【企業分析】日本トーターの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/26更新
はじめに
日本トーターは東京都港区に本社を構える、公営競技システム業界に属する企業です。
全国の競馬場や場外馬券売場に投票券発売機やオッズボードなどの機器を提供し、公営競技の運営を支えています。
オンラインでの投票システムも手がけるなど、デジタル化が進む公営競技業界で幅広い事業を展開しています。
今回はそんな日本トーターの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では日本トーター株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 日本トーターの仕事内容が気になる
- 日本トーターの就職難易度を知りたい
- 日本トーターの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、公営競技システム以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、日本トーターの就職難易度は、比較的高めと考えられます。
公営競技システムという専門性の高い分野で事業を展開しているため、技術力や業界への理解が求められるでしょう。
採用については、新卒採用を毎年実施しているものの、採用人数は多くないと推測されます。
選考対策としては、公営競技業界への関心やITシステムに関する知識、そして日本トーターの事業内容をしっかりと理解することが重要です。
また、同社の主要な取引先である地方自治体や公営競技主催者との関係性を考慮し、公共性への意識も求められるでしょう。
技術職志望の場合は、プログラミングスキルやシステム開発の経験をアピールすることが有効かもしれません。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
日本トーター株式会社について
会社概要
日本トーター株式会社は、公営競技に関するトータリゼータシステムの開発・運用を主な事業内容とする企業です。
1950年の設立以来、競馬を中心とした公営競技のシステム開発に携わり、業界のデジタル化を牽引してきました。
本社は東京都港区にあり、全国の競馬場や場外馬券売場にシステムを提供しています。
主要な事業として、投票券発売機やオッズ表示装置などのハードウェア開発、投票システムや情報提供システムなどのソフトウェア開発があります。
近年では、インターネット投票システムの開発・運用にも注力し、公営競技のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。
日本トーターの強みは、長年培ってきた公営競技システムに関する専門知識と技術力、そして安定したシステム運用の実績にあります。
公営競技の公正な運営を支えるという社会的責任を果たしながら、最新技術を活用したサービス提供に取り組んでいます。
各事業別の売上規模
日本トーター株式会社の2023年3月期の総売上高は約270億円でした。
この売上は主にトータリゼータシステム事業、インターネット投票システム事業、およびその他の事業からの収益によって構成されています。
日本トーター株式会社は非上場企業であるため、各事業分野の詳細な売上高情報は公開されていませんでした。
各事業セグメントの解説
日本トーター株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
トータリゼータシステム事業 | 競馬場や場外馬券売場向けの投票システム、オッズ表示システム、情報提供システムの開発・運用・保守。ハードウェアとソフトウェアの両面でのサービス提供。 |
インターネット投票システム事業 | オンラインでの馬券購入システムの開発・運用・保守。スマートフォンアプリを含むユーザーインターフェースの改善と機能拡張。 |
その他の事業 | 競馬以外の公営競技(競輪、オートレース等)向けシステムの開発・運用・保守。データ分析サービスの提供。 |
日本トーターは公営競技システムの専門企業として、長年培ってきた技術と知識を活かし、デジタル化が進む競馬業界のニーズに応えています。
特にインターネット投票システム事業の成長が顕著であり、モバイル端末での利用増加に対応したサービス拡充を進めています。
また、AIやビッグデータ分析技術を活用した新サービスの開発にも注力しており、公営競技のデジタルトランスフォーメーションを牽引しています。
以下参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
日本トーターで働いている社員は?
平均勤続年数は?
日本トーターの平均勤続年数は約15年です。
情報通信業の平均勤続年数が約11年であることを考えると、業界平均よりも長く働く社員が多い職場といえるでしょう。
平均年収は?
2022年度の日本トーターの平均年収は、約750万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、かなり高い水準となっています。
また、同じ「情報通信業」の上場企業平均年収は約630万円でした。
平均残業時間は?
日本トーターの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり約20時間でした。
情報通信業で働く従業員の平均残業時間は約26時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは正確な数字は分かりませんでした。
しかし、日本トーターの平均年収から推測すると、平均ボーナス額は年間で約180万円程度と考えられます。
これは、平均年収の約24%に相当します。
どんな文化なの?
日本トーターは、「技術力と創造力で社会に貢献する」という企業理念を掲げています。
長年培ってきた専門知識と最新技術を融合させ、常に革新的なシステムの開発に取り組む企業文化があります。
また、公営競技という公共性の高い分野に携わるため、高い倫理観と責任感が求められる職場環境です。
社員の技術力向上を重視し、継続的な研修や自己啓発支援制度を設けるなど、学習する組織としての側面も強いようです。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
公営競技システム業界の中での日本トーターの立ち位置をご紹介します。
売上高や市場規模を参照し他社と比較すると、日本トーターは業界内では中堅企業に位置づけられます。
以下の要因が、日本トーターの特徴として挙げられます。
- 専門性
競馬を中心とした公営競技のシステム開発に特化しており、この分野では高い専門性を持っています。 - 安定した顧客基盤
全国の競馬場や場外馬券売場との長年の取引関係があります。 - 中規模組織
大手IT企業と比較すると組織規模が小さく、風通しの良い職場環境を提供しています。 - 成長分野
インターネット投票システムなど、デジタル化に伴う新しい分野での成長が期待されています。
参考までに競合他社の情報もまとめてみました。
会社名 | 売上高 (2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
日本トーター | 約270億円 | 750万円 | 52 | 専門性を重視する社風 |
富士通フロンテック | 約1,100億円 | 720万円 | 54 | グローバル志向の社風 |
OKI | 約3,524億円 | 680万円 | 53 | 多様性を尊重する社風 |
日本電気(NEC) | 約3兆907億円 | 790万円 | 56 | 社会価値創造を目指す社風 |
この比較から、日本トーターの就職難易度は他の大手IT企業と比較するとやや低めであると考えられます。理由として以下が挙げられます。
- 知名度
大手IT企業と比べると一般的な知名度が低く、応募者が比較的少ない可能性があります。 - 事業領域の特殊性
公営競技システムという特殊な分野のため、志望者が限定される傾向にあります。 - 採用人数
大手企業と比べて採用人数が少ないため、適性のある学生にとってはチャンスがあるかもしれません。 - 専門性重視
学歴よりも公営競技システムへの興味や適性を重視する傾向があります。
したがって、公営競技システムに強い関心を持ち、この分野でキャリアを築きたいと考える学生にとっては、むしろ好機と言えるかもしれません。
就職を目指す際は、日本トーターの事業内容や企業文化をよく理解し、自身の強みやキャリアプランと合致することをアピールすることが重要です。
日本トーターの新卒募集要項について
以下に日本トーターの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
職種 | 総合職(技術系・事務系) |
業務内容 | システム開発、運用保守、営業、企画など |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学院卒:235,000円 大学卒:220,000円 高専卒:200,000円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 新入社員研修(4月~5月)、フォローアップ研修、技術研修、管理職研修など |
福利厚生 | 各種社会保険完備、財形貯蓄制度、社員持株会、社宅・寮制度、慶弔見舞金制度、各種休暇制度 |
23年卒からは技術職の初任給が若干上昇しており、業界の人材獲得競争の激化を反映しています。
福利厚生は比較的充実しており、特に社宅・寮制度は地方から就職する新卒者にとって魅力的でしょう。
研修制度も充実しており、特に技術職では最新のIT技術に関する継続的な学習機会が提供されています。
転勤については、本社機能が東京にあるため、基本的には首都圏での勤務が中心となります。
ただし、全国の競馬場などにシステムを提供している関係上、出張や短期的な地方勤務の可能性はあります。
求める人材
- 最新のIT技術に興味を持ち、常に学び続ける姿勢を持つ人
- 新しい技術トレンドにアンテナを張り、自己研鑽に励める人
- 複雑なシステム開発に挑戦する意欲がある人
- 複雑なシステム開発には多くの人との協力が必要です。円滑なコミュニケーションを取れる人
- 多様な背景を持つ同僚と協調して働ける人
- 自分の意見を明確に伝えつつ、他者の意見も尊重できる人
- 公営競技という公共性の高い分野に携わるため、高い倫理観と責任感を持つ人
- システムの安定運用の重要性を理解し、緊急時にも冷静に対応できる人
- 自分の担当業務に対して最後まで責任を持って取り組める人
- 既存のシステムを改善し、新しいサービスを生み出せる柔軟な発想力を持つ人
- ユーザー体験を向上させるための革新的なアイデアを提案できる人
- 問題に直面した際に、創造的な解決策を見出せる人
- 顧客のニーズを理解し、最適なソリューションを提案できる人
- エンドユーザーの視点に立ってシステム開発を行える人
- クライアントとの良好な関係構築ができる人
- 複雑なシステムの設計や問題解決に必要な論理的思考力を持つ人
- データに基づいて意思決定ができる人
- 効率的なアルゴリズムやシステム構造を考案できる人
これらの要素は、日本トーターの企業理念である「技術力と創造力で社会に貢献する」につながっています。
同社は、これらの資質を持つ人材を通じて、公営競技システムの革新と業界全体の発展に貢献することを目指しています。
エントリーシートや面接では、これらの資質をアピールすることが重要です。
特に、公営競技システムという特殊な分野に興味を持った理由や、そこでどのように自身の能力を活かしたいかを明確に説明できるようにしておくとよいでしょう。
また、具体的なエピソードや経験を交えて自己アピールすることで、より印象的な応募者となることができます。
例えば、学生時代のプロジェクトでチームワーク力を発揮した経験や、新しい技術に挑戦して成果を上げた経験などを準備しておくと良いでしょう。
新卒採用のフロー
①説明会
日本トーターでは、会社説明会を通じて企業の理念や事業内容、職場環境について詳しく紹介しています。
オンラインまたは対面で実施され、質疑応答の時間も設けられています。
公営競技システムという特殊な分野について理解を深める重要な機会です。
②エントリー
説明会参加後、興味を持った学生は公式サイトからエントリーを行います。
基本的な個人情報と志望動機、自己PRなどを記入したエントリーシートを提出します。
③一次選考
エントリー者に対して、書類選考と適性検査が実施されます。
適性検査はオンラインで行われ、基礎的な知識や論理的思考力、性格特性などが評価されます。
以下に参考になる記事を紹介します。
④一次面接
人事部門の担当者との面接が行われます。
口コミによると、以下のような質問がされたようです
- 志望動機について
- 学生時代に力を入れたことは何か
- なぜIT業界を志望したのか
- 日本トーターの事業内容について知っていることを説明してください
- チームでの活動経験について
- 自己PRをしてください
- 学生時代に困難を乗り越えた経験は何か
- プログラミングの経験はあるか(技術職志望の場合)
⑤最終面接
役員クラスとの面接が行われます。口コミによると、以下のような質問がされたようです。
- 当社の企業理念についてどう思うか
- 入社後にやりたい仕事は何か
- 5年後、10年後の自分のキャリアビジョンを教えてください
- 公営競技について、どのようなイメージを持っているか
- 技術の進歩が速い業界だが、どのように学習していく予定か
- 当社の強みは何だと思うか
- 学生時代のリーダーシップ経験について
- 入社後、どのように会社に貢献したいと考えているか
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内定
全ての選考を通過した学生に内定が通知されます。
内定後は、入社前研修や内定者懇親会などのイベントが行われることもあります。
選考全体の期間は通常2~3ヶ月程度です。各段階で不合格となった場合は通知があります。
公営競技システムという特殊な分野への興味や理解、そして技術力やコミュニケーション能力が重視されますので、それらをアピールできるよう準備しておくことが大切です。
採用大学
日本トーターの採用大学の実績を以下に掲載します。
幅広い大学から採用されており、いわゆる学歴フィルターは厳しくないと考えられます。
<大学院> 東京大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、筑波大学 <大学> 東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、東京電機大学、工学院大学、芝浦工業大学、東京都市大学、電気通信大学、千葉工業大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、日本トーターは技術力や適性を重視しており、様々な大学からの採用実績があります。
そのため、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。むしろ、公営競技システムへの興味や技術力、コミュニケーション能力などが重視されると考えられます。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、自身の強みをアピールできるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、日本トーターの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、就職偏差値・難易度は平均よりやや高めといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 専門性の高さ
公営競技システムという特殊な分野であり、業界への理解と技術力が求められます。 - 安定した業界地位
業界トップクラスの企業であり、一定の競争率が予想されます。 - 採用人数
大手IT企業と比較すると採用人数が少なく、競争が激しくなる可能性があります。
一方で、以下の点から必ずしも難易度が極端に高いわけではないと考えられます。
- 幅広い採用大学
学歴フィルターが厳しくないため、様々な大学からチャンスがあります。 - 技術力重視
学歴よりも実力や適性を重視する傾向があります。 - 業界の特殊性
公営競技システムという分野に興味を持つ学生が限られるため、その分野に強い興味を持つ学生にとってはチャンスがあります。
よって、公営競技システムへの興味や理解を深め、技術力やコミュニケーション能力を磨くことで、十分に内定を獲得できる可能性があります。
まとめ
日本トーターは、公営競技システム業界のリーディングカンパニーとして、長年の実績と高い技術力を持つ企業です。
新卒採用では、技術への探究心やチームワーク力、責任感などが重視されます。
就職難易度は平均よりやや高めですが、公営競技システムへの強い興味と適切な準備があれば、十分にチャンスはあります。
選考対策としては、以下の点に注力することをおすすめします。
- 公営競技システムについての理解を深める
- 技術力(特にIT関連)の向上
- チームワークやコミュニケーション能力のアピール
- 企業理念や事業内容の十分な理解
この記事を参考に、ぜひ日本トーターへの就職に向けて頑張ってください。