【企業研究】日清製粉の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年1月29日更新
はじめに
株式会社日清製粉グループ本社(以下日清製粉)は、1900年に創業された東京都千代田区に本社を置く食料品業界と製粉業界に属している大手企業です。
グローバルに展開する日清製粉グループ、そこにホールディングカンパニーとして位置するのが、株式会社日清製粉グループ本社です。
主な事業内容は、製粉、加工食品、酵母・バイオ、健康食品、中食・惣菜、エンジニアリング、メッシュクロス等を事業群とするグループ全体の経営戦略の立案・遂行、事業会社の管理・支援をしています。
今回はそんな日清製粉の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では日清製粉への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- 日清製粉の仕事内容が気になる
- 日清製粉の就職難易度を知りたい
- 日清製粉の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、食料品業界と製粉業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、日清製粉は国内製粉業界のリーディングカンパニーとして生産性向上と安定供給を追求し、海外でも、北米、オセアニア、アジアで生産拠点を拡充し、海外生産能力は国内を上回る水準に成長しています。
食料品業界のなかでも売り上げは上位で、売上・営業利益とともに着実に伸ばしています。
就職難易度ですが、難易度はかなり高いと言えます。
国内製粉業界では、売り上げNo.1の企業で、知名度も高く生活に欠かせない食品を取り扱うため、人気があります。
採用大学は難関・人気大学が多いため、多少学歴フィルターはあるといえます。
新卒で募集される職種は、事務系、食品科学系、工学系の3つの職種です。
選考対策として、なぜ食料品業界なのか、他社ではなく日清製粉なのかという志望動機と、自分の経験と強みをどのように日清製粉で活かせるか、事前準備を進めたうえでエントリーしましょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
日清製粉について
出典元
会社概要
日清製粉は、1900年に創業された東京都千代田区に本社を置く食料品業界に属している大手企業です。
国内製粉業界のリーディングカンパニーとして生産性向上と安定供給を追求し、海外でも北米、オセアニア、アジアで生産拠点を拡充し、海外生産能力は国内を上回る水準に成長しています。
代表取締役社長は瀧原賢二、従業員9,420人(連結)・売上高約7,987億円にのぼる大手企業です。
主な事業内容は、製粉、加工食品、酵母・バイオ、健康食品、中食・惣菜、エンジニアリング、メッシュクロス等を事業群とするグループ全体の経営戦略の立案・遂行、事業会社の管理・支援で、「健康」を支え「食のインフラ」を担うグローバル展開企業として、人々の生活に貢献することを目指しています。
企業理念は、『健康で豊かな生活づくりに貢献する』。
参照ページ
※同じ食品業界の「日清食品」「日清オイリオ」とはまったく異なる別会社になりますのでご注意ください。
各事業別の売上規模構成比
日清製粉の2023年3月決算の売り上げ収益は、7,987億円(前年同期比:17%増)で、経常利益は約237億円(前年同期差:13%増)でした。
売上高は、製粉事業における国内の麦価改定に伴う小麦粉価格改定の実施、海外の小麦相場上昇や為替換算の影響により増収となりました。
営業利益は、国内製粉事業において、出荷が前年を下回り、エネルギー価格や物流費等のコストが上昇したものの、副産物のふすま販売価格が堅調に推移したことと、海外製粉事業において業績が好調に推移したなどから増益となりました。
グラフの通り、現在の売上は、製粉事業が経営成績上大きなウエイトを占めています。
国内においては、エネルギー・物流費等のコスト上昇、物価の上昇に伴う需要減退、海外においては、輸入原料の価格上昇などのマイナスの影響もありますが、海外においての為替換算の影響で増収となっています。
主な事業分野での売上高・営業利益は以下の通りです。
- 製粉事業: 売上高は4,198億円で、前年同期比34%増、営業利益は176億円で、前年同期比105%増となりました。
- 食品事業: 売上高1,880億円で、前年同期比3%増、営業利益は60億円で、前年同期比51%減となりました。
- 中食・惣菜事業: 売上高1,475億円で、前年同期比7%増、営業利益は約33億円で、前年同期比5%増となりました。
- その他事業: 売上高434億円で、前年同期比3%減、営業利益は57億円で、前年同期比11%増となりました。
参照ページ
各事業セグメントの解説
有価証券報告書で報告されている報告セグメントは、「製粉」「食品」「中食・惣菜」の3つとしています。
日清製粉は、製品・サービス別に区分したその3区分とその他の事業ごとに、グループ戦略と立案・決定し経営資源の配分及び業績の評価を行っているためです。
それぞれの主要製品を解説いたします。
セグメント | 主要製品 |
製粉 | ・小麦粉 ・ふすま及び小麦粉関連製品 |
食品 | ・プレミックス・家庭用小麦粉 ・パスタ・パスタソース ・冷凍食品 ・製パン用等の食品素材 ・生化学製品 ・創薬研究支援事業 ・健康食品 |
中食・惣菜 | ・弁当・惣菜 ・調理麺等調理済食品 |
参照ページ
日清製粉で働いている社員は?
平均勤続年数は?
日清製粉の平均勤続年数は、有価証券報告書によると15.4年です。
食料品業界は、勤続年数が長い業界であり、日清製粉の平均勤続年数は平均程度といえます。
平均年収は?
日清製粉の平均年収は、有価証券報告書によると857.2万円で、食料品業界の平均年収は611万円であり、食料品業界内順位は9位で、年収は高いといえます。
日本の食生活には必須である企業のため、安定した年収が得られると考えられます。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりもかなり高い水準となっています。
平均残業時間は?
日清製粉従業員の平均残業時間は、22.2時間です。
業界平均が14.8時間のため、業界内ではやや多いといえるでしょう。
平均ボーナス額は?
日清製粉の平均ボーナスは、139万円です。これは、年収に含まれます。
同業種の業界平均が98万円のため、高いボーナス額といえます。
どんな文化なの?
日清製粉グループでは「働きがいのある職場・会社」の実現を目指し、その土台となる職場環境の改善や制度の整備を進めています。
また、人材育成にも力を入れています。自発的に継続的に学ぶ意欲を後押しするプログラムが各種用意されているので、学習意欲の高い人にはよい環境だといえます。
参照ページ
食品業界 平均年収ランキング(2021-2022年)-業界動向サーチ (gyokai-search.com)
日清製粉グループ本社の年収は866万円|年齢帯別・役職別年収やボーナスなどを徹底調査【最新版】 | 年収チェッカー (nenshu-checker.com)
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
食料品業界の中での日清製粉の立ち位置をご紹介します。
競合3社と比較したグラフでは、日清製粉は、売上高は食料品業界トップクラスの明治ホールディングスや山崎製パンには及びませんが上位クラスです。
一方、製粉業界では、業界2位のニップンと比べ2倍以上の売り上げを誇っています。
参考までに競合3社の平均年収と就職難易度もご紹介します。
平均年収では業界のなかでも高く、就職難易度は、64と非常に高いといえます。万全の対策をして選考に挑みましょう。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職難易度 |
日清製粉グループ | 7,987億円 | 857万円 | 64 |
ニップン | 3,655億円 | 723万円 | – |
山崎製パン(22年) | 10,770億円 | 559万円 | – |
明治ホールディングス | 10,621億円 | 1,013万円 | 62 |
参照ページ
製粉業界 平均年収ランキング(2022-2023年)-業界動向サーチ (gyokai-search.com)
【2024年最新】食品メーカー売上ランキングTOP50 1位は明治、2位は日本ハム、3位は? – ネリマーケ (nerimarketing.net)
日清製粉の新卒募集要項について
日清製粉の新卒募集要項についてまとめました。
現在、日清製粉グループの新卒募集では、事務系、食品科学系、工学系との大きく3職種での募集がされています。
業種ごと、さらにグループの企業により、エントリー方法が異なるため少々選考フローが複雑です。
今回は、日清製粉グループ本社の募集要項をご紹介します。
日清製粉グループ本社 事務系
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 経理、財務、人事、総務、広報、法務、知財、企画、調査 |
勤務地 | 全国事業所・拠点 |
給与 | 日清製粉グループ本社 2022年4月初任給実績 ・大学卒 月給21万9,000円 ・修士 月給23万6,600円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
勤務形態/ 休暇 | 完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、メーデー(5月1日)、年次有給休暇、慶弔休暇、療養・介護休暇、その他 |
その他の職種とその職務内容、募集している企業など詳細は、
以下ホームページからご確認ください。
採用情報|日清製粉グループ採用情報 (nisshin-recruit.com)
参照ページ
求める人材
日清製粉が公表している、求める人物像をご紹介します。
前提条件として、日清製粉グループの社是である「信を万事の本と為す」「時代への適合」に共感し、仕事に対し熱い思いを持つ人です。
具体的には、周囲との信頼を大切にする、ボーダーレスに行動する、自分の考え・想いを周囲に浸透できる、の3点を発揮できる人を求めています。
つまり、協調性とコミュニケーション能力があり、周囲と時代に合わせ、新しいことにチャレンジできる人が求められているといえます。
参照ページ
Q&A よくある質問|採用情報|日清製粉グループ採用情報 (nisshin-recruit.com)
企業理念
日清製粉グループは、企業理念は
「健康で豊かな生活づくりに貢献する」
を掲げています。
また、日清製粉には、創業者である正田貞一郎の言葉を引用した社是があります。
「信を万事の本と為す」「時代への適合」
これは、創業当初から変わらない社会責任や持続可能な成長に向けた思いが込められています。
今後も、この精神が変わることはない、として求める人材の中でも言及しています。
日清製粉グループの理念に関する詳細は、以下の参照ページにありますので、このメッセージに託した日清製粉の企業方針・想いを意識して、選考に臨むとよいでしょう。
参照ページ
新卒採用のフロー
新卒募集要項のなかでも言及しましたが、日清製粉グループの選考フローは、業種とグループ企業各社で少々異なります。
今回は、新卒募集要項同様、日清製粉グループ本社の事務職の採用フローをご紹介いたします。
新卒採用選考は、ガクチカなど過去の体験の深堀、また、周囲との関わりで困難へ挑戦した経験という質問があることが、日清製粉の特徴です。
選考対策として、過去の経験と現在・未来を結び付け、なぜ日清製粉を志望するかという理由や入社後の人生設計が明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー・書類・動画選考・適性検査
日清製粉新卒採用サイトから必要事項を入力し登録を行います。
登録後、マイページよりエントリーシートを提出して書類選考されます。
また、1分間の動画を提出することもあるのが日清製粉の特徴です。
一次面接の前に適性検査がある場合もあります。
②一次面接(個別)
面接ではエントリーシートの内容を確認する質問が多いです。
ガクチカの深堀や、業界と日清製粉の志望理由などが聞かれますので、エントリーシートの内容と一致した回答を準備しておきましょう。
③二次面接(個別)
面接では自己紹介やガクチカとその深堀、業界志望理由の深堀、その中でなぜ日清製粉を選んだ理由などを聞かれますので自分の答えを準備しておきましょう。
④最終面接(個別)
面接では日清製粉の魅力や、入社後叶えたいこと、経営戦略についての提案、など実際に入社後の想定をした質問が増えます。
実際に社員になったつもりで、答えを準備し、思う存分アピールしましょう。
⑤内内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
適性検査では、以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
参照ページ
日清製粉グループ本社の本選考レポート(総合職) | 就職活動支援サイトunistyle (unistyleinc.com)
採用大学
日清製粉の採用大学の実績校をご紹介します。
難関国公立大学院から難易度の高い大学が多い中、専門学校や高専からの採用実績があります。
学歴フィルターは多少存在しますが、専門知識や実績を活かすことができれば、内定を獲得できる可能性も十分にあるでしょう。
青山学院大学、愛媛大学、大阪大学、大阪ハイテクノロジー専門学校、岡山大学大学院、金沢大学大学院、関西大学、学習院大学、北九州市立大学大学院、北里大学、九州大学、京都大学大学院、慶應義塾大学、信州大学大学院、上智大学、千葉工業大学、千葉大学、鶴岡工業高等専門学校、東京海洋大学大学院、東京大学大学院、東京農業大学、東北大学、徳島大学大学院、鳥取大学、同志社大学、長崎大学、広島大学大学院、福井大学大学院、法政大学、北海道大学大学院、明治大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学他 |
参照ページ
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、日清製粉の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高いといえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 食生活に不可欠な製粉業界のトップ企業のため人気
- 学歴フィルターは多少あると考えられる
- 採用人数が少ないため、倍率が高い
そのため、他社と差別化されるよう、企業文化への理解、自分のキャリアの方向性と一致しているかなどの企業研究・自己分析、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、万全の対策が必要です。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
日清製粉は、国内製粉業界のリーディングカンパニーとして生産性向上と安定供給を追求し、海外でも、北米、オセアニア、アジアで生産拠点を拡充し、海外生産能力は国内を上回る水準に成長しています。
食料品業界のなかでも売り上げは上位で、売上・営業利益とともに着実に伸ばしています。
就職難易度ですが、難易度はかなり高いと言えます。
国内製粉業界では、売り上げNo.1の企業で、知名度も高く生活に欠かせない食品を取り扱う企業のため、人気です。
採用大学は難関・人気大学が多いため、多少学歴フィルターは存在していますが、専門学校や高専など専門的知識を身に着けアピールできれば、内定の可能性は大いにあるでしょう。
新卒で募集される職種は、事務系、食品科学系、工学系の3つの職種です。
選考対策として、なぜ食料品業界なのか、他社ではなく日清製粉なのかという志望動機と、自分の経験と強みをどのように日清製粉で活かせるか、事前準備を進めたうえでエントリーしてください。
日清製粉を志望する際は、企業研究と自己分析を行い、対策をしっかり行って選考に望みましょう。
この記事が、日清製粉の内定に一歩近づくための参考になることを願っています。
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