本好き必見!本に関わる仕事14選|未経験から始める方法と業界の将来性
2025/9/19更新

この記事の監修者
杉崎 聖輝(キャリアアドバイザー リーダー)
東京学芸大学卒業後、6年間中学教員として勤務。2000人以上の生徒との関わりで人の良さを見出す力を磨く。ソフトテニス部顧問として部活指導も経験。現在は株式会社ナイモノに転職し、キャリアアドバイザーとして活躍。教育現場での経験を活かし、自己分析から選考対策まで、1人1人の価値観を大切にした就活サポートを提供。適性のある業界・業種の発見や差別化されたガクチカ作りが得意。就活初心者や不安を抱える学生・チャレンジ精神旺盛な20代向けのサポートに力を入れている。
有料職業紹介事業許可番号13-ユ-306414
プライバシーマーク認定番号:17001872(02)
東京学芸大学卒業後、6年間中学教員として勤務。2000人以上の生徒との関わりで人の良さを見出す力を磨く。ソフトテニス部顧問として部活指導も経験。現在は株式会社ナイモノに転職し、キャリアアドバイザーとして活躍。教育現場での経験を活かし、自己分析から選考対策まで、1人1人の価値観を大切にした就活サポートを提供。適性のある業界・業種の発見や差別化されたガクチカ作りが得意。就活初心者や不安を抱える学生・チャレンジ精神旺盛な20代向けのサポートに力を入れている。
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はじめに
「本が好き」という気持ちを仕事に活かしたい方は多いと思いますが、その関わり方はさまざまです。
文章を書く仕事から制作、読者に本を届ける仕事まで多様な選択肢があります。
この記事では、本に関わる仕事14選をタイプ別に解説し出版業界の現状や将来性、必要なスキルなどを紹介します。
ぜひ最後までご覧いただき、あなたの「好き」を仕事にするためのヒントを見つけてください。
また、出版業界やそれ以外の業界についても、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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本に関わる仕事が向いている人の特徴
本に関わる仕事は単に「本を読むのが好き」というだけでは成り立ちません。その「好き」がどのような行動や感情に結びつくかが重要です。ここでは、本に関わる仕事に向いている人の特徴を3つのタイプに分けて紹介します。
本や文章を「書く」ことが好きな人
自分の言葉で物語を紡ぎ、情報を正確に伝えたい情熱がある人はこのタイプです。創作活動だけでなく、情報を整理し読者に分かりやすく伝える能力も求められるため、文章を通じて
自己表現やメッセージ発信をしたいという思いが、原動力になるでしょう。
本を「作る」ことが好きな人
本の企画から装丁、印刷、製本までのプロセスに魅力を感じる人はこのタイプです。細部にこだわり完璧な一冊を作ることに喜びを感じられるでしょう。デザインやレイアウト、校正作業などでその力が発揮できます。
本を通して「人と関わる」ことが好きな人
本を通じて誰かに影響を与えたい、情報を届けたい人はこのタイプです。書店員としてお客様に本を勧めることや図書館司書として資料を探す手伝いをすることにやりがいを感じるでしょう。そのコミュニケーション能力とホスピタリティが求められています。
本や文章を「書く」ことが好きな人におすすめの仕事5選
ここからは、上記で定義した特徴ごとにおすすめする仕事を紹介していきます。本や文章を「書く」ことが好きな人に向いてる仕事は以下のとおりです。
おすすめの仕事1:小説家
創造力と文章力でオリジナルの物語を執筆します。ジャンルは純文学や推理小説、SFやミステリーなど多岐にわたり、登場人物や情景を文字で表現する高度なスキルが必要となります。
おすすめの仕事2:エッセイスト
自身の体験や日々の出来事をもとに文章を執筆します。文章力だけではなく読者の共感を呼ぶ表現力や洞察力も重要となる仕事ですが、収入が不安定なこともあります。コンクール応募やライティング案件と並行して活動するケースも多いでしょう。
おすすめの仕事3:ライター
クライアントからの依頼に応じて記事や文章を執筆します。雑誌やWebサイト、ブログ、広告コピーなど対象は幅広く、情報収集力と構成力が求められます。副業として始める人も多く、日本語を書く力があれば挑戦できるでしょう。
おすすめの仕事4:翻訳家
海外の書籍や文書を日本語に翻訳します。英語だけではなく中国語、韓国語、フランス語、スペイン語など多言語に対応できると有利になるでしょう。
原文ニュアンスを理解し自然な日本語に変換する能力が必要で、フリーランスも多いため自己管理能力や営業力も求められます。
おすすめの仕事5:レビュアー
出版された本を読み感想や評価を、ブログやSNSで発信します。本の魅力を伝え読者の購入を促すことが役割となりますが、収益はアフィリエイト報酬が中心で、専業は難しい場合もあります。本を読むことが仕事の一部なので、副業としては最適と言えるでしょう。
本を「作る」ことが好きな人におすすめの仕事6選
次に、本を「作る」ことが好きな人に向いてる仕事は以下のとおりです。
おすすめの仕事1:編集者
編集者は本の企画から執筆、出版、販売促進までの本作り全体を指揮します。著者と密に連携し原稿をブラッシュアップしながら、売れる本を企画するマーケティング能力も求められます。まずはアシスタント職から経験を積み、スキルを伸ばしましょう。
おすすめの仕事2:校正者
校正者は完成原稿の誤字脱字や表記の揺れをチェックし、作品の品質を保証します。正確な日本語知識と集中力が必要ですが、その分だけ、出版前の作品を早く読める喜びを味わうことができるでしょう。出版社勤務のほかにフリーランスとして複数案件を担当することもあります。
おすすめの仕事3:出版社のビジネス系職種(営業・マーケティング・広報)
営業は書店への販売促進や流通管理を行い、マーケティングはプロモーション戦略を立てます。広報はメディア対応やイベント企画で本の認知度向上を図ることが仕事となり、本が好きなだけでなくビジネスの視点が求められます。
おすすめの仕事4:ブックデザイナー
ブックデザイナーは装丁や本文デザインを手がけ、読者の購買意欲を高めます。文字中心の本でも図表を分かりやすく整理するデザイン力が必要なので、感性を磨きながら実務経験を積みましょう。
おすすめの仕事5:出版作業スタッフ(印刷・製本)
印刷や製本を担当し、企画やデザインされた本を形にする最終工程を担います。マニュアル作業が中心で、未経験から挑戦しやすい職種です。ものづくりの喜びを感じられるでしょう。
おすすめの仕事6:出版取次
出版取次は出版社と書店の間で流通を管理します。本の仕入れや配本と返品を行い、販売促進や市場動向の情報も提供することは、読者に本を届ける物流を支える重要な仕事です。
\“本が好き”を強みに変える面接対策、できていますか?/
小説家や編集者、図書館司書など――本に関わる仕事は、「好き」という気持ちを仕事にできる貴重な分野です。
けれど、面接では「本が好き」だけでは伝わりません。
自分の強みを言語化し、志望職種と結びつけて話すことが重要です。
そのために役立つのが、面接でよく聞かれる質問100種類と回答例をまとめた《面接頻出質問集》!
スマホで手軽にチェックできるから、スキマ時間の対策にもぴったり。
“本への想い”を、自信を持って伝えられるようになります。
本を通して「人と関わる」ことが好きな人におすすめの仕事3選
最後に、本を通して「人と関わる」ことが好きな人に向いてる仕事は以下のとおりです。
おすすめの仕事1:書店員
書店員は、書店で書籍の販売や管理を担当します。接客や陳列、ポップ作りを通じ、本の魅力をお客様へ伝えましょう。正社員なら店舗運営やアルバイト管理の経験も得られます。
おすすめの仕事2:図書館司書
蔵書管理や貸出・返却手続き、利用者対応を行い、読書会やイベント運営にも携わります。「図書館司書」の資格が必須であり、利用者に最適な情報を提供する仕事です。
おすすめの仕事3:大学教授
研究、論文発表、学生への講義を行います。研究成果や考察をまとめて書籍を出版することもあり、教育と研究を通じ知識の継承に貢献します。
出版業界の現状と将来性・年収
本に関わる仕事を目指すうえで、出版業界全体の動向や将来性を理解することは非常に重要です。ここでは、業界の現状と平均年収について解説します。
出版業界の売上推移と市場の変化
日本の出版業界は1996年をピークに減少傾向が続いています。特に雑誌の売上は、少子高齢化やインターネット・スマートフォンの普及で大きな打撃を受けました。
一方、電子出版市場(電子雑誌、電子コミック、電子書籍)は拡大し、特に電子コミックは2019年以降の巣ごもり需要の後押しもあって出版業界全体の約3割を占めています。このことから、出版業界はデジタル化への対応が加速していると言えるでしょう。
出版業界の平均年収と職種別の傾向
上場主要9社の平均年収は約686.6万円で(KADOKAWA、学研HD、文溪堂、中央経済社HD、アルファポリス、ゼンリン、昭文社、インプレスHD、SEHI)、民間全体の平均433.1万円と比べやや高めです。職種別の目安は以下のとおりです。
- 編集者:約496万円
- ライター(Web):約423万円
- 翻訳家:約494万円
- 図書館司書:約448万円
- 校正者:約445万円
- 書店員:約351万円
出典:ライターの仕事の平均年収は423万円/平均時給は1,189円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
上記の数値はあくまで目安であり、企業の規模や個人の経験、スキルによって変動します。就職活動を進める際は、志望する企業の年収情報を事前に確認してください。
\“本好き”だけじゃ伝わらない!資格やスキルを活かす面接力を磨こう/
司書資格や文章力、編集スキル――本に関わる仕事では、「好き」+「スキル」が評価される時代です。
とはいえ、面接でそれをどう伝えればよいか迷っている方も多いはず。
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本に関わる仕事で求められるスキルと資格
本に関わる仕事を目指すうえで、どのようなスキルや資格が必要になるのでしょうか。ここでは、多くの職種で共通して求められる汎用的なスキルと、特定の職種で必須となる資格について解説します。
多くの職種で役立つスキル
- パソコンスキル
紙媒体の本や雑誌の制作においても、企画、執筆、編集、デザインのすべての工程でパソコンが不可欠です。基本的なオフィスソフトの操作はもちろんのこと、職種によってはInDesignやPhotoshop、Illustratorなどの専門ソフトの知識が求められる場合もあります。
書店員や図書館司書といった現場の仕事でも、在庫管理や資料整理にパソコンを使用するため、高いパソコンスキルはどの職種でも有利に働くことでしょう。
- ライティングスキル・文章力
「書く」ことが主な仕事である小説家やライターはもちろんのこと、編集者や校正者、企画職も本に関わる多くの仕事であり、高いライティングスキルと文章力が求められます。
単に文章が書けるだけでなく、読者にとって分かりやすくて読みやすく、誤解を与えない正確な文章を作成する能力が重要です。
特定の職種で必須・有利になる資格
- 図書館司書
図書館司書として働くためにはこの資格が必須です。大学などで司書に関する科目を履修するか司書講習を修了することで取得できます。公共図書館や学校図書館で活躍したい場合に欠かせない資格です。
- 語学力
翻訳家を目指す場合は、非常に高い語学力が求められます。英語だけでなく、中国語、韓国語、フランス語など、需要のある言語を習得していると有利です。
また、文化的な背景やニュアンスを理解し、自然な言葉に置き換える応用力が重要になります。TOEICやHSKなどの語学資格は、語学力の証明として有効となるでしょう。
- DTPエキスパート
ブックデザイナーや出版作業スタッフなど、DTP(DesktopPublishing)に携わる職種ではDTPに関する知識やスキルが求められます。
DTPエキスパート資格は、DTPに関する知識と技能を証明する民間資格であり、取得することで専門性の高さをアピールできるでしょう。
本に関わる仕事に関するよくある疑問
ここでは、本に関わる仕事を目指す方が抱きやすい疑問について解説します。
未経験でも就職・転職は可能ですか?
書店員や出版作業スタッフは現場でスキルを習得でき、未経験者歓迎の求人も多くあります。編集者やブックデザイナー、翻訳家は経験が重視されますが、アシスタント経験や他部署で業界知識を深めることでキャリアアップできるでしょう。
本に関わる仕事では、実際に本を読めますか?
仕事中に本を読む機会があるかどうかは、職種によって大きく異なります。
- 本を読む機会が多い仕事
編集者や校正者、レビュアー、小説家、大学教授などは、仕事の一部として本を読み内容を深く理解することが求められます。
- 本を読む機会が少ない仕事
書店員や図書館司書は、本の販売や管理、貸し出し業務が主な役割であり、仕事中に個人的な読書に時間を割くことはほとんどありません。
重要なのは「好きな本を自由に読みたい」という願望と「仕事として本と関わりたい」という思いを区別することです。
仕事で本を読む場合、必ずしも自分の好きなジャンルや作品を選べるわけではありません。もし好きな本だけを読みたいのであれば、読書は趣味として楽しむ方が良いでしょう。
本に関わる仕事で就活を成功させるには
本に関わる仕事で理想のキャリアを築くためには、入念な準備と戦略が不可欠です。ここでは、就職活動を成功させるための重要なポイントを3つご紹介します。
「好き」を具体的に深掘りする
単に「本が好き」というだけでは具体的な仕事選びや自己PRにつながりません。「本の何が好きなのか」「本を通して何をしているときに喜びを感じるのか」を徹底的に深掘りしてください。
スキルを磨き、経験を積む
「好き」という気持ちだけでなく「できること」を増やすことが、就職のチャンスを広げる鍵です。志望する職種に必要なスキルを事前に習得し、可能であれば実務経験を積んでおきましょう。
実際に経験を積むことで「好き」という感情が「本当に自分に合っているのか」を確認できます。たとえ合わないと感じたとしても、それは貴重な経験となり、新たな道を探すきっかけとなるでしょう。
就職活動対策を入念に行う
どのような職種や企業を選ぶにしても、エントリーシート(ES)作成や面接対策は不可欠です。仕事の選考では、あなたの熱意や企業への理解度を問う質問が投げかけられます。
- 自己分析の徹底
前述の「好き」を深掘りする作業を通じて、あなたの強み、価値観、キャリアプランを明確にしておきましょう。
- 企業研究の深化
志望する出版社の特徴、出版物、企業理念、最近の動向などを詳細に調べ、具体的な志望理由に結びつけましょう。
- 業界研究の徹底
出版業界全体の動向(電子書籍化の進展、市場規模の変化など)を理解し、面接で自身の見解を述べられるように準備しましょう。
- 想定質問への回答準備
一般的な面接質問に加え、業界特有の質問(例:「最近読んだ中で感銘を受けた本は?」「〇〇社の本で好きなものは?」)にも対応できるように準備を進めましょう。
入念な準備はあなたの自信となり、面接官に良い印象を与えることにつながります。
まとめ
この記事では、本が好きな方におすすめの仕事について、タイプ別に14種類ご紹介しました。
出版業界は電子書籍市場の拡大など変化のなかにありますが、大手企業であれば平均年収は比較的高い水準にあります。
ただし、働く会社や職種によって年収や働き方は大きく異なるため、どのジャンルや職種で働きたいのかを明確にし、事前の情報収集をすることが就職成功への鍵となります。
未経験からでも挑戦できる仕事は多く、必要なスキルは日々の努力で着実に身につけることができるでしょう。
あなたの「好き」を具体的に深掘りしスキルを磨くことで、きっと理想のキャリアを掴めるでしょう。本を愛するあなたの情熱を、ぜひ仕事につなげてみてください。
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