【企業研究】J.P.モルガンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年7月28日更新
はじめに
J.P.モルガンは、米系投資銀行の中でも最大手のひとつに数えられる企業です。
世界中に巡らせたネットワークや組織力を武器に、大規模かつグローバルな事業を展開しています。
日本にも複数の拠点があり、日本国内の顧客を中心に多様な商品・サービスを提供しています。
本記事では、そんなJ.P.モルガンの新卒採用への応募を検討している就活生に向け、企業研究に関する内容をまとめました。
基本的な事業内容や社風、業界での立ち位置など企業に関するデータの他、新卒選考フローや採用大学など、選考対策に活かせる情報まで解説します。
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金融業界
金融業界は、お金を貸し付けて利子を得たり、資金を集めて運用を行ったり、お金を通しさまざまな形で経済活動に関わる業界です。
属する企業・機関には、銀行・証券会社・クレジットカード会社・保険会社・アセットマネジメント・信販会社などがあります。
金融業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!
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事業内容
J.P.モルガンが日本国内で行っている事業内容は主に次の通りです。世界規模で事業を展開する組織力を存分に活用し、さまざまな角度から顧客の資産を支えています。
マーケット業務
投資銀行、債券・株式、為替資金などの市場に関する業務はJ.P.モルガンの主要事業のひとつです。各種マーケットにおいて、独自のグローバル・ネットワークや商品展開力、数々の取引で得たノウハウを凝らした戦略立案など、J.P.モルガンの組織力をフルに活用し、顧客のニーズに的確に対応します。
資金決済業務
J.P.モルガンの顧客を資金決済に対応する業務です。
J.P.モルガンが整備するキャッシュ・マネジメント体制は世界最大規模を誇ります。
グローバルで幅広い送金ツールを完備しており、また社会の変化に合わせ、新しい決済方法なども積極的に取り入れながら、顧客のニーズに細やかに応えています。
貿易金融業務
J.P.モルガンは、貿易金融業務にも注力しています。
海外に拠点を置く日系企業、日本に拠点を置く外資系企業など、グローバルに展開するさまざまな企業に横断的なサービスを提供しています。
海外の主要都市に担当者を配属し、J.P.モルガン内の各部門と連携しながら、総合的なサポートを行えることが強みです
資産管理の媒介業務
信託銀行・保険会社・資産運用会社など、各種金融機関に対して、資産管理サービスを提供しています。
サービスの種類は、グローバル・カストディ、セキュリティーズ・レンディング、コラテラル・マネジメントなど多様です。
資産運用業務
J.P.モルガンはアセットマネジメント業務として、機関投資家・個人投資家の双方に向けた資産運用サービスを行っています。日本国内の顧客に幅広い運用商品を提供するとともに、商品の販売会社にも細やかなサポートを実施しています。
新卒選考フロー
J.P.モルガンの基本的な新卒選考フローは次の通りです。
新卒採用サイトにおいて、応募に向けた準備の仕方や面接対策などについて言及されているので、こちらもしっかり確認しておくとよいでしょう。
1.応募
J.P.モルガンでは、3つまで応募する職種を選択できます。
さまざまな採用イベントに参加したり、大学・教授・先輩・J.P.モルガンのSNSなどから情報を得たり、しっかり企業研究を行った上で、応募するポジションを検討することが推奨されています。
応募する職種を決めたら、履歴書(エントリーシート)作成し、応募フォームから応募しましょう。なお、エントリーシートでは志望動機や学生時代に注力したことなどが質問されますが、英語での記載を求められる部分があります。
2.面接
書類選考通過者は面接に進みます。
面接は複数回行われ、対面の他、オンラインなどで実施される場合もあります。
また、募集職種によって面接プロセスが異なることも留意しておきましょう。
その他、英語面接などもあるので準備が必要です。
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社風
J.P.モルガンの社風として、主に見られる特徴は次の通りです。
外資系特有の実力主義的な部分はあるものの、過度の厳しさはなく、風通しがよい気さくな職場と言えそうです。
人間関係は適度にドライで良好
社員同士については、外資系企業に多く見られる、適度にドライな距離感があります。ただし基本的にマイルドな性格の人が多く、良好な人間関係を築けている人が多いようです。
実力主義ながら熾烈な争いはない
J.P.モルガンは実力主義な職場環境であり、積極的な働き方が重視されます。ただし、熾烈な競争などはないため、成績争いで過度のプレッシャーがかかるなどの負担はないでしょう。皆でお互いに高め合いながら仕事に取り組める、よい雰囲気があります。
多様性が感じられ働きやすい
J.P.モルガンは、多様性が感じられる職場であることも社風の特徴です。国籍の違いの他、職歴・性別などの垣根もほとんどありません。社員が皆フラットに働ける職場であり、仕事がしやすいと言えます。
求める人材
J.P.モルガンではどのような人材を求めているのか、リクルートページにあるメッセージから考えてみましょう。
J.P.モルガンでは、1920年代から続く日本国内での事業展開を非常に重要なものと位置づけています。創業者の1人が述べた「一流のビジネスを一流の方法で実践する」という企業理念のもと、日本国内に設置する複数の拠点から、顧客に上質なサービスを提供し続けています。
この企業の姿勢から考えると、J.P.モルガンが求める人材とは企業理念を十分に理解し、J.P.モルガンを構成する一員として、また企業市民である自覚を持ちながら、地域社会への貢献と顧客への的確なサービス提供を両立させられる人物であると言えるでしょう。
参考:JPMorgan Chace & Co. Careers Home
地域や顧客への貢献、すなわち誰かのために活躍した経験は、人生で自分が力を入れたことにも付随していることが多いです。具体的なエピソードで説得力を持たせられるようにしましょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
J.P.モルガン | 1,286億ドル | 1,500~2,000万円 | 74 | 人間関係が良く実力も試せる |
ゴールドマン・サックス | 473億ドル | 2,000万円 | 75 | 仲間意識が強い |
モルガン・スタンレー | 536億ドル | 1,500~3,000万円 | 74 | 穏やかでやや保守的 |
シティグループ | 753億ドル | 1,500万円~2,000万円 | 72 | WLBを意識しやすい |
財務情報の比較(売上)
今回比較のためピックアップした企業は、米系投資銀行を代表する大手金融機関です。
売上高はどの企業も世界トップクラスですが、近年の不安定な社会情勢などにより、急速な利上げや金融市場の混乱などが発生している影響で、各社とも業績は伸び悩んでいます。
中でも、ゴールドマン・サックスやシティグループは、2022年決算において、特に大きな減益がありました。
社風の比較
社風に関しては、世界トップクラスの企業間でもやや違いがあるようです。
具体的には、外資系特有の実力主義が強いか、日系特有の保守的な部分が見られるかなどです。
企業の経営に日系企業が関わっていたり、日系企業から転職してくる社員が多かったりする企業は、職場の雰囲気も穏やかでやや縦割り感のある日系企業寄りになっている様子が見られます。
ただし、どの企業もコミュニケーション能力や業務上のスキルが高い社員が多く、働きやすい環境が整っているようです。
就職偏差値
就職偏差値は、金融業界だけでなく、他の業界を通して見てもかなり高めと言えます。
こちらに挙げた企業は世界有数の金融機関なこともあり、どこも採用を目指すのはかなり難易度が高いでしょう。
日本国内の難関大学・有名大学から採用されている人がほとんどであるため、学歴フィルターも存在すると思われます。
【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング
なお、日本国内の金融業界に属する他の企業も調べたい場合、政府系金融機関について詳しく知りたい場合は、こちらの記事もチェックしてみてください。
採用大学
J.P.モルガンの採用が多い大学には次のようなものがあります(一例です)。
東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学、国際基督教大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、東北大学、京都大学、立命館大学、同志社大学、大阪大学、神戸大学、関西学院大学 など
J.P.モルガンが採用している大学には、国内トップクラスの大学が並んでいます。
難関大学や有名私大、グローバル色が強い大学などの出身者が多く見られます。
中堅レベルの大学の採用者はかなり少ない状況であるため、学歴フィルターが存在している可能性は高いでしょう。
地方から採用を目指す場合、地方でも全国有数レベルの大学でなければ、なかなか採用を狙うのは厳しい状況です。
急ピッチで支店再拡大の動き
J.P.モルガンでは、2023年5月に買収したファースト・リパブリック・バンクの社員を約1,000人削減する方針を固めています。
ファースト・リパブリック・バンクは、米サンフランシスコに本拠を置いていた大手商業銀行です。
このファースト・リパブリック・バンクは、アメリカで近年発生している物価高による急激な利上げの影響などにより破たんしたシリコン・バレー・バンクの煽りを大きく受けました。
シリコン・バレー・バンクの破たんは保護対象とならない預貯金の大規模流出が決定打となりましたが、ファースト・リパブリック・バンクもシリコン・バレー・バンクと同じく、保護対象とならない預金の割合が高かったため、一気に預金流出が発生し、米大手銀行の救済措置もむなしく破たんしてしまったのです。
2023年4月の時点で、破たんを回避しようと、25%の人員削減が発表されていましたが、これを財務基盤改善のため、J.P.モルガンが行う形と考えられます。
日系企業と比較すると、外資系企業は人員削減に対し非常にシビアです。
さらに、近年の不安定な金融市場により、状況や業績によってはさらに大胆な采配が行われる可能性もあるでしょう。
参考:みんかぶ
まとめ
J.P.モルガンは世界最大規模の金融機関であり、さまざまな国を横断したグローバルな事業を行っています。
そこで働く社員にも高いレベルが求められることは明白です。採用をつかみとれるのは一握りであり、かなり狭き門だと言えるでしょう。
しかし、職場環境は非常に良好で、かつ自分の実力を試せる風土があるため、世界を相手に働く誇りや大きなやりがいを得られそうです。
なお、近年は社会情勢の影響が金融市場にも色濃く出ており、大規模な買収や大幅な人員削減など、企業の生き残りをかけたコントロールがなされることも珍しくありません。外資系企業は特にそのような傾向が強いため、留意しておく必要があるでしょう。
ぜひ今回紹介した内容を参考に、J.P.モルガンや、業界を取り巻く状況について知識を深め、就職先の検討に活かしてください。
本記事で名前の挙がった企業についても企業研究の記事があります。比較検討のため、ぜひこちらもご検討ください。
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