開したり、作業の自動化や効率化のために常に技術革新を行ったりするなど、たゆまぬ企業努力を行っている企業です。
参照ページ
各事業別の売上規模
引用ページ決算情報・電子公告 | 企業情報 | JFE物流株式会社
JFE物流の2022年度の連結売上高は2,133億円です。純利益は73億900万円でした。
この売上は、海上運送事業や貨物自動車運送事業、倉庫業といった主要事業からの利益のほか、産業廃棄物処理業や鋼材加工業、自動車整備事業、電気の供給事業といった各事業からの利益で構成されています。
連結売上高は2020年に一度落ち込みましたが、おおむね安定して右肩上がりに売上を伸ばしている企業だと言えそうです。
各事業セグメントの解説
JFE物流株式会社の主な事業セグメントは以下のとおりです。
事業部門 | 活動内容 |
国内物流事業 | 鋼材・原料・ケミカル輸送、特殊貨物・一般貨物輸送、港湾輸送・港湾荷役。 |
国際物流事業 | 鋼材・原料輸送、船舶代理店サービス、通関サービス。 |
倉庫業 | 一般倉庫(常温・定温・冷凍・冷蔵)、化学品倉庫、コールセンター(貯炭管理)、トランクルームの提供と管理。 |
機工業 | 機工、煙突、重機サービス。 |
その他事業 | 製鉄所構内物流業、産業廃棄物処理業、鋼材加工業、不動産賃貸業、土木建築工事業、船舶代理店業、自動車整備事業、電気の供給事業。 |
JFE物流の主要事業は、国内外の物流事業です。
また、それに伴い、倉庫の提供や管理事業も行っています。
そして、物流事業にくわえ、鋼材加工業や不動産賃貸業、電気の供給事業などを行っている点もJFE物流の特徴の一つです。
幅広い事業を取り扱うことで、経営の安定化を図れます。
参照ページを記載するので、ぜひ詳細を確認してみてください。
参照ページ
JFE物流で働いている社員は?
平均勤続年数は?
JFE物流の平均勤続年数は、17.6年です(2022年7月1日時点)。
平均勤続年数に関しては、全職種で12.1年、物流業界が14.2年です。
JFE物流は、平均より社員が定着しやすい企業だと言えるでしょう。
平均年収は?
JFE物流の平均年収は、478万円程度のようです。
平均年収は、全職種で458万円、運輸業・郵便業で428万円です。
JFE物流は運送業界の中では平均年収が高めで、全職種と比べても高い水準であることがわかります。
平均残業時間は?
JFE物流の平均残業時間は、25時間です(総合職の2021年度実績)。
平均残業時間は、全職種で24.5時間、物流業界で50時間程度とされています。
そのため、物流業界の中ではかなり残業時間が少なく、全職種と比べても一般的な水準だと言えます。
平均ボーナス額は?
JFE物流の平均ボーナス額は、76万円程度ではないかと推測できます。
なぜかというと、一般的に、ボーナス額は年収の16%であることが多いからです。
参考程度にご覧ください。
どんな文化なの?
JFE物流は、誠実さと主体性を大切にしている企業です。
まず、社長挨拶には以下のようなコメントが寄せられています。
「私たちが最も大切にしたいと考えていること、それは『お客様と社会に誠実に』ということです。」
そして、採用ページには以下のように記載されています。
「どんなに大きなものでも、
どんなに重いものでも、
さまざまな手段を組み合わせ、
お客様のもとへ、まっすぐ届ける。
それが私たちの役割。
でも、運ぶのはものだけじゃない。
『社会インフラ整備の一翼を担いたい』
『日本のものづくりを支えたい』
そんな希望や想いを届けている。
それも私たちに求められていることだ。
社員一人ひとりも、
自分の考えや意思を持ち、
まっすぐ伝える。
それがJFE物流に根づく風土。
だからこそ、
あなたの心の内を
あなたの言葉で
ストレートに伝えてほしい。
届け、
まっすぐ。」
物流業界には多数の企業が存在するため、業績を伸ばしていくには競合他社との差別化が必要不可欠です。
JFE物流では、自身の職務に対する責任感と熱意を大切にしています。
そして、責任感や熱意にもとづいた主体性や課題解決力が求められています。
また、一人ひとりに対して誠実に接し、丁寧なコミュニケーションをとる力も必要です。
そのため、物流業界やJFE物流に対して熱意がある人や、自分でしっかりと考えて誠実に仕事を進めたい人に向いている企業だと言えるでしょう。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
物流・運送・郵便業界におけるJFE物流の立ち位置をご紹介します。
JFE物流の売上高は、業界最大手のヤマトホールディングス株式会社と比較すると少ないですが、日鉄物流株式会社にはかなり肉薄しています。
業績は基本的に上昇傾向にあり、今後も堅実で安定した経営が見込まれる企業です。
JFE物流に安定した経営が見込める理由としては、次のようなものが挙げられるでしょう。
- JFEグループに所属:JFE物流は、日本の鉄鋼業界の中核を担っているJFEグループに所属している企業で、グループ全体の物流を請け負っています。鉄鋼資材や鉄材商品を中心に、グループ企業の運送を広く引き受けているため、経営が傾きにくいと考えられます。
- 特色ある経営方針:JFE物流は安定した経営基盤に甘んずることなく、一貫輸送や作業の自動化・効率化など常に成長を目指し続けています。今後も、堅実に業績を伸ばせる企業だと推測できます。
- グローバルな市場規模:JFE物流は国内輸送だけでなく、海外への輸送も行っています。グローバルな市場展開は、今後の業績拡大に貢献するでしょう。
このような理由から、JFE物流は今後も安定した経営が続いていくと考えられます。
参考として、競合他社の基本情報をまとめました。
売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 | |
JFE物流 | 2,133億円 | 478万円 | – | 誠実さと主体性を大切にする社風 |
ヤマト | 1兆7,936億円 | 593万円 | C | 社会貢献と礼節を重んじる社風 |
日鉄物流 | 2,423億円 | 520万円 | CCC | 「人」を大切にする社風 |
山久 | 5,538億円 | 601万円 | B | 公言実行、自問自答、感謝を重んじる社風 |
参照ページ
JFE物流の新卒募集要項について
JFE物流株式会社では、総合職(事務系/技術系)の募集を行っています。
事務系総合職は、製鉄所内の操業管理や倉庫管理、代理店業務などを行います。
また、総務や人事、経理も事務系総合職の業務です。
技術系総合職は、車輌や倉庫設備の研究・開発・保全業務、建設工事の立案・制作・施工管理業務などを行います。
勤務地は仙台、東京、千葉、川崎、大阪、堺、神戸、倉敷、福山など全国転勤の可能性があります。
ジョブローテーションを行っている企業なので、初任配属後3~5年程度で異なる職種・地区への異動がある場合が多いです。
研修制度が非常に充実しており、新入社員研修はもちろんのこと、階層に応じた階層別研修や、語学研修、海外研修などがあり、入社後に大幅なスキルアップを望めます。
各項目 | 詳細 |
職種 | 総合職(事務系/技術系) |
給与 | 210,010円(2022年度実績/大学卒初任給) |
賞与 | 年2回(夏季、年末) |
研修制度 | 新入社員研修、語学研修、階層別研修、マネジメント研修、海外研修など |
福利厚生 | 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金、各種休暇制度、寮制度、借上社宅制度、食事補助、慶弔見舞金制度など |
参照ページ
求める人材
JFE物流株式会社では、下記のとおり、求める人物像を公表しています。
JFE物流はJFEグループに属する企業のため、グループ内のほかの企業でも近い人物像が求められている可能性が高いです。
- 挑戦心:高い目標を掲げて実現するための強い意志を持っている人
- 柔軟性:視野を広く持ち、柔軟な発想を持つための努力を怠らない人
- 誠実性:困難なことに遭遇し、失敗をしても、逃げずに仕事を全うできる人
- 協調性:自分の個性を最大限に発揮し、また仲間の個性を尊重できる人
この4つの中でも特に注目したいのは、「誠実性」です。
社長挨拶にも登場するキーワードのため、社内全体で特に重要視されている可能性が高いです。
エントリーシートや面接では、誠実性を中心に、これら4つの要素を意識している人物かどうかを見られます。
これらの要素を持っている人間であるとアピールできるよう準備をしておきましょう。
新卒採用のフロー
JFE物流の選考フローを以下にまとめました。
JFE物流では、一般的なフローで選考が行われており、JFE物流だけの特殊な形式はないと言えそうです。
しっかりと自己分析と企業研究を深め、準備を進めましょう。
①エントリー
まず、各リクルートサイトからエントリーを行います。
なお、JFE物流株式会社の新卒採用サイトからもエントリー可能です。
②エントリーシート・説明会
JFE物流では、企業のことを知ってもらうための企業説明会が随時開催されています。
Web説明会も開催されているため、地方在住者も参加しやすいでしょう。
エントリーシートでは、次のような質問項目があるようです。
- 志望動機
- 大学で学んでいること
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
なお、口コミによると、面接時の質問項目がエントリーシートの質問とほとんど同じだったという人もいるようです。
つまり、伝えたいことやアピールポイントはエントリーシートでしっかり伝えておかないと、面接で深掘りしてもらえない場合もあるということです。
そのため、エントリーシートの段階から内容をよく練り、伝えたいことを過不足なく書くようにするのがオススメです。
また、公式サイトやリクルートサイトには記載がありませんが、SPIもあるようです。
SPIについてもしっかり対策しておきましょう。
エントリーシートの書き方やSPI対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
③複数回の面接
エントリーシートが通過すると、次は面接へ進みます。
面接では、次のような内容を聞かれるようです。
- 志望動機
- 希望職種
- 大学で学んでいること
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
エントリーシートと同じ質問項目にくわえ、それらを深掘りされることが多いようです。
そのため、エントリーシートで書いた内容についてより詳しく話せるよう内容を整理しておきましょう。
また、希望職種についても聞かれます。
JFE物流の場合、総合職は事務系と技術系に分かれます。
それぞれの業務内容をよく把握したうえで、自分の希望職種を決め、なぜその職種を希望するのかを説明できるようにしておきましょう。
希望職種と希望理由をしっかりと答えられると、入社意欲をアピールできるだけでなく、入社後に希望職種へ配属されやすくなります。
JFE物流では、誠実性、挑戦心、柔軟性、協調性の4つの要素をもった人材を求めています。
そのため、これら4つを備えているとアピールできるよう意識しましょう。
面接については、こちらの記事もご確認ください。
④内定
複数回の面接を突破すると、内定獲得です。
採用大学
JFE物流の採用大学は、以下のとおりです。
最難関大学から標準レベルの大学まで、幅広い大学からの採用実績があるため、いわゆる学歴フィルターと呼ばれるものはほとんどない企業だと考えられます。
愛知県立大学、青山学院大学、大阪経済大学、岡山大学、神奈川大学、関西大学、学習院大学、北九州市立大学、九州産業大学、京都産業大学、京都大学、駒澤大学、埼玉大学、城西国際大学、成蹊大学、清泉女子大学、中央大学、中央大学、鳥取大学、同志社大学、名古屋大学、日本体育大学、弘前大学、佛教大学、明治大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、早稲田大学 |
JFE物流は、全国のさまざまな大学から人材を採用しています。
学歴が理由で不採用となってしまうことはほぼないと推測できるため、エントリーシートの準備や面接対策を入念に行い、内定獲得を目指しましょう。
就職偏差値・難易度
結論から述べると、JFE物流の採用難易度は標準レベルだと考えられます。
理由は、次の3つです。
- 一般的なフローで採用活動が行われているから
- 学歴フィルターがほとんどないと考えられるから
- 業界の中の最大手企業と言える企業ではないから
以上の理由から、JFE物流の採用難易度は標準程度だと言えるでしょう。
そのため、ガクチカや志望動機、自分の長所・短所、入社後の展望など、一般的な質問項目に関してしっかりと対策しておくことが大切です。
就職偏差値・難易度については、ぜひ、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ
JFE物流株式会社は、鉄鋼業界の中核を担っているJFEグループの企業です。
安定した経営基盤にくわえ、一貫輸送や業務の自動化・効率化、市場規模のグローバル化など常に成長を目指しているため、今後も業績が拡大していくと予想できます。
学歴フィルターはほぼない企業だと考えられるため、エントリーシートや面接対策をしっかり行えば内定獲得のチャンスはじゅうぶんにあるでしょう。
この記事が、企業分析の一助となれば幸いです。
ぜひこの記事を参考にして企業分析を進めていってくださいね。