【企業研究】みずほ証券の採用大学・就職難易度・選考対策を徹底解説

【企業研究】みずほ証券の採用大学・就職難易度・選考対策を徹底解説

2023年7月16日更新

はじめに

みずほ証券はみずほフィナンシャルグループの中にある総合証券会社です。証券会社としては国内トップクラスの位置にあり、高い実績や信用力を誇っています。証券会社への就職を希望している学生の中には、みずほ証券が気になっている人もいるでしょう。本記事では、みずほ証券の基本データから、募集職種や選考フロー、業界での立ち位置、採用大学、就職難易度など、企業研究に役立つ内容を徹底解説します。

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金融業界

日本政策投資銀行を含む金融業界は、さまざまな事業活動を通してお金を動かし、社会経済を支え循環させる業界です。この業界に属する企業・機関には、銀行・信用金庫・証券会社・信販会社などがあります。

 

金融業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧



みずほ証券の基本データ

会社名みずほ証券株式会社
設立年1917年7月
従業員数6,864名
売上4,014億円(2022年3月期末)
福利厚生住宅関連(独身寮、住宅補給金など)、余暇支援(福利厚生専門会社費用補助金など)、財産形成(各種財形奨励金、iDeCo奨励金、持株会など)、健康管理(健康診断⦅婦人科検診等⦆、人間ドック費用補助金⦅全年齢対象⦆、インフルエンザ予防接種補助金、三大疾病サポート保険など)、自己啓発(通信教育費用補助金、各種学校学費補助金、自己啓発休暇など)、生活支援(グループ生命保険料補助金、結婚祝金、出産祝金、弔慰金制度、災害補償制度、ホームヘルプ・ベビーシッター費用補助金、ベビーシッター育児支援割引制度、育児保育施設費用補助金など)、その他(通勤費補給金、単身赴任補給金、共済会など)
企業理念みずほフィナンシャルグループは、〈みずほ〉として行うあらゆる活動の根幹をなす概念として、基本理念・パーパス・バリューから構成される『〈みずほ〉の企業理念』を制定しています。この考え方に基づきグループが一体となって事業運営・業務推進を行うことで、お客さまと経済・社会の発展に貢献し、みなさまに〈豊かな実り〉を実現してまいります。

引用元:みずほフィナンシャルグループ 企業理念

 

参考:みずほ証券 会社概要

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事業内容

みずほ証券の主な事業内容は次の通りです。

金融商品取引業務

株式・債権・投資信託・ファンドラップ・年金・保険など、多様な金融商品を用意し、顧客のニーズにマッチした資産運用をサポートしています。みずほ証券の顧客は個人及び企業・法人(中小・中堅・大手・公共法人などすべて)が対象です。個人・中小企業等向けの業務を行う部門、大企業法人等向けの業務を行う部門、海外との業務を担当する部門など、各部門ごとに顧客のニーズに即したサービス提供を意識しています。

 

また、資産運用に関するセミナーや相続・贈与のトータルサポートなど、顧客にとって資産運用がより身近に、より便利になるようなサービスも用意。みずほならではの層の厚さを活かしながら、多角的に顧客の資産運用を支えています。みずほ証券の国内拠点は2229箇所です。その中には、みずほ銀行やみずほ信託銀行など、同じグループ内の別機関内に設けられているものもあります。グループ内の機関で連携をとりながら事業を進めることで、顧客のニーズにワンストップで対応できることがみずほの大きな魅力と言えます。

 

募集職種(新卒年収)

みずほ証券には、3つの募集コースがあります。

キャリア特定型

入社直後から特定の分野の業務に携わり、早期の段階で専門性を身に付け、プロフェッショナルを目指していくコースです。みずほ証券においては、「リテールビジネスコース」「コーポレートインベストメントバンキングコース」「グローバルマーケッツコース」「リサーチ&コンサルティングコース」「ITシステムコース」があり、それぞれの部署でキャリアを形成していきます。勤務地は、全国・グローバル型、ワイドエリア型(首都圏および関西圏)、エリア型の3種類から選択可能です。なお、募集人員はコースにより異なります。月給は4年制大卒が260,000円、院卒(修士課程修了)が280,000円、院卒(博士課程修了)が300,000円です(月給は3つの募集コース共通です)。

オーダーメイド型

入社時は自分の指定する分野の仕事に携わり、そこから関連する分野や周辺する業務にフィールドを広げていくコースです。専門性を高めるだけでなく、周辺の業務にも取り組むことによって、自分のスキルや経験を厚みを持たせていくことが可能です。

「財務会計」「リスクマネジメント」「DX・データサイエンス」など複数のビジネス分野から、自分の携わりたい分野を選びます。募集人数は35名程度で、全国・グローバル型とエリア型から勤務地を選択できます。

 

オープン型

入社時に特定の分野を指定せず、幅広い業務に携わりながら自分の適性を発揮できる領域を見つけていくコースです。幅広い業務を経験する過程で専門性を身に付け、プロフェッショナルを目指していきます。みずほフィナンシャルグループ内でみずほ証券への配属を希望する場合、オープンコースに組み込まれます。募集人数は230名程度で、全国・グローバル型とエリア型から勤務地を選択可能です。



新卒選考フロー

ここからは、みずほ証券の新卒選考フローを解説します。みずほ証券はみずほフィナンシャルグループに含まれており、グループ内の企業の選考が同時に行われることから、応募会社選択など特殊なフローが含まれます。

1.応募コース・応募会社選択

まずは、応募するコースと応募会社を選択します(コースの中で配属会社が複数設定されている場合もあるため、応募会社選びは必須です)。

2.エントリーシート提出

応募するコース・会社の選択が完了したら、エントリーシートを提出します。なお、みずほフィナンシャルグループのエントリーは2段階あるので注意が必要。具体的には、全コース共通のエントリー、もう1つが応募コースと応募会社の組み合わせで行うエントリーです。

3.適性検査受検

適性検査を受検します。もしインターンシップ参加などで、すでに適性検査を受けている場合は必要ありません。

4.応募会社のマイページ登録

応募した会社のマイページを登録してエントリー完了です。エントリーシートを提出しただけでは完了しないので気を付けましょう。また、応募会社ごとのWEBテスト受検もあります。

5.面接実施

面接が複数回実施されます。エントリーシートに書かれている内容を中心に質問がなされますが、みずほ証券は志望動機(なぜ証券会社の中からみずほ証券を志望したのか)をしっかり聞く傾向にあるため、明確にしておきましょう。

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インターン

みずほ証券では、例年夏頃にインターンシップを実施しています。人によってはインターンシップ後にリクルーターがつき、早期選考のフローに進める場合もあるようです。他の人と差をつけるためには、インターンシップへの参加は非常に有効だと言えます。インターンシップでは、各業務を深く知るためのプログラムが用意されています。なお、みずほフィナンシャルグループにおいて、同時期にみずほ銀行やみずほ信託銀行など、グループ内の他社のインターンシッププログラムも一気に行われます。

社風

みずほ証券は、基本的に優しい職場環境です。従業員同士はほど良い距離感があります。さまざまなバックグラウンドを持つ人が働いており、また複数の銀行が合併してできたという背景も影響しているものでしょう。柔軟な部分とまとまりきれない部分とがあるため、人によっては少しバラバラな雰囲気を感じるかもしれません。

 

求める人材

みずほ証券を含むみずほフィナンシャルグループは、「自身に適した仕事を行い、自分の強みや持ち味・個性が発揮され、活き活きとチャレンジし、成長や進化を実感している状態」を自分らしさと定義し、この自分らしさを叶えるための入口として、新卒採用に3つの募集コースを設けています。

すなわち、この募集を通し入社してから、みずほフィナンシャルグループの掲げる自分らしさを体現しながら働いていける人材を求めていると言えるでしょう。

 

自らの個性を言語化する必要がありそうですね。以下の記事なども参考にしてみてください。

履歴書に「自覚している性格」はどう書く?書き方のポイントを例文と合わせて徹底解説!

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
みずほ証券4,014億円700~1,000万円67ほど良い距離感がありドライ
野村證券1.4兆円850~1,000万円68~69実力主義で競争性が強い
大和証券1,924億円700~1,000万円66トップダウンが多い

 

財務情報の比較(売上)

売上高に関しては野村證券が群を抜いた存在です。国内の証券会社の中では間違いなくリーダーであり、業界最大手と言えます。ただし、これは社風にも関わってきますが、売上高が大きい分、業務の責任も増します。

社風の比較

社風に関してはここで挙げた企業はどこもそれぞれ特徴が異なります。最も実力主義的なのは野村證券でしょう。自分の能力を試しながらどんどん良い成績を目指したいアグレッシブな人には適した職場環境と言えます。ただし、こういった社風は人によって合う・合わないがはっきりわかれやすいので、見極めが非常に重要です。会社の業績と職場環境、どちらもバランスのとれた企業を選びたいなら、さまざまな人材が集まるみずほ証券が適しているかもしれません。

就職偏差値

就職偏差値も、野村證券がトップの難易度を誇っています。しかし、難関大学出身など、学歴フィルターが働くため、就職しやすさを考えるなら、みずほ証券に軍配が上がりそうです。みずほ証券は就職偏差値は野村證券に次ぐ難易度であるものの、採用大学の間口が広いなど、採用を叶えるチャンスをつかみやすいと言えます。

 

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

 

採用大学

みずほ証券に採用された人の中で、多く見られる出身大学は次の通りです。

 

東京大学・一橋大学・東京工業大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・広島大学・九州大学

慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・上智大学・同志社大学・中央大学・立教大学・東京外国語大学・亜細亜大学・駒澤大学・関西学院大学・立命館大学

横浜市立大学・大阪市立大学

 

旧帝大やMARCHなど、国内トップクラスの難関大学も採用されていますが、難関大学出身者しか採用しないという傾向は見られません。関東圏以外に地方からも採用者は数多く出ています。また、海外の大学からも採用されています。

みずほ証券に関しては、これといって決まった学歴フィルターは存在しないと考えて良さそうです。



ホットニュース

みずほ証券の2023年にリリースされたニュースを見ると、次世代エネルギーに関するプロジェクトへの参画などが目立ちます。みずほフィナンシャルグループは2023年5月に企業理念を再編し、環境・社会課題解決に向けた資金の流れを意識するとともに、サステナブルな社会づくりを目指す旨がうたわれています。

今後も、みずほ証券が環境・エネルギー事業に関わっていく可能性は高いと考えられます。

 

まとめ

みずほ証券は国内有数の大手証券会社ですが、難関大学しか採用しないということもなく、採用の間口が広い点が特徴的です。独自の募集コースを設け、採用希望者が自分らしい働き方の中で力を発揮できるよう、工夫されているところもポイントと言えます。

 

押しも押されぬトップクラスの証券会社でありながら、手が届かないレベルではないため、選考に向けた対策如何で採用をつかみ取ることは可能でしょう。金融業界、特に証券会社への就職を視野にいれている人は、ぜひみずほ証券について、企業研究を進めてみてはいかがでしょうか。

 

本記事で名前の挙がった2つの企業についても、この記事と同じように企業研究の記事があります。こちらもぜひご参照ください。

【企業研究】野村證券の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

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