【企業分析】東芝情報システムの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/26更新
はじめに
東芝情報システム株式会社は、神奈川県に本社をおく、IT業界に属する企業です。
ITの中でも、特にソフトウェア分野を主力事業として扱っており、ソフトウェア業界に属しています。
今回は、そんな東芝情報システム株式会社の企業研究に役立つ情報をわかりやすくご紹介します。
特に、東芝情報システム株式会社の就活に関心が強い次のような就活生にオススメです。
- 東芝情報システム株式会社の業務内容を知りたい
- 東芝情報システム株式会社の新卒採用フローが気になる
- 東芝情報システム株式会社の選考対策ですべきことを知りたい
この記事を最後まで読めば、東芝情報システム株式会社の事業内容や求める人材像、選考対策のポイントがわかりますので、ぜひ最後までお読みください。
また、業界全体を概観したい方は、コチラの記事もご覧ください!
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この記事の結論
結論からいうと、東芝情報システム株式会社の就職難易度は、標準~やや難関レベルです。
学歴よりも人柄を重視する採用活動だと考えられます。
同社には独自の採用フローがあり、同社に特化した特別な対策をとる必要があるでしょう。
また、平均勤続年数が長く平均年収も高いため、競争倍率は高いことが予想されます。
選考対策としては、まず自己分析をしっかり深めることが重要です。
同社は人柄を重視するため、真面目さや成長意欲、コミュニケーション能力をしっかりアピールできるよう、入念に準備しておくことが大切です。
それに加え、業界研究と企業研究もしっかりと深めておきましょう。
「なぜソフトウェア業界で働きたいのか」「なぜ同業他社ではなく、東芝情報システム株式会社で働きたいのか」といった志望動機を明確にしておいてください。
次章より、東芝情報システム株式会社の基本情報や新卒募集要項について詳しく解説していきます。
東芝情報システム株式会社について
出典:東芝情報システム
会社概要
東芝情報システム株式会社は、IT業界に属する企業です。
その中でも、ソフトウェア業界に属しています。
東芝情報システム株式会社は、ハードウエアに近い領域からアプリケーションの領域まで、幅広い分野を手がけている稀有な企業です。
日本のコンピュータ産業の黎明期から続けてきたノウハウを駆使して、クライアントの課題解決に取り組んでいます。
主な事業内容は、「エンベデッドソリューション」と「LSIソリューション」の2つです。
「エンベデッドソリューション」は、アプリケーションからプラットフォームまで一貫した組込みソフトウェアを開発する事業です。
「LSIソリューション」は、半導体開発における一連の工程を担当します。
本社は神奈川県川崎市にあり、本社のほかに、中部支社、関西支社、九州支店と3つの拠点をもっています。
東芝情報システム株式会社で働いている社員は?
平均勤続年数は?
東芝情報システム株式会社の平均勤続年数は「22.4年」(2024年3月31日時点)です。
情報通信業界の平均勤続年数は12.9年でした。
そのため、同社を情報通信業界の平均と比較すると、人材がかなり定着しやすいといえます。
平均年収は?
東芝情報システム株式会社の平均年収については、正確な情報がありませんでした。
ただ、700万円程度ではないかという情報があります。
情報通信業界の平均年収は446万円です。
そのため、情報通信業界の中では平均年収が高いと考えられます。
平均残業時間は?
東芝情報システム株式会社の平均残業時間は「24.3時間」(2023年度実績)でした。
情報通信業界の平均残業時間は、14.7時間とされています。
そのため、情報通信業界の中では残業時間が多いといえます。
平均ボーナス額は?
東芝情報システム株式会社の平均ボーナス額は、公表されていません。
しかし、およそ「112万円」程度だと予測できます。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占めるボーナス額の割合は、平均約16%だからです。
「700万円」の16%はおよそ「112万円」のため、このように予測できます。
しかし、こちらはあくまでも予測のため、参考程度にご覧ください。
どんな文化なの?
東芝情報システム株式会社は、自社のアピールポイントとして、次の5つの項目を挙げています。
- エンベデッド事業に特化
- 高い専門性と技術力
- 長く、安心して働き続けられる制度
- 働きやすい職場
- プロフェッショナルを育てる人材育成制度
アピールポイントとは、言い換えれば、企業が大切にしている価値観です。
同社では、専門性の高い業務にあたることと、そのためのスキルを社員一同しっかり身につけることを大切にしていると考えられます。
専門的な知識・スキルを身につけるためには、長く、安心して働き続けられる環境づくりが必須です。
そのため、東芝情報システム株式会社には、高水準の専門知識を追求できるような文化があるのでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
東芝情報システム株式会社は、大きく分類すると情報通信業界に属する企業だと考えられます。
ここでは、その中でもソフトウェア開発に特化したソフトウェア業界の同業他社と比較します。
ソフトウェア業界の業界トップを走っているのは、日本オラクル株式会社で、その売上高は2,146億円です。
東芝情報システム株式会社の売上高は368億円のため、業界トップと比較すると売上高では劣ります。
参考として、競合他社の情報を以下に記します。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
日本オラクル | 2,146億円 | 1,127万円 | 58 | 自由な発想を奨励する社風 |
トレンドマイクロ | 1,903億円 | 883万円 | 55 | 革新を続ける社風 |
オービック | 894億円 | 1,078万円 | 55 | 「オープン」「フェア」「フラット」「グローバル」を重視する社風 |
東芝情報システム | 368億円 | 700万? | 57 | 高水準の専門知識を追求できる社風 |
東芝情報システム株式会社の新卒募集要項について
東芝情報システム株式会社の新卒募集要項は、下記のとおりです。
各項目 | 詳細 |
職種 | ①技術職:組込みソフトウェア開発エンジニア ②技術職:LSI設計エンジニア |
給与(月給) | ①②共通 短大卒業見込みまたは短大卒:200,000円 専門卒業見込みまたは専門卒:201,000円 高専卒業見込みまたは高専卒:210,000円 大学卒業見込みまたは大学卒:250,000円 大学院卒業見込みまたは大学院卒:275,000円 |
賞与 | 年2回 基本賞与5ヶ月分 別途業績により加算あり |
研修制度 | メンター制度(マンツーマン指導員制度)、自己啓発支援制度、情報処理技術者試験等資格取得支援制度、新入社員研修、階層別(役職別)研修、パーソナル/ビジネススキル研修、職種別技術研修など |
福利厚生 | 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災)、独身寮、奨学金返済支援制度、社内診療所、保養所、共済会、退職年金制度、財形貯蓄制度、同好会、スポーツクラブ利用補助、カフェテリアプランなど |
東芝情報システム株式会社では、2つの職種を募集しています。
技術職
組込みソフトウェア開発エンジニアは、車載(先進運転支援システムなど)、社会インフラ(鉄道、交通など)やメモリ関係など、アプリケーションからプラットフォームまで一貫した組込みシステムの開発を行う。
技術職
LSI設計エンジニアは、回路設計(高位設計、ロジック設計、アナログ設計)からレイアウト設計、評価・解析まで半導体開発における一連の工程を担当。
どちらも、勤務地は東京、神奈川、愛知、大阪のいずれかです。
求める人材
東芝情報システム株式会社では、求める人材像として、以下の内容を公表しています。
- モノづくりにやりがいや意欲を感じる人
- チームで活動ができる人
- 新しい技術や知識を生涯習得する人
- まじめでひたむきに仕事に取り組める人
社風と照らし合わせても、常にスキルアップしようとし続けられる人材が求められていることがわかります。
東芝情報システム株式会社では、挑戦心と成長意欲をもって、常に向上し続けられる人を求めているのでしょう。
そして、チームを組んでモノづくりにあたる企業だと考えられます。
そのため、モノづくりへの興味関心や、チームの中で周囲と協働できるコミュニケーション能力が必要です。
エントリーシートや面接では、挑戦心や成長意欲、モノづくりへの興味関心、そしてコミュニケーション能力などを上手くアピールできるようにしてください。
新卒採用のフロー
東芝情報システム株式会社の新卒採用フローは、以下のとおりです。
どの職種でも採用フローは同じです。
- エントリー
- 業界研究セミナー
- 書類選考
- JOBマッチング面談
- 内々定
①エントリー
まずは、採用ページからエントリーしましょう。
リクナビ公式サイトからエントリーが可能です。
②業界研究セミナー
東芝情報システム株式会社では、選考の前に業界研究セミナーを開催しています。
これは、同社についてだけでなく、業界全体についても知見を深められる貴重な機会です。
参加したうえで、しっかりと内容を吸収しましょう。
③書類選考
業界研究セミナーに参加したら、次はいよいよ書類選考です。
エントリーシートの書き方については、コチラの記事をあわせてご覧ください。
④JOBマッチング面談
書類選考を通過したら、JOBマッチング面談が実施されます。
東芝情報システム株式会社では、「面接」といわず、「JOBマッチング面談」という用語を使います。
この場では採用面接だけでなく、下記の職種へのマッチングを行うからです。
- エンベデッドソリューション(組込みソフト開発)
- LSIソリューション(半導体設計)
東芝情報システム株式会社では、過去に次のような質問がされました。
- 自己PR
- 志望動機
- 志望職種の志望動機
- 他社の選考状況
- 学生時代に力を入れたこと
- アルバイトの経験について
- プログラミング経験について
- なぜ今の学部学科に決めたのか
- 入社後はどのようなことを実現したいか
- 5年後10年後の自分の姿はどうなっていると思うか
質問内容を概観すると、人柄を深掘りするような質問が多い印象です。
入社意欲や人柄を重視して採用活動をしていると考えられるでしょう。
そのため、業界研究や企業研究ももちろん必須ですが、自己分析をしっかり深めておくべきです。
「入社後はどのようなことを実現したいか」「5年後10年後の自分の姿はどうなっていると思うか」など、将来の見通しを問う質問が多いのも印象的です。
自分の将来像についてしっかりとイメージを描き、わかりやすく伝えられるよう準備しておきましょう。
なお、面談は対面またはオンラインで実施されます。
面接対策についてはコチラで解説しているため、ぜひお読みください!
⑤内々定
最終面接を通過すると、内々定が出ます。
採用大学
東芝情報システム株式会社の主な採用大学は、以下のとおりです。
大谷大学、岡山大学、お茶の水女子大学、神奈川大学、学習院大学、九州産業大学、京都産業大学、近畿大学、岐阜大学、久留米大学、群馬大学、慶應義塾大学、工学院大学、高知工科大学、神戸大学、国士舘大学、埼玉大学、産業能率大学、静岡大学、信州大学、成蹊大学、中央大学、筑波大学、帝京平成大学、電気通信大学、東京電機大学、東北大学、徳島大学、同志社大学、名古屋商科大学、日本女子大学、日本大学、広島工業大学、福井大学、北海道大学、三重大学、明治大学、横浜商科大学、立命館大学、早稲田大学など |
東芝情報システム株式会社では、大学の偏差値や所在地にかかわらず、幅広い大学から就活生を採用しています。
そのため、東芝情報システム株式会社には、いわゆる学歴フィルターと呼ばれるものはないでしょう。
対策をしっかり行えば、十分に内定獲得が可能です。
採用大学のランクに関しては、以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて考えると、東芝情報システム株式会社の就職偏差値・難易度は、標準~難関レベルです。
その理由は以下のとおりです。
- 平均年収が高いから
- 人材が定着しやすい企業だから
- 新卒採用にあたってやや特殊なフローがあるから
- 学歴フィルターと呼ばれるものはおそらくないから
東芝情報システム株式会社は平均勤続年数が「22.4年」で、かなり人材が定着しやすい企業だと考えられます。
その分新卒採用枠が減ると予想できるため、競争倍率は上がってしまうでしょう。
また、平均年収も高いという情報があるため、就活生からの人気が高くなることが予想されます。
それに加えて新卒採用フローもやや特殊です。
企業説明会ではなく、「業界研究セミナー」が開催されるのが独特です。
面接ではなく、「JOBマッチング面談」と呼ばれる企業独自のフローもあります。
どちらも名前が特殊なだけでなく、内容も、通常の企業説明会や面接とは異なるものになるでしょう。
そのため、東芝情報システム株式会社に入社したい場合は、同社のためだけに特別な対策をとる必要があります。
この点が、東芝情報システム株式会社の就職難易度を上げている要因です。
しかし、東芝情報システム株式会社は、業界最大手の企業ではありません。
また、学歴フィルターと呼ばれるものはほとんど存在しません。
そのため、しっかりと準備をすれば、内定獲得は夢ではないでしょう。
以上の要素から、東芝情報システム株式会社の就職難易度は標準レベルだと考えられます。
就職偏差値・難易度については、以下の記事もご覧ください。
まとめ
東芝情報システム株式会社は、IT業界に属する企業です。
その中でもソフトウェアの開発・運用に秀でており、「ソフトウェア業界」でも注目度が高いといえます。
東芝情報システム株式会社の最大の特徴の一つは、「エンベデッドソリューション」と「LSIソリューション」の2つを主力事業としていることです。
この2つの領域を両方とも扱える企業は非常に希少です。
この点で、東芝情報システム株式会社は、業界内でも特異な存在感を放っているといえるでしょう。
就職難易度は標準~難関であり、平均年収が高いことからも、就活生からの人気が高まると予想できます。
油断はできませんが、学歴フィルターについてはない可能性が高いため、全員に等しくチャンスがあるでしょう。
同社は、これまで蓄積してきたノウハウを駆使し、クライアントの課題解決に取り組んでいます。
東芝情報システム株式会社に就職したい場合、特に自己分析と企業研究をしっかり深めておくことが重要です。
東芝情報システム株式会社は、人柄や意欲を重視していると考えられるからです。
ぜひこの記事を参考にして、企業研究を深めていってくださいね。
この記事が、内定獲得のための一助となることを願っています。