「逆求人について詳しく紹介 -活用する際のポイント-」

「逆求人について詳しく紹介 -活用する際のポイント-」

2023年4月16日更新

はじめに

就職活動において、志願者が企業にエントリーシートを提出するといったアプローチが一般的とされており、多くの方がその方法で就職活動に励む機会があるほか、そのような経験をしたことでしょう。

志願者が企業にそのようなアプローチをする方法は一般的とされているだけであり、他の方法で就職活動をすることもできます。

昨今の就職活動で注目されてきているのが、「逆求人」というものです。

逆求人は、就職活動者と企業の両者ともに利用数が伸びてきている傾向があります。

そのホットな話題になってきている逆求人について以下で詳しく紹介をしていきます。

就職活動では、情報収集したのちに採るべき選択肢を明確にしていくことが大事です。

志望している企業に就職をしたい方、就職活動を早い段階で切り上げたい方、自分1人では知ることができなかった優良な企業を知りたい方など色々な考えがあると思います。

後悔しない選択肢を選べるように、本記事を参考にしっかりと考えて行動していきましょう。

今回は、逆求人とは何なのかを確認したうえで、それのメリット・デメリット、それからどのようにしてオファーをもらえたら良いのかという内容について一緒に見ていきましょう。

順を追って詳しく紹介していきますね。

逆求人とは?

逆求人とは、自分(志願者)を求める企業からアプローチを受けるタイプの就職活動のことです。

志願者が逆求人イベントあるいはインターネットを経由して自己アピールを行い、企業から声がかかることを待つ仕組みになっております。

志願者の経験または強みを見た企業の目に留まり、関心を持たせることができると逆求人成功となり得ると考えられるでしょう。

逆求人という呼ばれ方以外にも、「スカウト型」や「オファー型」とも言われています。

 

この逆求人は、近年で注目されていることから、多くの企業が採用してきています。

 

では、なぜ従来の志願者が企業にアプローチをする就職活動から、逆求人というシステムが採用されているのでしょうか。

それは、志願者側と企業側の両側面の観点から逆求人が注目を集められていると考えられます。

 

学生がエントリーした企業に関する調査から、決定していた企業の業界と、もともと志望していた業界との一致度では、わずか24%しか一致しておらず、76%が不一致であったというデータが明らかになっています。

就職してから理想と現実のギャップを感じてしまい、離職をしてしまうことや、仕事を続けるにあたりモチベーションの維持ができないといった影響を及ぼし、就職者と企業にとってミスマッチという結果を招いてしまう可能性があるでしょう。

そのような状況下で、従来の採用では就職活動は長い時間を必要とし、会社説明からエントリーシート作成・提出など、学生生活と並行して行わなければなりません。

 

それらの要因を解消するために、逆求人が行われるようになったのでしょう。

 

逆求人であれば、一度自己PRを作成すれば、興味を示してくれた企業からアプローチ・オファーをもらえる機会があります。

それぞれの企業に向けてエントリーシートを提出するより、逆求人によって手間を削減することができるようになり、それが志願者から注目を浴びていると考えられます。

 

また、有名企業や大手企業には比較的に多くの応募が見受けられますが、そこまで名の知れていない中小企業やベンチャー企業には応募が多くない傾向があります。

応募が少ないと人材の確保がしにくくなり、企業側は経営していくうえで不安要素になることでしょう。

しかし、逆求人であれば関心のある人材に直接コンタクトを取れることで、積極的な採用活動ができるようになります。

積極的な採用活動から、専門知識を持っている人材に出会える可能性や思考・スキルや経験と適しているか否かを重視して、意識の高い学生に出会える可能性が増すことでしょう。

それにより、企業は逆求人に注目していると考えられますね。

 

それらだけでなく、逆求人では関心の薄い人材にも出会えるきっかけとなることでしょう。

従来では、志願者側が志望している企業の概要や応募要項を確認してエントリーする流れでした。

それでは、企業側は、基本的に自社の興味を示している人材を待つしかありませんでした。

限定的な人材にしか目がいかなかったと思います。

逆求人によって、志願者が志望してない企業でも、コミュニケーションを図ることができるようになったため、従来の限定的な人材から多様な人材の獲得ができる可能性が増すことができるようになります。

より優秀な人材に出会えることもあるでしょう。

それも同様に企業は逆求人に注目している理由の1つでしょう。

 

このように、逆求人によって、志願者と企業のそれぞれが選択肢の幅が増え、注目されるようになったと思われますね。

知名度が高くない企業でも積極的に採用ができ、志願者は企業のネームバリューにこだわらず幅の広い選択肢から、企業を見つけようと考えていることのマッチングを効果的に発揮しています。

両者にとってメリットのある逆求人はこれからも増えていくとも考えられるでしょう。

 

さらに、企業に何回閲覧されたのをデータで表示してくれるサービスを提供している逆求人用の専門サイトもあります。

志願者は、どのような企業に注目されているのかを把握することができます。

 

ここまでの内容を振り返ると、逆求人とは従来と異なり、企業から志願者にアプローチをかけられる就職活動制度で、学生の間に高まるニーズに適しており、志願者はエントリーシートなどの準備段階に時間を拘束されにくく、企業の規模を問わずチャンスがあり、企業側も様々な人材と出会えるチャンスがあることが、逆求人の特徴であると分かると思います。

 

逆求人では、企業の目が留まるように自己PRがとても重要になります。

自己PR分などをブラッシュアップすることで、企業により深く自分自身を知ってもらうことや、就職活動の際のみならず他の場面においても活用することができるはずです。

どのようにしたら企業にあなた自身の魅力が伝わるのかを良く考えることで、企業目線から考えられる人材に成長するような自己分析にも繋がるかもしれませんね。

 

本記事で逆求人を知った方でも、興味がありましたら自分の強みは何なのか、PRポイントは何なのかをもう一度考えてみてはいかがでしょうか。

思いがけないチャンスが舞い降りてくるかもしれませんよ。

逆求人のメリット

逆求人の特徴では、志願者と企業の両者に好都合な条件になっていることが分かりましたね。

では、さらに具体的にどのようなメリットがあるのか確認しておきましょう。

もちろん、メリットは両者の立場それぞれにあります。

それぞれの立場で1つずつ紹介していきます。

 

・志願者が得られる逆求人のメリット

①選択肢を増やすことができる

自分自身の力だけで詳しく企業を知るには、数に限界が生まれてしまいます。

社会経験のない学生だと、なおさらそのようなシチュエーションが生まれるかもしれません。

 

逆求人を活用することで、思いもしない企業からオファーが来る可能性があり、全く知らなかった企業と交流を持てる可能性もあります。

オファーが来るということは自分の経験やポテンシャルに関心を抱いていることであり、入社後の理想と現実が異なるミスマッチの予防策となるかもしれません。

また、そのオファーによって新たな業種・企業を知れることで視野が広がり、選択肢が増すなんてこともあり得ます。

業界や企業名にこだわりがなく、あなた自身をしっかりと見て欲しいと考えている方におすすめします。

あなたの考え方やポテンシャルに気づいてくれる企業があるかもしれませんね。

 

②自己発見や自己成長の機会になる

従来の質疑応答による就職活動とは異なり、逆求人では志願者の積極的な自己アピールが求められます。

企業からのアプローチを受けるためには、自己PRやプロフィールが肝と言えるでしょう。

 

自己PRなどに欠かせないような、何を考えてどのように生きてきたのか、自分自身の強みと弱み、価値観、セールスポイントといった観点を再度見直して考えることで、自己発見だけでなく自己成長にも繋がることでしょう。

自分のことを見つめ直すことは大事なことでしょう。

客観的な目で自分を見れるように日頃から意識することをおすすめします。

 

③業界企業研究の機会になる

逆求人サイトでは、あなた自身が志望している企業以外からもオファーが来ることがあります。

それを良い機会と捉えて、その企業について調べていくと業界研究に繋がるかもしれません。

さらに言うと、そこで知ることができた業界や企業に興味を持てるといった可能性も秘めています。

就職して何を重視するかをよく考えて就職活動をするようにしましょう。

 

④社会経験を積める

逆求人サイトを活用する際に、有給の長期インターンシップや就活イベントのオファーが届くことがあります。

インターンシップやイベントに参加することによって、実際の社会の場に身を置くことができます。

肌で感じ取った経験を忘れずに、就職後に活かせたら素敵ですね。

その体験こそが、社会に出る前にとって大事なモノになることでしょう。

 

・企業が得られる逆求人のメリット

①意識の高い志願者にアプローチできる

逆求人サイトに登録している方は、自分自身のポテンシャル、魅力や能力を企業に売り込もうとしている意識が高い傾向があり、逆求人では企業がアプローチすることが可能であることから、そのような意識の高い人材を獲得できる可能性が高まります。

さらに、自社の求人に適した志願者と1対1で面談することで、気になっている志願者を多面的に把握することも可能になります。

 

②自社を知らない方にもアプローチできる

逆求人だからこその強みを活かして、自社を知らない人材やこれまで関心を持っていなかった層に向けて自社のアピールをする絶好のチャンスになります。

 

③費用や時間などのコストをカットできる

従来の就職活動においては、それぞれの企業が会社説明会を開催することや、採用募集の広告を出すなど、時間と費用面のコストがかかりました。

しかし、逆求人の場合では専用サイトや逆求人イベント、逆求人フェスティバルの参加で採用活動を行えるため、費用や時間のコストを削減することができるでしょう。

イベントやフェスで意識の高い人材に出会えたらなおさら良いことでしょう。

志願者と企業にとって、逆求人はとても大きな存在であると分かりますね。

逆求人のデメリット

逆求人では、大きいメリットがある半面でデメリットも生じてしまいます。

どのようなものがあるのか、こちらも両者の立場で紹介します。

 

・志願者にとって逆求人のデメリット

①自己アピールに苦手意識があると企業からのアプローチが少ない場合がある

自己アピールに苦手意識を持っていると、十分に魅力を伝えられずに企業からオファーをもらえる可能性が低くなってしまいます。

せっかくポテンシャルがあっても上手く相手にアピールをできないと、チャンスを掴み取ることは難しくなってしまいます。

苦手意識を克服できるように練習をしっかりとしておきましょう。

 

②自分が期待しているものとは違うオファーが来る場合がある

オファーをもらえた企業が必ずしも自分が期待している企業とは限りません。

興味がない企業でも、調べていくうちに興味が湧くこともあるかもしれません。

オファーをいただけたからと言って、すぐ飛びつくのではなく、気に入るところではないからすぐにその選択肢を捨てるのでもなく、一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

・企業にとって逆求人のデメリット

①必ずしも自社に合う人材に出会えるとは限らない

出会った人が必ずしも自社に合う人材とは限りません。

ミスマッチを防ぐために、志願者の自己PRや面接をしっかりと見極めることが企業に求められるでしょう。

 

②手間とコストがかかる場合がある

メリットの章で、費用や時間などのコストを削減できると申し上げましたが、逆求人サイトや逆求人イベントを行うにあたり事前準備が必要になります。

自社に合う志願者を選んでアプローチした後には、自社に関する企業説明を行わなければなりません。

それにより、手間やコストがかかる場合があります。

逆求人を活用する際の抑えどころ

近年注目を浴びている逆求人には、どのようなメリットがあるか理解できたと思います。

実際に逆求人を活用してみたいと思う方がいらっしゃると思います。

では、逆求人を活用する際のポイントについて説明します。

“逆求人型就活サイト”の活用あるいは“逆求人就活イベント”に参加してみましょう。

 

サイトでは、自己PR文がとても大事になります。

イベントにおいては、これまで行われてきた企業主催である合同説明会のように参加企業側のブースに学生が訪問するのとは逆の流れで開催されています。

採用担当者と志願者が1対1あるいは少人数でダイレクトにコミュニケーションを取る仕組みになっています。

 

イベントに参加する際には、親近感に意識してみてはいかがでしょうか。

人とのコミュニケーション場であるため、身だしなみや清潔感や親近感といったものは当然ですが大事と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

これまで、逆求人の概要やメリット・デメリットを確認したのちに、逆求人を活用する際のポイントについて見てきました。

ダイバーシティ採用が尊重されていることで、働き方や就職活動においても幅が広がっています。

逆求人がいかに、志願者と企業にとって良いモノであるかが分かりましたね。

逆求人が気になる方は、ぜひ逆求人型就活サイトの活用や逆求人就活イベントに参加してはいかがでしょうか。

しっかりと自分をセールスすることでチャンスは広がります。

企業からオファーをもらえるためにも、しっかりと準備をしておきましょうね。

 

逆求人を行うにあたり、本記事を参考にしていただけたら幸いです。

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就活ハンドブック編集部

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