自己PRに効果的なPREP法の使い方と注意点を解説
2024/8/22更新
はじめに
「文章を書くのが苦手」
「面接官に主張が伝わらない」
「エントリーシートでうまく自己PRが書けない」
上記のような悩みを抱えている就活生は多いでしょう。
本記事では、PREP法の使い方と注意点を例文を用いて解説します。
- エントリーシートの通過率を上げたい
- 面接でうまくアピールしたい
- PREP法の注意点を把握したい
PREP法は、就活において身につけておきたい技法の1つです。
社会人になってからも役立つスキルのため、就活を通して学んでおきましょう。
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就活に必須の「PREP法」とは
PREP法とは、最初に要点(結論や主張)を伝え、次にその理由と具体例を出し、最後にもう一度要点(結論や主張)を述べる論理的手法のことです。
名称 | 意味 |
Point(要点) | 結論、主張 |
Reason(理由) | 要点を主張したわけ |
Example(具体例) | 理由に説得力を持たせる例、データ |
Point(要点) | 結論、主張 |
“Point””Reason””Example””Point”の頭文字から来ています。
「要点→理由→具体例→要点」というシンプルな論理的構造になっているため、自分の主張を短時間でわかりやすく相手に伝えられます。
就活でPREP法を使うべき理由
PREP法を使うべき理由は、以下の2つです。
- 主張が論理的かつ明確で相手に伝わりやすい
- 就活では文字数や時間が限られている
なぜPREP法が就活で効果を発揮するのか、理解しておきましょう。
主張が論理的かつ明確で相手に伝わりやすい
PREP法を使うべき理由は、主張が論理的に相手に伝わるからです。
PREP法は「主張→理由→具体例→主張」と、非常にシンプルな論理構造になっています。
最初に主張を述べ、最後にもう一度主張を提示することで、しっかりと相手に要旨が伝わるでしょう。
ビジネスの世界は基本的に「結論ファースト」が求められます。
その点、PREP法なら相手に無駄な時間を取らせません。
また、主張の次に理由と具体例(エピソード)を述べることで、主張の説得力が増します。
ただ単に自分の主張を伝えようとしても相手の理解は得られにくいものですが、きちんと根拠を添えることで納得してもらえる可能性が高まるのです。
さらに、エントリーシートや面接でPREP法を用いることで、論理的思考力のアピールにもつながります。
主張が論理的かつ明確になるPREP法を使わない手はないでしょう。
就活では文字数や時間が限られている
PREP法を使う2つ目の理由として、就活では文字数や時間が限られていることが挙げられます。
エントリーシートでは限られた文字数の中で、面接官に自分を効果的にアピールしなければなりません。
面接では基本的に制限時間内に自己紹介などが求められるほか、面接官の質問への受け答えにもあまり時間をかけることはできないでしょう。
文字数や時間に厳しい制限が設けられている就活において、PREP法は大いに役立ちます。
PREP法の「主張→理由→具体例→主張」と極めて簡潔な構造の中でエントリーシートを作成することで、無駄を省きつつも説得力の高い内容が作成可能です。
面接の自己紹介や質問への受け答えも、PREP法のシンプルな構造を意識することで、短時間で論理的な対応ができます。
ほかの就活生と差をつけるためにも、就活と相性抜群なPREP法をぜひ使ってみてください。
自己PRを書く前に知っておくべきこと4選
自己PRの具体的な書き方を説明する前に、就活生なら必ず知っておくべきことを4つご紹介します。
- なぜ就活で自己PRが求められるのか?
- 面接官は「結果」よりも「過程」を見ている
- 企業が採用基準で重視する項目はコレだ!
- 徹底的な自己分析は必須
上記の要素をあらかじめ理解しておくことで、より効果的な自己PRを作成できます。
なぜ就活で自己PRが求められるのか?
まずは、そもそもなぜ就活で自己PRが求められるのかを確認しておきましょう。
企業が就活生に自己PRをさせる最大の理由は「あなたがどんな人間なのか?」を知るためです。
具体的には「人間性」「性格」「価値観」といったような情報を、企業は自己PRを通じて分析しています。
このような就活生の資質が、自社で働く上で適しているかを見極めるために自己PRを求めるわけです。
面接官は「結果」よりも「過程」を見ている
自己PRをする際、自分がこれまでに残してきた学業や部活動などの成績そのもの、つまり「結果」だけをアピールする就活生が少なくありません。
実はこのアピールの仕方は、面接官から高評価を得るには不十分だと言えます。
なぜなら面接官は結果よりも過程を見たがっているからです。
企業が自己PRで分析している「人間性」「性格」「価値観」などは、「結果」ではなく「過程」にこそ現れます。
就活生がその「結果」を得るまでの「過程」でどのような経験をしてきたかという部分に、企業が知りたい就活生の姿があるのです。
その就活生が就職後にどのような働き方をするかを「過程」から判断していると言い換えることもできるでしょう。
したがって、自己PRでは「結果」と「過程」をセットでアピールする必要があります。
徹底的な自己分析は必須
効果的な自己PRを書くための大前提として、徹底的な自己分析を行っておくことは必須です。
自己分析を曖昧なままにしておくと、自己PRだけでなく志望動機や学生時代に頑張ったことも書きづらくなります。
さらに、就活軸がブレてしまい何もかも失敗する可能性が高まります。
「自分は自己分析が甘い」と感じる就活生の皆さんは、今後のためにも一度時間を取って徹底的に自己分析してみてください。
就活のすべての原点は自己分析です。
なお自己分析のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。
PREP法を用いた例文
PREP法を用いた例文を紹介します。
Point:エントリーシートを書く時はPREP法を使うべきです。
Reason:なぜなら、限られた文字数で読み手に自分の主張をわかりやすく伝える必要があるからです。
Example:PREP法には「主張が明確になる」「簡潔に主張を伝えられる」というメリットがあります。
Point:したがって、エントリーシートにおいては、自分の主張を明確かつ簡潔に伝えることができるPREP法を使うべきだと言えるのです。
PREP法の全体像を把握するために、参考にしてください。
以下は、エントリーシートを想定した文章です。
PREP法を用いた場合と、PREP法を用いない2パターンを紹介します。
PREP法を使用
私の強みは、困難に対して何度も挑戦する精神力です。
学生時代に、簿記の資格に2回落ちたのち、簿記1級を取得しました。
社会人になるにあたり、どの職種に就職しても腐ることのないスキルが欲しいと考え、簿記の勉強を開始しました。
勉強は、参考書を読みながら問題集を解きました。
しかし、簿記独特の考え方や、専門用語に苦戦しました。
そこで、YouTubeで全体像を把握したり、実際に簿記1級を持っている叔父に勉強方法を教えてもらったりしました。
その結果、簿記1級の資格を取得しました。
貴社では、困難にぶつかっても諦めずに何度もトライしようと考えています。
PREP法を未使用
学生時代に簿記の資格を取得しました。
勉強はとても難しく、苦労しました。
YouTubeを見たり、叔父に教えてもらったりしたので、無事に合格しました。
この力を活かして貴社で活躍したいです。
PREP法を使用することで、主張が明確になり、相手が読みやすくなります。
反対に、PREP法を使用しない文章では、簿記の勉強に苦労した印象しか残りません。
簿記の勉強に苦労した経験は、自分の強みにはなりません。
エントリーシートのお題にしっかり回答するためにも、PREP法を活用してください。
企業が採用基準で重要視する項目
リクナビの調査によれば、企業が採用基準で重要視する項目のTOP3は以下のとおりです。
- 人柄
- 自社への熱意
- 今後の可能性
企業の採用基準を理解することで、エントリーシートや面接での対策が可能になります。
「企業が重要視する項目をアピールしよう」という方針を持つだけでも、圧倒的に自己PRが書きやすくなります。
自己PRが完成することで、エントリーシートと面接の両方に使える文章が完成するので、早めに作成してください。
エントリーシートの自己PRの書き方
ここではエントリーシートに記載する自己PRの具体的な書き方について解説していきます。
ポイントは以下の2つです。
- 4段構成とPREP法を組み合わせる
- ESの自己PR例文
ポイントを押さえてほかの就活生に差を付けましょう。
4段構成とPREP法を組み合わせる
自己PRは、次の4段構成にすると書きやすくなります。
- 自分の強みにつながる価値観など(主張)
- その根拠となる過去のエピソード(理由+具体例)
- そのエピソードから得られたこと結果(理由+具体例)
- エピソードや得られた結果が、将来にどう活きるか?どう活かしたいのか(主張)
企業が自己分析を通じて見たがっている「人間性」「性格」「価値観」を最初に述べ、続いてその根拠や具体例(エピソード)を提示します。
さらに、そのエピソードから得られた結果を述べるとともに、それらの強みが就職後にどのように活きるのかを最後にもう一度主張することが大切です。
PREP法を用いつつ、4段構成にすることで、面接官が欲しがっている情報を無駄なく論理的に伝えることができます。
これに加えて企業が採用基準で重視する項目の「人柄」「自社への熱意」「今後の可能性」 で高く評価されるような内容を記載します。
意識できればエントリーシートの自己PRは完璧です。
自己PRのさらに詳しい書き方などは以下の記事で解説しています。
エントリーシートの自己PR例文
上記を踏まえたESの自己PRの例文を以下に示します。
(強み:分析力、やり抜く力)
【主張】
「コレできる?」に対して「できる」と答えられる人になりたい。
【理由+具体例】
大学で所属サークルの運営をした時、私に求められたのは新入生を90人集めることでした。
前年70人しか集めてないのに20人も多く集める事に周囲は「ムリだ」と諦めていました。
しかし、無理でも「検討すらせずにムリと言いたくない」と思い、私は達成するための方法を過去の新歓データやPR戦略を見直す事から始めました。
数字のみで比較しづらかったデータはグラフ化して費用対効果を見直し予算を再分配しました。
この時にビラ配りで行っていたチームのPR活動は、SNS投稿やPR動画の配信、HP開設をして知名度向上を図りました。
そして目標以上の102人の新入生の獲得に成功しました。
【主張】
頼られた時「ムリ」と言いたくない。ムリそうでも「可能にするには何が足りないか?」と問い直し可能に近づけたい。
それが私の原動力であり、結果的に自分の成長につながっていると考えています。(400字)
PREP法は面接でも役立つ
PREP法が役立つのは、文字に書き起こすエントリーシートの文章だけだと思っている就活生も多いようです。
実際には面接の自己紹介など、口頭での受け答えにも使えます。
先述のとおり、PREP法のメリットは「主張が明確になる」「短時間で簡潔に主張を伝えられる」というところです。
面接官から質問を投げかけられた場面を想定してみましょう。
「このことについてあなたはどう考えますか?」と問われた時、PREP法を用いれば論理的思考力を示しつつ、端的に回答可能です。
回答内容が頭に浮かんだら、それをPREP法の構造に落とし込めば正しい受け答えができるでしょう。
PREP法は就活のあらゆる場面で使うことができます。
よくある質問
就活生が抱えている、よくある質問をまとめました。
自分だけが悩んでいるわけではないことを理解し、適切に対応してください。
Q.PREP法は自己PR以外の作文にも使える?
A.使えます。
志望動機などもPREP法を用いることで、論理的かつ主張が明確になるでしょう。
さらに、面接官からの質問に対してもPREP法に従うことでわかりやすく端的に、説明可能です。
Q.PREP法を使った自己PRは転職活動でも有効?
A.もちろん有効です。
転職活動における面接などでは、社会人経験やビジネスマナーは当然のこととして求められます。
PREP法を身につけておくことで、面接官に対して、しっかりアピールできるでしょう。
Q.自己PRの作り方(転職活動)は?
A.転職活動の場合も、本記事で紹介したPREP法や4段構成を同じように駆使することで上手な自己PR文が作れます。
Q.自己PRを書くのにメモリーツリーは使える?
A.自己PRというよりは、その前提となる自己分析にメモリーツリーは使えます。
自己分析は、就職の第一歩です。
志望する企業や、なりたい姿を明確にするために行いましょう。
まとめ
今回は就活の自己PRなどに役立つPREP法について解説してきました。
最後に記事の内容を簡単にまとめます。
PREP法とは、最初に要点(結論や主張)を伝え、次にその理由と具体例を出し、最後にもう一度要点(結論や主張)を述べる論理的手法のことです。
PREP法を用いれば「主張が明確になる」「短時間で簡潔に主張を伝えられる」ため、就活では積極的に使用してください。
自己PRの書き方は、4段構成とPREP法を組み合わせるのがおすすめです。
さらにPREP法はエントリーシートだけでなく、面接の受け答えでも役に立ちます。
今後の就活でPREP法を活用して選考の通過率を高めましょう。