【企業分析】三機工業の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/24更新
はじめに
三機工業株式会社は、三井系グループの総合建築設備会社です。
建設設備をはじめ、社会インフラに関わるさまざまな事業を展開しています。
建設業界を志望している多くの学生が注目しているでしょう。
そこで今回は、そんな三機工業の企業研究を行うための基本情報や求める人材、さらに選考対策について紹介します。
同社を志望している以下のような就活生に向けて企業分析をしています。
- 三機工業の業務内容が知りたい
- 三機工業の就活対策の取り組み方がわからない
またその他の業界については、以下の記事にまとめておりますので、ぜひこちらも参考にして下さい。
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この記事の結論
この記事の結論からお伝えしてしますと、三機工業の就職難易度は標準的です。
以下の項目で詳しく解説していますが、学歴フィルターはなく、就職偏差値についてもそれほど高くありません。
ですので、しっかりと対策しておけば内定獲得の可能性は十分にあります。
選考フローについて特徴的なのは、エントリーシートの提出がない点です。
その他に特殊なステップは含まれていませんので、一般的な対策方法で大丈夫でしょう。
職種としては、総合職であり技術系と事務系の2種類で募集されています。
業務内容としては、施工管理や設計、営業、研究開発、管理支援です。
志望する職種によって異なり、管理支援についてはジョブローテーションで変更になる可能性もあります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
三機工業株式会社について
出典元:三機工業株式会社
会社概要
三機工業は、東京都中央区に本社を置く三井グループの総合設備建設会社です。
同社の事業は多岐にわたり、さまざまな分野で社会インフラ構築に貢献しています。
メイン事業は空調、給排水、電気、スマートビルソリューションなどの建築設備事業です。
その他に、機械システムと環境システムで構成されるプラント設備事業では、顧客のニーズにマッチした物流システム・搬送機器の提供をしています。
また、独自の水処理・廃棄物処理の設備・システム開発等にも取り組んでいるのです。
さらに、所有不動産の有効活用として建物賃貸・土地賃貸を行う不動産事業も展開しています。
多様な事業領域に合わせたさまざまな研究開発を推進している企業です。
最近では、建築設備施工のDX化の加速や生成AIの活用、BIM計算連携プラットフォームの開発もしました。
このように、みなさんがご存知の建築設備以外にも、不動産などの事業も手掛けていることを押さえておきましょう。
各事業別の売上規模
三機工業の2024年度3月期の売上高は221,920百万円で、前期増減率16.3%です。
この売上は、建築設備事業・機械システム事業・環境システム事業で構成されています。
それぞれの事業分野での売上高を以下の表にまとめました。
事業部門 | 売上高(前年増減率) 単位:百万円 |
建築設備事業 | 182,545(△5.8%) |
機械システム事業 | 11,242(△3.5%) |
環境システム事業 | 35,383(77.5%) |
不動産事業 | 2,482(0.5%) |
各事業セグメントの解説
株式会社三機工業の主な事業セグメントは、以下の通りです。
事業部門 | 主な技術・サービス |
建設設備事業 | 【ビル空調衛生事業】 空気調和設備、給排水衛生設備、防災設備、暖房設備、地域冷暖房施設、原子力関連施設 【産業空調事業】 産業空調設備、半導体・FPD製造設備、医薬品・食品製造施設、環境制御装置、冷凍・冷蔵装置 【電気事業】 電気設備、電気通信、電気土木、 【スマートビルソリューション事業】 中央監視・自動制御システム、情報通信ソリューション、危機管理(BCP)ソリューション、IP電話ソリューション、セキュリティ関連ソリューション 【ファシリティシステム事業】 プロジェクトマネジメント業務、コンサルティング業務 |
プラント設備事業 | 【機械システム事業】 FAシステム・クリーン搬送システム、物流システム、空港手荷物・貨物ハンドリングシステム・各種制御・情報システム、各種標準コンベヤ |
不動産事業 | 建物賃貸、土地賃貸事業 |
R&Dセンター | 研究開発の推進、新技術の開発及び保有技術の改良 |
このように三機工業の事業は多岐に渡っており、社会インフラのさまざまなジャンルに携わっています。
それぞれ単独の事業として成り立っていますが、社会の需要に応じて横断的に融合させることで、総合的なソリューションを生み出しています。
三機工業で働いている社員は?
平均勤続年数は?
三機工業の平均勤続年数は17.9年でした。
主要サブコン企業は短くて13.9年、最長で20.1年ですので、業界内では標準と言えるでしょう。
平均年収は?
三機工業の平均年収は857万円でした。
同業種の上場企業平均年収が709万円であり、比較すると148万円高く、給与面はよいと言えます。
平均残業時間は?
三機工業の1人当たりの月平均残業時間は、27.4時間でした。
建設業界の平均残業時間が51.3時間であり、比較すると業界内ではかなり少ないことがわかります。
しかし、日本全体では13.8時間となっているため、その他の業種に比べれば激務である可能性が高いです。
平均ボーナス額は?
三機工業の平均ボーナスは138万円でした。
同業種の平均は114万円であり、24万円高い金額です。
どんな文化なの?
三機工業は、会社を上げて新人を育てる社風です。
入社後には、専門力・技術力・マネジメント力のスキルアップができるよう、キャリアに応じた研修制度が用意されています。
そのため、自己成長意欲の高い方には向いている企業と言えます。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
企業について理解するためには、業界内での立ち位置について理解することが重要です。
ここまでの内容を踏まえた上で、同業他社との比較をみていきましょう。
簡潔に述べますと、三機工業は業界内でもトップクラスの企業といえます。
その理由は、国内でも歴史ある三井系の企業だからです。
その他、幅広い事業展開していることや、ワンストップでの課題解決、トップレベルの技術力、優良な顧客基盤も強みです。
戦後以降の実績は東京オリンピックを筆頭に多数あり、近年ではあべのハルカスなど大型プロジェクトの受注もしました。
参考までに、三機工業都競合3社の情報についてまとめてみたのでご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) 単位:百万円 | 平均年収 単位:百万円 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
三機工業 | 221,920 | 857 | 55 | コミュニケーションを重視し、相手を尊重する社風 |
高砂熱学工業 | 338,831 | 944 | 60 | 挑戦心溢れる社風 |
大気社 | 214,793 | 965 | 55 | チャレンジ精神を大事にする社風 |
ダイダン | 185,961 | 898 | 55 | 若手に任せる社風 |
三機工業の新卒募集要項について
三機工業の新卒採用募集要項を以下に記載します。
初任給について、日本全体の平均が228,500円であるのに対して280,000円となっており、高水準です。
職種は事務系と技術系の2種類です。
応募方法や待遇についてはどちらも変わりありませんが、いずれかは募集期間が終了している可能性があります。
詳細については、会社説明会やホームページで確認してみてください。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術系総合職 業務内容:施工管理、設計、営業、研究開発、生産管理、情報システム、各種エンジニアリングなど 事務系総合職 業務内容:営業、経理、法務総務、人事、経営企画、安全・情報システムほか |
給与(2024年度予定) | 大学院(修士):292,000円 大学(学部) :280,000円 高専(専攻科):280,000円 高専(本科) :270,000円 |
賞与 | 年2回(6月・12月) |
研修制度 | 新入社員導入研修、マネジメント研修、新入社員基礎研修・実地研修、年次別施工研修(3年目・6年目・9年目)、その他技術系研修、安全衛生研修、資格取得支援制度、海外研修制度 |
福利厚生 | 各種社会保険適用、交通費全額支給(非課税限度額10万円)、財形貯蓄制度、産前・産後休暇制度、育児・介護休職制度、育児・介護短時間勤務制度、住宅手当ほか |
求める人材
三機工業では、下記のものを求める人材像として公表しています。
- 相手の考え・ニーズを理解したうえで、自分の考えを論理的に表現できる人
- 組織の中において、自分の役割・ポジションを的確に理解し、常に先を考えて行動できる人
- 困難に出会ってもあきらめず最後までやり抜く意志の強さとバイタリティを持った人
- 自分ができない、わからない事を素直に認め、それを乗り越えるための努力ができる人
これらのことから、エントリーシートや面接では、以下の要素を強みとして述べると良いでしょう。
- 共感力
- 観察力
- チームワーク力
- チャレンジ精神
- 忍耐力
- 素直さ
- 自己研鑽意欲の高さ
- 向上心
もちろん上記の内容以外にも、高評価となる要素はあります。
例えば、三機工業の掲げる企業理念を見てみると、相手を尊重する姿勢や多様性を重視していることがわかります。
こうした点を取り入れていくのも効果的です。
ホームページに人材やサステナビリティ方針、理念についての記載があるため、必ず確認するようにしましょう。
新卒採用のフロー
三機工業の新卒採用の選考フローは、下記の通りの選考フローです。
- エントリー
- 会社説明会
- 適性検査
- エントリーシート
- 面接(複数回)
- 内定
人柄やコミュニケーションを重視していることから、エントリーシートでの書類選考がないのが特徴です。
面接では志望動機や自己PRなどのオーソドックスな質問が多いですが、キャリアビジョンについても聞かれるでしょう。
入社後にやりたいことは何かを考えた上で、企業や業界を研究し、マッチした内容で答えましょう。
それでは、各ステップごとに解説していきます。
①新卒エントリー
リクナビよりエントリーします。
②会社説明会
三機工業の会社説明会は、Webと対面のいずれかを選択します。
対面の場合は各地域で実施されるでしょう。
具体的な仕事内容や社風、教育制度について理解できる上、社員との座談会もあります。
直接採用に関わるものではないですが、社風などは体感しておくことが重要なので、悩んでいるのであれば対面での参加がおすすめです。
③適性検査
三機工業の適性検査は、Web方式のSPIです。
構成内容は言語・非言語35分と、性格検査30分です。
オーソドックスなテストであることから、特別難しいわけではありませんが、油断しているとなかなか高得点は取れません。
書店でSPIに特化した参考書がありますし、最近ではアプリも出ていますので、それらを活用して対策しましょう。
④エントリーシート
三機工業ではエントリーシートの提出物はありますが、選考対象ではなく、あくまでも面接資料です。
過去に記載のあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 就活の軸
- チームワーク経験
- 入社後どう活躍したいか
面接はこのエントリーシートに沿って行われるので、提出用以外に予備も用意しておき、事前に確認するとよいでしょう。
以下にエントリーシート対策のページも紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
⑤複数回面接
三機工業の面接は個別で行われ、回数については就活生によって異なりますが、2〜3回実施予定です。
選考は人物重視であることから、これまでの懸念点もカバーできるでしょう。
また、面接はエントリーシートに沿って進められるため、一貫性のある回答をすることが重要です。
以下に口コミにあった質問項目を紹介します。
- 志望動機
- アルバイトについて
- 企業選びの軸
- 1番の失敗とその乗り越え方
- 親友について
- 苦労したことと克服方法
- 上司と意見がぶつかったらどうするか
- 学生時代力を入れて取り組んでいたこと
学生によって回数がかなり異なり、面接が始まってから最終だとわかるケースもあります。
中には一次面接のみだった方もいたので、いつでも最終面接の意気込みで受けましょう。
企業選びの軸については、必ず三機工業にマッチした内容で答えるようにしてください。
以下で紹介する面接対策の記事も確認し、ぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内定
複数回の面接を突破したら内定決定です。
採用大学
以下に三機工業の採用大学を掲載します。
最難関大学から標準レベルの大学まで、幅広い採用実績があることから、いわゆる学歴フィルターはないでしょう。
愛知工業大学、愛知産業大学、青山学院大学、秋田工業高等専門学校、秋田大学、旭川工業高等専門学校、阿南工業高等専門学校、有明工業高等専門学校、石川工業高等専門学校、一関工業高等専門学校、茨城工業高等専門学校、茨城大学、岩手大学、宇都宮大学、愛媛大学、大阪工業大学、大阪大学、大阪電気通信大学、岡山大学、岡山理科大学、小山工業高等専門学校、香川大学、鹿児島工業高等専門学校、鹿児島大学、神奈川工科大学、神奈川大学 |
上記には偏差値が高い大学も含まれていますが、地方大学や専門学校など、多様な学生層からの就活生を積極的に採用している印象です。
このことから、学歴が内定に直接関係している可能性は低いです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をしておけば、全員に平等に内定獲得のチャンスがあります。
採用大学のランクに関しては、以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
選考を受けるにあたり、気になるのが就職偏差値や難易度です。
結論としては、三機工業の就職偏差値・難易度は標準といえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローに書類選考がないから
- 採用大学を見るかぎり学歴フィルターがないから
- 採用倍率が低いから
これらのことから、一般的な対策方法をしておけば難しすぎるということはないでしょう。
しかし、特徴のない選考における課題は、他の就活生との差別化が図りづらい点です。
自己分析をしっかり行い、企業や業界を研究して独自性を出すことがカギとなります。
入念に対策を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
三機工業は、三井グループの大手総合設備建設企業です。
多岐に渡った事業を展開しており、空調、給排水、電気などの建築設備事業をメインとして、社会インフラのさまざまな分野に携わっています。
三機工業の売上高は、サブコン大手の中でもトップレベルです。
学歴フィルターはなく、採用フローに特殊なステップも含まれておらず、書類による選考もありません。
ですから、しっかり対策しておけばみなさんに内定獲得のチャンスはあります!
対策方法としては、三機工業は人物重視で採用活動しているので、人柄がわかる具体的なエピソードを用意しておくと良いでしょう。
面接回数は明かされておらず、当日わかるため、いつでも最終選考だと思って臨みましょう。
ぜひこの記事を活用して、残りの就活に励んでくださいね。