就活のOB・OG訪問とは?メリットややり方もくわしく解説
2024/10/20更新
はじめに
就職活動において、OB・OG訪問は企業や業界の理解を深めるための重要なステップです。
学生は現場で働く先輩社員から直接話を聞き、企業の文化や価値観、具体的な業務内容についての理解を深めることができるからです。
本記事では、就活でOB・OG訪問する目的やメリット、具体的なやり方について解説します。
以下のような悩みを抱える就活生は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 就活でOB・OG訪問ってやったほうがいいの?
- そもそもOB・OG訪問ってどんなもの?
- OB・OG訪問をする目的やメリットってなに?
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就活におけるOB・OG訪問とは?
就活におけるOB・OG訪問とは、企業や業界についての理解を深めるために、就職活動中の学生がその企業で働く先輩社員を訪問することです。
OBから直接話を聞くことで、企業での実際の働き方や職場の雰囲気を知る貴重な機会となります。
就職活動においては、とても重要なステップといえるでしょう。
OB訪問を通じて、学生は企業の公式な情報だけでなく、現場で働く人々の生の声を聞くことができます。
企業の文化や価値観、具体的な仕事内容についての理解が深まるので、就職先の選択において、より具体的な判断材料を得られるでしょう。
また、OB・OG訪問を通じて得た情報は、面接時の志望動機や質問の内容を具体的にするのに役立ちます。
さらに、OB・OG訪問はネットワークを構築する機会としても重要です。
訪問を通じて築いた関係は、就職後のキャリア形成にも役立つことがあります。
訪問後には感謝の意を込めたお礼のメールを送ることがマナーとされています。
OB・OG訪問は、単なる情報収集の場ではなく、自分自身のキャリアビジョンを明確にするための大切なプロセスです。
訪問を通じて得た知識や経験を活かし、自身の就職活動をより充実したものにしていくことが求められます。
このように、OB・OG訪問は就活生にとって多くのメリットをもたらす重要な活動であり、積極的に活用することが推奨されます。
就活のOB・OG訪問をする時期
最後に、OB訪問をする時期について説明します。一般的には、大学3年生の秋頃からはじまり、大学3年生の3月、大学4年生になり立ての4月に行う人が多いようです。
しかし、これにとらわれずに早めに動き出した方が良いといえます。
なぜならば、早い時期の方がアポが取りやすいからです。
ほかの学生がOB訪問に動き出す時期となれば、訪問したくてもできない可能性も出てきます。
OB訪問をする目的は、「その企業のことをよく知ること」です。
その目的を念頭におけば、計画的に早い時期からOB訪問をおこなった方が良いと言えます。
早くから動き出すことで、より多くのOBに会うこともできます。
さらに、その企業に内定を頂いた後のタイミングで、OB訪問をするのも良いでしょう。
これから自分が働く企業について、入社前に知っておくということは、自分にとっても企業にとっても、メリットが大きいです。
就活でOB・OG訪問をする目的
就活において、OB・OG訪問をする目的はなんでしょうか。
目的を把握すれば、OB・OG訪問での経験をより今後の就活に活かせるようになります。
ここからはOB・OG訪問を行う目的について、詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 企業理解を深める
- 業界の動向を把握する
- 自己分析を深める
- ネットワークを構築する
- 面接対策として活用する
- 自分のキャリアビジョンを明確にする
- 企業との信頼関係を築く
- 就活のモチベーションを高める
企業理解を深める
就職活動においてOB・OG訪問を行う主な目的の一つは、企業理解を深めることです。
企業の公式な情報やウェブサイトから得られる情報は、一般的で表面的なものが多いです。
しかし、OB・OG訪問を通じて現場で働く社員から直接話を聞くことで、企業の実際の雰囲気や働き方についての具体的な情報を得ることができます。
例えば、企業の文化や価値観、職場の人間関係、日常の業務内容など、公式には知り得ない情報を知ることができます。
自分がその企業で働くイメージをより具体的に描くことができ、入社後のミスマッチを防ぐことが可能です。
業界の動向を把握する
OB・OG訪問は、特定の企業だけでなく、業界全体の動向を把握するためにも有効です。
業界に長く携わっている社員から話を聞くことで、業界のトレンドや今後の展望、競合他社の状況など、広範な視点での情報を得ることができます。
自分が興味を持つ業界の現状や将来性を理解し、自分のキャリアプランを練る際の参考にすることができます。
業界に関する知識を深めることは、面接時のアピールポイントにもなり得るのです。
自己分析を深める
OB・OG訪問は、自己分析を深める機会としても活用できます。
訪問を通じて得た情報をもとに、自分がどのような職場環境や業務内容に適しているかを考えることができます。
社員の話を聞く中で、自分の価値観や働き方に対する考え方を再確認し、自分自身の強みや弱みを見つめ直せるでしょう。
このプロセスは、就職活動における自己PRや志望動機の作成においてとても重要です。
ネットワークを構築する
OB・OG訪問は、社会人とのネットワークを構築する絶好の機会でもあります。
訪問を通じて知り合った社員との関係は、就職活動中だけでなく、入社後のキャリア形成にも役立つことも。
例えば、業界の最新情報を教えてもらったり、キャリアに関するアドバイスを受けたりすることができます。
さらに、訪問を通じて築いた関係が、将来的に転職やキャリアチェンジの際に役立つこともあるでしょう。
面接対策として活用する
OB・OG訪問で得た情報は、面接対策としても大いに活用できます。
訪問を通じて知った企業の具体的な情報や業界の知識は、面接時の志望動機や質問への回答をより具体的で説得力のあるものにできるでしょう。
また、訪問で得た社員の具体的なエピソードを交えて話すことで、面接官に対して企業や業界に対する理解度の高さをアピールすることができます。
面接官に好印象を与えるためには、訪問で得た情報をしっかりと活用することが重要です。
自分のキャリアビジョンを明確にする
OB・OG訪問を通じて、自分のキャリアビジョンを明確にすることができます。
社員のキャリアパスや働き方を知ることで、自分がどのようなキャリアを築いていきたいかを考えるきっかけになります。
訪問を通じて得た情報をもとに、自分の将来像を具体的に描き、どのようなスキルや経験を積むべきかを考えることができます。
明確なキャリアビジョンを持つことは、就職活動において自分自身をしっかりとアピールするための重要な要素となります。
企業との信頼関係を築く
OB・OG訪問は、企業との信頼関係を築くための第一歩でもあります。
訪問を通じて、企業に対する真剣な姿勢や興味を示すことで、企業側に良い印象を与えることができます。
特に、訪問後に感謝の意を込めたお礼のメールを送ることで、訪問を受け入れてくれた社員に対して礼儀正しさをアピールすることも可能です。
礼儀正しい行動は、企業との信頼関係を築くうえでとても重要です。
より良い信頼関係を築くことで、就職活動を成功させるための大きな一助となるでしょう。
就活のモチベーションを高める
OB・OG訪問は、就職活動のモチベーションを高める効果もあります。
実際に働く社員の話を聞くことで、自分の将来に対する期待や希望が膨らみ、就職活動に対する意欲が高まるからです。
特に、自分が目指す職種や業界で活躍する先輩のすがたを目の当たりにすることで、「自分も同じキャリアを築きたい」という強い思いが芽生えることも。
モチベーションが高まることで、就職活動に対する取り組み方も積極的になり、結果として良い成果を生むことができるでしょう。
就活でOB・OG訪問をする3つのメリット
続いて、OB訪問をするメリットについて説明します。
これらのメリットが理解できれば、さらにOB・OG訪問での時間を有意義なものにできるでしょう。
メリットはいくつかありますが、ここでは3点お伝えしたいと思います。
企業・業界研究が深まる
OB訪問をすることで、ホームページや書籍といった外面からはわからない、企業の内面を知ることができます。
たとえば、職場の雰囲気や詳しい仕事内容、さらに良い面だけでなく悪い面なども聞くことができるでしょう。
また、事前に企業・業界研究をしていれば、その結果が正しいのかどうか確かめることができます。
エントリーシートや面接での志望動機に、より説得力を持たせることも可能です。
自己分析が深まる
OB訪問で社会人と話すことによって、自己分析を深めるチャンスもあります。
OBの方に話を聞くなかで、自分がどんなことに魅力を感じるのか、何を最優先にしたいかなど、考えを深めることができるのです。
また、会話をしながら多少なりとも自分の話、つまり志望動機や自己PRの話が出ることもあるでしょう。
これについて、社会人の目線からの客観的な意見・評価をもらうことができます。
自分の考えたことが、実際の面接官、あるいは社会人を納得させられるかどうか試すのにも良い機会です。
インプットとアウトプットを繰り返しながら、自己分析や志望動機、自己PRに磨きをかけていきましょう。
入社への熱意が伝わりやすい
さきほども説明した通り、OB訪問をする学生自体が多くないため、基本的にはその熱意や積極性は好印象を与えます。
直接的に影響はなくとも、選考にマイナスに働くことはありません。
なにより、OB訪問をして得たことを、エントリーシートや面接に活かせるということが大きいでしょう。
さらに、企業によっては、通常とは異なる選考ルートが用意されることもあるようです。
このように、OB訪問をすることは選考に対して、有利に働くことはあっても、その逆はありません。
しかし、当日の遅刻や無断欠席、礼儀を欠いた行動などがあれば、もちろん相手への印象は悪くなります。
選考に悪影響を与えかねないので、早めの連絡を意識したり、言葉遣いに注意したりなど、マナーを守りましょう。
続いて、OB訪問をするメリットについて説明します。
これらのメリットが理解できれば、さらにOB・OG訪問での時間を有意義なものにできるでしょう。
メリットはいくつかありますが、ここでは3点お伝えしたいと思います。
OB・OG訪問のアポ取りメールの作り方
訪問したい相手が見つかった後は、訪問のアポをとります。
基本的には、メールでの連絡が良いでしょう。
メールでの連絡であれば、相手の状況に左右されず確実に要件を伝えることができるからです。
サービスサイトやアプリではまた異なってきますが、メールで訪問を依頼する際のポイントを示します。
- 件名→〈OB訪問のお願い(〇〇大学上勝花子)〉のように、要件と自分の所属大学とフルネームを明記する。
- 相手の連絡先を手に入れた経緯→紹介者名や入手経路(キャリアセンターなど)、OB訪問をしたいと思った理由を明記する。
- アポの日時→2週間〜1か月先を目安に、複数の日程を提案する。
OB訪問が承諾され日程が決定したあとは、当日聞きたい質問などを事前に知らせておくと、スムーズでしょう。
詳しいアポ取りの方法についてはこちらの記事をご参照ください。
OB・OG訪問で聞いておきたい質問例
OB・OG訪問は企業理解を深めたりリアルな社風を垣間見たりすることができる絶好の機会です。
このチャンスを有効活用するために、OB・OG訪問で聞いておきたい質問をまとめました。
参考にして、ぜひ今後の就活に役立ててください。
- 他にどのような企業を受けていましたか?
- 御社を志望した理由は何ですか?
- この業界を志望した理由は何ですか?
- この業界以外でみていた業界は何ですか?
- 数ある業界の中で御社に決めた理由は何ですか?
- 就活でやっておけばよかったことは何ですか?
- 他の企業と比べたとき、御社の選考の特徴は何かありますか?
- 何が評価されて内定を獲得できたと考えていますか?
- 面接対策でしておくべきことはありますか?
- 業界全体の強みは何ですか?
- 業界の課題・弱みは何ですか?
- 社内の雰囲気はどんな感じですか?
- どのような性格の社員が多いですか?
- 活躍している人の共通点は何ですか?
- 別部署との交流は盛んに行われていますか?
- 若手が活躍できる社風ですか?
OB・OG訪問でするべき質問についてより詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
OB・OG訪問をさらに就活で活かす方法
ここからは、OB・OG訪問をさらに就活で活かす方法について解説します。
これらの行動を実践することでライバルよりも一歩リードした就活対策が行えるので、時間の余裕がある人は積極的に実践しましょう。
他部署にも訪問する
自分が志望している部署のOB・OG訪問以外にほかの部署にも訪問してみるのがおすすめです。
志望する部署との違いを知ることで、本当にこの部署で働きたいかどうかが明確になります。
また志望している部署以外にも訪問したい意志を示すことで、入社への意欲もアピールできるでしょう。
同業他社にも訪問する
似たような事業をしている会社でも社風や具体的な事業内容などはさまざまです。
同業他社の訪問もすることで、業界や企業研究への理解を深めることができます。
さらに志望動機を話す際も競合との比較ができるため、さらに深掘りした志望動機を作ることができるでしょう。
OB・OG訪問をするときの注意点
OB・OG訪問を何事もなく無事に終わらせるためには、いくつかの注意点をおさえておく必要があります。
以下ではOB・OG訪問をするなら知っておきたい注意点を解説するので、しっかり頭に入れておきましょう。
ビジネスマナーを守る
OB訪問当日のマナーについて説明します。
初対面の社会人に会うことに、緊張する人も多いかと思いますが、最低限のビジネスマナーを意識して行動しましょう。
以下に注意点を3点説明します。
- やむを得ず遅刻してしまいそうな場合は、できるだけ早めに連絡し、しっかりと謝罪しましょう。
- 名刺は両手で受け取り、丁寧に扱いましょう。受け取った後はすぐにしまわずに、自分からみて左側に置きます。
- 言葉遣いや態度に注意しましょう。何度も言いますが、OBの方の貴重な時間を頂いていることを意識し、誠意ある態度でOB訪問に臨みましょう。ちょっとした気遣いで、相手に与える印象はずいぶんと変わってきます。
OB訪問後はお礼のメールを送る
OB訪問が終わった後、すぐにすべきことが大きく分けて2点あります。
お礼メールを送る
できればOB訪問をした当日中に、お礼のメールを送りましょう。
内容として、お礼および具体的な感想、これからの意気込みなどを盛り込むと良いでしょう。
テンプレ通りではなく、自分の言葉でメールを送ることがポイントです。
学んだことをまとめる
OB訪問を有意義なものにするためにも、学んだことや気づいたことなどを振り返る時間をとりましょう。
記憶が新鮮なうちに行い、次の行動に活かしていきましょう。
さいごに
本記事では、就活でのOB・OG訪問をする目的やメリット、やり方について解説しました。
以上説明してきたように、OB訪問はその目的をふまえ、きちんとしたやり方でおこなうことで、就活においてとても有利に働きます。
絶対にOB訪問をしなくてはいけないというわけではありませんが、就活を頑張りたいという人にはおすすめです。
OBの方の話から学べることは多くあります。
かと言って、すべてを鵜呑みにする必要はなく、時には自分で判断することも必要です。
ぜひ、OB訪問をして得たことを活かして、納得のいく道に進んでください!