2023年版 ITコンサルタントの売上高・平均年収・就職偏差値ランキング
2023年9月30日更新
はじめに
コンサルティング業界に就職を考えている人は、売上高や平均年収、就職偏差値がどれくらいなのか気になると思います。企業を選ぶポイントとして、売上も大切ですが、安定した企業であるか見極めるために経常利益も一緒にまとめました。
近年コンサルティング業界は、人気の高い業界なので、しっかりと企業研究や、選考対策をすることが大切です。そのため、本記事で紹介するランキングを参考に企業研究を深めてください。
ITコンサルタントとは
ITコンサルタントとは、IT技術を利用してクライアントの抱える課題を解決・サポートする仕事です。コンサルタントという仕事は、事業戦略や業務改善のためのアドバイスや提案を行う職種であり、その中でも、ITを駆使してサポートします。
コンサル業界について詳しく知りたい方は、「【業界研究】コンサル業界について解説します。 | ジョーカツキャンパス (jo-katsu.com)」を参考にしてください。
仕事内容は大きく3つの役割に分かれており、簡単に説明するので見ていきましょう。
1.ヒアリング・分析 クライアントの抱える課題(導入済みのシステム・経営戦略・業務フローなど)をヒアリングし、分析することで、IT分野に関する課題を見つけ出します。 2.提案 分析結果から考察し、クライアントの課題を解決するために、何が必要かを提案します。クライアントに対して、状況や課題解決に向けて意見を述べるので、プレゼンテーション力が必要です。 3.マネジメント 課題を解決するために必要な人材を集め、チームをつくり、全体の進行、管理などを行います。 |
ITコンサルについて、大まかにわかったと思いますので、次はITコンサルタント企業の売上高ランキングを見ていきましょう。
ITコンサルタント企業の売上高ランキング
ITコンサルタント企業の売上高ランキングをまとめました。売り上げとともに経常利益もまとめているので、比較しながら見ていきましょう。
順位 | 会社名 | 売上高 | 経常利益 |
1 | 野村総合研究所 | 6,921億円(2023年3月期) | 1,118億円 (2023年3月期)※ |
2 | ベイカレント・ コンサルティング | 760億円(2023年2月期) | 299億円 (2023年2月期)※ |
3 | SBテクノロジー | 672億円(2023年3月期) | 55億円 (2023年3月期)※ |
4 | インテージ ホールディングス | 613億円(2023年3月期) | 37億円 (2023年3月期)※ |
5 | フューチャー | 537億円(2022年12月期) | 122億円 (2022年12月期)※ |
6 | マクロミル | 406億円(2023年6月期) | 44億円 (2023年6月期)※ |
7 | ビジネスブレイン 太田昭和 | 370億円(2023年3月期) | 32億円 (2023年3月期)※ |
8 | リンクアンド モチベーション | 327億円(2022年12月期) | 36億円 (2022年12月期)※ |
9 | ドリーム インキュベーター | 301億円(2023年3月期) | 12億円(2023年3月期) |
10 | クロス・マーケティンググループ | 250億円(2023年6月期) | 19億円 (2023年6月期)※ |
※がついているものは、「経常利益」ではなく「営業利益」を記載しています。
1位は野村総合研究所で6,921億円でした。2位のベイカレント・コンサルティングと約6,000億円以上差をつけて圧倒的にトップです。野村総合研究所は、2016年が4,215億円の売上でしたが、7年間で2,700億円も伸ばしています。
年々、右肩上がりの業績を残していますが、昨年からの伸びは今一つであったため、売上を伸ばしていけるかが注目ポイントです。
2位のベイカレント・コンサルティングは、2020年の売上が329億円に対し、3年で倍以上の売上を増やしています。高成長を見せいているため、1,000億円を超える日も近いと思います。
またベイカレント・コンサルティングは、利益率が一番高いことから、安定して売上を伸ばしていることがわかります。売上がどれだけ高くても、利益を出せていなければ安定した会社とは言えません。そのため、企業研究を進めるときには、経常利益にも注目しましょう。
3位のSBテクノロジーも売上を年々増加させており、2019年の売上が330億円に対し、現在は倍以上の売上を伸ばしています。
ITコンサルタントの平均年収について
ITコンサルタントの平均年収ランキングや、月給、ボーナスなど給与について見ていきましょう。
ITコンサルタント企業の平均年収ランキング
ITコンサルタント企業の平均年収ランキングをまとめました。働く上で、給与はモチベーションにもつながる重要な項目です。どの企業が高いかランキングを見ていきましょう。今回は、年収を公表している企業に絞ってピックアップしました。
順位 | 会社名 | 平均年収 |
1 | 野村総合研究所(NRI) | 1,232万円 |
2 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 1,100万円 |
3 | デロイト トーマツコンサルティング | 1,100万円 |
4 | PwCコンサルティング | 980万円 |
5 | 日本IBM | 909万円 |
6 | KPMGコンサルティング | 898万円 |
7 | 富士通 | 859万円 |
8 | アクセンチュア | 858万円 |
9 | EY | 855万円 |
10 | 日立コンサルティング | 829万円 |
引用元:就活の教科書
公表している企業の中では、外資系の企業の平均年収が高いです。平均年収は高いですが、その分、業務も忙しいため、高いスキルが求められます。
次は、ITコンサルタントの年収について詳しく見ていきましょう。
ITコンサルタントの平均年収・月給・ボーナス
平均年収 | 660万円 |
月給 | 45万円 |
ボーナス | 117万円 |
平均年齢 | 40歳 |
勤続年数 | 11年 |
労働時間/月 | 166時間/月 |
超過労働 | 12時間/月 |
ITコンサルタントの平均年収(40歳)は、660万円です。国税庁が行った「令和3年分 民間給与実態統計調査」では、日本の平均年収は「443万円」となっています。そのため、日本の平均よりも約220万円も高いため、給料の高い業界だとわかります。
令和4年の平均年収は660万円でしたが、令和3年は734万円、令和2年は690万円となっており、この3年間では一番低い金額です。
厚生労働省の調査では、サンプルデータ量が少ないため、実態を詳しく調査できているわけではありません。そのため、あくまで目安・参考程度に考えてください。
ITコンサルタント企業の就職偏差値ランキング
次は、ITコンサルタント企業の就職偏差値ランキングを紹介します。
就職偏差値や難易度について詳しく知りたい人は、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを参照してください。
順位 | 会社名 | 就職偏差値 |
1 | マッキンゼー・アンド・カンパニー | 74 |
2 | ボストン・コンサルティング | 73 |
3 | ベイン・アンド・カンパニー | 72 |
4 | PwCストラテジー | 71 |
5 | ローランド・ベルガー | 70 |
5 | アーサー・D・リトル | 70 |
7 | 三菱総合研究所 | 69 |
7 | アクセンチュア | 69 |
9 | ドリームインキュベータ | 68 |
10 | 野村総合研究所 | 65 |
就職偏差値の上位は外資系の企業ばかりであり、他業界と比べても入社するのが困難な企業が多いです。しっかりとした対策はもちろんですが、高いスキルを求められる企業ばかりであるため、資格や語学力を身につけておきましょう。
ITコンサルタント企業の紹介
ITコンサルタント企業の中でも、人気の高い5社をピックアップして紹介していきます。
野村総合研究所(NRI)
企業名 | 株式会社野村総合研究所 |
売上高 | 6,921億円(2023年3月期) |
経常利益 | 1,118億円(2023年3月期) |
平均年収 | 1,232万円 |
従業員数 | 6,782人(NRIグループ 17,394人) 2023年3月31日現在 |
経営理念 | 「使命」 ・(社会に対して) 新しい社会のパラダイムを洞察し、その実現を担う ・(お客様に対して) お客様の信頼を得てお客様とともに栄える 「創発する社会」 ・夢と可能性に満ち、豊かさを実感する、活気ある社会 ・人々の英知がつながり、環境にやさしい持続可能な社会 ・強くてしなやかな、安全で安心に満ちた社会 「私たちの価値観」 ・先見性と緻密さで、期待を超える ・多彩な個が互いに尊重し、志をひとつにする ・情熱と誇りを胸に、あくなき挑戦を続ける |
引用元:株式会社野村総合研究所
売上、平均年収がともに1位の野村総合研究所は、コンサルティング事業、金融ITソリューション事業、産業ITソリューション事業、産業ITソリューション事業を業務内容としています。
野村総合研究所について、詳しく知りたい方は「【企業研究】野村総合研究所の採用大学・就職難易度・インターンを徹底解説 | ジョーカツキャンパス (jo-katsu.com)」を参考にしてください。
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
企業名 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 |
売上高 | 約6兆5,126億(2022年度) |
経常利益 | 約33億円(2022年度) |
平均年収 | 約870万円 |
従業員数 | 約2,300人 |
経営理念 | 『Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)』 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、戦略コンサルティング、デジタル戦略コンサルティング、地政学戦略グループ、M&A:財務アドバイザリー、売却・譲渡・セパレーション、パフォーマンスの再構築、パフォーマンスの再構築、ソフトウエア戦略コンサルティングサービスといった業務を行っています。
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社について詳しく知りたい方は「【企業研究】EYストラテジー・アンド・コンサルティングの採用大学・就職難易度・選考対策を徹底解説 | ジョーカツキャンパス (jo-katsu.com)」を参考にしてください。
デロイト トーマツコンサルティング
企業名 | デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 |
売上高 | 3,129億(2022年度) |
経常利益 | 不明 |
平均年収 | 1,100万円 |
従業員数 | 5,263名 (2023年5月末) |
経営理念 | Fairness to society 経済社会の公正を守り率先してその発展に貢献する Innovation for clients クライアントの期待を超える知的専門サービスを総合的に提供する Talent of people 各人の個性を尊重し能力を発揮できる生きがいのある場を創りだす |
引用元:デロイトトーマツコンサルティング
デロイトトーマツコンサルティングは、監査・保証業務、リスクアドバイザリー、ファイナンシャルアドバイザリー、コンサルティング、税務、法務といった業務を行っています。
PwCコンサルティング
企業名 | PwCコンサルティング合同会社 |
売上高 | 2,279億円(2022年度) |
経常利益 | 不明 |
平均年収 | 980万円 |
従業員数 | 約10,200人(2022年度) |
経営理念 | 社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する |
引用元:PwCコンサルティング
PwCコンサルティングは、監査およびアシュアランス、コンサルティング、ディールアドバイザリー、フォレンジック、税務、法務、デジタル関連支援、日本企業の海外事業支援といった業務をしています。
PwCコンサルティングについて詳しく知りたい方は、「【PwCのインターン】「本選考への直結度」から「選考対策」まで網羅解説 | ジョーカツキャンパス (jo-katsu.com)」を参考にしてください。
日本IBM
企業名 | 日本アイ・ビー・エム株式会社 |
売上高 | 6,493億円(2023年9月) |
経常利益 | 470億円(2022年度) |
平均年収 | 909万円 |
従業員数 | 不明 |
経営理念 | あらゆる関係における信頼と一人ひとりの責任 |
引用元:日本IBM
日本IBMは、クラウド・ソリューション、ビジネス・サービス、量子コンピューティング、研究・開発、ハードウェア、ソフトウェア、コンサルティングからシステム開発、保守・運用までのサービスなど、ITに関連する製品、サービス、テクノロジーを業務としています。
日本IBMについて詳しく知りたい方は、「【就活】日本IBMの採用実態と内定を取る5つの必須対策 | ジョーカツキャンパス (jo-katsu.com)」を参考にしてください。
まとめ
ITコンサルタントは人気の高い業界です。特に外資系は求められるスキルが高く、入社するのも困難です。そのため、しっかりと企業研究を行いましょう。本記事のランキングなどを参考に、ITコンサルタントについて知識を深めてください。