【自己分析】就職活動に役立つ適職診断の活用方法とは?
2022年10月14日更新
はじめに
就職活動を開始すると、「適職診断」というキーワードを目にすることが多いのではないでしょうか。企業選びの参考に、積極的に診断を受ける人も多いはず。
しかし、
「適職診断の活かし方が分からない…」
「適職診断を受ける際に注意するべきことは?」
など、気になるポイントは多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、
- 適職診断とは何か?
- 適職診断の結果を就職活動に活かすポイント
- 適職診断を受ける際の注意点
について、解説していきます。
それでは早速、適職診断について詳しく見ていきましょう!
1.適職診断とは?
適職診断とは、自分に向いている職種を把握するための診断です。
幾つかの質問に答えることで、自分に適した職種を知ることができます。
ただし質問は、適職診断の提供元によって異なります。そのため一言に「適職診断」と言っても、様々な種類が存在しています。
適職診断の提供元の多くは、就職活動を支援するサイトやイベントを運営している会社です。
そのため、就活支援会社の数だけ適職診断の数があると言い換えることもできます。
質問内容や診断の雰囲気はそれぞれ全く異なるため、幾つか試して納得感がある回答を見つけるのがおすすめです。
2.診断結果の例
そのため、診断結果に応じて
そのため、どのような例があるのかを見ていきましょう。
タイプが表示されるパターン
「あなたは〇〇のタイプです」といったように、自身がどのようなタイプなのかを表示するパターンです。
自身の傾向や強みや弱みを把握することで、適切な職業を検討することが可能です。
ただし、このパターンの中には「リーダーとしてチームを牽引していくタイプ」「仲間との間を取り持つタイプ」など、直接的に職業が診断されないものも多くあります。
しかし自身が仕事をしていく上で重要な特徴を把握することができるため、十分参考にはできるでしょう。
また、傾向として「給料を重視するタイプ」「ワークライフバランスを重視するタイプ」など、仕事を選ぶ際に重要視するポイントを知ることができる診断があります。
仕事選びにおいて重視するべき事項に優先順位を付けることができるため、企業選びに難しさを感じている人にもおすすめの診断結果です。
向いている業界が表示されるパターン
「あなたが向いているのはIT業界」といったように、向いている業界が表示されるパターンもあります。
特に希望する業界がなく悩んでいる場合、このパターンの適職診断を受けることで自身の好みを把握することができるかもしれません。
ただし業界によって仕事内容も大きく異なるので、あくまで参考程度に活用してください。
3.おすすめの適職診断ツール
では、どのような適職診断ツールがあるのかを見ていきましょう。
今回は、新卒入社時に適した適職診断ツールをご紹介します。
リクルート「リクナビ診断」
約100問の質問を通して、個人の特徴を細かく洗い出してくれるのがリクナビ診断の特徴です。
100問と聞くとかなり数が多いように感じますが、所要時間は5分ほどです。
質問に対して「はい」「いいえ」ではなく、「あてはまる」「あてはまらない」のうちそれぞれ近い選択肢を選んでいくスタイルです。
診断結果には、向いている仕事のタイプが表示されます。
なぜその仕事が向いているのか、どのようなシーンで自身の傾向が強く出るのかなどが詳しく表示されるため、自分に向いている仕事のタイプをより具体的にイメージすることができるでしょう。
なお、診断にはリクナビへの登録が必要です。
(参考:https://job.rikunabi.com/contents/howto/2971/)
マイナビ「キャリアデザインツール 適性診断MATCH∔」
マイナビが提供する適職診断の最大の特徴は、ロジックの提供元です。
総合商社や専門商社、証券会社などの入社用検査として採用されている、「GAB」などを提供する日本エス・エイチ・エル(SHL社)がロジックを提供していることから、多角的な分析を行うことができます。
パーソナリティの傾向に加え、社会人基礎力を12項目から確認することができます。
社会人基礎力は他の適職診断では見られないため、特徴的な結果のひとつです。
また、向いている業界や職種だけではなく、キャリアプランを描くためのヒントも提供されます。
他者との比較はもちろん、過去3回分の自身の結果との比較が可能なため、就活を通して得た気付きを把握する診断ツールとしてもおすすめです。
なお、診断にはマイナビへの登録が必要です。
(参考:https://job.mynavi.jp/24/pc/forward/forwardLowerGradeMatch/index)
キャリタス就活「キャリタスQUEST」
キャリタス就活が提供する適職診断は、ゲームの世界がイメージされています。
全20問の質問に答えると、ゲームの世界をモチーフにしたキャラクターが表示され、自身の基本性格や、性格に適した働き方を知ることができます。
また、同様のキャラクタータイプの先輩の声や、「お役立ちアイテム」として気にした方が良いポイントも解説してくれるため、すぐにでも結果を活かしやすい診断結果と言えるでしょう。
全文閲覧には会員登録が必要ですが、登録することで「先輩の失敗談」や「あなたの強み」、「業界傾向」などを網羅的に確認することが可能です。
(参考:https://quest.career-tasu.jp/)
あさがくナビ「適職診断テスト」
仕事における自身の強みや、適職を9つのタイプに分けて診断してくれるテストです。
エニアグラムと呼ばれる、性格診断によく用いられる図形を応用した理論を用いて、性格に応じて9つのタイプに分類します。
仕事の強みや好みを、自身の性格の傾向から把握することができるため、納得感が高い結果を得ることができるでしょう。
また、その上で向いている仕事だけではなく、向いていない仕事も教えてくれます。
これまでの経験から「なんとなく違うかも…」と感じている内容について、明確な理由を見つけることができるかもしれません。
ただし、全文閲覧には会員登録が必要です。
(参考:https://www.gakujo.ne.jp/2024/enia/)
みん就「業界タイプ別 就活診断」
就活を有利に進めることをテーマに、性格別に適した職種を知ることができます。
質問は4問程度と手軽に受けることができるため、適職診断デビューにおすすめです。
質問数は少ないものの、業界適性をはじめとする十分な情報を得ることができるため非常に参考になります。
また、面接時の簡単なアドバイスなども記載されており、受けることに損はありません。
ただし、診断を受けるためにはみん就への会員登録が必須となります。
(参考:https://www.nikki.ne.jp/event/20110415/)
就活の教科書「LINE性格適性診断」
「人事に高評価される」、強みや弱みを把握できることをポイントにしている診断です。
あくまでも面接やESで活用することをイメージしているため、人事と対面したときに好印象となる強みを知ることができます。
これまでに自分の強みをうまく言語化できていない場合には、診断結果として出てきた強みをそのまま活用することもできるでしょう。
「自己分析は完了しているのに、なぜか面接は通過しない…」という悩みを抱えた際には、最も役立つ診断となっています。
診断には、公式LINEに無料登録する必要があります。
4.適職診断の結果を就職活動に活かすポイント
では、実際に就職活動に活かすためにはどのようなポイントを意識するべきでしょうか?
いくつかポイントをご紹介します。
診断結果を自己分析に活用する
就職活動では、自分に合う企業を見つけるために自己分析が必要不可欠です。
「どのような企業で自分は働きたいのか」ということを把握するために、過去の経験や未来の目標などを分析する必要があります。
しかし、何度も自己分析を重ねていくことで、自身の強みや弱み、さらには目標などが分からなくなる場合があります。
そんな時、役立つのが適職診断です。診断を通して、自分でも気付くことができないような強みや弱み、さらにはこだわりを把握することができます。
診断結果が出たら、診断結果を元に改めて自己分析をしてみてはいかがでしょうか。
自分では気付くことができなかった傾向や特徴を踏まえ、より具体的な自己分析ができるかもしれません。
面接の回答に活用する
自己分析だけではなく、面接の回答に応用することも可能です。
適職診断では、自身の弱みや強みが言語化されることから、言語化することに苦手意識を感じている人も簡単に応用することができます。
もちろん適職診断の結果をそのまま活用することはおすすめしませんが、文章にしたときのフォーマットとしては十分に参考にできるでしょう。
面接に苦手意識を覚えている人や、なかなか通過できないという悩みを抱えている人は、ぜひ適職診断を活用してみてはいかがでしょうか。
5.適職診断を受ける際の注意点
ここまでご紹介したように、適職診断は就職活動においてとても便利です。
しかし、活用方法を誤ると自己分析のブレーキになりかねません。そこで、いくつか注意するべきポイントをご紹介します。
目的を持って適職診断をする
適職診断で表示される結果は、診断ごとに異なります。
そのため、「何のためにこの診断を受けるのか」ということを意識しておかなければ、結果次第で混乱してしまう可能性があるでしょう。
「自己分析のため」「自分の強みを知るため」「自分の傾向を言語化するため」など、内容は何でもかまいません。ただし、必ず目的を持って診断を受けることが大切です。
全ての結果を真に受けない
適職診断は、あくまでも診断に過ぎません。
「分類するとこのタイプになる」というだけで、必ずしも自分のタイプに合致しているとは限りません。そのため、結果を全て真に受ける必要はないでしょう。
様々な結果を確認して、自分の中で納得感がある結果を採用することが大切です。必ずしも全ての結果を真に受けず、結果を取捨選択していきましょう。
6.よくある質問
Q:どの適職診断を受ければいいの?
A: 適職診断は、診断ごとに表示される結果が異なります。
そのため、目的に応じて使い分けるのが良いでしょう。
ただし、適職診断を実施するときに目的を見出せるほど、思考を整理できている人は少ないのではないでしょうか。
そのため、まずはあらゆる診断を受けてみるのがおすすめです。
設問数に差はあれど、長くても10分程度でひとつの診断は完結します。
そのため、診断結果を並べた際に自分が1番しっくりくるもの、もしくは納得感があるものを重点的に参考にする結果として、活用してみてはいかがでしょうか。
Q:適職診断の結果に納得できない
A:適職診断は、あくまでも自身の傾向を知るためのものです。
一人ひとりに焦点を当てた設問ではなく、人々をある程度分類することが前提になっているため、必ずしも自分に該当するとは限りません。したがって、納得できない結果になる場合もあるでしょう。
その場合は結果を鵜呑みにせず、様々な診断を受けてみてはいかがでしょうか。
自己分析を改めて行ってみる事も手です。
7.おわりに
適職診断には、ここまでご紹介した通り様々な種類があります。そのため、
「自己分析に活用しよう!」
「面接対策に役立つかな?」
「自分の傾向を知りたい」
など、自分自身が目的を持って受けることが大切です。
ひとつの適職診断の結果だけを真に受けるのではなく、様々な適職診断を受けてみて、納得できる結果を見つけるのがおすすめです。
あくまでも就職活動をサポートするためのツールとして、上手く活用してみてはいかがでしょうか。