MBTI診断とは?就活にはどうやって活用できる?

MBTI診断とは?就活にはどうやって活用できる?

2023年11月28日更新

はじめに

MBTI診断という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

難しそうだから調べるのを避けている、さっと目を通しただけで終わっているという人は、少なくありません。

 

MBTI診断は、上手く活用することで就活において大きな武器になり得ます。

 

この記事ではまずMBTI診断の中身についてご説明した後、就活でMBTI診断がどのように使えるのかという点についてご紹介していきます。ぜひこの記事を参考に、MBTI診断を使いこなしましょう。

MBTI診断とは

MBTIとはユングのタイプ論をもとにした、世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。

(引用:https://www.mbti.or.jp/what/

 

MBTIは、Myers-Briggs Type Indicatorの頭文字をとっています。

 

検査の結果には、アルファベットで示される16の性格があります。それぞれには細かく情報があり、基本性格、適職、仕事の傾向まで様々なことを知ることができます。

 

相手との相性を計ることもできるため、心理テストのように就活と関係ない場面で利用する人も少なくありません。

 

MBTI診断においては、複数の質問に答えることで、診断を受けた人のタイプが判定されます。インターネットで検索すれば誰でも受けられるテストです。

 

タイプは16種類あります。これは、2つずつの要素がある4つの軸により判定されます。以下にまずその4つの軸と2つの要素についてお伝えしていきます。

 

なお、どちらの要素が良いかなどの、優劣はありません。あくまで特徴の1つです。

 

4つの軸を理解することで、MBTI診断の全体像が見えてくるでしょう。

心のエネルギーの向く先

軸の1つ目は、心のエネルギーの向く先です。心のエネルギーの向く先が、外向きタイプ(E:Extravert)か内向きタイプ(I:Introvert)かで診断されます。

 

外向きタイプは外交的で人と接するのが好きな傾向、内向タイプは内向的で1人を好む傾向があります。

 

物事の捉え方

軸の2つ目は、物事の捉え方です。物事の捉え方が、感覚タイプ(S:Sensation)と直観タイプ(N:iNtuition)とで判断が異なります。

 

感覚タイプは、過去のデータに基づいた判断をするなど、実際の感覚に頼る傾向があります。

 

直感タイプは、直感で判断をすることが多い傾向にあります。

 

意思決定のやり方

軸の3つ目は、意思決定のやり方です。意思決定のやり方は、感情タイプ(F:Feeling)か思考タイプ(T:Thinking)かに分けられます。

 

感情タイプは人の考えることを重要視する傾向にあります。

 

思考タイプは、より論理的に考える傾向にあります。

 

物事の進め方

軸の4つ目は、物事の進め方です。物事の進め方でも2つのタイプに診断されます。

 

識別は、判断タイプ(J:Judging)と知覚タイプ(P:Perceiving)です。

 

判断タイプは計画的で慎重、知覚タイプは柔軟で臨機応変です。

MBTI診断で判定される16のタイプについて

以下にMBTI診断における結果についてそれぞれのタイプをご紹介していきます。

 

注意したいことは、MBTI 診断における設問には、リラックスした状態でできるだけ自然に応えることです。またその時のコンディションによって、判定結果が変わることもあります。

 

結果をあまり大きく受け止めすぎることは良くありません。結果に縛られず、参考程度に捉える力が必要です。

 

以上を念頭においたうえで、それぞれのタイプについて特徴を確認していきましょう。

 

INTJ(建築家型)

建築家型は、内向き・直観・思考・判断を組み合わせたタイプです。

 

論理的に考えルールを重視します。自信があり知識も豊富です。人との関わりは苦手という傾向もあるでしょう。

 

向いている職業は、建築士、統計学者、事業戦略担当などです。

 

INTP(論理学者型)

論理学者型は、内向き・直観・思考・知覚を組み合わせたタイプです。

 

論理的に考え、思考力が高いタイプです。知的で問題解決力が高いです。

 

向いている仕事は、作曲家、システムアナリスト、マーケティングコンサルタントなどです。

 

ENTJ(指揮官型)

指揮官型は、外向き・直観・思考・判断を組み合わせたタイプです。

 

責任感が強く、リーダーに向いています。計画性があり迅速な意思決定も得意です。

 

向いている職業は、経営管理担当者、建築施工管理技士、裁判官などです。

 

ENTP(討論者型)

討論者型は、外向き・直観・思考・知覚を組み合わせたタイプです。

 

アイディア力が優れ、チャレンジ精神が旺盛です。型にはまった仕事はあまり好きではありません。

 

向いている職業は、弁護士、コピーライター、ファイナンシャルプランナーなどです。

 

ENFJ(主人公型)

主人公型は、内向き・直観・感情・判断を組み合わせたタイプです。

 

カリスマ性のあるリーダータイプで、コミュニケーションも得意です。責任感も強いです。

 

向いている職業は、アートディレクター、市場調査アナリスト、不動産業者などです。

 

ENFP(広報運動家型)

広報運動家型は、内向き・直観・感情・知覚を組み合わせたタイプです。

 

独特なアイディアを持ち、コミュニケーション能力に優れています。組織の中でリーダー的な立ち位置になることが多いでしょう。

 

向いている職業は、編集者、ダンスインストラクター、都市計画担当者などです。

 

INFJ(提唱者型)

提唱者型は、外向き・直観・感情・判断を組み合わせたタイプです。

 

強い意志を持ち、他人と関わることが得意なタイプです。また、想像力に富んでいます。

 

向いている職業は、人事、マッサージ療法士、心理カウンセラーなどです。

 

INFP(仲介者型)

仲介者型は、外向き・直観・感情・知覚を組み合わせたタイプです。

 

発想力があり、クリエイティブ活動が得意です。思考は抽象的です。

 

向いている職業は、アーティスト、映画編集者、看護師などです。

 

ISTJ(管理者型)

管理者型は、内向き・感覚・思考・判断を組み合わせたタイプです。

 

ルールに従うタイプで、几帳面な部分があります。論理的思考や責任感も兼ね備えているでしょう。

 

向いている職業は、歯科医、弁護士、アクチュアリーなどが挙げられます。

 

ISFJ(擁護者型)

擁護者型は、内向き・感覚・感情・判断を組み合わせたタイプです。

 

思いやりに溢れるタイプです。倫理観が高く、最後まで仕事をやり遂げる粘り強さもあります。

 

向いている職業は、経理、法人営業、リサーチアナリストなどです。

 

ESTJ (幹部型)

幹部型は、外向き・感覚・思考・判断を組み合わせたタイプです。

 

ルールを重要視し、リーダー的な役割を担うことが多いタイプです。論理的な思考力があり、現実的な意思決定を得意とします。

 

向いている職業は、ホテル支配人、警察官、不動産業者などです。

 

ESFJ(領事館型)

領事館型は、外向き・感覚・感情・判断を組み合わせたタイプです。

 

人とのコミュニケーションが得意で、サポート役を担うことが多いタイプです。真面目で責任感が強く、道徳的でもあります。

 

向いている職業は、経理、医学研究者、事務管理担当者などです。

 

ISTP(巨匠型)

巨匠型は、内向き・感覚・思考・知覚を組み合わせたタイプです。

 

観察力が高く、1人でやり遂げます。柔軟性が高く、論理的です。

 

向いている職業は、パイロット、シェフ、経済学者などです。

 

ISFP(冒険家型)

冒険家型は、内向き・感覚・感情・知覚を組み合わせたタイプです。

 

マイペースですが行動力が高いタイプです。和を大切にして対立を嫌う性格もあります。

 

向いている職業は、考古学者、経理、栄養士などです。

 

ESTP(起業家型)

起業家型は、外向き・感覚・思考・知覚を組み合わせたタイプです。

 

行動力があり、アイディア力に富んでいます。柔軟性が高く、人との関わりが得意です。

 

向いている職業は、俳優、起業家、マーケターなどです。

 

ESFP(エンターテイナー型)

エンターテイナー型は、外向き・感覚・感情・知覚を組み合わせたタイプです。

 

コミュニケーション力が高く、観察力にも優れています。柔軟性があり実用的な考え方を好みます。

 

向いている職業は、イベントプランナー、接客業、ツアーガイドなどです。

MBTI 診断が就活で使われる例

これまで、MBTI 診断の概要と中身を見てきました。

 

ここからは、実際にMBTI 診断を活用して何ができるかを、就活を通して考えていきます。

 

MBTI 診断は、就活を始める際の自己分析に使うことができます。

 

また、企業の採用活動においても活用されることがあります。

 

以上の2点について、順番にご説明していきます。MBTI 診断について理解したうえで、就活で上手に活用していきましょう。

 

MBTI診断を自己分析に役立てる

1点目は、MBTI 診断を自己分析に役立てるという使い方です。

 

MBTI 診断はインターネットで検索すればすぐに取り組める手軽なツールです。

 

これを利用して自分のタイプを一度確認してみましょう。性格の特徴やどのような仕事が向いているのかなどを知ることができます。

 

結果をもとに、志望する業界や職種を絞るのも1つの手段です。

 

なぜなら、企業とのミスマッチを防ぐことにつながるからです。自分の適性に合った職につくことで、入社後さらに活躍できるかもしれません。

 

またMBTI 診断をもとに自己分析を進めることで、面接でより強く自分をアピールできるかもしれません。

 

たとえば、自分が心のエネルギーを外向きに持っているタイプだった場合、それを説明できるエピソードをまとめていきます。

 

アルバイトリーダーの経験があれば、チームをコミュニケーションでまとめた経験などを話せるでしょう。

 

このようにして、自分のアピールポイントとエピソードを作り、自己PRの文章を構成していきます。

 

この方法で、「学生時代に力を入れたこと」という問いに対する応えを準備することも可能です。

 

たとえば、物事の進め方で判断するタイプであった場合、自分の計画的な性格をアピールする文章を作れます。

 

資格の取得に向けて計画を立てて取り組んだ経験などが活かせるでしょう。

 

具体的なエピソードを書き出して、「学生時代に力を入れたこと」という問いに対する応えの文章を作成していきます。

 

MBTI 診断は、どんなタイプであっても必ず長所があります。

 

短所ばかりを書き出すのではなく、長所中心にエピソードを組み立てるようにしましょう。

 

一見短所であると捉えられる部分でも、見方を変えれば長所になり得ます。

 

自分では思いつかなかった意外な一面にも気づけるかもしれません。

 

面接では、あらゆる質問を通して色々な側面から自分をアピールしなければなりません。

 

たとえば短所を聞かれた場合でも、見方を変えれば長所にもなり得るような言い方で、自分をアピールできるべきです。

 

以上のように、MBTI 診断を自己分析に役立てることで、就活に必要な志望先の決定やその志望動機、自己PR文などを考えることができます。

 

自己分析で何をすれば良いか迷っている学生や、自分の新たな一面を知りたい人にはお勧めの手法です。

 

企業がMBTI診断の結果を採用に活用する

2点目は、企業が採用活動でMBTI 診断の結果を利用することです。

 

たとえば、1次面接前の筆記試験時に、MBTI 診断を行う企業があります。

 

これは、企業が求める人物像を持った学生を選抜し、ミスマッチを起こさないように取る措置の1つです。

 

MBTI 診断を行うことで企業は、あらかじめ欲しい人材を選んだうえで面接に臨めます。

 

もしMBTI 診断が行われる場合でも、あまり動じずいつもの通りテストを受けましょう。

 

なぜなら、虚偽の答えを提出すると面接でボロが出る可能性が高いこと、ミスマッチを起こす可能性があることの2点の理由があるからです。

 

MBTI 診断の結果と、自分が面接でアピールする人物像との齟齬がないように注意しなければなりません。

 

仮に企業が求める人物像である結果ではなくとも、それだけで落とされる可能性は低いと言えます。

 

面接で自分を適切にアピールすることで企業の見方を変えることもできるでしょう。

 

以上のことから、就活では企業の選考活動においてMBTI 診断が利用されるケースも少なくありません。

 

面接で堂々と自分をアピールするためにもMBTI 診断は就活を始めた当初に自宅で1度やってみることをお勧めします。

 

そうすることでいざ企業の筆記テストでMBTI 診断が採用されていた場合でも、臆することなく回答していくことが可能となります。

 

また、面接でもMBTI 診断の結果とリンクしたかたちで自分をアピールすることができるようになるでしょう。

MBTI診断を就活で使いこなそう

MBTI 診断は、就活において使いこなせば大きな武器になり得ます。

 

自分のタイプを把握しておくことで、より適正に合った職を選べるかもしれません。

 

また、選考でMBTI 診断を活用する企業と当たった場合の対策にもなります。インターネットで簡単に受けられるので、ぜひMBTI 診断を1度受けてみてはいかがでしょうか。

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監修者情報

岩本美帆

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社ネオキャリアに新卒入社。
法人営業や採用コンサルティング業務を中心に、転職支援業務のプロジェクトにアサイン。 2年後に自己成長と新しい挑戦を求めてナイモノに転職。 現在は入社3年目のキャリアアドバイザーのリーダーとして、 「人の挑戦を言葉で支援することで成長し続ける」をモットーに活躍している。