【質問例あり】リクルーターに選ばれる学生の特徴とは?面談のポイント

【質問例あり】リクルーターに選ばれる学生の特徴とは?面談のポイント

2020年9月5日更新

はじめに:リクルーターとは?

就活を行っている皆さんであれば、

一度は聞いたことがあるはずの「リクルーター」という言葉。

 

企業の社員でありながら、

自社の選考を受けて欲しい就活生と接点を持ち、

採用に繋げようとする役割の人

 

のことであり、

もっと簡単に言うと、

優秀な学生にあって会社の選考に来てもらうように促す人のことです。

 

金融(銀行)や保険業界、

インフラ関係や建築業界の企業の若手社員が選ばれることが多く、

人事担当者とは別に、採用に関わるポジションとなります。

 

近年、この「リクルーター制度」を導入する企業が増えてきたため、

就活生側にも一定の対策が求められるようになってきました。

 

本記事では、

 

・リクルーターの役割

・リクルーターからアプローチされるタイミング

・リクルーターから選ばれる学生の特徴

・リクルーター面談を受ける際のポイントと注意点

・リクルーター面談で聞かれる質問例

 

について、解説します。

それでは早速見ていきましょう。

1.リクルーターの4つの役割

先ほど書いたように、

リクルーターは人事担当者以外の社員で採用に関わる社員のことです。

 

そのため、その分多くの人件費が必要となりますが、

企業はなぜそこまでして、企業はリクルーター制度を用いるのでしょうか。

リクルーターが担っている役割とは、次の4つ、

 

・就活生に企業を知ってもらう

・就活生のサポート

・優秀な学生の確保

・内定辞退の防止

 

これらがあるとされます。

順に見ていきましょう。

 

 

1-1.就活生に企業を知ってもらう

 

リクルーターの役割は、人事職を全うするのではなく、

採用活動のあくまでサポートです。

 

企業説明会やセミナーで伝えきれない部分について、

学生と年次の近いリクルーターの口から直接説明することにより、

自社の魅力について理解を深めさせるという目的があります。

 

そのため、

企業の広報活動のような役割を担っているとも言えるでしょう。

 

1-2.就活生のサポート

 

先ほどもお伝えしたように、

リクルーターの主要な役割の一つは、

学生とコミュニケーションを取りながら、自社の魅力についてしっかりと理解してもらうことです。

 

そのため、学生の話を聞き、時には悩み相談や就活の助言をすることも、

大切な役割の一つ。

広報活動に限らず、就活生の就活サポート、アドバイザーのような側面も持ち合わせています。

 

 

1-3.優秀な学生の確保

一方、企業側も人件費を割いてリクルーターをあてがっているのですから、

企業側にもきちんとした理由があります。

 

それは、「優秀な学生を早めに確保したい」という思惑です。

 

近年売り手市場が続く就活市場では、

優秀な学生をいかに採用するか、の総力戦となっています。

 

リクルーターは人事職ではないので、直接的な採用活動は行っていませんが、

優秀な就活生との接点を増やし、見極めるという重要な任務も担っています。

 

 

1-4.内定辞退の防止

 

先ほどの延長になりますが、

リクルーター制度を利用している企業の中には、

せっかく内定まで出した学生を、みすみす見逃してしまい、

他社に流入することを防ぎたい

という思惑もあります。

 

そのため、学生と密にコミュニケーションを取りながら、

入社への不安を払拭させることで、

「学生に納得感を持って、入社まで至ってほしい」

など、

自社の志望度を高めさせることも、リクルーターの大切な役割です、

2.リクルーターからアプローチされるタイミング

リクルーターが付くタイミングとしては、

・プレエントリー

・個別企業説明会

・エントリーシート提出

の3つの時期が多くなっています。

 

リクルーターは基本的に学生から会うことはできず、

リクルーターから学生にコンタクトを取る、というのが基本のパターンです。

 

では、どのようにしてコンタクトを取るのかというと、

 

 ・自社に所属している社員の後輩(ゼミや部活動など)にコンタクトを取る

 ・大学へ推薦枠を出して、推薦応募者を募る

 ・企業説明会などで得たエントリーシートから、コンタクトを取る

 

以上のような方法を用いることが多く、

基本的には企業側からのアプローチとなります。

 

学生側からリクルーターへ連絡されることを防ぐため、

連絡は基本的に電話、それも非通知でかかってくることが多い傾向にあります。

 

たとえ非通知だったとしても無視せず、

きちんと対応するようにしましょう。

 

非通知は折り返しかけた方が良い?就活生が知っておくべき対処法

内定通知の電話の受け方は?マナーや注意点について解説

3.リクルーターから選ばれる学生の特徴

これまでリクルーターの役割について見てきましたが、

一体どのような学生が選ばれる傾向にあるのでしょうか?

具体的に見ていきましょう。

 

3-1.思考力と行動力がある

 

リクルーターが感じる「優秀な学生」とは、

実際に結果を出しており、即戦力となってくれそうな学生」のこと。

 

結果を出すには、思考力と行動力が必要不可欠であり、

これらのポイントを、エントリーシートや説明会、セミナーでの学生の様子から、判断しています。

 

学生側には、

「今日の説明会に、リクルーターも参加しているかどうか」

までは当たり前ですが知らされません。

 

ですが、誰が見ているかわかりませんし、企業から注目してもらうのは良いことですので、

思い切って発言の機会を増やし、企業に積極性をアピールするようにしましょう。

 

 

3-2.選社軸がしっかりと定まっている

 

また、意外なポイントでもあるかもしれませんが、

会社選びの軸が定まっていることも、ポイントが高いです。

 

というのも、

軸が定まっているということは、

それだけ自分の将来について真剣に考え、

その上で自分のやりたいこと、身に付けたいことを学べる環境(企業)を

しっかりと見据えているということ。

 

軸に一貫性があり、

なおかつ将来の目標が具体的で明確であればあるほど、

企業からの評価も高くなるでしょう。

 

【会社選びの軸】軸の作り方と面接での回答例!

4.リクルーター面談を受ける際のポイントと注意点

続いて、

リクルーター面談を受ける際のポイントと注意点について見ていきましょう。

 

4-1.綿密な企業研究をしておく

 

志望動機や企業研究が不十分なままでリクルーター面談に臨んでしまうと、

「就活にやる気がないのかな」

「社会人になる自覚がない」

など、マイナスな印象を与えかねません。

 

せっかくつかんだチャンスですから、

企業のホームページから得られる情報を集めておくことはもちろん、

業界に関する情報も集めておくと良いでしょう。

 

衰退する金融業界|その理由を徹底解析!

10年後になくなる職業ってなんだ!?新しく生まれる職業って??

 

 

4-2.基本的な自己分析・志望動機は整理しておく

 

自己紹介、自己PR、志望動機、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)など、

最低限の基本的な質問には答えられるように準備しておきましょう。

 

その際には、端的にわかりやすく話すことができるように、

結論ファーストは徹底し、

話の構成を考えておき練習しておきましょう。

 

ただし、実際に話すときには暗記したような口調にならないように

注意してください。

 

ガクチカの書き方を解説!具体例もあり!

就活生は面接での「学生時代頑張ったこと」にビビりすぎ??

 

 

4-3.逆質問をいくつか用意しておく

 

リクルーターとの面談は、

基本的にはリクルーターからの質問に答えて行く形で進んでいきますが、

せっかく企業の社員と一対一で話すチャンスですので、

こちら側もしっかりと事前に質問を用意しておく必要があります。

 

その際、

その場で思いついた質問だけでは、精度が低くなりがち。

 

しっかりと情報を集めたうえで、

企業風土や具体的な仕事内容、業界全般に関する質問など、

普段はなかなか聞けないような部分について聞いてみましょう。

 

自分なりの見解を述べたうえで質問することができれば、

より良い印象を与えることができます。

 

【新卒向け】就活の面接で逆質問ってどうすればいいの?

就活面接の逆質問への対策と考え方を解説!

 

 

4-4.ラフな服装はNG

 

何度も書いている通り、リクルーター面談も選考の一部です。

たとえ通常の選考と比較しフランクな場であるとはいえ、

最低限社会人としてのマナーは守らなければなりません。

 

「社会人と会う」ということを意識し、

オフィスカジュアル、または場合によっては通常の就活同様、スーツで臨みましょう。

 

たとえ

面接ではないので楽な服装でお越しください。」

と伝えられたとしても、

間違ってもTシャツにデニムなど、カジュアルすぎる服装はNGです。

 

OB・OG訪問の服装はスーツとオフィスカジュアルどちらが正解?

 

 

4-5.面接同様の言葉遣いを徹底

 

リクルーターとの面談を重ねるうちに、

打ち解けた気持ちになって言葉遣いが雑になってしまう学生もいます。

 

たとえフランクな場であるとはいえ、

砕けすぎた言葉遣いはNGです。

 

リクルーター面談だからといって、特別なマナーは存在していません。

 

就活を進めるうえでの最低限のマナーが守れていれば、問題はないはずですので、

社員と接しているということを忘れず、

誠意ある対応を心がけましょう。

 

知らないとまずい?就活の基本的なマナーとは?

 

 

4-6.終わったらお礼メールをすぐに送る

 

面談が終わったら、

面談をしてくれたことのお礼として、必ずメールを送るようにしましょう。

 

早ければ早いほど、先方からの印象も良くなりますので、

以下の記事を参考にし、誠意ある対応を心がけましょう。

 

【例文あり】就活にお礼メールは必要?書き方やポイントを解説!

5.リクルーター面談で聞かれる質問例

最後に、

実際にリクルーター面談で聞かれることについて簡単に見ておきましょう。

 

聞かれる可能性が高い質問をいくつか挙げると、

 

 ・自己紹介をしてください

 ・どうして弊社に関心を持ったのか(いわゆる志望動機)

 ・学生時代に力を入れてきたことは何か

 ・大学では何を学んでいるのか

 ・他にはどんな業界を見ているのか

 ・うちは第一志望か

 ・現在の就活状況はどうか

 

といったものです。

いかがでしょう?

本選考で聞かれる可能性が高いものばかりだと思いませんか?

 

 

現在の就活状況については、正直に答えてしまって構いません。

また、第一志望かどうかについては、リクルーター側もある程度わかっていますので、はっきりと答える必要はありません。

 

もし第一志望であれば、そのように回答し熱意をアピールする方法もありますが、

せっかくの機会ですから、

後で「こんなはずじゃなかった、、」と後悔してしまわないよう、

 

働き方やギャップなど、様々な角度から質問をし、

慎重に判断できるよう、選考の余地を残しておくようにしましょう。

 

 

リクルーター面談は、

通常の面接よりかはフランクに行われる傾向にあります。

 

リクルーターによってはご飯を食べに行きながら話す、

なんてことも往往にしてあります。が、

選考の一部という役割を担っている場合もありますので、

本選考と同様に十分な準備をして臨むようにしましょう。

 

6.リクルーター面談は落ちる?その理由とは

ここまで、リクルーターで選ばれる際のポイントや、質問例について解説してきました。

リクルーターがついている時点で

有望株として期待されているということは間違いありませんが、

かといって期待にそぐわなかった場合は、もちろん落ちてしまう可能性も十分にありえます。

 

最後に、

リクルーター面談で落ちてしまう場合の理由について見ていきますので、

これから面談を控えている人はリスクヘッジとして、

面接を終えた人は自戒も兼ねて、改めて頭に入れておきましょう。

 

6-1.当たり障りのない回答で熱意が伝わらなかった

 

たとえリクルーターから目をかけられ、優位な立場になっているとはいえ、

油断は禁物です。

 

期待されていることは事実ですが、

リクルーターは善意でやっているわけではなく

企業側の人材獲得費用を下げるという役割も持っているため、

そこで期待に沿えるような熱意がなければ、当然ですが落ちる可能性も高くなります。

 

例えば、志望動機を聞かれた際に、

「社会貢献をしたい」や

「幅広い事業に従事できる点を魅力に感じた」など、抽象的とも取られかねない回答では、

学生側の本音がわからず、

「うちにあまり興味がないのだろうか」

ととられてしまっても、不思議ではありませんね。

 

リクルーター面談とはいえ、立派な面談の一つですから、

しっかりと企業分析をした上で臨むことが重要です。

 

 

6-2.回答の白々しい嘘がバレた

 

これも、先ほどの項目と少し被りますが、

リクルーター面談において、嘘は禁物です。

 

エントリー状況や、内定の有無など、

なかなか答えにくい質問について聞いてくることも少なくありませんが、

そこで

「御社以外受けていない」

「御社が第一志望」

と言い切ってしまうと、仕方ない部分もあるとはいえ、余計に詮索されてしまうきっかけとなってしまう場合があります。

 

確かに、通常の面接であれば上記のような回答でも免れるかもしれませんが、

リクルーター面談という特殊な場では、

わかりきった嘘をつき訝しく思われるよりも、むしろ最初から思い切って腹を割って話してしまった方が、好感を得られる可能性もあります。

 

相手の出方にもよりますが、

自分の状況を素直に話し、その上で相手と交渉するつもりで臨んでみると、

案外良い結果につながるかもしれません。

 

 

6-3.何らかの要因で採用要件を満たせなかった

 

こればかりは、学生側ではなんとも対応することができませんが、

例えば学生・企業の価値観の不一致や、

企業理解・業種理解不足によるミスマッチ、

コミュニケーション能力の不備など、

何らかの要因で

「採用は見送り」と判断される場合も往往にしてあります。

 

もちろん、面談前に綿密に企業分析をし、有意義な機会となるようしっかりと理解しておくことは言うまでもありませんが、

志望度が高くない場合は、落ちたからといって落ち込みすぎず、

縁がなかったと割り切って気持ちを切り替え、前に進むこともまた重要であると言えるでしょう。

まとめ

ここまで、選考を受けるにあたり重要な存在となる

リクルーターについて説明してきました。

 

リクルーター制度は一見すると、不透明な選考形態にも見えますが、

上手に活用することができれば、有利に選考を進めることができます。

 

ネットなどで検索すれば、

どの企業がリクルーター制度を導入しているのかを知ることができるので、

あらかじめ調べておくと良いでしょう。

 

面談に参加する際には、

リクルーター面談も選考の一部であるということを忘れずに、

しっかりと事前対策をして臨むようにしましょう。

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