【企業研究】レゾナックの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】レゾナックの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年8月15日更新

はじめに

この記事ではレゾナック(旧社名:昭和電工)の会社概要や選考対策などについて分かりやすく解説しています。

レゾナックの採用基準や選考プロセス、就職難易度について知ることで、就職に向けた準備がよりスムーズに進みますので、ぜひ最後までお読みください。



レゾナック(旧社名:昭和電工)の会社概要

レゾナック(旧社名:昭和電工)は、日本で最初にアルミニウムの商業的な生産を行った化学産業の先駆者で、数多くの独自のトップ製品を創出している企業です。

 

この会社は、自動車、エレクトロニクス、金属、重工業などの分野で素材や製品の開発と製造を手がけており、ライセンス事業やCO2の分離、回収、再利用技術の研究開発も展開しています。

 

2023年1月1日、昭和電工と昭和電工マテリアルズ(以前の日立化成)が合併し、「株式会社レゾナック・ホールディングス」が持株会社として、そして「株式会社レゾナック」が事業会社として新たに設立されました。

株式会社レゾナック・ホールディングスと株式会社レゾナックの会社概要は以下の通りです。

 

【株式会社レゾナック・ホールディングス】

 

本社所在地〒105-7325 東京都港区東新橋1-9-1 東京汐留ビルディング
設立年月1939年6月
社長代表取締役社長 髙橋 秀仁(たかはし ひでひと)
決算期12月期
資本金182,146百万円(2022年12月31日現在)
連結売上高1,392,621百万円(2022年12月期)
連結従業員数25,803人(2022年12月31日現在)

 

【株式会社レゾナック】

 

本社所在地〒105-7325 東京都港区東新橋1-9-1 東京汐留ビルディング
設立年月1962年10月
社長代表取締役社長 髙橋 秀仁(たかはし ひでひと)
事業内容エレクトロニクス、モビリティ、機能材料、石油化学、基礎化学品、グラファイト、デバイスソリューション、ライフサイエンス

 

引用:レゾナック企業概要



化学メーカー業界とは

化学産業および化学メーカーは、化学反応を応用して化学製品(例:樹脂、ゴム、合成繊維など)を作り出す企業群を指します。

 

この産業には、他の産業への原材料供給を担う上流部門から、完成品を作る下流部門に至るまで、多岐にわたる事業が存在します。

このため、各企業での事業内容は異なることが一般的です。

 

化学産業の市場は2018年から2020年にかけて縮小していましたが、2021年に約35.1兆円に達し、前年と比較して増加の傾向が見られました。

 

化学メーカー以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧



レゾナック(旧社名:昭和電工)の事業内容

レゾナックの主な事業は

 

  • 半導体・電子材料
  • モビリティ
  • イノベーション材料
  • ケミカル

 

の4つです。

 

それぞれ解説します。

半導体・電子材料

5GやIoTを支える電子機器のエネルギー効率の向上、高効率化、そして小型化に向けた半導体や電子材料を供給しています。

レゾナックは半導体の製造工程全体で、多岐にわたる材料を提供しており、世界でトップクラスの市場シェアを占める企業です。

さらに、他の企業と共同でコンソーシアム(JOINT2)を立ち上げ、最先端の材料開発の促進に積極的に取り組んでいます。

モビリティ

カーボンニュートラルの達成を目指し、自動車の軽量化や電動化を支える自動車部品やリチウムイオン電池材料を供給しています。

特に、次世代の電気自動車(xEV)への技術移行に注力し、軽量化、電化、熱管理技術を活用した新技術の開発に積極的に取り組んでいます。

イノベーション材料

新世代の通信技術や自動車、ロボットなど、多岐にわたる先端技術や産業分野においては、機能材料の技術進歩が必須となります。

レゾナックでは、機能性化学品、樹脂材料、コーティング材料、セラミックス、そしてアルミ機能部材等を通じて、各種産業の革新を支援する新素材開発に注力しています。

ケミカル

オレフィンや有機化合物などの石油化学製品、産業用ガスや基本化学品、黒鉛電極など、多岐にわたる産業の基盤となる物質を提供しています。

 

さらに、ケミカルリサイクル事業では、使い終わったプラスチックから水素を抽出し、アンモニアや炭酸製品を作り出し、水素供給ステーションや商業施設に提供するなど、低炭素社会実現への進展を推進しています。



レゾナック(旧社名:昭和電工)の新卒選考フロー

レゾナックの募集要項は以下の通りです。

 

【募集職種】

 

技術系研究開発、生産技術、知的財産、情報管理など
事務系営業、財務・経理、人事、物流・生産管理、企画など

 

【募集学部・学科】

 

技術系有機・高分子、無機・金属、物理化学・電気化学、物理・応用物理、数理・計算科学、化学工学、機械工学、電気・電子工学、制御工学、土木工学、建築学、情報工学、管理工学など
事務系全学部全学科

 

選考フローは技術系と事務系に分かれます。

技術系の新卒選考フロー

【1】会社説明会・イベント

レゾナックのビジョンや仕事内容について知ることができます。

【2】応募書類提出

エントリーシート、研究概要、学業成績の提出とWeb適性検査を受検します。

提出方法の詳細はレゾナックのマイページ上で知ることができます。

 

過去の選考のエントリーシートでは

「研究の概要について、目標や課題を明確にしたうえで簡潔に説明してください。研究室に所属していない方は、最終年次1年間での学習計画・目的を説明してください。(300字以内)」

といった内容が問われています。

【3】技術面接

技術ディスカッションを中心に技術者との面接を行います。

【4】Web適性検査

技術面接通過者に受検案内がされ、Web適性検査を指定の期日内に受検します。

Web検査では玉手箱が出題されたとの口コミがあります。

【5】マッチング面接

初任配属ポジション候補の部門や部署のマネージャーとの面接を行います。

【6】最終面接

人事・技術・採用の各責任者による総合的な面接を行います。

【7】内々定

初任配属予定部門や部署が伝えられます。

事務系の新卒選考フロー

【1】応募書類提出

エントリーシートの提出とWeb適性検査を受検します。

エントリーシートでは「学生時代に最も力を入れて取り組んできたこと(400文字以内)」や「過去の経験の中で、ご自身がこれまで最も困難だった場面で、どのように考え、どのように行動したかについて書いてください(300文字以内)。」といったことが問われているとの口コミがあります。

 

また、Web適性検査では玉手箱が出題されたとの口コミがあるようです。

【2】SCM職体験ワーク(採用直結1dayインターンシップ)

SCM職の仕事をオンラインゲーム形式で体験するワークを行います。

グループワークの中で高いパフォーマンスを発揮したと判断された応募者のみに次回選考の案内がされます。

【3】面接1~2回

今までの人生経験やレゾナックに入社して何をやりたいか、などが聞かれます。

応募者によっては複数回の面接が行われる可能性があります。

【4】最終面接

応募者1名に対し、面接官2~4名の形式で面接を行います。

今までの人生経験や思考、これからのキャリアビジョンなどが聞かれます。

【5】内々定

最終面接通過者に内々定の通知がされます。

 

参考・引用:レゾナック採用情報



レゾナック(旧社名:昭和電工)の社風

レゾナックは、有給休暇を取ることが容易で、残業時間はおおよそ月に40時間程度となっています。

 

年間や季節による変動があるかもしれませんが、厳しい労働条件ではないといえるでしょう。

 

また、新人であっても大きな責任を持つ仕事が割り当てられることがあり、成果をしっかりと出すことで昇進の道が開ける能力主義的な側面も存在しているとの口コミがあります。



レゾナック(旧社名:昭和電工)が求める人材

レゾナックは「化学の力で社会を変える」ことを目指し、「社会課題の解決を目指し、会社や部門を超えて、共感・共鳴で自律的につながり、共創を通じて創造的に変革と課題解決をリードできる人材」を共創型人材と定義しています。

 

レゾナックでは、社員一人ひとりが自分自身の能力を最大限に発揮し、会社全体としても高いパフォーマンスを発揮することができるような環境づくりに取り組んでいます。

社員が自分自身のキャリアアップやスキルアップに取り組むことができるような研修制度やキャリア支援制度なども用意されています。



就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
レゾナック約1兆3920億円(レゾナックホールディングスの2022年12月期)約646万円56労働条件が良く、新人にもチャンスがある社風
三菱ケミカルグループ約4兆6340億円約949万円62社員の夢や挑戦を後押しする企業風土
住友化学約2兆8950億円約880万円61若手の裁量権が大きく、お互いを信頼・尊重する社風
フジフィルムHD約2兆8590億円約1020万円61勤務年数に関わらず挑戦でき、若手の意見が尊重される企業風土

 

レゾナック(旧社名:昭和電工)の採用大学

レゾナックで採用実績のある大学院と大学は下記の通りです。

 

【大学院】

 

秋田大学、茨城大学、岩手大学、宇都宮大学、大分大学、大阪大学、大阪市立大学、大阪府立大学、鹿児島大学、金沢大学、関西大学、九州大学、九州工業大学、京都大学、熊本大学、群馬大学、慶應義塾大学、神戸大学、埼玉大学、首都大学東京、信州大学、上智大学、千葉大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、徳島大学、富山大学、豊橋技術科学大学、同志社大学、名古屋大学、新潟大学、一橋大学、兵庫大学、弘前大学、広島大学、北海道大学、宮崎大学、室蘭工業大学、山形大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学

 

【大学】

 

青山学院大学、大阪大学、大阪市立大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、首都大学東京、白百合女子大学、上智大学、お茶の水女子大学、中央大学、筑波大学、東京大学、東京外国語大学、東北大学、同志社大学、名古屋大学、一橋大学、法政大学、北海道大学、明治大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学

 

採用実績を見るとMARCH以上の大学ばかりなので、学歴フィルターがあると考えられます。

 

レゾナック(旧社名:昭和電工)のホットニュース

発足説明会

2023年1月17日にレゾナック発足説明会を開催し、今後の方向性を示しました。

その中で「(従来の)石油化学を中心とした総合化学メーカーから、世界トップクラスの機能性化学メーカー」を目指すとの説明があり、実現のために「経営力強化」と「変革と挑戦」の2つが必要だと社長から説明がありました。

本社移転

またレゾナック・ホールディングスとレゾナックは2拠点に分かれていた本社機能を2023年7月3日に本社オフィスを東京汐留ビルディング(東京都港区)に移転し、一拠点に集約しました。

 

コロナ禍により、レゾナックも在宅勤務が増えましたが、現在は従業員のワークスタイルに合わせて働く場所を選べる状態になっています。

しかし、従業員同士の「共創」を進めるためには、密なコミュニケーションが必要です。

 

そのため、本社移転を機に、選抜された30代の若手リーダー層が中心となりプロジェクトを組み、「出社したくなるオフィス」としての環境づくりを検討しました。

 

新しいオフィスでは、従業員同士がスムーズに交流できるような設計が取り入れられています。



まとめ

ここまで、レゾナックの会社概要や就職難易度、選考対策について解説してきました。

レゾナックは、昭和電工と昭和電工マテリアルズ(以前の日立化成)が合併し、2023年1月1日に誕生した会社です。

 

化学産業の先駆者として、レゾナックは「化学の力で社会を変える」というビジョンを掲げています。

 

このビジョンに共感し、積極的な行動ができる社員を求められています。

選考では、具体的なエピソードを交えて変革と課題解決の能力をアピールすることが重要だといえるでしょう。

 

自分がどんな問題に立ち向かい、それをどのように解決したかを具体的に伝え、その経験がレゾナックのビジョンにどう結びつくかを話す必要があります。

この記事を参考に、レゾナックへの就活を進めてみましょう。

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監修者情報

近藤明弘

キャリアアドバイザー

株式会社ニトリに新卒入社。
個人売率ランキングでは全国で10位に入賞するなど、多くの成果を生み出してきた。 2021年より株式会社ナイモノにジョイン。 リクルーティングアドバイザー(RA)とキャリアアドバイザー(CA)の経験を持ち、現在はCAとして急成長中。