
【就活対策】就活で必要な論理的思考力を解説! 鍛え方・PR方法も!
2022年6月6日更新
はじめに
就活に向けて論理的思考力を高めたい。
自己PRで論理的思考力を強みにしたい。
このように考える学生も多いのではないでしょうか?
今回は以下のような悩みや疑問を抱える学生、就活生の皆さんに向けた記事になっています。
・論理的思考力は就活で役に立つの?
・論理的思考力を鍛えるにはどんなトレーニングが必要なの?
・就活の自己PRで論理的思考力をアピールしても大丈夫?
この記事を読めば、こういった悩みや疑問はすべて解決できますよ!
この記事でわかること
・就活のあらゆる場面で論理的思考力が役に立つこと。
・論理的思考力の鍛え方。
・自己PRで論理的思考力を効果的にアピールする方法。
記事を読むメリット
・論理的思考力を武器にできるようになり、就活で有利に立ち回れるようになる!
わかりやすく解説していますので、気軽に読んでみてくださいね。
それでは以下の「もくじ」に沿って解説していきます。
もくじ
1.論理的思考力とは?わかりやすく解説します
まずは論理的思考力とはどんな能力を意味するのかを確認しておきましょう。
以下2つの観点から解説していきます。
①論理的思考力とは
②論理的思考の例
①論理的思考力とは
デジタル大辞泉によれば、「論理」は「考えや議論などを進めていく筋道」を意味します。
したがって、論理的思考力とは「物事を筋道立てて考える力」ということになりますね。
論理的思考力という言葉の意味をもう少し深く理解するために、「筋道立てて考える」とはどういうことなのかも確認しておきましょう。
端的に言うと、「物事に関する情報を分解、整理すること」です。
具体例を用いて説明していきますね。
②論理的思考の例
論理的思考力とは「物事を筋道立てて考える力」。
「筋道立てて考える」とは「物事に関する情報を分解、整理すること」を意味するのでした。
論理的思考力を使う具体的な例を提示します。
仕事で何らかの問題が発生し、解決しなければいけない状況を想定してみましょう。
問題に関する情報を分解、整理していきます。
1.現在何が起こっているのか状況を把握する。
2.問題が発生した原因を探る。
3.原因から解決策を導き出す。
4.解決策を実行する。
5.原因をさらに分析し、同じ問題が発生しないように改善策を練る。
6.改善策を実行する。
このように論理的思考力を用いることで、問題を解決し、再発防止対策まで実施することができます。
情報の分解と整理は、因果関係を明確に把握すると言い換えることもできるでしょう。
この論理的思考力は、社会生活を送る上であらゆる場面で必要になる能力です。
2.論理的思考ができる人の特徴
①問題解決能力が高い
②他人に物事を説明する能力が高い
それぞれ見ていきましょう。
①問題解決能力が高い
先ほどの例からもわかるとおり、論理的思考ができる人は問題解決能力が高いです。
物事の因果関係を的確に把握できるため、仕事・日常生活・学校など様々な状況で発生した問題や課題を、スピーディーかつ正確に解決することができます。
いわゆる仕事ができる人というのは、概して論理的思考力が高いです。
②他人に物事を説明する能力が高い
論理的思考ができる人は、他人に物事を説明する能力が高いと言えます。
常にスピード感が求められるビジネスの場面では、特に重宝される能力です。
ビジネスにおいては、上司や取引先に対して物事の要旨を端的に伝えなければなりません。
そのためには話を論理的に説明する必要があるのです。
1.話の趣旨(結論)
2.理由や根拠
3.今後の方針
論理的思考ができる人は、このように無駄を省き、最速で相手に情報を理解させることができるわけです。
一方で論理的思考力が低い人は、人に物事を説明するのが上手ではありません。
話の本筋とはあまり関係のないことまでダラダラと喋ってしまい、「この人は結局何が言いたいんだろう?」と思われることも。
スピーディーさに欠ける説明は、ビジネスの場面では好まれないのです。
3.就活で論理的思考力が役立つ例
ここでは、就活の場で論理的思考力が役立つ例を5つ解説していきます。
①自己分析
②ES
③筆記試験(適性検査)
④面接の受け答え
⑤グループディスカッション
就活のあらゆる場面で論理的思考力が必要になることがわかると思いますよ。
①自己分析
自己分析をしっかりと行うには、論理的思考力は欠かせません。
自己分析とは、自分の過去や現在の情報を洗い出し、分解、整理していくことだと言えるからです。
・これまでどんな経験をしてきたのか?
・経験が示す自分の強みは何か?
・その強みは就活でどのように伝えればいいのか?
様々な情報を筋道立て、徹底的に自己分析を行なった就活生は、最後まで就活の軸がブレず内定に近づきやすいです。
就活のスタート地点でも論理的思考力は欠かせません。
②ES
選考のスタートとなるES。
質の高いESを作成するのにも論理的思考を駆使して、確かな根拠を持って書く必要があります。
・企業が求める人材像に対して、自分の強みをどのように書けば効果的なのか?
・面接を自分のペースで行うには、何を記載すれば良いのか?
論理的思考力の高い人のESは、自分の強みを上手に企業が求める人材に合致させることができます。
また、面接は基本的にESを元にして行われるため、質問や受け答えの内容をある程度コントロールすることもできるのです。
③筆記試験(適性検査)
筆記試験(適性検査)の推論問題等では、論理的思考力を測る問題が頻繁に出題されますよね。
就活のあらゆる段階で論理的思考力は必要なのです。
④面接の受け答え
論理的思考ができる人は、面接の受け答えも上手にこなすことができます。
面接官の質問の趣旨を見抜き、「主張」、「理由」、「具体例」など筋道立てて回答することで、高い評価を受けることができるでしょう。
⑤グループディスカッション
グループディスカッションでは、出題(課題)に対する解決策(提案)をまとめることになります。
論理的思考力の高い就活生は、出題に関する因果関係を的確に把握し、本筋からズレずに議論することができます。
一方で論理的思考が苦手な人は、話の本筋とは離れた話題に執着してしまったり、論理の飛躍した意見を言ってしまったりします。
4.論理的思考力は日常生活でも役に立つ
日常生活でも、よく考えて行動しなければならない大事な場面が出てきます。
例えば人生設計や家計管理などです。
こういった場面において、直感的な行動はリスクを伴います。
きちんと論理的に状況を捉えて方針を考えることで、結果的に正しい選択をしやすくなるのです。
また、物事を説明する能力の高さは、コミュニケーション能力にも大きく関わってきます。
5.論理的思考力を鍛えるトレーニングは?
ここでは論理的思考力を鍛えるトレーニングについて、以下2点から解説していきます。
①論理的思考力を高めてくれる本
②論理的思考力を試すテスト
①論理的思考力を高めてくれる本
論理的思考力を高めるのに最もおすすめの本は、「世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく(著:渡辺健介)」です。
(引用:Amazon)
物事の本質を見極め、具体的な行動案を導き出す力が、中高生でもわかるくらい易しく説明されています。
世界25カ国以上で翻訳、出版されるほどの人気書籍ですので、論理的思考力を高める第一歩として読んでみてください。
②論理的思考力を試すテスト
先ほどの本で理論を学ぶとともに、論理的思考力を使うテストも解いてみましょう。
「5分で論理的思考力ドリル(著:ソニー・グローバルエデュケーション)」がおすすめです。
(引用:Amazon)
ソニーグループの教育部門会社が発行している書籍で、論理的思考力を5つに分解して効果的に力を身に着けられるように設計されています。
子どもから大人まで楽しみながら論理的思考力を向上させることができる素敵な書籍です。
適性検査対策にも繋がりますよ。
6.就活の自己PRで論理的思考力を強みにして大丈夫?
ここでは、就活の自己PRとして論理的思考力を強みにすることについて、以下2点から解説していきます。
①企業からどう評価されるのか?
②ストレートなアピールは危険
①企業からどう評価されるのか?
論理的思考力そのものは事実として企業が学生に求める能力の一つです。
経団連が実施したアンケートによれば、産業界が学生に期待する資質、能力、知識(全20種類)の中で「論理的思考力」は第6位にランクインしています。
【文系】
1位:主体性
2位:実行力
3位:課題設定・解決能力
4位:チームワーク・協調性
5位:社会性
6位:論理的思考力
(以下省略)
【理系】
1位:主体性
2位:実行力
3位:課題設定・解決能力
4位:想像力
5位:チームワーク・協調性
6位:論理的思考力
(以下省略)
(出典:一般社団法人 日本経済団体連合会「高等教育に関するアンケート」主要結果)
ここで認識しておきたいのは、2位の実行力、3位の課題設定・解決能力に関しては、論理的思考力が土台になっているということ。
つまり、論理的思考力の高い学生は、企業側としても強く求めていると言えるわけです。
②ストレートなアピールは危険
しかしながら、「私の強みは論理的思考力が高いことです」などとストレートにアピールするのは危険であり、避けたほうが無難です。
面接の受け答えの中で少しでも論理性に欠ける発言をしてしまった場合、大きくマイナスの評価を下されてしまう可能性が高いからです。
論理的思考力に自信があっても、予想外の質問が来たときに瞬時に論理的な回答をするのは簡単なことではありません。
企業が求める能力ではありますが、ストレートにアピールするのは得策ではないのです。
7.就活で論理的思考力を効果的にアピールする方法
論理的思考力を効果的にアピールするには、別の言葉に言い換えるのがおすすめです。
具体的には、「課題解決力が高い」、「分析力が高い」といった言葉にしてみましょう。
このようにアピールすることで、その力の土台となっている論理的思考力を間接的にアピールできます。
受け答えの中で論理性に欠ける発言をしてしまった場合にも、大きなマイナス評価を避けることができるのです。
さらに、企業が学生に求める能力である「実行力」と「課題設定・解決能力」まで一気にアピールすることができます。
論理的思考力を強みにするなら、別の言葉に言い換えるようにしましょう。
8.よくある質問
よくある質問 |
Q.論理的思考力がある人の長所(強み)や短所(弱み)は? Q.就活の自己PRで課題解決力を言い換えると? Q.課題の分析力は自己PRで使える? |
Q.論理的思考力がある人の長所(強み)や短所(弱み)は?
A.
長所:問題解決能力が高い、他人に物事を説明する能力が高い
短所:行動するまでに時間がかかることがある
Q.就活の自己PRで課題解決力を言い換えると?
A.「分析力」などと言い換えることができます。
Q.課題の分析力は自己PRで使える?
A.有効です。
企業が学生に求める能力として、「実行力」、「課題設定・解決能力」、「論理的思考力」などが上位に位置しており、これらに大きく関係する「分析力」は就活で武器になるでしょう。
おわりに
今回は就活での論理的思考力について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
記事の内容を簡単にまとめます。
・論理的思考力とは、「物事を筋道立てて考える力」のこと。
・論理的思考力は、自己分析、ES、筆記試験、面接、グループディスカッションなど就活のあらゆる場面で役に立つ。
・論理的思考力を鍛えるには書籍がおすすめ。
・企業が学生に期待する能力として、論理的思考力は上位に位置する。
・「課題解決能力」、「分析力」などと言い換えてアピールするのがおすすめ。
論理的思考力は就活に限らず人生において常に必要な能力です。
しっかりと鍛え、上手に活用していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!