【就活靴はコレで決まり!!】失敗しない「デザイン&サイズの選び方」から「手入れの仕方」まで一気解説
2023年4月27日更新
はじめに
就活の面接で「靴」は、かなり重要なアイテムです。
なぜなら、日本語には「足元を見られる」という言葉がありますが、それは「相手の弱点を見つけて付け込む」という意味があるからです。
昔の人は足元を見て付けこまれることを知っていて、足元には特に注意が必要だという戒めですね。
私自身も「本人の考えていることは、足元に出る」と考えていて、貧乏ゆすりが特異な例ですが、面接では就活生の足元を絶えずチェックしていました。
いくら立派なことを言っても、足元がダラしないと評価が駄々下がりになります。
いくらスーツがピシッときまっていても、靴が汚れていたり、靴ひもが解けていたりすると、そのギャップにより一瞬で心証を損ないます。
でも、
「靴の種類が多すぎて、どのデザインがいいのかわからない」
「スーツに合う靴がなくて、困っている」
「手入れの仕方も知りたい」
など、ビジネスに馴染みのない学生とっては、分からないことばかりですよね。
でも、大丈夫です。
本記事では就活で靴を選ぶ際の理想的なデザイン選びに加えて、サイズ選びのコツや手入れの仕方まで、痒いところに手が届く解説を施しました。
本記事1本で就活の靴で悩むことがなくなり、面接に集中して取り組めますので、最後までポイントを拾いながら読んでくださいね。
なお、女性用のパンプスについては、ジョーカツキャンパスの【就活女子必見】好印象フィット感抜群なパンプスの選び方の記事で詳しく解説しています。
就活靴のデザインの選び方
就活の靴を選ぶ際に最も注意すべきポイントは、ずばり「デザイン」と「サイズ」です。
就活の靴は、「ただ単に高ければいい」だけの代物ではありません。
就活には就活にふさわしい革靴があるのです。
そこで、まずはデザインに特化して、何をポイントに選べばいいのかを解説していきましょう。
その前に、就活にふさわしいデザインの理想スペックを知っていたほうが判断基準ができますので、あらかじめ掲げておきますね。
①色は黒
➁形はストレートチップ
➂レースアップ(紐)
➃内羽根
➄素材は本革
⑥靴底はゴム底
これだけ書かれても何のこっちゃわからない部分もあると思いますので、1つずつ解説を加えていきますね。
①色
まず、就活用の革靴の色は、「黒一択」だと考えてください。
なぜなら、黒がビジネスシーンにおいて最もフォーマルな色だからです。
「俺は茶色で目立つんだ!!」と粋がってもいいですが、面接担当者から
「何だかチャラチャラしてる」
「1人だけ目立ってる」
「規則を守らない不満分子になる可能性も…」
と余計な猜疑心を抱かれる可能性もあります。
そんなことで心証を害したら勿体ないので、どうせ目立つんだったら、実力を示せる面接の受け答えで目立ってください。
したがって、色は最善の黒を選びましょう。
➁形はストレートチップ
次に、形は「ストレートチップ」をおすすめします。
ストレートチップとは、革靴のつま先の部分に横へと縫い目があるもので、最もフォーマルなものとされています。
加えて、革のシワが入りづらいので、長く使っても見劣りしないメリットもあります。
就活ではもう1つ「プレーントゥ」という形を使ってもいいですが、歩いているうちにシワが入りやすいので、長く使うという点ではデメリットがありますね。
その他、つま先の形状はウィングチップやメダリオン、モンクストラップなど色々なデザインがありますが、どれも就活では不向きなので使用しないようにしましょう。
➂レースアップ(紐)
ビジネスシーンにおける革靴の留め方には、
・レースアップ(紐)
・モンクストラップ(金具)
・スリッポン(留め具なし)
の3種類があります。
「レースアップ」→「モンクストラップ」→「スリッポン」の順にフォーマルとされています。
したがって、就活では紐のレースアップが最善ですね。
➃内羽根
次に靴ひもは、最もフォーマルとされる「内羽根」を選びましょう。
内羽根(バルモラル)は、羽と呼ばれる部分が靴の甲の内側に入り込んで一体化しているものを指します。
就活で使用できるものとしては、外羽根(ブラッチャ―)があり、羽と呼ばれる部分が靴の外側に出ており、内羽根の次にフォーマルとされています。
外羽根より、内羽根のほうが清楚で品があるので、スッキリしたさわやかなイメージを持たせたいのであれば、内羽根をおすすめします。
➄素材は本革
革靴の素材としては、
・天然皮革(本革)
・合成皮革
の2種類ありますが、経済的に余裕があるのなら、本革をおすすめします。
本革と合成皮革のメリット・デメリットは下表のとおりです。
メリット | デメリット | |
天然皮革 (本革) | ・耐久性が高い ・高級感がある ・履けば履くほど馴染む | ・価格が高い ・小まめなメンテナンスが面倒 ・柔軟性に欠ける |
合成皮革 | ・価格が安い ・雨や汚れ、傷に強い ・多様な種類やデザインを選べる | ・通気性が悪い ・経年劣化しやすい ・伸びにくい |
「天然皮革(本革)」は、強靭で耐久性が高く、長期間使えるというメリットがあります。
また、使用すればするほど柔らかくなり、足に馴染みやすいです。
やはり高級感があり、上品でスタイリッシュな印象を与える点もメリットだと言えますね。
一方でデメリットと言えば、やはり高級素材を使っていますので、相対的に高価格です。
また、水や汚れに弱いため、小まめなメンテナンスが必要となります。
面倒臭がり屋には向いていないかもしれませんね。
馴染めばフィット感が出てきますが、最初は履き心地が悪く、初めての使用では疲れやすいというデメリットもあります。
次に、「合成皮革」のメリットは、何といっても価格が安いことです。
本革よりも製造コストがかからず、量産できますので価格を低く抑えられるのが特徴です。
また、本革よりも防水性が高く、濡れた状態でも使用することができ、摩耗や汚れに対しても強い性質を有しています。
さらに、製造の自由度が高いため、多様な種類の中から靴を選ぶこともできます。
一方で、通気性が悪く、足が蒸れやすく、不快感を感じる点がデメリットですね。
また、経年劣化しやすく、ひび割れが起きやすいのもデメリットです。
さらに、素材の性質上、伸びにくいので、誤ってサイズ感の違う靴を購入してしまうと、足に合わせて調整できないのが難点ですね。
いずれにしても、各素材のメリット・デメリットを比較考量したうえで、自分の性格とも重ね合わせながら、マッチする素材を選ぶことがポイントです。
⑥靴底はゴム底
革靴の底は、
・ラバーソール(ゴム底)
・レザーソール(革底)
の2種類が主にあります。
もちろん、レザーソールのほうが高級なのですが、革は水に弱く、滑りやすい性質があるため、基本的に外で履くことは稀です。
そのため、多くのビジネスシーンでは、水に強く、滑りづらいゴム底を採用しています。
就活中は歩く時間も長いことが想定できるため、全天候に対応可能なゴム底を推奨します。
以上、おすすめのデザインスペックを中心に解説してきましたが、メリット・デメリットを勘案のうえ、あなたのイメージに合うスペックを選択してください。
靴のサイズの選び方
靴のデザインも大切ですが、サイズ選びも重要です。
なぜなら、あなたのサイズに合ってない靴をあやまって入手してしまうと、足にマメができたり、痛くて歩きづらかったりするからです。
そこで、このチャプターでは、あなたにフィットする靴のサイズ選びについて解説していきましょう。
足長(長さ)のポイント
フィットする靴を選ぶ際の足長のチェックポイントは、下記3つです。
①足の実寸を測定する
➁アーチのサポートの要否を確認する
➂つま先の形状を確認する
1つずつ解説を加えましょう。
①足の実寸を測定する
靴を選ぶときは、自分の足の実寸を必ず測定してください。
足の長さ、幅、裏の内側にできるくぼみ(アーチ)の高さなどを測定し、それに合わせた靴を選ぶことが大切です。
➁アーチのサポートの要否を確認する
足のアーチが高い人は、アーチのサポートが必要な靴を選ぶ必要があります。
靴底が固めのものや、アーチサポートがある靴を選びましょう。
➂靴のつま先の形状を確認する
足の形に合わせて、靴のつま先の形状を選ぶことも超重要です。
指先がきついと、マメができたり、痛みを伴います。
長時間履くことを強いられる就活では、ぎこちない歩き方になったり、集中力が削がれる原因にもなりますので、購入前に必ずチェックしておいてください。
以上が足長のチェックポイントですが、足長サイズが同じでも、ブランドやデザインによりフィット感が変わりますので、実際の履き心地でチェックするのがポイントです。
足幅(E)のポイント
靴はサイズだけでなく、横幅にも指標があり、それを「ワイズ」と呼びます。
「ワイズ」とは靴の幅のことで、足の親指の付け根から小指の付け根を通って、1週させた長さを指します。
人によって足の幅が違うため、靴選びにはサイズ以外にワイズが重要になってきます。
足幅の広い人が誤って狭い足幅の靴を選んでしまうと、窮屈で血管が締め付けられ、血流がスムーズに流れないような感覚を覚えます。
ちなみに、靴のワイズは、A(狭幅)、B(普通幅)、C(広幅)の他に、靴の種類によっては、(狭い)D < E < EE < 3E < 4E(広い)など、広い幅を用意している場合があります。
ぜひ、自分に合ったワイズで快適な就活を進めていきましょう。
試し履きのポイント
「足長」と「足幅」が決まったら、必ず試し履きを行ってください。
やはり、実際に履いてみないとフィット感って分からないですよね。
フィット感の合わない靴を誤って購入してしまうと、ムダ金になりますので、下記のチェックポイントを参考に確認しましょう。
①夕方に
➁必ず両足で
➂スーツ用の靴下で
➃フィット感を重視
1つずつ解説を加えます。
①夕方に
試し履きは足がむくんでいる夕方に行いましょう。
午前中に試着してピッタリだった靴が、夕方にはきつくなってしまうということもあります。
➁必ず両足で
なかには片足だけを突っ込んで試着する人を散見しますが、必ず両足で試し履きしてください。
両足は必ずしも同じ形状ではないため、右足はフィットしても、左足はキツイなんてケースもあります。
両足で試着して、各々の「かかと」と「側」に手の指を1本入れてみてください。
スッポリと入ってしまうようなら、大きすぎるということです。
➂スーツ用の靴下で
これは盲点になりがちですが、スーツ用の靴下で試着してください。
カジュアルな靴下はスーツ用のものに比べると厚いので、それで試着してしまい、いざスーツ用の薄手の靴下で本番に臨むとポカポカと脱げてしまったり、歩きづらかったりします。
厚手のソックスを履いている時は、お店で薄手の靴下やストッキングを貸してもらって試着するようにしましょう。
➃フィット感を重視
靴が窮屈であったり、ゆとりがあり過ぎると、どうしても歩きにくくなります。
そのために、試着するときは数歩、歩いてみた時の感覚で指先やかかとがつまらないように、程よくフィットする靴を選びましょう。
靴の手入れの仕方
「革靴を手入れしたことがないんでわからないんですが、どうしたらいいですか?」
慣れれば簡単なので、ご安心ください。
革靴のお手入れの仕方は、下記の5ステップです。
【ステップ1】汚れを落とす
【ステップ2】革用のクリームを塗る
【ステップ3】磨く
【ステップ4】防水スプレーをかける
【ステップ5】収納する
各ステップを注意点を踏まえて、簡単に説明していきます。
【ステップ1】汚れを落とす
まずはブラシや柔らかい布で、靴表面の汚れを落としていきます。
特に、革の溝やシワなどに汚れがたまりやすいので、そういった箇所の汚れを重点的に取り除きましょう。
【ステップ2】革用のクリームを塗る
続いて、専用の革用クリームを柔らかい布に取り、靴全体に薄く塗ります。
靴の種類によって、クリームの種類や色を変える必要がありますので、ご注意ください。
【ステップ3】磨く
靴に薄くクリームを塗ったら、乾燥するまで放置します。
その後、専用のブラシで靴を磨いていきますが、軽く磨くことで光沢を出すことができます。
次に、布やグローブシャイン等で全体を磨きます。
上記のアイテムがない場合は、Tシャツなど布でも代用可能です。
特に「ヒール」や「つま先」などは丁寧に磨くようにしましょう。
【ステップ4】防水スプレーをかける
革靴に防水スプレーをかけることで、雨や汚れから靴を保護することができます。
使用方法は商品によって異なりますが、スプレー缶に記載された方法に従って、適切に使用してください。
【ステップ5】収納する
革は汗や雨などの湿気を吸収する性質があります。
湿気を吸収したままの状態では革が痛みやすくなるため、革靴を収納する場合は、通気性のある袋や箱に入れるようにしましょう。
また、丸めた新聞紙を靴の中に入れ、紙の一部を外に出しておくことで、靴の中に湿気がこもらず効果的に除湿ができますよ。
もう1つの方法として、取り外しができるカップインソールを活用するのもおすすめです。
カップインソールと言うより、「中敷き」や「インナーソール」といったほうが分かりやすいかもしれませんが、通気性を高めるものや吸湿性のある素材があります。
カップインソールを使うことで、革が湿気を吸収するのを抑え、歩行時の衝撃も吸収して疲れを軽減してくれますので重宝しますよ。
最後に、湿気の多い場所や直射日光の当たる場所に革靴を置くと劣化しますので、放置しないように気を付けてくださいね。
おわりに
以上、就活靴のデザインやサイズの選び方、お手入れの仕方について解説してきました。
有名な「メラビアンの法則」では、人の第一印象は「見た目」が「55%」と提唱されています。
話す内容と言えば、たったの「7%」です。
「えっ、せっかく志望動機や自己PRを入念に練ってきたのに、たったの7%ですか?」
と不意を突かれるかもしれませんが、視覚情報はそれだけ強烈です。
あなたも、初めて会った人に対しては、まずは「見た目」で自分との相性をはかっていますよね。
なので、「たかが、靴」と侮らないことが肝要です。
いくら良いアピールに成功したとしても、靴が泥で汚れていたり、傷が至るところに点在していると、面接官はそれに影響されて評価を下げてしまうこともあります。
本記事で紹介した靴の選び方を参考にして、変なところで失点を招かず、ぜひ自己PRに集中して欲しいと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。