【業界研究】外資系企業とは!企業一覧やメリット・デメリットは?選考に役立つ情報を徹底解説!

【業界研究】外資系企業とは!企業一覧やメリット・デメリットは?選考に役立つ情報を徹底解説!

2024年1月20日更新

はじめに

外資系企業

就活を成功させるためには業界研究をしなければなりません。

業界独自の業務や特徴を知っていないと入社後にギャップを感じて長く続かないかもしれませんし、長く仕事を続けるためには業界全体の将来も考えることが必要です。

そこで、ここでは外資系業界について基本概要から業務内容、就活に役立つ情報をご紹介します。

この記事は以下のような点を知りたい就活生を対象にしています。

  • 外資系業界ってどんな仕事をするの?
  • 外資系業界の就活難易度は高いか気になる
  • 外資系業界の選考対策
  • 外資系業界に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

外資系企業以外の業界について詳しく知りたい方は【業界研究ガイド】業界一覧 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)を参考にしてください。

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この記事の結論

外資系企業の就職難易度は難しいといえるでしょう。

根拠としては2つあります。

1つ目は「語学力が必要だから」です。

海外の顧客を相手にすることが多く、語学力が必要となるため就職難易度が難しくなります。

2つ目は「文化」の違いです。

外資系企業は成果主義であるため実力が求められます。

日本の年功序列とは違い、成果を出さなければ評価されません。

成果主義の世界であるため、採用時は能力値の高い就活生ほど採用されやすくなります。

そのため、しっかりと選考対策を行い他の就活生と差別化を図らなければいけません。

そのため、業界研究を進めつつも自己分析や面接対策なども並立して行いましょう。

練習方法などは後ほど具体的に紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

外資系業界とは

外資系業界とは、外資系企業が集まった業界のことを言います。

外資系企業は複数の業界から成り立っており、主に「製薬会社」「コンサルティング会社」「金融企業」「食品、日用品メーカー」「IT企業」で構成されています。

外資系企業の現状

トピック1:外資系企業の業種と地域

国内の外資系企業の業種は、卸売業・商社が「38.6%」と最も高く、次いでサービス業その他が「30.3%」、製造業が「15.0%」、小売業が「3.8%」という結果です。

近年ではサービス業その他の割合が増えており、2011年以降は4割まで占めるようになりました。

外資系企業の親会社を見てみると、米国が「20.1%」と最も高く、次いでドイツ「12.7%」、中国「10.3%」となっています。

地域別で見ると、欧州が40%,、北米が20%、アジアが30%強という結果です。

1980年以前は北米・欧州の割合が高かったですが、2001年以降からアジアの参入が増えました。

トピック2:外資系企業の所在地域

外資系企業の所在地域は「関東」「近畿」「中部」の順で多いです。都道府県別で見てみると、東京(65.1%)、神奈川(10,6%)、大阪(5.1%)、愛知(2.9%)、兵庫(2.8%)となっています。

そのため、外資系企業に就職した場合の勤務地は、主に東京が多く、関東か近畿になる場合がほとんどです。

参照ページ 第 54 回外資系企業動向調査(2020 年調査)の概況

日本貿易振興機構(ジェトロ)対日投資部 外資系企業ビジネス実態アンケート調査結果概要

外資企業の未来は?

トピック1:国内事業の強化・拡大を予定

独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)が行った、「外資系企業ビジネス実態アンケート」の調査結果によると、国内の外資系企業が将来的に事業を強化・拡大する予定がある企業は、56.1%という結果になりました。

トピック2:国内外資系企業の事業拡大に向けての示唆

国内外資系企業にとって、日本の市場規模や社会・経済の安定性を魅力と感じている企業が多いです。

とくに業歴の浅い企業は、自社ビジネスの日本での成長を見出しています。

こうした企業は、スタートアップの地域へ進出を示唆しています。

一方、人材確保に関しては苦戦を強いられており、外国人の採用が活性化しています。

参照ページ 2022年度外資系企業ビジネス実態アンケート調査結果概要

外資系企業の職種

外資系企業の職種と言っても業界によって大きく変わるため、以下の4つの業界の職種を簡単に紹介します。

  1. 外資系メーカー​​
  2. 外資系IT企業​
  3. 外資系金融​​
  4. 外資系コンサルティングファーム​

職種内容①:外資系メーカー​​

外資系メーカーは、P&G、日本ロレアル、ユニリーバ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ロッテ、日本コカコーラなどです。

職種内容は6つあります。

1.マーケティング

出来上がった製品を日本市場でどのように販売するか、戦略を練る仕事です。例えば、ターゲット、年齢層、広告方法(テレビ、SNS、新聞など)といった項目の販売戦略を行います。

2.サプライチェーン

サプライチェーンは、その商品がどれくらい需要があるのか調査し、生産数量を管理する仕事です。

3.消費者調査

マーケティング部に設置されている場合と独立して部署を構えている場合があります。日本の消費者のインサイトを追い、分析、調査する仕事です。

4.営業

営業は新規顧客の獲得を行ったり、既存顧客のサポートを行ったりします。日本企業の営業とさほど変わりません。

5.研究開発(R&D)

商品研究や開発は、本国(親会社がある国)で行われるため、日本で行うことはその開発された製品が日本で販売しても法律違反にならないか調査する仕事です。

6.人事

外資系企業の人事は幅広く、採用業務だけでなく、会議の参加、後継者の育成なども行います。

職種内容②:外資系IT企業​

外資系IT企業は、Apple Japan、Google、Facebook Japan、セールスフォース・ドットコム、日本IBM、日本オラクル、アマゾンジャパンなどです。

職種内容は3つあります。

1.営業職

新規顧客獲得を行う仕事です。主に、インサイドセールス、プリセールス、フィールドセールスなどを行います。

2.エンジニア職

製品やサービスの開発、運用を行う仕事です。エンジニア職には、システムエンジニア、ソフトウェアエンジニア、サポートエンジニアなどがあります。

3.マーケティング職

製品やサービスの市場調査、戦略立案、広告方法の設定、プロモーションなどを行う仕事です。マーケティング職には、マーケティングマネージャー、マーケティングコーディネーター、マーケティングスペシャリストなどがあります。

職種内容③:外資系金融​​

外資系金融企業は、ゴールドマンサックス、J.P.モルガン、バンクオブアメリカ、シティグループ、モルガン・スタンレー、バークレイズなどです。

職種内容は6つあります。

1.マーケット部門(営業職)

債券や株式といった金融商品の売買の仲介を行う仕事です。

2.投資銀行部門(コンサルタント職)

企業のM&A、経営戦略などの課題を解決する仕事です。

3.リサーチ部門

金融商品や市場を分析し、情報を提供します。

4.保険部門

生命保険や損害保険といった保険商品の企画から販売までを行う仕事です。

5.カード部門

クレジットカードのサービス全般を扱うしごとです。

6.アセットマネジメント部門

資産運用についてのアドバイスやサポートを行います。

職種内容④:外資系コンサルティング企業

外資系コンサルティング企業は、アクセンチュア、PwC、EYストラテジーアンドコンサルティング、デトロイトトーマツコンサルティングなどです。

職種内容は3つあります。

1.戦略コンサルタント

企業の成長戦略や経営戦略などを考察し、具体的な解決策を提示する仕事です。

2.ITコンサルタント

IT技術を駆使して、クライアントの課題を解決する仕事です。

3.会計/税務コンサルタント

企業の会計や税務に関するコンサルタントです。

外資系企業の市場規模・推移

独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)が行った調査によると、外国側出資者への売上高は2014年から徐々に衰退し、2018年度で少し回復するも右肩下がりの状況が続いています。

業種別で見てみると、金融・保険業の売上高が一番高く、次いで卸売り業、情報通信機械、となっています。

参照ページ 第 54 回外資系企業動向調査(2020 年調査)の概況

外資系企業の売上ランキング

順位企業名売上高
1位Apple2.3Tドル(約327兆6,145億円)
2位マイクロソフト1.9Tドル(約270兆6,163億円)
3位Amazon924Bドル(約131兆6,168億円)
4位テスラ522Bドル(約74兆3,549億円)
5位ジョンソンエンドジョンソン465Bドル(約66兆2,395億円)
6位VISA454Bドル(約64兆6,725億円)
7位NVIDIA437Bドル(約62兆2,539億円)
8位Exxon Mobil437Bドル(約62兆2,539億円)
9位TSMC417Bドル(約59兆4,050億円)
10位Walmart399Bドル(約56兆8,414億円)

2023年12月時点での値です。(1ドル→142.47日本円)

日本に企業を展開している外資系企業の売上ランキングは上記の通りです。

TSMC以外はすべて欧州から展開している企業ばかりです。

上位の「Apple」「マイクロソフト」「Amazon」は、認知度が非常に高いため、誰もが知っている企業だと思います。

業種や業務内容が全く異なるので、企業研究を深めてから自分に合った企業を選びましょう。

参照ページ

Ranked: The 100 Biggest Public Companies in the World

 

外資系大手企業の紹介

人気の高いおすすめの5社を簡単に紹介します。

  1. マイクロソフト
  2. Amazon
  3. ジョンソンエンドジョンソン
  4. ゴールドマンサックス
  5. EYストラテジーアンドコンサルティング

企業①マイクロソフト

マイクロソフト

マイクロソフトでもっとも有名な製品であるOS「Windows」は、世界シェアは約90%と多くの方に認知されている会社です。

ビデオ通話ツールの「Skype」、ゲーム機「Xbox」など、事業内容は多岐にわたります。

風通しがよく自由に発言できることから、働きやすい環境も整っています。

日本マイクロソフトについて詳しく知りたい方は「【企業研究】日本マイクロソフトの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」を参考にしてください。

参照ページ 日本マイクロソフト

企業②Amazon

アマゾン

Amazonと言えば、誰もが一度は活用したこともあるといっても過言ではないほど、人気の高い会社です。

物流を支えるために、「フルフィルメントセンター」「ラストマイル」「カスタマイズセンター」といった事業を行っています。

アマゾンジャパンについて詳しく知りたい方は「【企業研究】アマゾンジャパン合同会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」を参考にしてください。

参照ページAmazon

企業③ジョンソンエンドジョンソン

ジョンソンエンドジョンソン

ジョンソン・エンド・ジョンソンの事業内容は「総合医療・健康関連用品の輸入・製造販売」などです。

2019年~2021年まで毎年62名採用しており、採用人数は余り多くありませんが、難関大学を中心に採用していることもあり、学歴フィルターがあると予想されます。

ジョンソン・エンド・ジョンソンについて詳しく知りたい方は「【企業研究】ジョンソン・エンド・ジョンソンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」を参考にしてください。

参照ページジョンソン・エンド・ジョンソン

企業④ゴールドマンサックス

ゴールドマンサックス

ゴールドマン・サックスは投資銀行業務、資産運用業務、証券業務などのサービスを提供している会社です。

世界中の優秀な人材が集まり、チームワークを大切にしながら切磋琢磨していく経営スタイルなので、自分の能力を高めやすい環境が整っています。

採用人数は50名~100名で、東京大学、京都大学、一橋大学といった難関大学の採用者が多いです。

ゴールドマン・サックスについて詳しく知りたい方は「【企業研究】ゴールドマン・サックスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」を参考にしてください。

参照ページゴールドマンサックスジャパン

企業⑤EYストラテジーアンドコンサルティング

EYストラテジーアンドコンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、150カ国以上で「戦略コンサルティング」「デジタル戦略コンサルティング」などを提供している会社です。

月に1度メンバーとじっくり話し合う機会を設けるなど、チームワークを大切にしています。

2020年は60名ほどの採用でしたが、2022年には140名ほどまで増えています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングについて詳しく知りたい方は「【企業研究】EYストラテジー・アンド・コンサルティングの採用大学・就職難易度・選考対策を徹底解説 | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」を参考にしてください。

参照ページEYストラテジーアンドコンサルティング

外資系企業一覧

上記以外にも外資系企業はたくさんあります。外資系企業一覧は以下の通りです。

KPMGコンサルティング

マッキンゼー・アンド・カンパニー

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)

モルガン・スタンレー

バークレイズ

BNPパリバ

Apple Japan

Facebook Japan

セールスフォース・ドットコム

日本IBM

日本オラクル

コカ・コーラ

ネスレ日本

ユニリーバ・ジャパン、

ルイ・ヴィトンジャパン

フィリップ モリス ジャパンなど

 

外資系企業で働くメリット

外資系企業 メリット

外資系企業で働くメリットは以下のようなものがあります。

平均年収(給与)が高い

日本は「基本給+賞与」という形なので、もらえる給与が決まっていますが、外資系企業は「基本給+インセンティブ」なのでもらえる給与はその人次第です。

そのため、自分のがんばり次第で給与も高くなります。

また若いうちから仕事を任されることが多いため、出世するスピードも早いです。

自分の努力次第で高い評価を得られる

外資系企業は「完全成果主義」であるため自分の努力次第で給与も出世も変えていくことができます。

日本は年功序列である企業が多いため、勤続年数を重ねていけば、ある程度給与や地位があがります。

一方外資系企業は、成果主義のため長く務めればいいというわけではありません。あくまで実力が重要です。

外資系企業で働くデメリット

外資系企業で働くデメリットは以下のようなものがあります。

孤独を感じやすい

外資系企業は、日本の企業とは異なり個の力を尊重するのが特徴です。

日本の企業であれば、1つのプロジェクトを皆で協力し合い、終われば達成感を分かち合います。

しかし、外資系企業は「個人」を重視する傾向があるので、チームプレーではなく個人プレーになりやすいです。

特に成果を求めれば求めるほど、個の能力が重要になるので孤独感を感じやすくなります。

成果が出せなければ最悪の場合クビになる

先ほどもいいましたが完全成果主義であるため、成果を出さなければいけません。

結果をのこせなければ、最悪の場合クビになる企業もあります。

日本の年功序列のような考え方ではないため注意しましょう。

外資系企業への就活を成功させるためには

まずは、就活に関する基本的なことは業界関係なく対策が重要です。

ESのブラッシュアップ、面接対策は必ず徹底的におこないましょう。

また、この業界向けに志望動機を書く際の注意点やよくある志望動機などをまとめてあるとより理想的です。

その上で、志望動機を作る上で大切なポイントが4つあります。

それぞれの特徴と外資系企業でよくある志望動機を見ていきましょう。

なぜ外資系企業なのか

  • なぜ数ある中から外資系企業なのか

なぜその企業なのか

  • 数ある中でなぜその会社を選んだのか
  • それは競合他社では達成できないことなのか

なぜその職種なのか

  • 果たして他のジョブや全く関係ない業務でそれは達成できないか

以上の3つが自分のやりたいことや方向性とどうマッチするのか

  • まず以上の3つ内容に相違はないか、論理的に破綻していないか
  • そのうえで、自分が将来目指したいことや達成したいことにマッチするか

ES・面接頻出質問をご紹介

  1. あなたの強みは何ですか?

私の強みは、共に働くメンバーと協力しながら目標を達成できることです。

私は仕事をするときに、チームの一員としてみんなで助け合いながら作業することを大切にしています。

チームで仕事をするときには、毎週欠かさずチームミーティングを行いチームとして助け合えるポイントがないか話し合っていました。

その結果、以前まで離職率の高かった現場も、いまでは0%に近い状態を維持しています。

私は協力しながら働くことで、みんなのモチベーションをあげながら、目標を達成することが強みです。

  1. あなたについて少しだけ教えてください

私は独学で英語を学んでいます。

積極的に外国人と交流を深めることで今ではネイティブな方と英語の受け答えをできるようになりました。

そのため、英語を日本語に翻訳することに長けています。

外資系企業は英語での受け答えが必要な企業もあるため、語学力を身につけておきましょう。

この質問返答を4つのフレームワークに当てはめて回答すると以下のようになります。

なぜ外資系企業なのか

外資系企業の特徴である「成果主義」「平均年収が高い」といったことをアピールしましょう。

外資系企業で働くメリットを参考に、日本の企業と異なる良さを伝えると効果的です。

なぜその企業なのか

自分の志望する企業の「求める人物像」「社風」「経営理念」などに魅力を感じ、競合他社にはないポイントをアピールしましょう。

たとえば「主体的に行動できる人」を求めている企業なら、自分が学生時代に率先してみんなを引っ張り、プロジェクトを完了したエピソードなどが効果的です。

なぜその職種なのか

自分の強みをアピールしましょう。

たとえば、自分にクリエイティブなスキルや戦略的思考を兼ね備えているから、企画から実行まで一貫して行える、といったアピールが効果的です。

以上の3つが自分のやりたいことや方向性とどうマッチするのか

これら3つを踏まえて、具体的にどうしたいのかをアピールしましょう。

自分のやりたい将来像に対して「この企業なら〇〇が実現できる」、それを叶えるために貴社に志望するといったアピールを目指しましょう。

また、具体的な面接対策を紹介している記事などが他にありますので、是非合わせて読んでみてください。

【面接対策】就活で抑えたい時事問題の出題傾向と対策方法とは

ジョーカツ 面接対策

まとめ

本記事では、外資系企業について紹介しました。

外資系企業といっても範囲が広すぎるため、業種・職種などを絞って自分にある企業を選びましょう。

また日本の企業と風土なども異なるので、会社説明なども積極的に参加しましょう。