【企業研究】NSDの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年1月29日更新
はじめに
株式会社NSD(以下NSD)は、1969年に創立された東京都千代田区に本社を置く情報・通信業界に属している独立系SI大手企業です。
創業から現在まで、半世紀にわたり国内有数のシステムインテグレーターとして、ソフトウエア開発やITインフラの構築、ソフトウエアプロダクトなどのITソリューションを提供しています。
今回はそんなNSDの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではNSDへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- NSDの仕事内容が気になる
- NSDの就職難易度を知りたい
- NSDの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、情報・通信業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、NSDは国内有数のシステムインテグレーターとしてシステム開発やITソリューションを提供しており、業績は好調です。
また、社員の平均勤続年数は業界平均と比較しても15年と長く、社員を大切にする会社といえるでしょう。
就職難易度ですが、難易度は高くはないと言えます。
採用大学は難関大学から容易大学まで幅広い採用実績となっており、学歴フィルターは存在していないと考えられますが、企業研究・自己分析は必要です。
新卒で募集される職種として、エンジニア職のみです。
選考対策として、NSD特有のサステナビリティに貢献する経営理念を含む企業研究はもちろん、自分の経験と強みをどのようにNSDで活かせるか、事前準備を進めたうえでエントリーしましょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
NSDについて
出典元
会社概要
NSDは、1969年に設立されたシステムインテグレーターです。
代表取締役は、今城義和。現在では従業員3,595人(連結)・売上高約780億円(連結)の企業に成長しました。
事業内容は、「システム開発」事業、「ソリューション」事業の2つです。企業の経営課題にアプローチをし、最適なIT環境とビジネス競争力の強化を総合力で支援しています。
支援先企業のターゲットは幅広く、金融・製造から公共機関まで幅広く対応しています。
参照ページ
各事業別の売上規模構成比
NSDの2023年3月決算の売り上げ収益は、780億円(前年同期比:10%増)で、営業利益は125億円(前年同期差:10%増)でした。
システム開発事業の売上は、メガバンクを中心にシステム更改案件や、DX推進の流れに乗った様々な業界からの受注が順調に伸長した結果、全体が増収・増益になっています。
また、ソリューション事業では、前年度に受注の遅延などがあり減収となっていましたが、株主優待サービスの伸長やレンタル業向けソリューション等の受注が大きく伸びたため、増収・増益となっています。
主な事業分野での売上高は以下の通りです。
- システム開発事業: 売上高は703億円で、前年同期比10%増となり、営業利益は122億円で、前年同期比10%増となりました。
- ソリューション事業: 売上高は78億円で、前年同期比8%増となり、営業利益は7億円で、前年同期比16%増となりました。
引用ページ
各事業セグメントの解説
NSDでは、以下の2つの事業3つのサービスラインを中心にサービスを展開しています。
長年培ったプロジェクトマネージメント力と3,000人規模の技術者集団が、経営課題にアプローチし、システム開発・ソリューション提供をしています。
事業 | サービスライン | 事業内容 |
システム開発事業 | ソフトウエア開発事業 | 大規模でミッションクリティカルな金融系システム、社会インフラ系システムをはじめ、ビジネスの根幹を支えるシステム構築・開発 |
ITインフラ事業 | 実績に基づいたシステム設定と構築、高品質な保守運用まで包括的に支援し、最適なインフラを提供 | |
ソリューション事業 | ソリューション事業 | 汎用性の高いソフトウエアから業務特化型のパッケージまで、多様な自社開発商品と国内外の優れた商品をトータルソリューションとして提供 |
参照ページ
NSDで働いている社員は?
平均勤続年数は?
NSDの平均勤続年数は15.3年です。
情報・通信業の平均勤続年数は8.1年で、さらにシステムインテグレーター業界では平均勤続年数6.9年という業界の中で、NSDの平均勤続年数は長いです。
働きやすさにこだわった結果、長く働き続けたい企業へ進化を続けているためでしょう。
平均年収は?
2022年度のNSDの平均年収は、671万円で、2020年度の同社の平均年収642万円と比較し、4.5%ほど上昇しています。
システムインテグレーター業界の平均年収は631万円であり、業界内でも高水準の年収といえるでしょう。
また、全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりもかなり高い水準となっています。
平均残業時間は?
NSDの従業員の平均残業時間(法定外)は、18.5時間です。
これは月平均1日1時間未満となり、働きやすい職場なので、私生活への負担軽減に努めているといえます。
平均ボーナス額は?
NSDの有価証券報告書の賞与引当金によると、平均ボーナス額は12万円です。
これは年収に含まれます。
システムインテグレーター業界の平均ボーナス額は101万円と言われていますが、NSDの年収を考えると、月額の基本給が高いと考えられます。
どんな文化なの?
NSDでは、社員が最大の財産であるため社員を大事にする文化があります。
そのため、働きやすさと能力の十分な発揮を目標に人事制度の構築を務めている企業です。
社員同士のコミュニケーションを大事にし、チームやメンバーで協力し合いながら楽しく仕事ができる環境があるといえます。
参照ページ
システムインテグレータの年収は631万円|年齢帯別・役職別年収やボーナスなどを徹底調査【最新版】 | 年収チェッカー (nenshu-checker.com)
賃金構造基本統計調査 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
独立系SIer業界の中でのNSDの立ち位置をご紹介します。
他社と比較したグラフでは、NSDは業界大手の3社と比べると売上高は高くありません。
まだまだ伸びしろのある企業といえるでしょう。
参考までに競合3社の平均年収と就職難易度もまとめましたので、ご紹介します。
以下の表を見ると平均年収では上回っている企業もあります。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職難易度 |
NSD | 780億円 | 671万円 | – |
BIPROGY (旧日本ユニシス) | 3,398億円 | 816万円 | 63 |
トランスコスモス | 3,738億円 | 489万円 | 45 |
SCSK | 4,459億円 | 747万円 | 62 |
参照ページ
【最新版】IT業界の就職偏差値/就職難易度ランキング | SIerランキング,平均年収,IT業界の分類も | 就活の教科書 | 新卒大学生向け就職活動サイト (reashu.com)
NSDの新卒募集要項について
以下に、NSDの新卒募集要項についてまとめました。
NSDでは、現住所の地域別に東海以西の方と関東甲信信越以北・海外の方とで募集を行っています。
募集職種は、エンジニアのみですが、全学部全学科(文理不問)で受け付けています。
エンジニア職
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | ITエンジニア ・アプリケーションエンジニア(金融、製造、流通、公共等) ・組み込み系エンジニア ・ITインフラエンジニア(ネットワーク、プラットフォーム、セキュリティ、ストレージ等) ・ソリューションエンジニア(新規ビジネス、研究開発) |
勤務地 | 東京、大阪、名古屋、福岡、仙台、広島 ほか |
給与 | 【東京地区勤務者】※勤務地により異なります 修士了月額30万6,000円 大卒・高専専攻科月額30万円 高専本科・短大・専門卒月額27万7,000円 |
賞与 | 年3回(6月、12月、3月) 2022年度実績/6.03ヶ月 |
勤務形態/休暇 | ・休日:完全週休2日制(土・日)・祝日 ・休暇:夏季休暇・年末年始休暇・年次有給休暇・慶弔休暇出産休暇・子の看護休暇・母性健康管理休暇・生理休暇 ほか |
参照ページ
求める人材
NSDが公表している、求める人物像をご紹介いたします。
コミュニケーション能力、チャレンジ精神、バイタリティ、また、プログラミングに対する興味ややりがいを求められているといえるでしょう。
- NSDの理念に共感できる人
- 自身の成⾧を通じて組織や社会に貢献したい人
- 他者の視点を持ち、よく考え、相手と対話する力がある人
- 考えることが好きで、困難に屈しない前向きさを持つ人
- 数字とアルファベットの連なりに親しみが持てる人
- プログラムを通して、未知の仕組みをつくりあげることに喜びを感じ、挑戦しつづけられる人
参照ページ
人事からのメッセージ | 採用情報 | 株式会社NSD (nsd.co.jp)
企業理念
NSDグループは、経営理念に
「社員・お客様・株主の皆様との共存共栄を企業活動の原点として、人や社会に役立つソリューションの創造・提供を通じて、社会の健全な発展に積極的に貢献」
することを掲げています。
ここで、押さえておきたいポイントは、NSKはこの経営理念を実践するために、「ESG」に関する多岐にわたる社会課題をITの力で解決に必要とされる価値を創造することでサステナビリティに貢献する、という点です。
ESGとは、環境面(E)、社会面(S)、ガバナンス面(G)のことを指します。
詳細は以下の参照ページにありますので、このメッセージを設定したNSDの企業方針・思いを意識して、選考に臨むとよいでしょう。
参照ページ
新卒採用のフロー
新卒採用選考は、面接では企業研究・志望動機などのスタンダードな質問の深掘りの他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー・書類選考
NSD新卒採用サイトまたはマイナビから必要事項を入力し登録を行います。
登録後、マイページよりエントリーシートを提出して書類選考されます。
エントリーシートでは、志望動機、長所・短所、自己PRなどの項目があります。
②筆記試験・適性検査
グループディスカッションの前に筆記試験・適性検査が行われます。
説明会で筆記試験がある場合があります。
③グループディスカッション
グループディスカッションの人数は、4人~8人程度が多く、その議題は、「無人島に持っていく3つのもの」、「日本一周するために必要な3つのもの」といった、アイデアをだすところから検討して絞りこむといった内容が過去にありました。
グループディスカッションの目的は、「自己主張が強い目立つ学生」ではなく、「企業が一緒に働きたい学生」を選ぶということを意識して対策しましょう。
④一次・二次面接(個別)
面接では自己紹介・ガクチカの深堀、志望理由、なぜNSDを選んだ理由やSIerの仕事ってどんな内容、といったことが聞かれますので自分の答えを準備しておきましょう。
⑤最終面接(個別)
最終面接では、深掘りされた内容が問われます。
例えば、今まで関わったチームの中での自分の役割など、自身を客観的に見た質問などもあります。
また、入社意思の強さをアピールすることも重要です。
⑥内内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
適性検査では、以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
参照ページ
採用大学
NSDの採用大学の実績校は、公式ホームページによると以下になります。
難関大学から比較的容易な大学まで幅広い採用実績となっており、学歴フィルターはあまり存在しないと考えられます。
釧路公立大学、東北大学、弘前大学、福島大学、宮城教育大学、山形大学、青山学院大学、亜細亜大学、跡見学園女子大学、茨城大学、宇都宮大学、桜美林大学、大妻女子大学、愛知学院大学、愛知教育大学、金沢大学、岐阜大学、金城学院大学、静岡大学、追手門学院大学、大阪経済大学、大阪市立大学、大阪大学、関西大学、愛媛大学、岡山県立大学、岡山商科大学、岡山大学、岡山理科大学、香川大学、東亜大学、熊本大学、久留米工業大学、第一工業大学、長崎大学、西日本工業大学、福岡工業大学、上海財経大学、清州大学、ポータービル大学他 |
参照ページ
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、NSDの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高くはないでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 学歴フィルターがなく、学部学科問わず募集
- 独立系SIer業界内では、規模が小さい
- 採用人数が多い
ですが、企業文化への理解、自分のキャリアの方向性と一致しているか、などの企業研究・自己分析、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、対策は必要になるでしょう。しっかりと対策を行い内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
NSDは、独立系SIer業界に属する大手企業で、システム開発やITソリューションの提供サービスを主事業とし、業績を着実に伸ばしている企業です。
経営理念では、サステナビリティの貢献を中心にした社会貢献を重視している点が特徴です。
社内の労働環境に関しても、長く働き続けたい企業を目指しており、社員を大切にするため、職場環境の改善にも注力しています。
現在、就職難易度は高くはありません。
しかし、ハードワークで短期間で転職する人が多いイメージが強い独立系SIer業界の中で、エンジニア未経験から育て、長く働くことを推奨している点はメリットです。
その点が新卒就活生から評価されると、就職難易度は上がっていくでしょう。
NSDを志望する際は企業研究と自己分析を行い、対策をしっかり行って選考に望んでください。
この記事が、NSDの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。
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