【企業分析】東芝インフラシステムズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2026/07/06更新
電力・鉄道・水処理・ビルセキュリティといった社会インフラは、日常の「当たり前」を支える見えにくい基盤です。停電になれば電車が止まり、水処理システムが止まれば生活の根幹が揺らぐ。そうした社会の根本を技術面から守り続けてきた企業が、東芝インフラシステムズ株式会社です。同社は2025年4月1日付で東芝本体に統合されましたが、インフラシステムソリューション事業として活動は継続しており、新卒採用もグループ内のインフラ部門として受け付けています。
「社会インフラに関わる仕事がしたい」「技術で社会課題に挑みたい」と考える就活生にとって、東芝のインフラ事業は有力な選択肢です。しかし重電・インフラ系メーカーの選考は情報が整理されにくく、志望動機の深め方や面接の準備に迷うケースが少なくありません。
本記事では、就活ハンドブックに寄せられた実際の選考体験と、東芝の公式採用情報・業界データをもとに、東芝インフラシステムズの選考フロー・ES対策・面接傾向を具体的に解説します。2026年卒・2027年卒として東芝グループやインフラ系電機メーカーへの就職を視野に入れている新卒就活生を対象としています。
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東芝インフラシステムズとは|社会の「アタリマエ」を支えた東芝グループの中核子会社

出典元:東芝
東芝インフラシステムズは、2017年7月1日に東芝株式会社から社会インフラ事業を分社化する形で設立されました。鉄道信号・水処理・空港セキュリティ・電波システムなど、生活インフラの裏側で機能する高度なシステムを一手に担い、設立から約8年間にわたって東芝グループの社会インフラ事業を担う独立法人として機能しました。2025年4月1日付で再び東芝本体(インフラシステムソリューション事業)へ吸収統合されており、現在の採用情報は東芝の公式採用サイトで確認できます。
設立の経緯と2025年統合の背景
東芝は2015年の不正会計問題を機に経営再建に取り組む中で、事業ポートフォリオの最適化を進めてきました。東芝インフラシステムズはその一環として設立されましたが、東芝グループ全体の組織効率向上と意思決定の迅速化を目的に、2025年4月1日付で東芝本体に吸収統合されました。就活生はインフラシステムソリューション部門として東芝株式会社に応募する形になります。(参考:東芝「インフラシステムソリューション新卒採用」)
東芝インフラシステムズが担ってきた6つの事業領域
東芝インフラシステムズの事業は、以下の6領域で構成されています。単一の事業に特化した企業ではなく、社会インフラのほぼ全域をカバーする幅広い事業ポートフォリオを持つ点が特徴です。
- 社会システム:上下水道処理・廃棄物処理・環境監視・ポンプ制御など、都市インフラの基盤を支えるシステム
- 電波システム:気象レーダー・交通管制・防衛関連通信・空港管制支援システムの開発・製造
- セキュリティ・自動化システム:入退室管理・映像監視・空港保安検査機器・生産ラインの自動化
- 鉄道システム:列車制御・信号システム・駅務機器・変電設備・ホームドア制御
- 産業システム:工場・プラント向けの電力変換・制御システム・産業用ドライブ
- ビル・施設ソリューション:昇降機・空調・照明・エネルギー管理の統合制御
これだけ多様な事業を持つことから、異なる事業部間の協業が日常的に行われており、技術職でも幅広い領域の知識を得られる環境があります。
東芝グループ内での位置づけと役割
東芝グループ全体では、親会社である東芝株式会社を頂点に、エネルギー・デジタルソリューション・テック・インフラなど複数の柱があります。東芝インフラシステムズはその中で「社会を守るインフラ」を専門に担う事業部門として高い存在感を持ち、官公庁・自治体・交通機関・電力会社など社会的影響力の大きい顧客群を持っていました。
事業セグメントと財務規模|BtoB型インフラビジネスの特性
東芝インフラシステムズの事業はすべてBtoBが主体であり、個人向け製品はほとんど存在しません。官公庁・自治体・電力会社・鉄道会社・大手製造業者を主要顧客とする受注型ビジネスが中心であるため、大型案件の受注有無が業績に影響します。一方で公共インフラ関連の案件は長期契約・継続メンテナンスが多く、安定した収益基盤を持つ特性もあります。
東芝グループ全体の売上高は3.5兆円規模に達しており(参考:東芝「2024年度有価証券報告書」)、インフラ事業部門はその主要な一翼を担っています。グループ全体での事業規模の大きさは、就職後のキャリアにおいても国内外の大型プロジェクトに関われる機会の豊富さに直結しています。
重電・インフラ系メーカーとしての競合環境
社会インフラ分野で競合する主要な企業は、日立製作所・三菱電機・富士通・NEC・パナソニックなど国内大手です。各社の強みと東芝インフラシステムズの違いを整理すると、志望動機の軸が明確になります。
| 企業 | 主要領域 | 特徴的な強み |
| 東芝(インフラ) | 鉄道・水処理・電波・セキュリティ | 公共インフラ複合領域の一気通貫対応 |
| 日立製作所 | エネルギー・鉄道・DX | LumadaによるデジタルとOTの融合 |
| 三菱電機 | FA・昇降機・宇宙 | 製造業向けFA制御の国内最大手 |
| NEC | 社会ソリューション・AI | IT×公共インフラの融合型 |
| 富士通 | クラウド・官公庁DX | ITサービス重心で幅広い業種対応 |
インフラ業界全体の就活特性
インフラ業界全体に共通する特徴として、景気変動の影響を受けにくい安定性と、大型・長期プロジェクトへの関与があります。就活ハンドブックのインフラ業界分析によると、電気・ガス・水道分野の平均年収は製造業平均を大きく上回る傾向があり、就職後の処遇水準として魅力的な選択肢です。
社員の働き方と処遇|重電メーカーとして整った雇用環境
東芝インフラシステムズは、重電・インフラ系メーカーとして安定した雇用環境と長期的なキャリア形成を前提とした人材育成体制を持っています。プロジェクト型のBtoB事業が主体であるため、入社後は先輩社員との連携を通じて専門スキルと現場対応力を両立させながら成長できる職場環境が特徴です。
初任給と給与水準
東芝本体への統合後、2026年度入社向けの初任給は東芝株式会社として以下のとおり公示されています。
| 学位区分 | 2026年度初任給 |
| 学部卒 | 287,000円 |
| 修士卒 | 312,000円 |
| 博士卒 | 361,500円 |
(参考:東芝「新卒採用基本情報・採用スケジュール」、2024年発表)
重電・インフラ系メーカーとして標準的な水準であり、修士卒の採用を重視する傾向が初任給の設定にも反映されています。昇給は年1回、賞与は年2回の体制となっています。
残業・勤続年数が示す職場環境
BtoB型の長期プロジェクト中心であるため、案件の進捗状況によって繁忙期と閑散期が生じます。国内の重要インフラを担う現場では安全管理・品質維持を最優先とする文化が根づいており、コンプライアンス体制の整備は東芝グループ全体で継続的に取り組まれています。就活情報サイト各社の調査では、インフラ系電機メーカーの平均勤続年数は他業種に比べて長い傾向があり、長期的なキャリア形成を目指す就活生に向いている業界です。
福利厚生と制度面
東芝グループ全体の制度が適用され、社宅・寮制度・各種社会保険・財形貯蓄・育児休業・介護休業・フレックスタイム制度などが整備されています。インフラ事業の性質上、全国各地の現場プロジェクトへの配属や出張が一定頻度で発生することは理解したうえで就職を検討することが必要です。
重電・インフラ系メーカーの中での競合ポジション
インフラ系電機メーカーへの就活を進めるうえで、「なぜ東芝のインフラ事業なのか」という問いへの答えを自分なりに持つことが必須です。競合他社との差別化を論理的に語れなければ、面接での志望動機が薄く映ります。各社の強みと東芝の独自性を押さえておくことで、面接での説得力が格段に高まります。
東芝インフラシステムズの独自性
東芝のインフラ事業が競合と差別化される軸として最も有力なのは、「鉄道システム×水処理×電波システムを一社内で複合対応できる」点です。日立製作所もインフラ領域を持ちますが、DXプラットフォーム「Lumada」の比重が大きく、重電寄りのシステムインテグレーションという点では東芝インフラシステムズとは異なる方向性を持っています。三菱電機はFA(ファクトリーオートメーション)と昇降機に強みを持ち、東芝インフラシステムズとは事業の重心が異なります。
就活情報サイトに寄せられた選考体験を見ると、富士通の面接ではIT化への関心と自己紹介の簡潔さが評価されており(富士通の選考を受けた学生の面接レポートを読む)、NEC(日本電気)の最終面接ではインターンシップでの経験とAI・デジタル領域での実現ビジョンを結びつける力が問われる傾向があります(NECの選考を受けた学生の面接レポートを読む)。東芝インフラシステムズでは、ITよりも物理的なインフラシステムへの関心が差別化の核心になります。
電機メーカー全体の就職難易度マップ
重電・電機メーカー全体の難易度序列では、三菱電機(偏差値65程度)・日立製作所(偏差値68程度)が最難関クラスと見られています。東芝インフラシステムズは50後半〜60前後の難易度帯に位置し、「難関ではあるが、準備次第で狙える層」として位置づけられます。
新卒採用の概要と求める人材像
東芝インフラシステムズ(現:東芝インフラシステムソリューション)の新卒採用は、技術系総合職と事務系総合職の2区分で行われています。技術系が採用の大部分を占め、電気・電子・情報・機械・環境系の学部・大学院生が主なターゲットです。
募集職種と応募区分の詳細
技術系総合職では、以下のような職種が想定されます。
- システムインテグレーションエンジニア
- ソフトウェア開発(組み込み・制御系)
- ハードウェア設計(電気・機械)
- フィールドエンジニア(現場施工・保守)
- 研究開発(要素技術・新規事業)
事務系総合職は、営業・調達・経営企画・法務・人事総務などの職能が該当し、官公庁・大手インフラ事業者向けの提案営業ではプロジェクトマネジメント力と技術的なコミュニケーション力が求められます。(参考:東芝「インフラシステムソリューション新卒採用」)
「アタリマエを共に創る」採用理念の読み解き方
東芝インフラシステムズの採用で繰り返し強調されてきたキーワードが「アタリマエを共に創る人材」です。この「アタリマエ」とは、電気・水・交通・通信という社会の当然の機能を絶えず維持・刷新し続けることを指します。採用担当者が重視する人物像は以下の3点です。
- 誠実さと高い倫理観:重要インフラを扱うため、信頼性の担保は職業倫理の根幹
- チームワークと協調性:多職種・多部門が連携するプロジェクト運営が基本形態
- 既成概念を超える挑戦心:既存インフラの改良に留まらず、新しい価値創造への意欲
ESと面接準備の全体を通じて、この3軸を一貫して示せるかが内定可否の分岐点になります。
採用大学の傾向と学歴フィルターの実態
採用大学データは公式には公表されていませんが、就活情報サイトの体験談を集計すると、旧帝大・東工大・早慶理工・東京電機大学など理工系に強い大学からの採用実績が多く確認できます。学歴フィルターの存在は明示されていませんが、WEBテストや技術課題のハードルから、ある程度の学力水準が求められることは念頭に置いておく必要があります。
選考フロー完全ガイド|各ステップの攻略法
東芝インフラシステムズの選考は、エントリーから内定まで5つのステップで構成されています。各段階に固有の評価基準があり、段階ごとに異なる準備が求められます。選考全体を通じて「インフラへの当事者意識」と「東芝を選ぶ理由の一貫性」が継続的に問われます。
ステップ1:エントリー〜ESの提出
採用マイページからエントリー登録を行い、ES(エントリーシート)をWebフォームで入力・提出します。ES設問の主なパターンとして「研究・卒論の内容」「ガクチカ(学業以外で注力した経験)」「入社後に実現したいこと」「希望職種・部門の志望理由」が挙げられます。
インターンシップに参加した学生は本選考で優遇される場合があると複数の体験談で報告されており、夏・冬インターンへの応募を選考準備の第一歩として位置づけることが効果的です。
ステップ2:適性検査(WEBテスト)
WEBテストは玉手箱形式が採用されているという報告が多く、言語・非言語・英語・性格の各パートが課されます。特に非言語(計算・推論)パートの処理速度が合否に影響しやすく、選考3〜4週前から市販の玉手箱対策テキストで繰り返し演習することが基本戦略です。
自宅受験形式のため本番と同様の環境で時間計測しながら練習する習慣が大切です。テスト対策は複数社受験する段階で一括して完成度を上げることが効率的な準備法です。
ステップ3:一次面接|経験の深掘りと志望理由の確認
一次面接はオンライン形式が一般的で、社員1〜2名と学生1名で30〜40分程度実施されます。就活ハンドブックに寄せられた選考体験によると、面接の冒頭では「自己紹介をお願いします」から始まり、その後でES記載内容の深掘りが続くパターンが多く確認されています。
就活ハンドブックの選考体験データを見ると、一次面接の形式はオンラインで30〜40分、面接官1名の個人面接が多く、自己紹介のあとにガクチカや志望動機が掘り下げられる構成です。自己紹介は1〜2分でコンパクトにまとめつつ、面接全体で使えるエピソードのフックを含める構成にしておくと、その後の深掘りに対してスムーズに対応できます。
- 自己紹介(1〜2分)
- ガクチカの詳細と学びの活かし方
- 東芝インフラシステムズを志望した理由と入社後のビジョン
- 希望事業部門への具体的な関心と選んだ理由
ステップ4:最終面接|意思決定と長期ビジョンの確認
最終面接は対面またはオンラインで実施され、役員クラスの面接官との45〜60分の面談が基本です。この段階では「なぜ競合他社ではなく東芝なのか」という差別化の問いに加え、「入社後5〜10年のキャリアイメージ」「東芝インフラシステムズで実現したい社会的インパクト」といった長期視点の質問が中心になります。
一次面接から最終面接まで、志望動機・自己PR・事業理解の3本柱が一貫したメッセージを持つかどうかを確認し、矛盾やブレがないよう事前に整理しておくことが最終突破の要件です。

監修者からのアドバイス
三好 達也(キャリアアドバイザー)
上記の選考フローから読み取れるとおり、東芝インフラシステムズの選考では「どの事業部門で何を実現したいか」の解像度が一次から最終まで継続的に問われます。6つの事業領域(鉄道・水処理・電波・セキュリティ・産業・ビル)の中から自分の関心軸を明確にし、それを一貫したストーリーで表現できるかが内定の境目になります。準備の方向性に迷っている就活生は、キャリアアドバイザーへの無料相談で志望動機の軸から整理することをお勧めします。
エントリーシートの書き方と頻出設問の対策
ESは選考の最初の関門であると同時に、面接での質問の土台にもなります。東芝インフラシステムズのESに共通する特徴は、「経験の意味づけ」と「採用理念との接続」を自然に表現できるかを問う構成になっている点です。
東芝インフラシステムズのES設問パターン
就活情報サイトに掲載されている体験談を集計すると、ES設問は毎年以下の4種類が基本構成として登場します。
設問①:研究・卒業論文について
理系学生には技術的な専門性と取り組み姿勢を、文系学生にはテーマ選定の動機と研究プロセスを伝える場として機能します。専門用語を多用するのではなく、「その研究を通じて何を学んだか」「それがどう仕事に活きるか」までを簡潔に示すことがポイントです。
設問②:学業以外で力を入れたこと(ガクチカ)
成果の大きさより「問題発見→工夫→成果」のプロセスを重視する傾向があります。チームでの貢献や周囲を動かした経験が評価されやすく、個人の孤独な努力談よりも「協働の成果」を主軸に据えることが有効です。
設問③:入社後に実現したいこと
東芝インフラシステムズの6つの事業領域から具体的な部門・職種を指定し、そこで何を実現したいかを述べます。「社会に貢献したい」という抽象表現では通過が難しく、たとえば「鉄道信号システムの安全性向上に携わり、○○という課題を解決したい」という具体性が求められます。
設問④:希望職種・部門の志望理由
志望職種への理解度と本気度を測る設問です。採用理念「アタリマエを共に創る」との親和性を、自分の強みや経験と結びつけて説明することが評価のポイントになります。
志望動機の組み立て方
インフラ系メーカーへの志望動機で差別化するには、次の3段構成が効果的です。
第1段:社会課題との接点(原体験・問題意識)
なぜ社会インフラ分野に関心を持ったかを、自分の具体的な経験(停電体験・鉄道への興味・水道への問題意識など)から語ります。
第2段:東芝インフラシステムズを選ぶ理由(差別化)
競合他社との違いを意識したうえで「鉄道×水処理×電波×セキュリティを複合的に担う企業への関心」を論理的に示します。日立や三菱電機と比較検討したという姿勢は、準備の本気度として評価されます。
第3段:入社後の具体的なビジョン
希望部門・職種で何を実現したいか、5〜10年後のキャリアイメージとセットで述べることで説得力が増します。
ガクチカの書き方のポイント
東芝インフラシステムズのガクチカでは、エピソードの種類(部活・バイト・研究・ボランティア等)よりも構成の質が問われます。PREP法(結論→理由→具体例→結論)で組み立て、「その経験から学んだことをインフラ事業でどう活かすか」まで含めると、採用担当者の記憶に残る文章になります。チームの中での自分の役割・具体的な工夫・定量的な成果(可能であれば)の3点を必ず盛り込むことを意識してください。
面接対策|選考体験から学ぶ傾向と準備の要点
面接では、ESの内容を軸にした深掘りと、東芝インフラシステムズの事業理解度を測る質問が並行します。選考全体を通じて「誠実さと倫理観」「チームワーク志向」「社会インフラへの当事者意識」の3軸が評価基準になっていると見られており、各軸を体現するエピソードを複数準備しておくことが鉄則です。
一次面接で問われる質問の傾向
一次面接の主なテーマは「自己理解」「経験の深掘り」「志望理由の一貫性確認」の3つです。「自己紹介から始まって、ガクチカの具体的なプロセスを深掘りされ、最後に志望動機と事業理解を確認された」という流れが複数の体験談から読み取れます。
日立ソリューションズ東日本の選考では、志望動機の説明に「行動力と課題解決力を活かして先端IT技術で業務効率化を実現したい」という文脈が高く評価されたと報告されており(日立ソリューションズ東日本の選考を受けた学生の面接レポートを読む)、インフラ系メーカー全般で「課題解決型の志向性」と「事業への熱意を具体的エピソードで示す力」が選考のカギになっています。
自己PRで伝えるべきポイント
インフラ系企業の選考では「周囲を巻き込んで成果を出した経験」「困難な状況を粘り強く乗り越えた経験」が特に響きやすく、個人プレーより集団での貢献を示すエピソードが有利です。自己PRの構成は「強みの一言→裏づけエピソード→入社後への応用」の流れが基本で、「その強みが東芝インフラシステムズのどの事業場面で活きるか」まで具体的に語れると、志望動機との一貫性が生まれます。
パナソニックの選考では「相手のニーズを先読みして最適な提案をする力」を強みとして語った学生が最終面接に進んでいる報告があり(パナソニックの選考を受けた学生の面接レポートを読む)、重電・電機メーカー全体で「顧客の課題に寄り添って解決策を提案する力」は評価される傾向があります。
東芝インフラシステムズならではの想定質問
業界・事業理解度を確認する質問として、以下が挙げられます。
- 「東芝インフラシステムズが手がける事業の中で最も関心ある領域とその理由を教えてください」
- 「インフラシステムの仕事において大切にしたい価値観を教えてください」
- 「東芝の他の事業部門(デジタルソリューション等)ではなく、インフラ事業を選んだ理由は何ですか」
特に3問目の「なぜインフラ事業か」という問いは、東芝グループ内の他部門と比較検討したうえで答えられるかを見ており、事前に東芝グループ全体の事業構成を把握しておくことが対策の前提です。
採用大学と就職難易度|選考を突破するために知っておくべき現実
東芝インフラシステムズの選考は、重電・インフラ系メーカーの中で「難易度高め」の位置に分類されます。採用規模が限られる一方で、高い技術力と論理的思考力・業界理解度の三点が総合的に評価される選考です。
採用大学の傾向
採用大学の公式データは非公表ですが、就活情報サイトに蓄積された体験談・選考報告から、以下のような大学からの採用実績が確認できます。
- 国立大学:東京大学・東京工業大学(現:東京科学大学)・大阪大学・東北大学・名古屋大学・九州大学など旧帝大クラス
- 私立大学:早稲田大学理工学術院・慶應義塾大学理工学部・東京電機大学・芝浦工業大学など理工系上位校
- 大学院修了者:特に技術系職種では修士・博士卒の比率が高い部門が複数存在
事務系総合職では文系の旧帝大・早慶・MARCHクラスからも採用がある傾向です。
就職難易度と選考対策の全体観
就活情報サイト各社の評価を総合すると、東芝インフラシステムズの就職難易度は偏差値50後半〜60前後に位置します。難関国立大クラスの学生が競い合う選考ではありますが、学歴だけで内定が決まるわけではなく、各選考ステップでの準備の質が最終的な合否を分けます。
内定に向けた現実的な準備スケジュールとして、以下が参考になります。
- 3〜4月(前年):業界研究・企業研究の着手、インターンシップへのエントリー
- 7〜9月(前年):夏インターンシップへの参加、OB・OG訪問、志望動機の初稿作成
- 10〜12月(前年):冬インターンシップへの参加、WEBテスト対策の本格化
- 1〜3月(本選考年):ES執筆・推敲、本選考エントリー
- 4〜6月(本選考年):面接対策・模擬面接の繰り返しと改善
入社後のキャリアパス|長期的に成長できる環境
東芝インフラシステムズ(現:東芝インフラシステムソリューション)では、長期的なキャリア形成を前提とした人材育成が行われています。プロジェクトベースの業務が多く、入社後数年で実務経験を積みながら専門性とマネジメント力を並行して高めるモデルが一般的です。
技術系のキャリア展開
技術系総合職では、入社後2〜3年は先輩社員のサポートのもとプロジェクトの一部を担当し、基礎技術と顧客折衝の両方を実地で学びます。その後はサブリーダー・プロジェクトリーダーへのステップアップが期待され、経験を重ねることで大規模インフラ案件のプロジェクトマネージャーを目指せます。特定技術(鉄道信号・水処理制御・電波技術など)に特化した専門職コースを選ぶ選択肢もあり、深い専門性でキャリアを築くルートが用意されています。
事務系のキャリア展開
事務系総合職では、営業・調達・経営企画・法務など複数の部門をローテーションしながらゼネラリストとして成長するパターンが多く見られます。官公庁・自治体・交通機関向けの大型営業では、技術系社員と連携した提案活動が求められ、インフラ事業の専門知識を深める機会に恵まれます。中期的にはマネジメント職・専門スタッフ職への分岐が生じ、キャリアの幅は相当に広いです。
まとめ
東芝インフラシステムズは2025年4月に東芝本体のインフラシステムソリューション事業として統合されましたが、鉄道・水処理・電波・セキュリティにわたる社会インフラ事業の担い手としての役割は継続しています。新卒採用も東芝グループ全体のプロセスに組み込まれており、最新の採用情報は東芝公式サイト(参考:東芝「インフラシステムソリューション新卒採用」)で確認することが必要です。
選考突破のカギは、「アタリマエを共に創る」という採用理念をESから最終面接まで一貫して体現し、誠実さ・チームワーク・社会インフラへの当事者意識を具体的なエピソードで示すことにあります。6つの事業領域から自分が最も関心を持つ分野を選び、なぜその分野なのかを競合他社との比較も踏まえながら語れる準備が内定への実質的な道筋です。
初任給・雇用条件については東芝の公式採用サイト(参考:東芝「新卒採用基本情報」)で最新年度のデータを必ず確認してください。インフラ系電機メーカー全体の動向は就活ハンドブックの業界記事を活用しながら把握し、複数企業への応募と並行させながら準備を深めていくことが現実的な就活戦略です。









