【就職難易度】ソニーセミコンダクタソリューションズの就職難易度・選考対策を徹底解説
2024/8/6更新
はじめに
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社は研究開発や商品企画、設計などを手掛ける半導体メーカー企業です。
ソニーグループの一企業として、半導体部門を一手に引き受けています。
今回はそんなソニーセミコンダクタソリューションズへの就職を検討している就活生の方向けに企業概要や求める人材像、選考フローと各対策のアドバイスなどを紹介していきます。
ソニーセミコンダクタソリューションズの内定を得ようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
- ソニーセミコンダクタソリューションズについて詳しく知りたい
- ソニーセミコンダクタソリューションズの就職難易度を知りたい
- ソニーセミコンダクタソリューションズに内定を貰うための対策法を知りたい
その他、半導体メーカー業界以外の業界に関する内容については、下記の記事にて概観していますので、そちらをぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論をお伝えしますと、ソニーセミコンダクタソリューションズの就職難易度は高いレベルにあると言えるでしょう。
就活サイトによると採用倍率は5.4倍となっており、極めて高いわけではありません。
しかし、ソニーセミコンダクタソリューションズは毎年200名前後の採用をしているため、倍率は低くなりがちです。
それでも難易度が高い理由としてソニーグループ自体が人気企業であることが挙げられます。
下記の参照記事にあるソニーの各社の就職偏差値を見ると、上は64から下は56まであり、一定以上のレベルがあります。
採用大学も東京大学からの採用が最も多く、その他の大学も難関大学や比較的難関大学の採用が多いです。
一定の学歴がないと選考で必ず落とされる、というわけではありませんが、応募する就活生のレベルも高くなる傾向があり、厳しい競争となるでしょう。
内定を得るためには選考対策を人一倍徹底して行う必要があります。
次の章からは企業概要や選考フローなどを解説していきますので、最後までお付き合いください。
ソニーセミコンダクタソリューションズについて
出典元:ソニーセミコンダクタソリューションズグループ (sony-semicon.com)
会社概要
ソニーセミコンダクタソリューションズはイメージング領域・センシング技術を中心に事業を展開しています。
イメージング領域はスマートフォンやカメラに関するものであり、センシング技術は車載やセキュリティなどが当てはまります。
これらの分野に向けた半導体製品の研究・開発・設計・生産・販売を実施する企業です。
イメージセンサーの世界シェアは53%と半数以上を占めており、世界に誇る商品・サービスの提供をしています。
グローバル展開にも力を入れており、中国、タイなどのアジア圏とスペイン、ベルギーなどの欧州を中心に海外拠点を置いて事業展開に着手しています。
ソニーグループに含まれることで安定した実績を残すことができ、今後も成長が期待できる企業と言えるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
半導体メーカーの中でのソニーセミコンダクタソリューションズの立ち位置を紹介します。
売上高を見ると、グループ企業であるにもかかわらず高い実績を残していることが分かります。
競合他社には半導体製品の一部でトップシェアにある企業、世界3位の実績を持つ企業も載せてみましたが、売上高で大きく離されてはおらず、トップクラスの実績を持つと言っても過言ではないでしょう。
ソニーセミコンダクタソリューションズの実績が高い理由を以下にまとめてみました。
トップシェアの確立
イメージセンサーで世界シェアのトップに立っており、市場で安定した実績を出しています。
イメージセンサーはスマートフォンや自動車、カメラなど日常生活で頻繁に使われることが多いため、市場の拡大は今後も続くと予想されます。
ワンストップ体制の採用
ソニーグループ内で商品企画・設計から始まり、研究開発・製造を経て販売までを一環して実施して完結させています。
他社に外注することがなく、迅速な開発をしつつ高品質を維持できるため、コスト削減や安定した製品提供が可能となります。
巨額の投資
3年間で9,300億円相当の設備投資を行い、企業の事業拡大と成長を促しています。
研究開発などをはじめ、企業の業務環境の改善や新事業に取り組むための投資を惜しみなく実施することで、将来の企業の成長に繋げています。
以上の理由により、ソニーセミコンダクタソリューションズは半導体業界の中でも安定した実績を出せているのだと考えられます。
また、売上高だけなら競合他社の方が高いですが、年収はソニーセミコンダクタソリューションズの方が高い場合もあり、待遇面も良いと言えるでしょう。
競合4社についてのまとめは下記に載せてありますので、参考までに目を通してみてください。
会社名 | 売上高(2023年度) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ソニーセミコンダクタソリューションズ | 1兆6,027億円 | 893万円 | 推定60以上 | 風通しが良く、言いたいことが言える社風 |
株式会社荏原製作所 | 7,593億円 | 757万円 | 4.0/5.0 | 競争し挑戦する社風 |
東京エレクトロン | 2兆2,090億円 | 1,398万円 | 4.3/5.0 | やる気重視経営な社風 |
信越化学工業 | 2兆8,088億円 | 876万円 | 4.9/5.0 | 社員の実績を評価する社風 |
次にソニーセミコンダクタソリューションズの就職偏差値・難易度について見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高めと言えるでしょう。
理由は以下の2点が挙げられます。
- ソニーグループ全体の就職偏差値が高いから
- 採用大学に難関・最難関大学の出身が多いため応募する学生のレベルが高いから
ソニーほどの有名大手企業ともなると、グループ企業であっても応募する学生のレベルは高い傾向にあります。
選考には適性検査もあり、エントリーシートや面接を含めて各選考フローの徹底対策が求められるでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事もご参照ください。
求める人材
ソニーセミコンダクタソリューションズ自体では求める人材像が見つけられませんでした。
しかし、ソニーのグループ企業であるため、ソニーの求める人材像がソニーセミコンダクタソリューションズの求める人材像と一緒である可能性はあります。
ソニーグループでは個々の社員が主体性を持って動き、1人1人の多様性を重視しています。
このことから主体的に動ける人材はソニーグループに求められやすいと考えられます。
また、ソニーには社内募集制度があり、新しい挑戦をしたいと思った社員はこの制度を利用して部署異動などに応募することが可能です。
こういった制度が備わっていることから挑戦を促す環境が整っており、チャレンジ精神のある人材も求められていると考えられます。
一方で多様性を重視していることから、様々な能力や強みを持った社員を採用しており、求められる能力についての指定はないとも考えられるでしょう。
自分の能力や強みが仕事にどのように役に立つかを伝えることが重要です。
自己分析と企業研究をして、自分を採用するメリットを企業側に想像させていきましょう。
その他、公式採用サイトには社員のインタビューもあり、ソニーセミコンダクタソリューションズについて詳しく知ることが可能です。
下記に一部紹介します。
Q.入社理由は?
A.就職活動中、ソニーの裏面照射型イメージセンサーの記事を読んだのですが、当時はイメージセンサーのことをまったくわかっていないながらも、記事を通して「なんとなく凄そう」と感じたのをきっかけに当社を志望することにしました。入社の決め手となったのは社内の雰囲気の良さ、採用担当者や先輩エンジニアと会話して、非常に話しやすい人がそろっている点に心魅かれる自分がいました。
ソニーセミコンダクタソリューションズの新卒募集要項について
ここではソニーセミコンダクタソリューションズの新卒募集要項をまとめました。
ソニーセミコンダクタソリューションズではジョブグレード制という制度を取っており、年功序列ではなく個々の役割や実績に応じて給与が決まります。
そのため、成果次第では若いうちから年収を上げることができるでしょう。
また、福利厚生や研修制度も充実しており、スキルアップのための土台が整っています。
各項目 | 詳細 |
職種 | 技術系:デバイス、プロセス、ソフトウェアなどの設計、開発、管理 事務系:経営管理、経理、人事などの事務業務 |
給与(2024年度予定) | 博士了:325,000円 修士了:305,000円 大学卒:275,000円 備考:交通費別途支給 |
賞与 | 6月と12月の年2回 |
諸手当 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、子育て支援、独身寮、財形貯蓄、ソニー保養所など |
勤務時間 | 9:00~17:30/内休憩45分(フレックスタイム制あり) |
新卒採用のフロー
ソニーセミコンダクタソリューションズの選考フローを紹介します。
希望した職種に応じて面接の回数が増えるなど、選考フローに変動が生じるため予め選考内容を把握しておきましょう。
①エントリー
エントリーをしてから選考に進むことになります。
エントリー2回応募するチャンスがあり、1回目は3月1日から3月7日の10:00まで申し込めます。
2回目は4月15日から4月25日の10:00までです。
1回目のエントリーをした方は2回目には応募できないため、どちらの期間中に受けるかを決めてからエントリーしましょう。
エントリーはソニーグループの新卒専用マイページから進みます。
②プロフィールシート・適性検査
エントリーするとプロフィールシートと適性検査の受検があります。
プロフィールシートはエントリーシートのようなもので、就職活動の選考でよく聞かれることが出題されたりするため、自己PRや志望動機などを書けるようにしておきましょう。
その他、希望コースでソニーで取り組みたいことが聞かれるので、なぜ希望コースを選んだのかと入社後にどのような取り組みをしたいのかを考えておいてください。
なんとなくで希望コースを選ぶのではなく、自分の能力や経験して学んだことを活かせるのでそのコースを希望した、というように説得力のある回答ができるようにしましょう。
適性検査はSPI形式で出題されます。
対策本や参考書を解いて対策していきましょう。
以下の記事も参考にしてください。
③1次面接
プロフィールシートと適性検査による書類選考を通過すると面接へと進みます。
中堅社員2名が面接官となってオンライン上で対応します。
質問内容は研究内容とその中で大変だったことや、どのように解決したのかなど細かく聞かれます。
大学の研究内容を説明できるようにしておく他、研究の中で行動した内容を伝えられるようにしておいた方が良いでしょう。
あとはプロフィールシート同様、学生時代に頑張ったことや志望動機など聞かれます。
ここも深掘りされても答えられるように、プロフィールシートの内容を今一度掘り下げておきましょう。
④2次面接(最終面接)
2次面接は人事担当者と技術職の場合は技術職の担当者が面接官を担当します。
最終面接では他社の選考状況が聞かれることが多いです。
選考状況は正直に答えて問題ないのですが、志望度については内定を得るために第一志望である意思を伝えましょう。
その他はこれまで聞かれた質問の深掘りが多いです。
志望動機や研究内容、入社後にやりたいことなど自分の経験してきた考えを元に答え、熱意を表明していきましょう。
以下のページも面接対策に役立ててください。
⑤内定
面接を突破すれば内定が決まります。
ソニーセミコンダクタソリューションズに入社するためにやるべきこと
ソニーセミコンダクタソリューションズに入社するための対策を紹介します。
自己分析と企業研究をする
プロフィールシートや面接を通過するためには自己分析と企業分析が欠かせません。
自分の強みや性格、考え方、価値観を把握するためにも自己分析で自分のこれまでの過去を振り返っていきましょう。
大学時代だけでなく、それ以前の出来事まで振り返ることで自分の性格などが分かってくるでしょう。
1つの体験に対して何をしたのか、経験を通して感じたことや得たものはなにか、など細かく答えられるレベルまで掘り下げてください。
企業に熱意を伝えるには志望動機や入社後のビジョンを明確にしておくことをおすすめします。
特に志望動機が納得のいく内容で伝えられれば、この学生は本気で当社を志望してくれていると企業側に思ってもらえます。
志望動機を書くためには自己分析だけでなく、企業研究も必要です。
企業の特徴や価値観、求める人材像を知り、そこから志望動機を作成していくと他社ではなく、ソニーセミコンダクタソリューションズでなくてはならない志望動機が作れるでしょう。
早めの対策
ソニーセミコンダクタソリューションズの選考は3月から始まるため、就職活動も忙しくなる時期に選考に臨むことになるでしょう。
就職活動に追われながら対策をしていくのは難しく、疲れが溜まりやすく焦りも生じやすくなります。
遅くても2ヵ月前から対策を始め、余裕を持って選考に臨めるようにしてください。
特にSPIは問題集を繰り返し解いて、制限時間内に問題を解くスピードも高める必要があります。
計画性を持って早め早めの選考対策をしていきましょう。
インターンシップに参加する
早めに選考対策をしておきたい就活生向けの対策として、ソニーセミコンダクタソリューションズのインターンシップに参加する方法があります。
実際の働き方を知ることで、入社後の自分の働く姿を想像しやすくなりますし、インターンに参加したことを志望度のアピール材料にも使えるでしょう。
また、ソニーセミコンダクタソリューションズのインターン選考を受けることで、本選考の予行演習にもなります。
自然と早めの対策にも繋がるため、本気で内定獲得を目指す場合はインターン参加も検討してみてください。
就活(就職)偏差値とは?
就活(就職)偏差値は、企業の就職難易度や人気度を数値で置き換えたものと考えてください。
就職偏差値が高いほど内定者のレベルが高く、選考が難しいことを表しています。
しかし、就職偏差値は企業が公式で出しているものではなく、インターネット上の口コミや情報などから算出されたものに過ぎません。
偏差値が算出されていない企業もあり、鵜呑みにするより参考程度に留めておく方が良いでしょう。
半導体業界の就職難易度別企業
半導体業界の偏差値別の企業を紹介しますので、企業選びの参考にしてください。
偏差値60以上の企業
デンソー(偏差値63)
出典元:DENSO – 株式会社デンソー / Crafting the Core /
デンソーは自動車部品メーカーというイメージが強いですが、半導体も取り扱っています。
愛知県に本拠地を置き、自動車部品業界では国内トップクラスの規模を持つ企業です。
トヨタグループに属していることもあり、安定した売上高と実績を誇っています。
電子機器部門で半導体センサを手掛けており、SiCパワー半導体という高品質と低損失を両立した他社では見かけない製品を開発・製造しています。
アイシン(偏差値61)
出典元:株式会社アイシン- AISIN CORPORATION
アイシン(旧アイシン精機)も自動車部品の製品・開発・生産をメインに活動している企業ですが、2014年に半導体設計開発拠点を設立しています。
電動ポンプやパワースライドドアなど、アイシンが手掛けていた機械やシステムの更なる改良を図るために半導体の設計・開発業務を開始しました。
アイシンはモビリティ事業やエナジーソリューション事業で実績を作ってきましたが、近年ではこうした半導体事業への参入も果たし、更なる成長を続けているようです。
ルネサスエレクトロニクス(偏差値60)
出典元:ルネサス エレクトロニクス株式会社 (Renesas Electronics Corporation)
東京都に本社を置く半導体メーカーであり、半導体企業売上高で国内2位になったこともあります。
21,000人を超える社員を抱え、世界30ヵ国で拠点を展開し、自動車、産業、インフラ、IoTの4つの事業でサービス提供を行っており、今後も実績の拡大が見込まれるでしょう。
提供してきたものには電気自動車や電力供給に特化したACアダプタなど多岐に渡ります。
海外展開を推進している他、公式サイトも英語による説明が随所に見られるところからグローバル化を意識していることが分かります。
偏差値50以上の企業
TDK(偏差値58)
出典元:TDK株式会社 | TDK
TDKは主に磁性部品を取り扱う総合電子部品メーカーです。
磁性部品として知られるフェライトコアの製品化を世界で初めて成功させ、スマートフォンや電化製品などに活用されるなど身近な製品のテクノロジーを支えてきました。
そんなTDKは半導体事業も行っており、温度センサ技術の開発に着手しています。
過去には半導体企業と合併会社を設立するなど半導体への事業拡大を図っており、既存事業との融合をさせつつ新事業で更に規模を底上げしていく様子がうかがえるでしょう。
ザインエレクトロニクス(偏差値56)
出典元:ザインエレクトロニクス – Interface to the Future – THine
ザインエレクトロニクスは半導体メーカーとして活動するベンチャー企業です。
液晶テレビやスマートフォン、事務機器、車載機器など様々な製品向けに特定用途向け無標準品(ASSP)・特定用途向け集積回路(ASIC)の開発・設計・供給を行っています。
半導体メーカーでありながら工場を持たないのが特徴です。
その分、融通が利き、変化に強く市場に素早く対応ができる強みがあります。
1991年の創立と他の半導体メーカーと比べて歴史は浅いですが、独自技術と積み重ねてきたノウハウを駆使して一部製品でトップシェアを築くなど躍進している企業と言えるでしょう。
ローム(偏差値53)
出典元:ローム株式会社 – ROHM Semiconductor
ロームは京都府に本社を置く電子部品・半導体メーカーです。
ラジオの部品の開発から始まり、LSI、LED、ダイオードなどに利用される部品を手掛け、家電製品の小型化に伴い半導体事業への進出も果たしました。
自動車分野では電動化や自動運転をはじめ、5Gに向けたデータセンター開設など半導体を活かした事業進出を進めています。
半導体事業が売上高の約40%を占めており、ロームの実績を支える上で欠かせない事業になっていると言えるでしょう。
まとめ
ソニーセミコンダクタソリューションズはイメージング領域・センシング技術を中心に半導体事業を展開しています。
選考では大学時代の研究内容について問われることが多いため、自分の研究内容や研究の成果、取り組みで力を入れたことなどをまとめておきましょう。
ソニーセミコンダクタソリューションズは就職難易度が高めのため、直前の選考対策では選考を突破することが難しいです。
万全の状態で選考に臨めるように計画を立てて対策を進めていきましょう。
ぜひ、この記事を参考に内定を掴み取ってください。