就活でセンター分けは大丈夫? 男性におすすめの髪型や身だしなみなど解説
2024年8月15日更新
この記事の監修者
奥田恵(キャリアアドバイザー)
新卒から営業職で活躍し、全国1位の成績を収めた。その後、さらなる成長と挑戦を求めて現在はナイモノのキャリアアドバイザーに転身。年間で500人以上の学生の就職支援に携わり、人材・不動産・営業など幅広い業界への支援実績を持つ。一人一人の学生に真摯に向き合い、早期の内定獲得と充実した就職活動の提供に尽力している。
新卒から営業職で活躍し、全国1位の成績を収めた。その後、さらなる成長と挑戦を求めて現在はナイモノのキャリアアドバイザーに転身。年間で500人以上の学生の就職支援に携わり、人材・不動産・営業など幅広い業界への支援実績を持つ。一人一人の学生に真摯に向き合い、早期の内定獲得と充実した就職活動の提供に尽力している。
はじめに
就活生にとって身だしなみは重要なことです。特に最初の面接は「第一印象」が大切であるので、髪型や服装には特に注意しておかなければいけません。
見た目の印象が一番頭の中に残りやすい、と科学的に証明されているので身だしなみは特に対策しておくことが重要です。
センター分けの髪型でも問題ないのか、身だしなみが合っているかなど、男性に最適な髪型などを徹底解説していきます。
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就活における身だしなみの重要性
就活において身だしなみが重要であることは、誰もが知っていることです。しかし身だしなみがどれくらい影響しているのか知らない人は多いと思います。
まずは就活において身だしなみがどれほど影響があるのか説明していきます。
<メラビアンの法則>
メラビアンの法則というものを知っていますか?
メラビアンの法則とは、1971年にアメリカ・カリフォルニア大学の心理名誉教授であったアルバート・メラビアンが提唱したコミュニケーションの概念です。
人と人がコミュニケーションを取るとき、話し手の情報が聞き手にどんな影響を与えるか実験したものです。
この実験の結果、誰かとコミュニケーションを取るときに影響する割合が「視覚55%」、「聴覚38%」、「言語7%」であることがわかりました。
つまり、第一面接で面接官と対話しても約9割が非言語コミュニケーションの重要度が高く、話の内容は1割もありません。
就活における身だしなみの重要性がはっきりと分かったと思います。
就活でセンター分けは大丈夫なのか
身だしなみの重要性がわかったところで、男性がセンター分けで就活に挑むのは大丈夫なのか説明していきます。結論から言えば、大丈夫です。
センター分けは左右対称であるので「シンメトリー効果」があります。
<シンメトリー効果>
シンメトリー効果とは、人間が左右対称な物を見るとき美しさや誠実さ、といった好感を持つ効果です。
シンメトリー効果がどれくらい影響があるか具体的な例で紹介します。
①笑う時に両方の口角を上げて笑う人
②笑う時に左側だけの口角を上げて笑う人
①と②を比較すればわかりますが、②のほうだと不気味なイメージを与えてしまいます。
髪型も同様で、片方だけ極端に長い髪の毛だと「奇抜な印象」を与えてしまいます。
そのため就活でセンター分けで挑むことは大丈夫です。
就活で好印象を与える髪型の特徴
センター分けで就活に挑むことは問題ありませんが、センター分け以外にも気を付けておくべきポイントがあります。センター分けに関わらず、就活をする男性が好印象を与えるには何に注意すべきか説明するので参考にしてください。
黒髪(地毛)で誠実感を出す
誠実感を印象付けるのは圧倒的に黒髪です。金髪や茶髪では印象が非常に悪くなります。地毛がもともと明るめの人もいますが、明るすぎなければ自然な地毛の色でも問題ありません。
髪の毛を染めたい人もいると思いますが、就活中はぐっと我慢をして黒髪にしましょう。
前髪が眉毛にかからない
前髪が長くて眉毛にかかってしまうと暗い印象を与えてしまいます。そのため前髪を横に流す、短く切るなど眉毛にかからないようにしましょう。
またおでこを広く見せることで顔全体が見やすくなり明るい印象を与えることができます。髪型だけでなく、眉毛の太さでも印象が変わるのでしっかり手入れをしておくことが重要です。
ワックスで清潔感をアピール
ワックスやスタイリング剤を使用することで清潔感を出すことができます。ワックスを付けすぎて髪の毛がベトベトしている、ぺちゃんこになりすぎている、といったことのないように注意しましょう。
ワックスやスプレーで前髪が落ちてこないようにキープしておくといいでしょう。
就活で好印象を与えるおすすめの髪型
センター分け以外にも就活で好印象を与えるおすすめの髪型があります。自分にあった髪型を選び、清潔感ある好印象を与えることができるように見ていきましょう。
①ベリーショート
「さわやかさ」、「清潔感」、「フレッシュ感」を演出できるのがベリーショートです。おでこをしっかりと見せることで自己信頼が確立し自信を持って面接に挑めます。
面接官からもやる気に満ちた男性、というイメージを持ってもらい好印象に繋がります。
②ショートヘア
就活では王道の髪型として人気の高いのがショートヘアです。ベリーショートまで短くすることに抵抗がある人はショートヘアで問題ありません。
前髪が眉毛にかからないように横に流して、清潔感や爽やかさを出すことができます。ワックスなどを使用して、くせ毛や寝ぐせがないようにスタイリングすることで、きっちりとした印象になります。
髪型に迷ったときは、とりあえず短く切っておくと無難です。
③前髪をおろしたヘア
短髪にしている人が多いため、逆に前髪をおろした髪型で印象を残すこともできます。このときに、前髪は眉毛にかからないように横に流しておくと効果的です。
清潔感が損なわれなければ、おでこが隠れていても問題ありません。髪型の印象が自分では判断しにくい場合は、友達や家族に聞いてみるといいでしょう。
就活で気を付けておきたい身だしなみ
身だしなみで気を付けておくことは「髪型」だけではありません。「服装」、「肌」、「髭」、「眉毛」など注意すべきポイントはたくさんあります。
頭のてっぺんからつま先まで身だしなみポイントを説明していくので参考にしてください。
「髪型」
髪型は何度も説明してきましたが、比較的短めが理想です。「ベリーショート」、「ショート」、「センター分け」など自分の髪の長さに合わせて髪型を決めましょう。
刈り上げても問題ありませんが、ツーブロックのようなおしゃれ感の溢れる刈り上げには注意しましょう。
髪色は清潔感のある黒色で、前髪が目やまゆ毛にかからないのが理想です。
清潔感のある髪型、について深掘りした記事は以下です。
「髭」
男性は髭のそり忘れに注意しましょう。おしゃれで髭を伸ばしている人もいますが、就活でおしゃれは必要ありません。髭を生やしたまま面接に行くと確実に悪い印象を与えます。
前日に剃っても構いませんが、髭が濃い人は一日で生えてくるので家を出る前に剃るのがおすすめです。
肌にキズが付かないようにシェービングクリームも付ける方がいいです。
「眉毛」
眉毛も太さや形によって印象の与え方が異なります。
太さは少し太めがナチュラルに見えて好印象的です。逆に細い眉毛は「威圧的」、「頼りなさ」を感じてしまうためNGです。
「ストレート(すっきりとした印象)」、「アーチ(柔らかい印象)」、「ナチュラル(実直な印象)」といった形があり、与える印象も違うため自分にあった形を選びましょう。
手入れをせず、ボサボサな眉毛だと目が全体的に下がって見えて「老いた印象」をあたえてしまうため気を付けましょう。
「肌」
男性はお肌の手入れをしている人も少ないと思いますが、就活の間だけでも肌の手入れをしておくことをおすすめします。
肌荒れがひどくニキビが多いと「生活習慣に問題があるのでは」、と面接官にあまり良いイメージを持たれません。また寝不足で目の下にクマができていると印象が悪くなってしまいます。
「服装」
<スーツ>
【色】
黒か濃紺がおすすめで、グレーやベージュなど明るい色は控えるほうがいいです。
【模様】
無地を選ぶのが無難です。ストライプ柄やチェック柄もありますが、リクルートスーツで
は、おすすめしません。
派手な色や柄の入ったスーツは、マイナスの印象を与える恐れがあります。
【ボタン】
2つと3つのパターンがありますが、最近は2つボタンが主流です。親や兄弟のおさがりを使用するときはボタンの数に注意しましょう。2つボタンであれば、上のボタンだけ留めて、下は外しておくのがマナーです。
【サイズ】
ピチピチのサイズだと窮屈で貧相なイメージになってしまい、大きすぎるとだらしなく見えてしまいます。自分の身体にあったピッタリのサイズを選びましょう。
<シャツ>
ワイシャツは「白の無地」を選ぶ人がほとんどです。標準的な襟をしている「レギュラーカラー(細身~標準体型におすすめ)」、左右の襟が広くなっている「ワイドカラー(体格が大きい人におすすめ)」の2つから選びましょう。
<ネクタイ>
ネクタイの色によって相手に与える印象が変わります。自分がどう見られたい考えて色選びをしましょう。
青色 | 知的・信頼感を与える色。誠実性をアピールできる |
赤色 | やる気・情熱を与える色。自己アピールが強いので集団面接でおすすめ |
黄色 | 華やか・社交性を与える色。目に留まりやすいので証明写真におすすめ |
「靴」
色は黒一択です。茶色などもありますがあまりいい印象を持たれないので避けた方が無難です。黒色でもエナメル質など光沢感が強いものは避けましょう。
就活中は
歩くことも多いので、ゴム底など脚に負担の少ないものを選ぶとストレスフリーです。ストレートチップは見た目がシンプルで冠婚葬祭などフォーマルな場面で使えるためおすすめです。
社会人らしい格好という意味では腕時計に関しても考えねばなりせん。以下の記事では腕時計の選び方について深掘りしています。
就活でしてはいけない男性の髪型
おすすめの髪型や好印象を与えるコツを紹介しましたが、逆に「してはいけない髪型」を紹介していきます。
金髪など派手な色
金髪・茶髪といった派手な色はNGです。派手な髪色は「就活をする気がない」とみなされてしまいます。
清潔さややる気以前の問題で、真剣に取り組んでいない印象をあたえます。就活の間だけは髪色は黒にしておきましょう。
ロン毛
髪の毛が長いと「だらしない」印象を与えてしまいます。サイドや襟足は短くしておかなければ、顔に髪の毛がかかってしまい不潔感が出てしまいます。
もしどうしても髪の毛を切りたくない人は、最低限髪の毛をひとくくりに結び、前髪は目にかからないようにサイドに流しましょう。
おしゃれを意識した髪型
パーマやツーブロックなどおしゃれを意識した髪型はあまり良い印象を与えません。就活は真面目に行うものであり、おしゃれを気にして行うものではありません。
おしゃれを意識した身だしなみであれば、真剣に取り組んでいるか企業側もわからなくなってしまいます。
就活で気になる身だしなみのQ&A
基本的な身だしなみの注意点を説明してきましたが、まだまだ身だしなみで疑問なところや気になるところがあると思います。
気になる質問を集めてきましたので見ていきましょう。
身だしなみはどこを見られている?
身だしなみで見られるポイントは「清潔感」、「フレッシュ感」です。
髪型や服装(しわやよごれがないか)など全体的に清潔であるか判断されます。ひとつでもできていないところがあると目立ってしまうので、上から下まで意識しましょう。
また顔の表情やハキハキとした受け答えも大切です。
丸坊主や天然パーマの人はどうすればいい?
【丸坊主】
結論から言えばNGです。一般的に坊主にしていると誤解や偏見によって悪印象を与える可能性が大きいです。
おしゃれで坊主にしている人もいますが、「怖そうに見える」、「悪いことをしたのではないか」といったネガティブなイメージを持ってしまいます。
【天然パーマ】
人工的なのか天然なのか面接官は判断できないため、天然パーマもあまり良い印象がありません。「チャラそう」、「だらしない」といったイメージを持たれるからです。
天然パーマの対策法としては、
①就活を機に短髪にする
②縮毛矯正をする
③素直に天然パーマであることを伝える
といった対策法があります。事前に対策できる場合は対策し、できない場合は素直に打ち明けると印象は悪くなりません。
髪型や身だしなみを意識して就活に挑もう
センター分けで就活に挑むことは問題ありません。髪型や身だしなみを意識し清潔感のある印象を与えましょう。
センター分け以外であっても「ショートヘア」、「ベリーショート」など短髪にしておくと好印象を得られます。また短髪であっても派手な色はNGです。黒髪にしておくことが大切です。
髪型以外にも、服装や靴、髭、眉毛など意識するべきポイントはたくさんあります。どれかひとつができていないと、悪いところが目立ってしまうのでしっかりと対策していきましょう。
面接では第一印象が採用担当の頭に残ります。視覚の印象が55%と半分以上は見た目の印象が残ってしまいます。そのため、身だしなみは特に意識し、好印象を与えられるようにしていきましょう。
就活で、特にOB・OG訪問の際の服装のマナーなどについて解説した記事もあります。こちらもぜひご確認ください。