就活でのNG行動14選をシチュエーション別で解説

就活でのNG行動14選をシチュエーション別で解説

2024/8/15更新

はじめに

これからの人生を左右するイベントであるといっても過言ではない就活。

そんな就活ですが、だれかが丁寧にノウハウを教えてくれるわけではありません。

自分で調べて求人サイトに登録し、企業説明会に参加したり、選考にエントリーしたりする必要があるのです。

就活に臨む就活生の多くは、就活時にやってはいけない「NG行動」を理解していないことが多いようです。

本記事では、以下のような就活生に向けて解説していきます。

この記事の対象
  • 就活でやってはいけないことを知りたい
  • 就活を行ううえで注意すべきことを知りたい
  • 志望企業の方に対して失礼のない対応を行いたい

本記事では就活準備編、エントリー編、エントリーシート編、面接編といったシチュエーションにわけてNG例を解説していきます。

さらに、面接でのNGワードも公開していますので、面接前は特に見返すようにしてください。

本記事をチェックし、人生の大切なイベントである就活でNG行動をとらないように知識をインプットしてくださいね。

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1. 就活準備段階でのNG行動

就活準備段階でのNG行動

それでは就活がスタートする前段階のNG行動について解説しますね。

就活を成功させるには、事前の準備が非常に大切なのでしっかり押さえておきましょう。

①就活の解禁に合わせて準備を始めようとする

就活生の中には3月に就活が解禁だからといって、3月から準備を始める人がいます。

ですが、勘違いしてはいけません。

ここでいう就職活動の解禁は「企業側が行う説明会やエントリーが解禁されること」を指します。

就活では、業界研究や企業研究、自己分析やエントリーシート作成、筆記試験の対策や面接練習など、やることが目白押しです。

準備を進めている就活生は、インターンシップに参加したり、ベンチャー企業の選考を受けたりするなど、その時点で動き出していますよ。

本記事を読んでいる就活生は、簡単に始めることができる自己分析から取り掛かってみましょう。

「3月から始めるのではなく、3月に終わらせる」という気概で就活に挑んでくださいね。

➁1人で就活を行う

就活は1人で行うのではなく、複数人の就活仲間をつくって行うことをオススメします。

就活を複数人で行うべき理由
  • 多くの情報を得ることができる
  • 相談相手ができアドバイスをもらえる
  • エントリーシートの添削、面接対策を行うことができる
  • 他己分析してもらえる

就活は情報戦といっても過言ではありません。

精度の高い情報を仕入れることができれば、ぐっと内定に近づくことができるでしょう。

なので、もしわからないことがあれば、1人で抱え込むのではなく、就活仲間と悩みや課題を共有化し、ともに成長していけば、ほかの就活生の何倍も成長できますよ。

お互いの志望企業を受けると別角度から企業分析ができるので、ぜひ試してみてください。

➂ 自己分析が甘い

自己分析が甘いまま、選考に突入するのはNGです。

就活を行う際は、これでもかというくらい自己分析を徹底してください。

自己分析を徹底しておくことで、簡単に回答することができる質問も多くあるので、就活を始める際に徹底的に行っておきましょう。

就活でよくある質問一覧
  • あなたの強みは何ですか?
  • あなたの短所は何ですか?
  • あなたの就活の軸は何ですか?
  • 学生時代頑張ったことは何ですか?
  • ゼミではどんな研究をしていますか?
  • あなたは周りからどんな人だと言われますか?

など、就活の面接では、このような多角的な質問が投げかけられます。

その際に自己分析できていないと即座に答えることはできません。

面接で答えられないと「面接なのに何も準備してきてないの?」と面接官の印象が悪くなってしまいますので注意しましょう。

自己分析を行う際は、マインドマップを使用するのがおすすめです。

徹底的に自問自答し、「なぜ」という質問を繰り返して、自分はこのような人間なのだという本質を理解することが大切です。

以下の記事で自己分析の方法について解説していますのであわせてチェックしてください。

2. エントリーをする際のNG行動

次にエントリーする際のNG行動についてもみていきましょう。

①人気業界の超有名企業だけ受ける

人気のある大企業や知名度の高い企業ばかりエントリーする学生がいますが、それはNGです。

エントリーすることが悪いわけではなく、大手企業にエントリーが集中しているのが危険な状態ですので注意しましょう。

ハイスペックな学生であれば問題ありませんが、多くの就活生はそうではありません。

どこの企業からも内定を得ることができなかった、ということにならないようにバランス良くエントリーすることが大切です。

企業選びの際、企業の大きさや安定感、業績の高さ、成長性、認知度、給料の高さ、福利厚生の充実度、年間休日の多さといったことは非常に重要といえるでしょう。

ですが、それ以外にも、経営理念、商品やサービスの内容、業務内容、求める人材をしっかりとリサーチしてください。

一概に、大手企業だから100%満足とはならないことに気がつくはずです。

入社してから「こんな会社だとは思わなかった…」とならないように、十分に企業研究を行ってから会社を選び、バランス良くエントリーしましょう。

➁選考を受ける企業が極端に少ない

選考を受ける企業が極端に少ない就活生がいますが、これもNGです。

理由は2つあります。

1つ目は、自身の可能性を狭めてしまうからです。

これまで社会に出たことのない就活生は、どの企業、どの職種に適性があるかは正直わかりません。

せっかくの就職活動ですので、受ける企業の裾野を広げて、いろいろな企業を見てみましょう。

結果、興味がある企業が出てくるかもしれませんよ。

2つ目は保険になるからです。

第一志望群の数社のみしか受けず、1社も内定がなければ目も当てられません。

少しレベルを下げてでも内定を獲得しやすい状況をつくっておきましょう。

それが、いずれ保険となり「NNT(ない内定)」を避けられます。

なので、最初は大きく枠をとり、会社説明会やOB訪問などを活用して情報を集めることから始めてみましょう。

結果として、競合他社を分析すると第一志望の企業の企業分析も深まるかもしれません。

➂いきなり第一志望の企業を受ける

いきなり第一志望の企業を受けるのも、NGですのでやめましょう。

本命の企業を受ける前に、最低でも数社の選考を受けておくことをオススメします。

特に面接試験は慣れが大切です。

第二希望、第三希望の企業で練習をしたうえで本命企業の選考に臨むようにしてください。

スポーツでもなんでも、本番前に練習試合ってありますよね。

それと同じでいきなり本番ではなく、徐々に慣らしていく過程が重要です。

面接で出た課題はしっかりと修正し、必要であれば自己分析をし直すなどして、次の選考に備えましょう。

3. エントリーシート作成時のNG行動

エントリーシート作成時のNG行動

ここからは、エントリーシートのNGについて3つに絞って解説していきます。

①誤字脱字が多い

私が採用責任者としてエントリーシートで誤字脱字を見つけると、以下のようなことを思います。

誤字脱字を発見した際の採用担当者の心境
  • 「当社が本命ではないんだな」
  • 「大事な仕事で凡ミスする可能性もありそうだな」
  • 「軽率な人材そう…」

当然、人間なのでミスはつきものですが、エントリーシートは企業に送るラブレターみたいなものであると意識しましょう。

そのラブレターで誤字脱字があると、「そんなに大切にされていないんだな」と感じますよね。

また、何回も読み直してチェックしてない軽率感もぬぐえません。

明らかに第一印象はマイナスからのスタートになり、多大なリカバリーが必要になります。

なので、エントリーシート提出前に友達など第三者に確認してもらったり、自分で声を出して読みあげたりして誤字脱字がないかを注視しましょう。

このとき、読み手に伝わりやすい文章になっているかをあわせて確認するようにしてください。

➁エントリーシートの回答に「特になし」や「空欄」がある

エントリーシートを作成する際、「特になし」や「空欄のまま提出」することは避けてください。

エントリーシートの設問欄はすべてアピール欄だと捉えることが重要です。

アピール欄なのに「特になし」といった回答や「空欄」だと、人事はどんな印象を抱くでしょうか。

アピール欄に記載がなかった際の人事担当の心境
  • 「当社にあまり興味がないのかな?」
  • 「志望度が低いんだろうなぁ…」
  • 「前向きな印象を受けないなぁ。仕事でもこんな感じなのかな?」

就活はアイドルのオーディションと似ていて、ひしめくライバルたちとの競争を勝ち抜く必要があります。

そのオーディションの応募で「特にありません」と書かれた書類をみて審査員はどう感じるのかを考えるとわかりやすいと思います。

「特になし」や「空欄」でエントリーシートを提出している人は、自分はオーデイションの候補者だと自覚して何としても頭から答えをひねり出す努力が必要です。

➂質問に答えていない

 エントリーシートを見ていて「結論はどこにあるの?」と頭をかしげたくなるような文書が散見されます。

質問に対する回答は必ず「結論ファースト」で行うようにしましょう。

たとえば、「あなたの強みは?」という質問に対して回答するのであれば、「私の強みはスピード感があるところだと自負しております。なぜなら…」といったように回答するのがベターです。

まずは、設問を理解して相手が何を求めているかを咀嚼してから、的外れにならないアピールを行うことが重要です。

このように結論ファーストで文章を作成する方法を「PREP法」と呼びます。

「PREP法」は就活のみならず、今後のビジネスの基礎ですから、この機会にマスターしてしまいましょう。

「PREP法」について詳しく知りたい方は以下のリンクからアクセスしてみてください。

4. 面接でのNG行動

 面接でのNG行動

面接におけるNG行動を厳選し、優先度の高い5個に絞り込みました。

どれ1つとっても致命傷になり得ますので、注意して面接に臨みましょう。

①遅刻や会場を間違える

面接の日に遅刻したり、会場を間違えたりするのは言語道断です。

余裕を持った行動を心掛けましょう。

前日には試験会場や移動経路の確認をしておきましょう。

また、電車やバスが遅延した場合の代替交通機関も把握するようにしてください。

就活は自分を企業に売り込む商談です。

絶対に失敗できないという意識を持って入念に準備しておいてくださいね。

➁スマホの電源を切り忘れる

スマホの電源を切り忘れて面接中に着信音がなったりするのは「もってのほか」です。

当然、面接官からはビジネスマナーのない学生だと認識されますので、いきなりマイナス評価からのスタートになり不利な状況に追い込まれます。

必ず会社に入る前に、スマホの電源を切るようにしてください。

➂面接の回答を丸暗記する

自分が用意した回答を一字一句漏らさずに話そうとする就活生がいますが、注意しましょう。

丸暗記してそのまま話すことがNGな理由は2つあります。

1つ目は、感情が乗らず抑揚のない話し方になってしまう点です。

暗記したものを淡々と読み上げても抑揚がないと、聞き手が退屈してしまいますので注意しましょう。

2つ目は、面接官は就活生の言葉で表現してほしいと思っているからです。

作り込まれた文章はエントリーシートに記載してあるはずなので、しっかりと自分の言葉で表現することを意識しましょう。

面接官からすると丸暗記したものを答えている学生は手に取るようにわかります。

こうなると無機質なマニュアル人間にみえて、アドリブで対応しなければいけないビジネスシーンと対極的な関係ですので、どうしても評価は厳しくなるでしょう。

丸暗記ではなく、絶対に話さなければならない根幹の部分だけを覚えて、あとの枝葉の部分はアドリブで柔軟に答えられるように練習を行っておきましょう。

➃態度がデカい

タメ口やふてぶてしい態度の就活生は少なからずいます。

こういう就活生を見ると「あなたはお客様? 何しに来たの?」と感情のわだかまりをおぼえ、面接の受け答えの内容よりも、就活生のふるまいに意識が向いてしまいます。

このような就活生は新入社員に求められるフレッシュさや若々しさ、謙虚さが微塵も感じられないので、一緒に働きたいとは思いません。

また、着席した際に足を大きく開いてしまうなど、無意識のうちに行ってしまうクセがあると、見方によっては「態度がデカい」という印象を与えてしま可能性があります。

自分の面接時の姿勢を客観的に評価してもらいましょう。

➄過度な緊張や自信のなさがあからさま

面接を行っていると緊張し過ぎて喉から心臓が飛び出してきそうな就活生だったり、いかにも自信なさげにオドオド、キョロキョロと落ち着きのない就活生を見かけます。

面接官からすると「この子、採用してもこんな感じで仕事するんだろうな…」と推察しますので評価はネガティブなものになります。

誰でも緊張しますし、自信を持っている就活生はひと握りです。

そして、人間は「緊張してはいけない」と思うと余計に緊張しますし、「自信を持て」と言われても自己肯定感の低い人は堂々とふるまうのが難しいです。

では、どうすればいいか?

それには、「場数」と「経験」しかありません。

ずっと就活生を見てきましたが、あれだけ自信と不安まみれだった学生が就活の後半ぐらいに差し掛かると自信がみなぎって頼もしく感じる瞬間があります。

それは数々の修羅場をくぐり抜けた結果でしょう。

就活を終えて社会に出ると、就活とは比にならないレベルの緊張の連続だと思います。

自分の実力を把握したうえで、行動に移してみましょう。

ちょっとしたきっかけで、新しい自分に出会えますよ。

面接でのNGワード

面接でのNGワード

ここからは、面接でのNGワードを公開します。

「当社の志望理由を教えてください」
  • 家から近いから
  • 転勤がないから
  • 先輩からの紹介
  • 年収が高いから
  • 福利厚生が充実しているから
  • 残業が少なそうだから
  • 安定しているから
  • 知名度が高いから
  • 周りを見返してやりたいから

このような理由はNGです。

なぜなら、その志望企業である必要性が伝わらないからです。

この回答では「勤務条件さえよければどこでもいいのでは?」というネガティブな印象を抱かれてしまいます。

しっかりと、その企業でやりたいことを具体的に示せるように準備しておきましょう。

 

「自己PRを2〜3分で行ってください」
  • コミュニケーション力に自信があることです
  • リーダーシップ力には自信があります
  • リーダーの補佐として支えるタイプです
  • 運がいいことです
  • 短所がないことです

そのほか、明るい、柔軟性がある、チャレンジ精神がある、好奇心旺盛、協調性があるなど、使い古された誰でも使いそうな自己 PRはNGです。

 

 「最後に何か質問がありますか?」
  • 今日の評価はどうでしたか?
  • 企業理念や業務内容を教えてください
  • 休日出勤はありますか?
  • 年収・ボーナスはいくらですか?
  • 福利厚生はどんなものがありますか?
  • 有給休暇はすぐに取得できますか?
  • 新入社員でもリモートワークできますか?
  • 採用人数は何名ですか?
  • どんな研修が受けられますか?
  • ノルマはありますか?
  • 残業は月にどのくらいありますか?
  • 質問はありません

そのほか、自分で調べればすぐにわかるような質問や、抽象度の高い質問、仕事以外の自分の権利を確認するような質問はNGですので押さえておきましょう。

以下の記事で「逆質問」に関する情報をまとめていますのであわせてチェックしてください。

 

NGな口癖
  • あの〜、えーと、あっ!
  • うん、うんうん
  • ご存知ないかもしれませんが
  • なるほどですね
  • 〇〇をさせられて
  • 〇〇っす

そのほか、ため口や独り言のようなつぶやきはNGです。

自分は大丈夫と思っていても、意外と使ってしまっているパターンがあるので、面接練習の際に必ずチェックするようにしてくださいね。

さいごに

本記事では、就活におけるNG行動をシチュエーション別に紹介してきました。

意外と知らない項目もあったのではないでしょうか。

就活においては、第一印象が非常に大切です。

特に第一印象は「最初の8秒で決まる」とも言われています。

本記事で紹介したようなNG行動をとってしまうと、第一印象は悪くなり、マイナスからのスタートとなってしまうでしょう。

そうならないためにも、本記事で紹介した内容を押さえて、選考に臨むようにしてくださいね。

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