【TAP適性検査って何?】TAPの特徴、例題から5つの対策法まで全貌を一挙公開‼

【TAP適性検査って何?】TAPの特徴、例題から5つの対策法まで全貌を一挙公開‼

2023年7月28日更新

 

はじめに

「TAP」という見慣れない適性検査を知って、戸惑っていませんか?

大丈夫です。

全貌がわかってしまえば、何てことはありません。

この記事では、TAP適性検査の基本的な内容や対策方法について、わかりやすく解説していきます。

TAP適性検査について詳しく知りたい方や対策方法に悩んでいる方は、10分ぐらいでサクッと最後まで知識を入れ込んでおいてください。

それでは、早速TAP適性検査の全貌を丸っと見ていきましょう!

TAP適性検査とは

TAP適性検査とは、企業が採用活動において利用する適性検査の1つです。

TAP(Test of Academic Proficiency)は、アカデミックな能力を測るためのテストであり、認知力や論理的思考力、コミュニケーション能力など、幅広い要素を評価します。

一部の企業では、グループディスカッションや面接で本適性検査を利用することもあります。

加えて、TAP適性検査の目的は、企業が求める人物像とのマッチ度を判断するツールとしても活用されています。

それらの理由から、企業側にとってTAP適性検査の結果は採用面接や選考の重要な判断材料となるわけですね。

TAP適性検査の特徴

次にTAPの特徴についてまとめましたので、以下で確認しておきましょう。

①受験形態

受験形態は「Web受検(PC、タブレット、スマートフォン)」と「マークシート受検」の2種類があります。

要は、「自宅で受験する方法」と「直接企業や指定された会場で行う方法」の2パターンです。

TAP適性検査がWebテストの場合、URLは『www.empweb21.com』と表記されます。

②検査メニュー

検査メニューは下記の3種類があります。

メニュー内  容制限時間
総合タイプ能力問題(言語・数理・論理)と性格検査(職務バイタリティ・対人的側面・行動的側面)から構成されるTAPで最もスタンダードな検査。60分
性格タイプ総合タイプから能力問題を除いた検査。

受検者の職務に関わる性格や特性のみを知りたい場合に便利

15分
短縮タイプ総合タイプの半分の時間で能力問題と性格検査の実施が可能。

能力問題の総合得点と性格検査(職務バイタリティのみ)を結果表示し、より短時間でスクリーニングを行える

30分

以上に加えて、企業によってはオプションで、「英語」「事務適性」「情報処理」「オリジナル」を組み込む場合があります。

TAP適性検査の例題

TAP適性検査では、能力問題と性格検査の2つのカテゴリーがあります。

実際の問題と同じではありませんが、イメージとして以下を参考にしてください。

①能力問題

言語問題の例題

問題:

以下の文章を読んで、後の問いに答えてください。

「太郎は5月1日に大学を卒業し、新しい職場で働き始めました。彼は熱心で仕事に取り組む姿勢があり、周囲からの評判も良いです。彼は自身のスキルをさらに高めるため、学習意欲も旺盛です。太郎の新しい職場での成功が期待されています。」

問い:

太郎の新しい職場での評判はどうでしょうか?

数理問題の例題

問題:

次の数列において、次の数は何でしょうか?

2, 4, 8, 16, 32, ___

論理問題の例題

問題:

ライオンは肉食動物です。

すべての肉食動物は猛獣です。

ジャガーは猛獣です。

上記の情報に基づいて、次の文を正しい(True)または誤り(False)で答えてください。

問い: ジャガーは肉食動物ですか?

②性格検査

職務バイタリティの例題

問題:

以下の選択肢から、あなたの意見に最も近いものを選んでください。

「新しいプロジェクトに参加することに興味があります。」

  1. a) とても興味がある
  2. b) 少し興味がある
  3. c) あまり興味がない
  4. d) 全く興味がない

対人的側面の例題

問題:

以下の選択肢から、自分に最も近いものを選んでください。

「新しい人と知り合うのが好きです。」

  1. a) とても好き
  2. b) 少し好き
  3. c) あまり好きではない
  4. d) 全く好きではない

行動的側面の例題

問題:

以下の選択肢から、あなたの意見に最も近いものを選んでください。

「プロジェクトの進行をリードすることが得意です。」

  1. a) とても得意
  2. b) 少し得意
  3. c) あまり得意ではない
  4. d) 全く得意ではない

これらの例題は、TAP適性検査の一部の問題のイメージです。

実際の試験では、さまざまなテーマや形式の問題が出題されます。

問題に対して的確かつ論理的な回答を行うためには、事前の対策や練習が重要です。

次は、その対策法について見ていきましょう。

 

ちなみに性格検査は、パーソナリティ診断を実施したことがある方には馴染みのあるものかもしれませんね。MBTIと就活の関係について、以下の記事もご興味があればご覧ください。

MBTI診断とは?就活にはどうやって活用できる?

TAP適性検査:5つの対策法

TAP適性検査に向けて効果的に対策を立てることで、自分の能力を最大限に発揮することができます。

以下で必要な5つの対策法を紹介します。

①過去問の解説を活用する

TAP適性検査には、過去の問題や解説が公開されていることがあります。

これらを活用して問題の傾向や出題形式を把握し、過去問を解いて解説を読みながら、解答方法や解法のポイントを理解しましょう。

残念ながら、公式ウェブサイトでは例題が見当たりませんでしたが、

・就活情報サイト

・就活対策本

・就活セミナー

・就活予備校

などで、情報が入手できます。

百聞は一見に如かずなので、ぜひ実際に問題を解いておきましょう。

②模擬試験を受ける

就活対策の予備校や就活セミナーなどで、TAP適性検査の模擬試験が実施される場合があります。

実際の試験と同じような環境で模擬試験を受けることで、本番さながらの状況に慣れることが可能です。

時間制限を設けて解答し、自身の進捗や問題の難易度に対する感覚を確かめると同時に、模擬試験の結果を振り返り、改善点を見つけて対策を立てましょう。

また、「TAP 模擬試験」で検索すると、TAP適性検査の練習問題を解けるような情報サイトも見つかりますので、そこで練習するのもアリですね。

③読解力や論理的思考力の訓練

TAP適性検査では、文章理解や論理的な思考が重要な要素となります。

日頃、頭を動かしていないと油の切れた機械のように、いざ動かそうと思っても滑らかに作動しません。

なので、日常的に新聞や雑誌の記事を読み、要点や主張を把握する力を養っておくことが肝心です。

また、論理パズルやクイズを解くことで、論理的思考力を鍛えることも有効です。

ちなみに、「パズルが得意な人」がどんな性格/能力の持ち主で、どんな仕事に向いているのかをを分析した以下の記事もあります。

何かのヒントになればと思いますので、ぜひご覧ください。

趣味を仕事に?パズルが好きな人に向いている仕事紹介!

④コミュニケーション能力のトレーニング

TAP適性検査を活用して、グループディスカッションや面接を行う企業もあります。

あなたの意見を明確に表現する力や、他者との円滑なコミュニケーション能力を高めるために、ディスカッションや面接のトレーニングを積極的に行っておきましょう。

グループディスカッション等に焦点を当てて解説したこちらの記事もぜひご参照ください。

就活生必見!グループワーク成功の秘訣と乗り切り方のコツとは?!

⑤問題集を何周もする

「問題集を一通りして終わり」では、勿体ないです。

エビングハウスの忘却曲線によれば、20分で覚えたことの4割を忘れることが証明されています。

また、2013年に行われたカナダのウォータールー大学の研究では、

・復習しなければ1カ月後にはほとんど忘れてしまう

・24時間以内に復習すれば、10分の復習で100%の記憶に戻る

ともいわれています。

試験前に一夜漬けで覚えたことが試験後に一瞬でなくなった経験が誰にでもあると思われますが、それは覚えた瞬間から忘れていくのが原因です。

そのために、

✔苦手な問題ほど早く復習する

✔覚えたことをアウトプットする

✔ストーリー(物語)で覚える

など有効な施策を取り入れてみてください。

以上のような対策法を組み合わせてTAP適性検査に備え、あなたの能力を十分に引き出せるように良い準備を行っておきましょう!

TAP適性検査におすすめの問題集

TAP適性検査におすすめの問題集は下記の2冊です。

これが本当のWebテストだ!(3) 2025年度版 【WEBテスティング(SPI3)・CUBIC・TAP・TAL編】 (本当の就職テスト)

この本をおすすめする理由は、「TAP」に特化した問題集としては本書籍しか見当たらず、実践的な演習を多く積めるからです。

また、この問題集シリーズ共通で巻末に215社の有力企業のWebテスト実績が載っているので、早いうちから志望先の対策を行える点もおすすめですね。

2022最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集 (史上最強 就職シリーズ)

本書籍はSPIに特化した問題集ですが、就活生の定番で圧倒的な問題量と難易度の高い問題も掲載されているので、ぜひ1冊は手元に置いておきたいですね。

難易度が高く、良質な問題を数多くこなすことで、読解力や論理的思考力が養成されますので、TAPだけに限らず適性検査を控える就活生におすすめできる問題集です。

TAP適性検査Q&A

最後にTAP適性検査を受検する就活生が共通的に知りたそうな疑問を3つお答えして、本記事を締めくくります。

Q1:TAP適性検査に誤謬率は関係ありますか?

A1:関係ありません。

「誤謬率」とは「回答した問題のうち、間違えた問題の割合」を指します。

「誤謬率」を測定している適性検査では、間違いの選択肢を選ぶと、未回答よりも点数が下がってしまう現象が起きます。

一方で、TAP適性検査では、誤謬率は関係ありません。

逆を言うと、自信がない問題でもとりあえず回答しておけば、正解という幸運に巡り合う可能性があるということですね。

したがって、スコアアップにつながるので、回答欄はできるだけ埋め込みましょう!

Q2:性格検査は御社の求める人物像に似せて回答したほうがいいですか?

A2:やらないほうがいいです。

適性検査は一般的に同じような問題を繰り返し出題することで、「虚偽の回答」がないかをチェックしています。

企業側への結果通知の中で「この回答には虚偽の可能性があります」と表示され、面接中に色眼鏡で見られたり、場合によっては、そのせいで不合格になることも否めません。

いずれにしても、偽りの自分で入社できても後が困るだけです。

素直に率直に答えることを心掛けましょう!

Q3:TAPの適性検査の結果はどう見るの?

A3:残念ながら、受験生は見ることができません。

→適性検査の種類によっては本人も見られるものも存在しますが、TAP適性検査の場合は企業側に受験後すぐに結果が届くだけです。

どうしても結果を知りたい場合は、「今後の参考にしたいんで…」という理由で、面接時にダメ元で面接官などの採用担当者に聞いてみるという手はありますね。

まとめ

就活の適性検査といえば、SPIや玉手箱、TG-WEBなどが定番で、「TAP」という適性検査が初耳という人も多いかと思います。

逆を言うと、TAP適性検査は学生に知られていないだけに上手に対策できる人が少なく、圧倒的な差を付けたり、逆に不合格にもなりやすいため注意が必要です。

加えて、TAP適性検査は難易度が高いことも厄介なポイントです。

本記事ではTAP適性検査の特徴から例題問題、5つの対策法まで解説してきましたが、適性検査はやはり、「数稽古」が勝負です。

パターン認識を数多く増やすためには、日頃の問題への「アタック量」と「精度」がモノを言います。

ぜひ、今回入手した情報を皮切りに紹介した5つの対策法を組み合わせて、継続的に対策を講じてほしいと思います。

そのために、本記事がお役に立てば幸いです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者情報

印出実生

キャリアアドバイザー

株式会社Bboにカスタマーサクセスとして二年所属したのち株式会社ナイモノに入社。
現在キャリアアドバイザーとして勤務。 学生と直接向き合い、心おきなく相談できるアドバイザーとして日々奮闘中。 ただの「エージェント」ではなく、自分でしか出来ないことは何かを見つめなおし、 学生の将来に対して献身的に取り組んでいる。