2023年版 化学メーカーの売上高・平均年収・就職偏差値ランキング

2023年版 化学メーカーの売上高・平均年収・就職偏差値ランキング

2023年9月30日更新

はじめに

化学メーカーに就職を考えている人は、売上高や平均年収、就職偏差値がどれくらいなのか気になると思います。企業を決めるポイントとして、売上だけでなく安定性も考慮して、経常利益も一緒に紹介しています。

 

また日本の化学メーカーは世界規模で見ると、どの立ち位置にいるのか、海外の化学メーカーとも比較して見ていきましょう。本記事で紹介するランキングを参考に企業研究を深めてください。

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化学メーカー売上高ランキングベスト10

まずは売上高ランキングベスト10を紹介します。

 

順位会社名売上高経常利益
1三菱ケミカルグループ4兆6,345億円(2023年3月)1,827億円(2022年度)
2住友化学2兆8,952億円(2023年3月)-309億円(2022年度)※
3富士フイルム

ホールディングス

2兆8,590億円(2023年3月)2,731億円(2023年3月)※
4信越化学工業2兆8,088億円(2023年3月)1兆202億円

(2023年3月)

5旭化成2兆7,264億円(2023年3月)1,209億円(2023年3月)
6東レ2兆4,893億円(2023年3月)960億円(2023年3月)※
7三井化学1兆8,795億円(2022年度)1,139億円(2022年度)
8花王1兆5,511億円(2022年度)1,100億円(2022年度)
9レゾナック

ホールディングス

1兆3,926億円(2022年度)593億円(2022年度)
10日本ペイントホールディングス1兆3,090億(2022年度)1,118億円(2022年度)

※がついている企業は、経常利益の記載がないため、営業利益を記載しています。

 

売上高ランキング1位は、2位の住友化学と約2兆円の差をつけた「三菱ケミカルグループ」です。2位の住友化学は2022年度の営業利益が-309億円と、厳しい結果になっています。コア営業利益は927億円なので、持ちこたえていますが、赤字を取り返せるか注目です。

 

3位の富士フイルムホールディングスは、売上高・経常利益のどちらも優れている企業です。経常利益をしっかり出せているため、安定した企業と言えます。

 

また4位の信越化学工業も経常利益が非常に高いです。売上高の約半分が経常利益として占めているので、非常に安定している企業です。売上高が高いだけでは、会社として不安要素があります。

 

しっかり利益を出せていることが重要であり、安定した会社と言えるので、企業研究をする上では、売上高だけでなく経常利益にも注目してください。

化学メーカー平均年収ランキングベスト10

次は気になる給与に関するランキングです。働く上で、給与はモチベーションにもつながる重要な項目です。どの企業が高いかランキングを見ていきましょう。

 

順位会社名平均年収
1日本ペイントホールディングス1,072万円(2022年年度)
2三菱ケミカルグループ1,045万円(2023年3月)
3富士フイルムホールディングス1,033万円(2023年3月)
4日本酸素ホールディングス977万円(2023年3月)
5積水化学工業913万円(2023年3月)
6住友化学911万円(2023年3月)
7三井化学892万円(2023年3月)
8東京応化工業884万円(2022年年度)
9三菱瓦斯化学883万円(2023年3月)
10信越化学工業877万円(2023年3月)

 

売上高ランキングベスト10位にランクインしていた、「日本ペイントホールディングス」が、平均年収ランキング1位になりました。

 

売上高ランキングに名前の入っていない、「日本酸素ホールディングス」、「東京応化工業」、「三菱瓦斯化学」が平均年収ランキングには、ランクインしています。

 

売上や経常利益が高いと比較的、平気年収も高くなることが多いですが、すべてに適応するわけではありません。例えば、東京応化工業は、売上高が1,754億円と化学メーカーの中では高くありませんが、平均年収では上位に来ています。

 

そのため、「売上高が高い=給料がいい」というばかりではないことを覚えておきましょう。

 

ちなみにですが、国税庁が行った「令和3年分 民間給与実態統計調査」では、日本の平均年収は「443万円」となっています。また、dodaの平均年収ランキングによると、化学メーカー全体の平均年収は「475万円」です。化学メーカーは日本の平均年収よりも少し高いです。

化学メーカー就職偏差値ランキングベスト10

次は、化学メーカーの就職偏差値ランキングを紹介します。

 

就職偏差値や難易度について詳しく知りたい人は、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを参照してください。

 

順位会社名就職偏差値
1三菱ケミカルグループ67
2信越化学工業64
2レゾナック・ホールディングス64
4富士フイルムホールディングス63
5ユニ・チャーム62
6住友化学61
7花王60
7DIC60
9東レ59
9東ソー59

 

化学メーカーで一番、就職偏差値が高いのは「三菱ケミカルグループ」です。売上高トップでもあるため、人気が高いことがわかります。

 

売上高の上位に位置する「信越化学工業」や、「富士フイルムホールディングス」も就職偏差値が高いです。売上高の高い企業は、就職偏差値も高い傾向にあるため、就職を考えている人は、しっかりと対策をしておかなければ選考を通過することができません。

世界の化学メーカーと比較

日本の化学メーカーは、世界の化学メーカーと比べると、どの程度差があるのか比較していきましょう。世界の化学メーカーの売上高ランキングベスト10を紹介します。

 

世界の化学メーカーランキングベスト10

世界の化学メーカーランキングをまとめました。

順位会社名売上高(2022年度)本社
1BASF13兆5,690億円ドイツ
2SINOPEC9兆7,343億円中国
3ダウ(Dow Inc)8兆2,594億円アメリカ
4SABIC7兆795億円サウジアラビア
5エクソンモービル(Exxon Mobil)6兆9,320億円アメリカ
6イオネス(INEOS)6兆470億円イギリス
7フォルモサプラスチック5兆8,996億円台湾
7LG化学5兆8,996億円韓国
9ライオンデルバセル・インダストリーズ5兆7,521億円アメリカ
10ペトロチャイナ5兆5,004億円中国

※2023年9月の為替レートで日本円に換算(1ドル=147.49円)

 

1位はドイツにあるBASFが13兆円で首位の座を守っています。日本の売り上げトップである三菱ケミカルグループと比べても約3倍の差があるため、世界規模の大きさがよくわかります。

 

10位の売上高が5兆5,000億なので、日本のトップとの差は1兆円ほどです。1兆円の売上を伸ばすのは簡単ではありませんが、日本が世界のトップ10に来る日も、そう遠くはないでしょう。

 

世界から見た日本の化学メーカーの立ち位置

日本の化学メーカーは、世界でどれくらいの位置にいるか見ていきましょう。

会社名世界ランキング(2022年実績)
三菱ケミカルグループ14位
信越化学工業20位
住友化学30位
東レ31位
三井化学33位
レゾナック・ホールディングス42位
旭化成45位

日本の化学メーカーは、世界の化学メーカーランキングベスト50位の中で、7社ランクインしています。一桁台の企業はまだ現れませんが、今後の展開に期待できます。

 

日本は7社がランクインしていますが、この割合が多いのか少ないのか、比較していきたいと思います。

 

世界の化学メーカーランキングにおける各国の割合

世界の化学メーカーランキングベスト50の中で、日本の国が多い方なのか見ていきましょう。

世界の化学メーカーランキングベスト50に入っている国は全部で20カ国です。50社あるうちの日本は7社がランクインしており、アメリカ(13社)に次いで2番目に多くランクインしています。そのため日本は、世界的に見ても化学メーカーの強い国と言えます。

 

そんなグローバルに活躍している日本の人気の化学メーカーを数社紹介していきます。

グローバルに活躍する日本の化学メーカー【企業紹介】

売上高が高く人気のある5社を簡単に紹介していきます。

 

三菱ケミカルグループ

企業名三菱ケミカル株式会社
売上高4兆6,345億円(2023年3月)
経常利益1,827億円(2022年度)
平均年収1,045万円(2023年3月)
従業員数連結42,127名、単独13,100人(2023年3月31日現在)
経営理念私たちは、革新的なソリューションで、

人、社会、そして地球の心地よさが続いていく

KAITEKIの実現をリードしていきます。

引用元:三菱ケミカル 会社概要

 

三菱ケミカルグループは、モビリティ事業、IT・エレクトロニクス・ディスプレイ事業、メディカル・フード・バイオ事業、環境・エネルギー事業と幅広く業務を行っている会社です。

 

社風は、温かみに溢れる人が多く、非常にアットホームな雰囲気が特徴です。三菱ケミカルグループについて、詳しく企業研究を行いたい方は、「こちら」を参考にしてください。

 

富士フイルムホールディングス

企業名富士フイルムホールディングス株式会社
売上高2兆8,590億円(2023年3月)
経常利益2,731億円(2023年3月)
平均年収1,033万円(2023年3月)
従業員数73,878名(2023年3月31日現在)
経営理念わたしたちは、先進・独自の技術をもって、

最高品質の商品やサービスを提供する事により、

社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、

環境保持に貢献し、人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。

引用元:富士フイルムホールディングス

富士フイルムホールディングスは、「ヘルスケア」、「マテリアルズ」、「ビジネスイノベーション」、「イメージング」の4つを柱に事業を展開している会社です。

 

社員の成長を大切にし、一人ひとりが能力を発揮できる会社が社風です。富士フイルムホールディングスについて、詳しく企業研究を行いたい方は、「こちら」を参考にしてください。

住友化学

企業名住友化学株式会社
売上高2兆8,952億円(2023年3月)
経常利益-309億円(2022年度)
平均年収911万円(2023年3月)
従業員数単体 6,637名 (2023年3月31日現在)

連結 33,572名 (2023年3月31日現在)

経営理念1.技術を基盤とした新しい価値の創造に常に挑戦します。

2.事業活動を通じて人類社会の発展に貢献します。

3.活力にあふれる社会から信頼される企業風土を醸成します。

引用元:住友化学

 

住友化学は、エッセンシャルケミカルズ事業、エネルギー・機能材料事業、情報電子化学事業、健康・農業関連事業を展開している会社です。

 

常に新しいことに挑戦し、社員の挑戦を後押しする風土があります。住友化学について、詳しく企業研究を行いたい方は、「こちら」を参考にしてください。

 

旭化成

企業名旭化成株式会社
売上高2兆7,264億円(2023年3月)
経常利益1,209億円(2023年3月)
平均年収750万円
従業員数48,897人
経営理念私たち旭化成グループは、世界の人びとの “いのち” と “くらし” に貢献します。

引用元:旭化成

 

旭化成は、「ヘルスケア事業」、「住宅事業」、「マテリアル事業」を展開している会社です。挑戦できる向上心がある人や、周囲を巻き込みチームを引っ張っていける人を求めています。

 

住友化学について、詳しく企業研究を行いたい方は、「こちら」を参考にしてください。

 

東レ

企業名東レ株式会社
売上高2兆4,893億円(2023年3月)
経常利益960億円(2023年3月)
平均年収720万円
従業員数東レ: 6,992人

国内関係会社:10,420人

海外関係会社:31,270人

合計: 48,682人

経営理念わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します

引用元:東レ

 

繊維事業、機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、環境・エンジニアリング事業、ライフサイエンス事業を展開している会社です。仕事への熱量が高い社員が多く、同期の交流が盛んな職場が特徴です。

 

東レについて、詳しく企業研究を行いたい方は、「こちら」を参考にしてください。

まとめ

日本の化学メーカーは、世界でも通用するほど実力のある会社が揃っています。本記事で紹介した、売上高・経常利益・平均年収・就職偏差値のランキングを参考に企業研究を深めてください。

この記事の中で例にあげた国内企業について、企業分析の記事が多くあります。記事内にリンクがないものからいくつかを以下に紹介しますので、参考にご覧ください。

【企業研究】ユニ・チャーム株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】花王の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】信越化学の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】レゾナックの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

 

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キャリアアドバイザーが自己分析する方法を徹底解説

監修者情報

近藤明弘

キャリアアドバイザー

株式会社ニトリに新卒入社。
個人売率ランキングでは全国で10位に入賞するなど、多くの成果を生み出してきた。 2021年より株式会社ナイモノにジョイン。 リクルーティングアドバイザー(RA)とキャリアアドバイザー(CA)の経験を持ち、現在はCAとして急成長中。