【企業分析】電通グループ子会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/5/24更新
はじめに
株式会社電通グループは、1901年に創業された大手広告企業です。
主に、広告事業と情報サービス事業を展開しています。
また、子会社には不動産、エンターテインメント、アニメ制作、コンサルティングなどを担っている企業もあり、グループ全体で幅広い事業を手がけています。
この記事では、株式会社電通グループや子会社への就職について知りたい、次のような就活生の方を対象に、企業分析に役立つ情報をまとめています。
- 株式会社電通グループの事業内容が気になる
- 株式会社電通グループの子会社への就職に興味がある
- 株式会社電通グループの求める人物像や選考対策が気になる
この記事を最後まで読むと、株式会社電通グループや子会社の概要を理解できます。
そして、株式会社電通グループが求めている人物像や、株式会社電通グループで行われている新卒採用についても解説しています。
株式会社電通グループならびにその子会社への就職に興味がある方は、ぜひご一読ください。
なお、業界研究については、こちらで詳しく紹介しています。
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この記事の結論
結論から述べると、電通グループの採用難易度は難関レベルだといえそうです。
その理由は、業界大手の企業であり、知名度も非常に高いため、就活生からの人気が高いからです。
電通グループの内定を獲得するのは、険しい道のりだといえるかもしれません。
ですが、業界研究や企業研究、自己分析を入念に行えば、内定獲得のチャンスはあるでしょう。
このあと、電通グループの基本情報や求める人材像などについて詳しく解説します。
電通グループ子会社へ就職したい方は、ぜひ最後までお読みください。
株式会社電通グループについて
出典元:電通グループ
会社概要
株式会社電通グループは、1901年に創立されました。
業界としては、広告企業に属する企業です。
主な事業内容は広告事業と情報サービス事業で、電通グループは日本を代表する広告企業だといえるでしょう。
電通グループは、1901年の創業以降、ニュース配信事業と広告事業で業績を拡大し続け、1964年の東京オリンピックや1970年の大阪万博では、その成功に大きく貢献しました。
2021年には、「an invitation to the never before.」という新しいビジョン&バリューを制定し、現状に満足することなく、これからも日本広告業界の変革をリードしていきたいという意志を表明しています。
株式会社電通グループの強みは、常に変革を目指す創造性だといえるでしょう。
また、日本国内のみならず諸外国にも事業展開しており、現在は145以上の国・地域へ事業を拡大しています。
各事業別の売上規模
株式会社電通グループは、2015年以降、事業セグメントごとの売上規模を公開していません。
正確には、2015年以降は、事業セグメントの構成を地域ごとの分類に変更しています。
そのため、最新情報である2014年の事業セグメント別売上規模をご紹介します。
株式会社電通グループの2014年の売上規模は、広告業が2.25兆円で前年度比+19.6%、情報サービス業が749億円で前年度比+5.3%です。
内訳にすると広告業が75%を占めており、株式会社電通グループの事業は広告業が特に主力事業であることがわかります。
参考として、2023年の地域セグメントごとの売上規模をご紹介します。
2023年の売上規模は、日本が5,488億円で前年度比+3%、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ地域)が2,664億円で前年度比+2.9%、Americas(アメリカ)が3,506億円で前年度比+8.2%、APAC(アジア、オセアニア地域)が1,161億円で前年度比で+0.5%です。
総売上規模は、前年度の1兆2,310億円から1兆2,819億円へ拡大しています。
各事業セグメントの解説
電通グループ全体の主な事業セグメントは、以下のとおりです。
- 広告業
- 情報サービス業
- 不動産
- エンターテインメント
- アニメ制作
- コンサルティング
また、グループ全体ではなく、株式会社電通グループ単体の事業セグメントは、以下のとおりです。
事業部門 | 活動内容 |
BX(ビジネス トランスフォーメーション) |
|
DX(デジタル トランスフォーメーション) |
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CX(カスタマー・エクスペリエンス トランスフォーメーション) |
|
AX(アドバタイジング トランスフォーメーション) |
|
事業別の代表的な会社
電通グループの代表的な子会社を、事業別にご紹介します。
広告業
会社名 | 役割 |
株式会社電通東日本 | 関東地区、東北地区および静岡県、新潟県における広告業 |
株式会社電通西日本 | 中国地区、四国地区および兵庫県、石川県、福井県、富山県における広告業 |
株式会社電通九州 | 九州地区における広告業 |
株式会社電通北海道 | 北海道地区における広告業 |
株式会社電通沖縄 | 沖縄地区における広告業 |
株式会社電通ランウェイ | メディア・コミュニケーションを軸とした統合ソリューションを提供する広告業 |
株式会社アド電通大阪 | 関西地区における広告業 |
株式会社ザ・ゴール | ファッション・アクセサリー関連業界専門の広告業 |
情報サービス業
会社名 | 役割 |
カラ・ジャパン株式会社 | メディアコミュニケーションカンパニー |
電通インターナショナル・ジャパンオフィス株式会社 | メディアコミュニケーションカンパニー |
dentsu X Japan株式会社 | メディアコミュニケーションカンパニー |
株式会社電通アイ・アンド・シー・パートナーズ | デジタルマーケティング領域における運用業務全般・企画開発 |
電通グループで働いている社員は?
平均勤続年数は?
株式会社電通グループの平均勤続年数は「16.9年」です。
電通グループは、広告業界の中で、平均勤続年数ランキング第2位にランクインしています。
このことから、働きやすい環境が整っている企業だといえそうです。
平均年収は?
株式会社電通グループの平均年収は「1,588万円」です。
全職種での平均年収は458万円ですから、電通グループの平均年収は非常に高い水準にあるといえるでしょう。
平均残業時間は?
株式会社電通グループの平均残業時間は「12.5時間」。
全職種での月間平均残業時間は24.5時間です。
電通グループは、平均と比較して2分の1程度の残業時間だということがわかります。
もともとは平均残業時間が50時間と非常に厳しい労働環境だったようですが、近年では本格的な働き方改革が進められており、平均残業時間の減少に成功しているようです。
平均ボーナス額は?
電通グループの平均ボーナス額は「254万円」程度だと予測できます。
なぜなら、賞与額は平均年収の約16%程度の場合が多いといわれているからです。
しかし、平均ボーナス額は公表されていないため、参考程度にしてください。
どんな文化なの?
電通グループのバリューは「an invitation to the never before.」です。
そして、このバリューに基づき、以下の8つの行動指針を定めています。
<電通8つの行動指針>
- WE DREAM LOUD
夢は大きい方がいい。
その大きさが人を集める。- WE INSPIRE CHANGE
変わり続けるからうまくいく。
変わり続けるから最先端。- WE TEAM WITHOUT LIMITS
会議で反対されたら感謝する。それは、自分では
思いつかなかった視点。チームで仕事をする意義。- WE ALL LEAD
リーダーという職階はない。アイデアを出した人が、
やり遂げた人が、リーダーと呼ばれる。- WE MAKE IT REAL
企画書やプレゼンはただのプロセス。
実施して成果を上げるのが私たち。- WE CLIMB HIGH
残念なことに、
困難は私たちを成長させる。- WE CHOOSE EXCITEMENT
迷ったら、面白い方へ。
迷ってなくても、その方がいい。- WE ARE A FORCE FOR GOOD
世の中の幸福。
それは、クライアント以上の、私たちのクライアント。
上記の8つの行動指針を概観すると、株式会社電通グループでは、常に変化を追求する創造性と向上心を大切にしていることがわかります。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
電通グループは、広告業界において売上1位を誇っている企業です。
同業他社と比較するとその売上は圧倒的であり、電通グループが、日本の広告業界を牽引する企業として存在感を放っていることがわかります。
電通グループが大きな存在感を放っているのは、歴史ある企業としての安定感をもちながら、常に変革を求める挑戦心を大切にしていることが影響していると考えられます。
競合他社の情報も下記にまとめました。
会社名 | 売上高 | 就職偏差値・難易度 |
電通グループ | 5兆2,564億円 | 67 |
博報堂 | 8,950億円 | 66 |
サイバーエージェント | 3,020億円 | 64~65 |
東急 | 529億円 | 63 |
電通グループの新卒募集要項について
電通グループは、企業ごとに異なる募集要項で新卒採用活動を実施しています。
そのため、電通グループの子会社へ入社したい方は、各社の採用情報をしっかり確認してください。
ここでは、株式会社電通東日本の新卒採用情報をご紹介します。
各項目 | 詳細 |
職種 | 総合職、総合職(クリエーティブ職コース) |
給与 | 236,000円 |
賞与 | 年2回(3月、9月) |
研修制度 | 新入社員研修制度、選択型研修など |
福利厚生 | 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険確定拠出年金制度、借上社宅、電通グループ従業員持株会、福利厚生サービス加入、諸手当など |
求める人材
株式会社電通東日本の新卒採用サイトからは、次のような「求める人材像」が読み取れます。
- チームでクライアントに携われるコミュニケーション能力がある人
- 年齢に関係なく企画・立案などやりがいのある仕事を担当できる、責任感がある人
- すべてのプロセスを見渡し、全体を見ながら判断していける広い視野がある人
- 個性をアピールできる人
- こだわりや探究心の強い人
- 負けず嫌いで向上心の高い人
株式会社電通東日本ではクライアントの要望に応じて、広告の企画・実施・制作を行っています。
少人数制のチームで業務にあたることが多いため、周囲の人と協働して業務を遂行できるコミュニケーション能力が求められているといえるでしょう。
また、株式会社電通東日本では、年次の若いうちから責任のある仕事を任されます。
社員一人ひとりのやりたいことを全員で応援する社風のため、部署や年次にとらわれず、やりたいことに挑戦しやすい環境です。
そのぶん、自分の意見をしっかりもち、高い向上心と成長意欲をもつ人材が求められているでしょう。
さらに、広告事業ではすべてのプロセスをしっかりと見渡し、全体を把握したうえで細部を決定していく、広い視野が必要です。
株式会社電通東日本でも、広い視野をもち、常に全体を見渡すことが求められます。
それにくわえて、業界や業務に関する探求心やこだわりも重要です。
採用選考の際には、上記の人物像にマッチしていることをアピールすることが大切です。
新卒採用のフロー
株式会社電通東日本の新卒採用フローは、以下のとおりです。
- 会社説明会
- エントリーシート提出
- 面接(複数回)
- 内々定
①会社説明会
まずは公式サイトからエントリーし、会社説明会に参加します。
会社説明会は、電通東日本について知ることができる貴重な機会です。
企業研究がしっかりできていると面接の際にも熱意をアピールできるため、会社説明会で企業に関する理解を深めましょう。
②エントリーシート提出
電通東日本では、自分の個性をアピールできる、芯の強い就活生を求めています。
そのため、自分の強みや個性が伝わるよう、自分の言葉でエントリーシートを作成するとよいでしょう。
エントリーシートの書き方については、以下の記事もあわせてご覧ください。
③個別面接
株式会社電通東日本では、個別面接が複数回行われます。
面接では、エントリーシートの内容に基づいて自分の個性をアピールするとともに、電通東日本の求める人材像に合致するような自分の魅力を伝えましょう。
チームでなにかを成し遂げた経験や、向上心や探求心の強さが伝わるようなエピソードを、自分の言葉で伝えられるとよいでしょう。
また、企業研究や業界研究の深さもアピールすると、入社意欲の高さをアピールできます。
面接については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
株式会社電通東日本では、採用フローの中にSPI(適性検査)の受検があります。
SPIについては、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
④内々定
複数回の面接を突破すると、内定獲得です。
採用大学
株式会社電通東日本の採用大学は以下のとおりです。
青山学院大学、秋田公立美術大学、慶應義塾大学、札幌市立大学、上智大学、聖心女子大学、多摩美術大学、中央大学、東海大学、同志社大学、東北学院大学、長崎県立大学、名古屋市立大学、日本大学、一橋大学、法政大学、明治大学、立命館大学、龍谷大学、早稲田大学など |
株式会社電通東日本には、学歴フィルターが若干あると考えられるでしょう。
大学による足切りがあると断定はできませんが、難関大学からの採用が多いため、学歴も多少採用活動を左右していると考えられます。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえつつ、電通グループの就職偏差値・採用難易度を予測します。
結論から述べると、電通グループの採用難易度は最難関レベルだといえそうです。
理由としては以下の3つが挙げられるでしょう。
- 学歴フィルターが多少ある可能性が高いから
- 業界最大手の企業だから
- 知名度が高く、就活生からの人気が高いから
そのため、ガクチカや志望動機をしっかりと答えられるように対策しておくことが大切です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてください。
まとめ
ここまで、電通グループ子会社の企業研究に役立つ情報についてご紹介してきました。
電通グループは広告業界最大手の企業であり、知名度がもっとも高い広告企業のひとつであるため、就活生からの人気が非常に高いです。
そのため、応募倍率は大変高く、内定獲得までの道のりは険しいものとなるでしょう。
しかし、自己分析や企業研究、業界研究をしっかり行えば、内定を獲得できる可能性は十分にあります。
ぜひこの記事を参考にして、企業研究を深めてください。