
ISFJ(擁護者型)の特徴と性格に合う仕事は?【おすすめできない仕事も紹介】
2023年9月5日更新
はじめに
みなさんは「ISFJって何?」「ISFJと診断されたけど、どの仕事が合うのか分からない」とお悩みではないでしょうか。性格診断は自分の性格を知ることができますが、そこから具体的にどのような職種に応募すれば良いのか分かりにくいですよね。
そこで、ここではISFJ(擁護者型)の特徴にくわえ、向いている仕事、向いていない仕事をご紹介します。ISFJと診断され、就職先にお悩みの方は、ぜひご確認ください。
ISFJ(擁護者型)とは?
ISTJとは下記の4つの志向性を持った性格タイプです。
- 内向型 (Introverted)
- 感覚型 (Sensing)
- 感情型 (Feeling)
- 判断型 (Judging)
ISFJは控えめな性格であり、あまり目立たない方法で仕事を進めていくタイプです。勤勉で献身的であり、周囲の人への責任感も持っています。これらのことから周囲へのサポートをしながら、確実に仕事を完了していく方が多いです。
また、感覚型や感情型という名称からわかるとおり、ISFJは感情面を重要視します。こちらは自分の感情だけでなく他者に対しても発揮されるものです。診断結果だけでなく、今まで過ごしてきたなかでもそのように感じているのかを確認しておきましょう。
ISFJの強みをまとめると下記のようになります。
- 他者に協力的
- 忍耐強い
- 深い思いやり
- 共感力が高い
- 観察力が高い
- 情熱的
- 勤勉
- 細部にこだわることができる
一方でISFJは以下のような点が弱みとして出やすいと言われています。
- 人見知り
- 自分の感情を押し殺してしまう
- 断ることが苦手
- 責任を感じすぎる
- 変化を好まない
- リスクを好まない
ISFJ(擁護者型)におすすめな仕事・社風の特徴
では、ISFJはどのような仕事が向いているのでしょうか。ここでISFJにおすすめな仕事について確認し、自分の進みたい道とマッチしているのかを確認していきましょう。
おすすめな仕事①手順が厳密な仕事
ISFJは細部にこだわりができることから、厳密な手順が必要となる仕事を好む傾向にあります。また、感情への共感性が高いため、これらの特徴から芸術や人文科学の分野にISFJの方は向いていると言われることが多いです。具体的な職種には以下のようなものがあります。
- アーキビスト
- 学芸員
- デザイナー
- 製作アシスタント
おすすめな仕事②共感力が求められる仕事
ISFJは他者の想いを汲み取ることが得意です。そのため、共感すること自体が重要視されるような仕事に向いています。具体的な職種例は下記のとおりです。
- カウンセラー
- 保険医師
- キャリアアドバイザー
- 就職・転職エージェント
上記2つは共感力だけでなく資格が求められます。しかし、ISFJは勤勉であることが多く、資格取得もコツコツとおこなえる可能性が高いです。このことからも共感力が求められる仕事はISFJの方に向いていると言われています。
おすすめな仕事③調整力が必要な仕事
ISFJは他人への共感力が高いためチーム全体を見る力が備わっています。そのため、チーム全体を見てまとめていくような仕事が得意です。とくに、同僚だけでなく上下関係も含まれるような環境であるとスキルを発揮するでしょう。具体的な職種例は下記のとおりです。
- オフィスマネージャー
- 人事担当
- アカウントマネージャー
おすすめな仕事③他者を指導する仕事
ISFJは他者への思いやりが強く、献身的なことから他者に自身の知識を共有することに喜びを感じる可能性が高いです。また、観察力が高いことから他者に対して適切な知識を選定することにも優れています。具体的な仕事は下記のとおりです。
- 教員
- 司書
- 医療従事者
- 社会福祉士
これらは資格が求められますが。ISFJは勤勉なことから資格取得も努力できる可能性が高いです。これら職種に興味がある場合は資格についても入念に調べ、時間をかけてでもその職種に就きたいのかを考えていきましょう。
おすすめな社風①多くの人とチームを組む
ISFJの方は共感力の高さによって他者とうまく仕事を進めることができます。そのため、多くの人とチームを組み、チーム全体で仕事を進めていくような職務スタイルを取っている会社が合っているでしょう。
とくに、多くの人とチームを組む可能性が高い大企業の場で活躍する機会を多く得られるかと思います。また、あらゆる人とうまくやっていける可能性が高いため、グローバルな組織に向いていると言われることも少なくありません。
おすすめな社風②公にスポットライトを浴びない
ISFJは公に姿を現したくないと感じる方が多いです。しかし、近年ではSNSやWEB記事での顔出しをおこなう企業も増えてきました。ISFJと診断されている場合、そのような会社へ入社すると精神的に疲弊してしまう可能性があります。
社員が露出しているかどうかは企業を調べることで事前に知ることが可能です。SNSにて企業の公式アカウントがないかは調べておきましょう。
おすすめな社風③社員数が多い大企業
前述のとおり、ISFJはチームで仕事を進めていくようなことが得意です。そして、大企業であるほどさまざまな部門と連携して仕事を進めていくため、チームで仕事を進める可能性が高いと言えます。
しかし、大企業でも非常に細かく事業部をわけ、他の事業部とは関わり合わないこともあります。そのため、どのぐらいの人数規模で仕事を進めるのかは会社説明会や選考途中で聞いておくことがおすすめです。
ISFJ(擁護者型)におすすめな職種
では、ISTJの方におすすめな職種にはどのようなものがあるのか確認してみましょう。
職種①経理・総務
ISFJは規則に則って業務に取り組んでいくことが得意です。そして、経理・総務は規則に則って数字を扱っていく職種になります。そのため、経理・総務はISFJの方に向いているとされることが多いです。
また、経理・総務は自社内の数字を扱うため、誠実さが必要とされます。ISFJは誠実さが強い傾向も持っているため、こちらの点でも向いています。経理・総務に求められるスキルは下記のとおりです。
- コミュニケーション能力
- PCスキル
- 作業の正確さ
- 作業の素早さ
職種②看護師
看護師ではISFJが持っている他者への共感性を強く活かすことができます。看護師には厚生労働大臣資格の看護師と知事資格である准看護師があり、それぞれで資格の取得が必要です。それぞれ専門学校での勉強などが必要ですが、ISFJの方にとって天職と言われるほど看護師は向いています。
看護師に求められるスキルは下記のとおりです。
- コミュニケーション能力
- 観察眼
- 適切な判断力
- 責任感
職種③薬剤師
薬剤師は薬の専門家として処方箋に基づいて医薬品を調剤していく職種です。また、調剤とともに利用者に適切な利用方法なども伝えていきます。
薬は使い方を間違えると危険を及ぼすこともあります。また、薬に対して不安感を持っている方も少なくありません。そこで、ISFJは他者への共感力が高いことから相手の気持ちを汲み取り、適切なサポートをすることができるのです。
薬剤師に求められるスキルは下記のようになっています。
- 薬に対する知識
- 作業の正確さ
- 利用者目線
職種④ケアマネージャー
ケアマネージャーは介護保険法に基づき、介護者本人や家族から相談を受けて適切なサービス計画を立てていく仕事です。一口に介護といっても介護者ごとに必要なサポートは異なるため、向き合っている人それぞれに適切な計画を立てなければなりません。
介護士は介護や医療の現場で経験を積んだのちに資格を取ることが必要です。5年以上かつ900日以上の実務日数が必須となっているため簡単ではありませんが、ケアマネージャーとして介護者をサポートしていきたい場合は実務日数を積むことができる仕事へ挑戦していきましょう。
ケアマネージャーとして求められるスキルは下記のとおりです。
- 調整能力
- タイムマネジメント力
- ヒアリング能力
職種⑤アカウントマネージャー
アカウントマネージャーとは法人に対してWebなどを用いた宣伝活動の提案をおこなう役職のことです。アカウントマネージャーは部門ごとに配置される場合や地区・地域ごとに配置されることもあります。
宣伝活動は決まった形式があるものではなく、宣伝するものによって異なるものです。とくに、利用者(宣伝をおこなう相手)がどのように感じるのかを考えながら構築していかなければなりません。そして、利用者がどのように感じるのかは共感力が高いISFJが得意であるため、向いている仕事とされています。
アカウントマネージャーに求められるスキルは下記のとおりです。
- 利用する媒体に対する理解度
- 企画力
- 想定力
職種⑥人事担当
人事は新卒採用、転職採用、教育など人材に関する業務を幅広くおこなっていく職種です。そして、人を対象とするため共感力や相手を思いやる力が非常に求められます。とくに、まだ社内の人ではない求職者に対してはニーズの汲み取りや相手の真意を見極める力が必要です。
人事担当には下記のようなスキルが必要であると言われています。
- コミュニケーション能力
- 企画力
- 情報感度
ISFJ(擁護者型)におすすめしない仕事
ここまでISFJにおすすめな仕事を紹介しました。ここではISTJの方に合わない仕事の特徴と職種の例をご紹介しますので、こちらもぜひご確認ください。もちろん、ここでご紹介した職種に進みたいとお考えの場合は選考に進んでも問題ありません。
消費者と直接的に関わる仕事
ISFJは共感力が高い故に、目の前の人に共感しすぎることがあります。もし、共感する相手が怒っているなどであると、精神的につらくなってしまう可能性があるのです。また、消費者と直接的に関わる仕事は社内との板挟みに会う可能性も高いため、つらいと感じてしまうことが多くなっています。
具体的な仕事としては営業職や販売職です。自分は精神的な疲れやストレスに強いのかを確認し、弱いと感じているのであればこれら職種は避けるようにしておきましょう。
突発な対応を求められる仕事
ISFJは変化を嫌う傾向にあります。そのため、突発的な対応を多く求められる仕事は辛く感じることが多くなってしまうでしょう。具体的な仕事には消防士や警察官などがあります。対人スキルが必要とされる職種ですが、突発的な仕事が多すぎるが故にISFJには向いていないとされることが多いです。
自己主張が必要な職種・環境
ISFJは内向的であることが多く、自己主張を苦手とします。もし、自己主張を求められることが多ければ精神的に辛く感じてしまうでしょう。
具体的な場面としてはベンチャー企業などが挙げられます。ベンチャーは職務担当が明確になっていないことや意見を求められることが多く、自己主張が重要視されやすいです。
ISFJ(擁護者型)の職場を探すときのポイント
最後にISFJの職場を探すときのポイントについてご紹介します。これらのポイントについて確認しておき、自分にあった企業を探せるようにしておきましょう。
ポイント①社風を確認する
ISFJは共感力が求められ、自己主張をあまりせずにすむ会社・職種があっています。そのため、選考先を選ぶ際には社風も確認しておくことがおすすめです。
社風を調べる方法としては口コミサイトが挙げられます。口コミサイトは実際に働いていた方の意見を聞くことができるため、選考前には一度は目を通しておきましょう。
しかし、あくまでも匿名であるため100%正しいとは限りません。また、社風は人によって感じ方が異なる可能性もあります。そのため、口コミサイトによる意見は参考程度に確認をしておきましょう。
ポイント②長期インターンに参加する
インターンは実際に働いている社員に会うことができる、職種を体験することができる、オフィスを確認することができるなどさまざまなメリットがあります。口コミサイトで企業を確認しても、その真偽は確かめるすべがありません。
短期インターンは会社説明のみであったり、深い部分を知ることができなかったりするため、気になる企業はできるだけ長期インターンに参加していきましょう。しかし、長期インターンは選考があることも多いため、しっかりと対策していくことが必要です。
まとめ
今回はISFJの特徴と合う仕事、合わない仕事について紹介しました。
- 共感力が求められる仕事
- 自己主張をしない仕事
- 勤勉さが活躍する仕事
上記のような仕事はISFJに当てはまる人に非常におすすめです。もちろん、上記の仕事でなくとも興味があり、選考に進みたいのであれば進むことをおすすめいたします。
まだ志望業界や職種が定まっていない方は、本記事でご紹介した仕事例を参考に自分に合っている仕事をお探しください。