【徹底解説】日東駒専から大手は難しい?実際の就職先も紹介!

【徹底解説】日東駒専から大手は難しい?実際の就職先も紹介!

2022年5月11日更新

はじめに

日東駒専の学生は

 

「大企業から内定をもらうのは無理」

 

「学歴フィルターがあるから足切りされる」

 

「優良の中小企業を狙ったほうがいい」

 

など、色々な噂が耳に入り、就活を始める前から大企業への就活が不安になって後ろ向きなモードに入るかもしれません。

 

噂はあくまでも噂なので、確かなデータで確認しておいたほうがいいですし、実際に大企業へ就職した先輩卒業生もいるわけなので最初からオワコンムードにならなくても大丈夫です。

 

本記事では日東駒専の大企業への就職実態や内定をゲットするためのアプローチ法を解説していきます。

 

加えて、足切りフィルターのない大企業を見極める確実な方法なども知ることができます。

 

10分くらいでサクッと読んで、嫌な霧を消し去ってクリアーな気持ちで就活に臨みましょう。

1. 日東駒専から大手内定は無理?

まず日東駒専の学生が大企業から内定をもらうのは無理なのかどうか紹介していきますが、その前に日東駒専の定義から確認しておきましょう。

 

日東駒専とは日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学の頭文字をとって作った略称ですが、偏差値が50〜57レベルの4大学を表す関東の中堅私立大学の大学群を指す言葉です。

 

1つの上の大学群として偏差値60~65のGMARCHが有名ですが、企業側から見た大学群の括りとして、旧帝大、早慶、地方国立大学、GMARCH、関関同立、日東駒専、大東亜帝といったイメージになっていて、日東駒専は大手企業の選考対象に入るギリギリのラインだと言えます。

 

それでは実際の大企業への就職率を見ていきましょう。

 

下表は東洋経済オンラインの「有名企業への就職に強い大学」ランキング200のデータを使用した図です。

このデータは2020年の大学別の就職実績を使用し、トヨタ自動車や日立製作所、三菱UFJ銀行など日経平均株価指数の採用銘柄や会社規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選んだ有名企業400社への実就職率です。

 

このデータを見る限り、日東駒専の就職率は10%弱で、10人に1人が大企業に入れるかどうかといった実績になっています。

 

一方で、GMARCHの就職率を見ると、20%を超えており10人に2人は就職できるといった数値が出ており、明らかな学歴差を感じますね。

 

ただこの数値は学生の就活実力が関与している場合もあり、単なる学歴フィルターによる足切りだけでこのような結果が生み出されているとも言えませんので注意してください。

 

次に学歴フィルターって、実際にあるのでしょうか?

 

次の章で解説していきましょう。

 

2. 実際問題、学歴フィルターってあるの?

まず学歴フィルターの定義からみていきましょう。

 

学歴フィルターとは何かというと、学歴を1つの採用基準として、とりわけ選考初期の段階で学歴をキーとして合格させるか、不合格にするかを決めるフィルターを指します。

 

たとえば、東大生は30名、京大生30名、一橋・東工大で30名、早慶で30名、それ以下の大学では10名しか採用しないといった採用枠を予め設けて、それ以上の学生は採用しないという方針を決めます。

 

そうすると、その他の大学生は10席の内定枠を争奪するわけですから、競争倍率が極めて高くなるわけです。

 

あるいは、東大生は30名、京大生30名、一橋・東工大で30名、早慶で30名、それ以下の大学からは採用しないといった方針を決めた場合、いくら他の大学生がエントリーしたとしても最初から門前払いとなるわけです。

 

結論から言うと、学歴フィルターが現存している会社もあります。

 

特に就職偏差率の高い企業では実際に学歴フィルターを用いて、書類選考で落としたり、なかには企業説明会すら参加させない会社もあります。

 

日本にはまだまだ学歴社会が根付いています。

 

仮に同じレベルの学生なら、学歴が高い方の学生に内定を出します。なぜなら、内定者の決裁を社長や役員からもらう時に高学歴のほうが喜ばれる風潮が今もあるからです。

 

「いい学歴」だと役員の決裁は通りやすいですし、こんな優秀な学生をとれる会社だというプライドを確保できるので、上を見ながら仕事をしている社員にとって「学歴」が高い学生を採用するだけで、業務もスムーズに進みますし、上位者のご機嫌もとれるので、すこぶる都合がいいわけです。

 

学歴フィルターで篩にかけるもう1つの側面は「企業側の採用活動の効率化」です。

 

毎年数千から数万人の就活生が応募してくるなかで全員のエントリーシート(ES)を限られた担当者で一人一人隈なくチェックすることを想像すればわかると思います。

 

多大な手間と労力とコストがかかるため、そこで効率的な選抜方法を設ける理由が出てくるわけです。

 

企業側としては優秀な学生を採りたい、逃がしたくないというDNAがあるので、その最大公約数である「学歴」で相対的に優秀な学生がいる可能性が高い母集団を形成するほうが利便性があります。

 

要は優秀な学生が集まるであろう学歴母集団の中で企業の理想にマッチする学生を探した方が効率がいいという理由で使われているものです。

 

学生側からすると、学歴フィルターは本人の就活実力に沿った採用基準ではないため、学歴フィルターがあるとは知らずに受けた会社から不意に不合格にされると非常に就活が非効率になります。

 

学歴フィルターがある会社の選考を受けると、そもそも排除されますし、仮に選考が進んだとしても厳しい状況下で就活を進めないといけないハンディを背負うのは変わりありません。

 

なので、学歴フィルターがあるなら、できるだけそういう企業は受けない方がいいのですが、企業側は学歴フィルターを公表していないため、憶測で就職活動をしなければいけない学生は不利な状況に追い込まれます。

 

では、学歴フィルターのない会社を見極める方法はないのか?

 

1つだけ極めて安全な方法がありますので、次の章で解説していきます。

3. 学歴フィルターを見分ける確実な方法

ここからは学歴フィルターのない会社を見分ける1つの方法を紹介していきます。

 

それは、卒業生の就職先を確認することです。

 

「な〜んだ」と思われるかもしれませんが、先輩卒業生が就職した会社=学歴フィルターのない会社です。

 

要は先輩が就職した企業リストがすなわち学歴フィルターのない会社のリストなのです。

 

なので、そのリストの中から自分の受けたい企業を選んでエントリーすれば、実力次第で内定をゲットする可能性が出てくるわけです。

 

逆に就職先リストにない会社は先輩がこれまで受けてきて就職できていないわけですから学歴フィルターがある可能性が高いですし、仮に学歴フィルターがなかったとしても選考はかなり厳しくなることが想定されます。

 

下記が日東駒専の主な就職先ですが、先輩が就職した会社名なんて調べればすぐにわかりますので、そこから興味のある企業を選んで就活を進めれば学歴フィルターのない実効性の高い就活が可能となりますね。

 

ぜひ参考にしてみてください。

 

日本大学の主な就職先(引用:日本大学 令和2年度卒業生の主な就職先

 

三井住友銀行、三井住友信託銀行、みずほ銀行、SMBC日興証券、大和証券、日本生命保険相互会社、千葉銀行、伊藤園、大塚商会、楽天、リクルート、京王電鉄、東日本旅客鉄道、三井不動産リアルティ、,三井住友ファイナンス&リース、アクセンチュア、日本テレビ放送網、日本ヒューレット・パッカード、東急不動産、マイナビ、東京地下鉄など

 

・東洋大学の主な就職先(引用:東洋大学 就職データ2020年度実績

 

(株)千葉銀行/東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)/(株)りそな銀行/ソニー生命保険(株)/(株)群馬銀行/東京国税局/(株)千葉興業銀行/星野リゾートグループ/(株)マイナビ/(株)JTB/(株)関電工/東海旅客鉄道(株)(JR東海)/東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)/(株)NSD/三井住友建設(株)/ヤマザキビスケット(株)/旭化成(株)/清水建設(株)/(株)NTTドコモ/国土交通省 関東地方整備局など

 

・駒沢大学の主な就職先(引用:駒澤大学 就職データ2020主な就職先

 

スターツグループ/三井不動産リアルティ(株)/(株)にんべん/タカラスタンダード(株)/東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)/東京地下鉄(株)(東京メトロ)/キャノンマーケティングジャパン(株)/(株)ニトリ、中央労働金庫/世田谷信用金庫/岡三証券(株)/ソフトバンク(株)/(株)ジュピターテレコム/楽天(株)/セコム(株)/(株)ぐるなび/国分グループ本社(株)/独立行政法人国立病院機構/東京国税局/山形県庁/横浜市役所/川崎市役所/警視庁/東京消防庁 など

 

・専修大学の主な就職先(専修大学 就職データ令和2年度卒業生の主な就職先

 

積水ハウス(株)/大成建設(株)/住友林業(株)/キリンホールディングス(株)/三菱重工業(株)/東芝テック(株)/三菱食品(株)/(株)京葉銀行/(株)静岡銀行/(株)オリエントコーポレーション/みずほ証券(株)/明治安田生命保険(相)/大樹生命保険(株)/第一生命保険(株)/東急電鉄(株)/小田急電鉄(株)/日本通運(株)/東日本電信電話(株)/(株)帝国データバンク/(独)労働者健康安全機構/SMBCファイナンスサービス(株)/厚生労働省/警視庁/神奈川県庁/東京都特別区 など

4. 日東駒専で大企業から内定を得るためのアプローチ法5つ

ここからは大企業から確実に内定をゲットするアプローチ法を5つ解説していきます。

 

①卒業生が就職している会社を受ける

 

先述のとおり、先輩がすでに就職している会社は実力さえあれば狙える大企業です。

 

逆に卒業生の就職先リストにない大企業は学歴フィルターがあるか、なくてもかなりいばらの道を進むことになりますので、覚悟して臨む必要がありますし、落ちてもそんなに落胆しないようにマインドをコントロールしてください。

 

②OB・OGから情報をとる

 

基本的にOB・OGは出身大学の先輩なので、その先輩がどのように内定を取ったのか、コツを収集することで内定確度が上がります。

 

たとえば、

 

・どのようなESを書いたのか?

・面接ではどのような点に注意したのか?

・本番までに準備しておくことは?

 

など、先輩の内定アプローチ法をパクるというと語弊がありますが、コツを盗むことで内定の再現性が高くなります

 

OB/OG訪問では会社内部の実態を知ることも大切ですが、どのようにその先輩が内定をゲットしたのかから逆算して、いま自分は何をすべきかを考えることも視野に入れて下さい。

 

③夏インターンへ必ず参加する

 

夏インターンシップに参加するのは就活を進めていくうえで非常に有利にはたらきます。

 

早期インターンシップに参加することで、実際の業務内容や社風を知る機会になりますし、早期の選考ルートに乗れるチャンスもあります。

 

本選考のESや面接での話題づくりにも転用できますね。

 

さらに、実際にESや適性検査、面接、GDなどの本選考と全く同じ選考フローを経験することで、今の自分に足りていない部分を確認することができます。

 

逆にインターンにまったく参加せずにぶっつけ本番で選考を迎えると、インターン先行組がすでに乗り越えた壁に本選考でぶち当たる格好になります。

 

いずれにしても早く経験しておいたほうがメリットはあってもデメリットはないので、夏インターンで早めに壁にぶつかって、修正して本選考を迎えることをおすすめします。

 

④書類選考で高得点をとる

 

日東駒専の学生は適性検査やESなどの書類選考で落ちる可能性が高いと考えて、入念な準備を行うことがキモです。

 

適性検査は能力検査と性格検査に分かれていて、性格検査は準備できませんので設問に対して素直に答えてください。

 

性格検査で変にその会社の求める人物像に寄せて答えてしまうと「この回答には虚偽の可能性があります」と報告され、マイナスイメージになりますので注意して下さい。

 

能力検査は市販のテキストを1冊でいいので3〜5週やり込みましょう。

 

ESは我流ではなくて、人事採用経験のある社会人に添削してもらうことをおすすめします。

 

そういう人が周りにいなければ、キャリアセンターや就活エージェントを利用するのも一手です。

 

いずれにしても、大企業の採用担当は忙しいので、一読でスンナリと理解ができる解像度の高い文章を書けると評価が高くなりますね。

 

適性検査にしてもESにしても、「無視できない存在になる(=高得点をとる)」ことが弾かれないために極めて重要です。

 

⑤場数を踏む

 

大企業から内定をゲットする最後のアプローチ法は月並みですが、場数を踏むことです。

 

やはり、人間は場数を踏むことで経験が蓄積されますのでコツが段々とつかめてきますし、何があっても動じないマインドが形成されてきます。

 

就活生を見ていると、当初は不安だらけだった表情が段々と自信に変わり、最後は確信めいた表情にまで変化します。

 

就活生の最初と最後をみれば、歴然とした「成長の幅」が認識できるのも数多くの修羅場をくぐり抜けてきた証だと思います。

 

そのためにはやはり場数、質よりも量が大切で、量の中から質が形成されますので本命の企業を受ける前に多くの数稽古をこなしてください。

5. 日東駒専が就活で絶対に避けたい注意点

最後に日東駒専の就活生に注意したいことを2つ掲げて本記事を締めくくります。

 

1つ目はあまり学歴フィルターを心配し過ぎないことです。

 

過度に心配し過ぎると、学歴が邪魔して本来の実力を発揮できない可能性があります。

 

スキルとマインドは両方大事で、たとえ十分なスキルがあっても、「学歴フィルターがあるのでは…」「学歴で落とされるのでは…」「日東駒専では大企業は無理?」といったネガティブなマインドが少しでも介在すると、オドオドして十分なスキルを発揮できずじまいで終わる可能性があります。

 

会社と学生はフィフティ・フィフティ(50:50)の関係です。

 

会社が落とす権利もあれば、学生側から辞退する権利もあります。

 

スキルとマインドは一体なので、「学歴で落とす会社ならコチラからお断り」といった強い気持ちで臨んで欲しいと思います。

 

2つ目は優良な中小企業にも目を向けて欲しいと思います。

 

大企業は日本の会社数の0.3%にしか過ぎません。

 

0.3%の狭い枠のなかで、ああだこうだと言っているわけです。

 

残りの99.7%の森を見ずに、0.3%の枝葉を見て悩んでいる姿を想像すればわかると思います。

 

日本の中小企業の中には、知名度はないけども高収益を実現している会社や、有名ではないけど日本一のシェアを誇る会社があります。

 

そのような会社に目を向けることで選択肢は増え、心に余裕も出てきますし、「鯛のシッポよりもイワシの頭」といった現象も出てきます。

 

大企業だけでなく、優良な中小企業を狙うのも一手なので、ぜひあなたの選択肢に入れてみて下さい。

 

あなたの就活の成功に本記事が役立てば幸甚です。

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監修者情報

須藤由加里

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社やまとに新卒入社。
全国での採用担当&新卒中途の研修担当の3職種を経験。 その後挑戦心が原動力となり2020年に株式会社ナイモノにジョイン。 現在キャリアアドバイザー リーダーとして就活生のサポートを行う。