【企業分析】NTTアドバンステクノロジの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/5/20更新
はじめに
NTTアドバンステクノロジ株式会社（以下NTT-AT）は東京都新宿区西新宿に本社を置くネットワーク、ソリューション、プロダクトセールス等、あらゆる分野における光デバイス・電子デバイスやソフトウェアの設計から開発、販売およびそれらに関わるコンサルティングを行なっているICT企業です。
NTT研究所直系の先端技術の開発事業を受け持つ技術的中核企業として、NTTグループの中で特異なポジションを占めていると言えます。
NTT-ATは、激しい動きを見せる技術革新の世界に身を置いて、そこでの社会や企業が直面する課題の解決やニーズを満たすべく、時には顧客よりも先に課題や改善点を発見していき、革新的な提案を行ってきました。
今回はそんなNTT-ATの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではNTT-ATへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- NTT-ATの仕事内容が気になる
- NTT-ATの就職難易度を知りたい
- NTT-ATの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、ICT以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、NTT-ATの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
NTT-ATについて
出典元
会社概要
NTT-ATは、ネットワーク開発、システム開発、先端技術事業など『通信』だけではなくさまざまなビジネスを行っているNTTグループを構成する事業会社であり、ネットワーク、ソリューション、プロダクトセールス等、あらゆる分野における開発・ビジネスに深く関わるオンリーワン企業であるといえます。
NTT研究所は、世界でも屈指の情報通信研究所として、情報通信技術をリードし続けており、電話、インターネット、携帯電話などの通信サービスをはじめとして、半導体、光ファイバ、通信プロトコルなど、通信の基盤技術、さらには、ナノテクノロジー、環境という関連技術分野にまで及んでいる特徴があります。
NTT-ATは研究所の成果に加え、市場や社会のニーズを先取りした「多様な価値」を付加する役割を担っているといえます。
多彩な技術開発に携わっているため、おのずと事業領域も拡大することとなり、社内でも組織によって全くジャンルが異なる商品・サービスを取り扱うことがある点も特色の1つです。
幅広い分野において様々な技術を融合し、顧客に対する価値提供を継続していくことがNTT-ATの使命です。
先進技術を取り扱う以上、ともすれば先端技術自体に注目が集まり勝ちですが、NTT-ATにおいては、その技術を動かすのはあくまでも“人”であることを重視し、若手社員の段階から比較的裁量の大きな仕事を任せる場合が少なくありません。
こうしたことから、NTT-ATでは、単に技術力にとどまらず「人間としての力」をとても重要視しています。
各事業別の売上規模
NTT-ATの2023年3月期の売上高は700億円で、純利益は33億7,500万円でした。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- コンサルティング＆アドバイザリ: 売上高は27億8,100万円。
- 先端プロダクトセールス: 売上高は139億0400万円。
- ITソリューションサービス: 売上高は184億9,600万円。
- NWソフトウェアサービス: 売上高は127億6,200万円。
- セキュリティマネージドサービス:売上高は92億7,400万円。
- クラウドサービス:売上高は72億9,900万円。
- AIロボティクス:売上高は63億5,600万円。
各事業セグメントの解説
NTT-ATの主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| トータルソリューション | コンサルティングから、ネットワークシステムの設計から開発〜運用・保守まで、ワンストップで提供。 システム導入後も、24時間365日、システムを見守りながら、新たなソリューションを提案。 |
| セキュリティ | 高い技術力や長年のノウハウを活かし、顧客のネットワークの問題点を洗い出す「セキュリティ診断」や、顧客の情報を、24時間365日遠隔監視する「セキュリティオペレーションサービス」、事故発生時の初動対応・解析サービス、改善策のご提案などを通じて、ありとあらゆる危険性を見定め、顧客様の環境に合わせたサポートを提供。 |
| クラウド・IoT | 水道やガスなどのインフラを監視するIoTソリューションや議会情報公開サービスなどのソリューションを提供。 効率的な無線ネットワークから、信頼性の高い安全なクラウド環境での蓄積・分析までワンストップで提供。 |
| AI×ロボティクス | AIとRPAを駆使して人間が行う作業を業務効率化。また、電子認証や個人識別のプラットフォームの活用によるペーパーレス化も取り入れた一連のワークフローにより、あらゆるビジネスシーンでのDXを推進。 |
| グローバル | 光ファイバ接続に不可欠な「光コネクタクリーナ」をはじめ、光接続工事用プロダクツがブロードバンド市場の成長が著しいアジア圏など、グローバルにおいて極めて高いシェアを実現。 |
NTT-ATで働いている社員は？
平均勤続年数は？
NTT-ATの平均勤続年数は14.5年です。
日本国内における企業全体の平均勤続年数が約12年であることから見て、NTT-ATは、平均よりも勤続年数が長い職場といえるでしょう。
平均年収は？
NTT-ATの平均年収は、604万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
平均残業時間は？
NTT-ATの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり15.9時間でした。
卸売業、小売業で働く従業員の平均残業時間は14.2時間のため、業界内では平均よりもやや多い残業時間といえます。
平均ボーナス額は？
NTT-ATの平均ボーナスは150万円でした（年2回計）。
どんな文化なの？
NTT-ATは、コーポレートビジョン(～私たちが目指す姿～)として、「お客様とともに進化し続けるバリューパートナー」を掲げ、コーポレートミッション(～私たちの使命～)として、「未来を拓くチカラと技術」を唱えています。
そこでは、顧客と真摯に向き合い、時流を読みつつ、常に革新的な提案を行い、新たな価値を生み出し続けるパートナーであろうとしています。
そして、社員一人ひとりがチカラ（人間力）と技術を掛け合わせることにより、社会における問題を解決し、輝く未来を切り拓くことがNTT-ATの使命であることを明確にしています。
ここでは、自分自身が主役となり、自らの能力と技術とを融合させることにより、限界なく成長を遂げることができるよう仕事を行う環境が整っているので、主体的に仕事を進めたい人には向いています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいIT業界の中でのNTT-ATの立ち位置をご紹介します。
NTT-ATは、同じNTTグループである、NTT研究所と密接に連携し、研究成果という資源から、新たな市場価値を持つシステム、サービス、商品を提供しています。
NTT-ATの顧客は官公庁、自治体、一般企業など、さまざまな業界・業種に及びます。NTT-ATは、めまぐるしい速度で革新を続ける技術の世界に位置し、NTTグループ各社とも連携を図りながら、顧客の課題ないしニーズを察知したうえで、革新的な提案を行う体制を敷いている点に最大の特色があるといえます。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
| 会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| NTT-AT | 700億円 | 604万円 | 55 | 仲間と本音でぶつかり合う |
| DTS | 904億9,300万円 | 601万円 | 55 | 粘り強くやりきる |
| アイネット | 349億8,800万円 | 576万円 | 52 | 安定性・保守的 |
| 兼松エレクトロニクス | 854億3,000万円 | 723円 | 63 | 信頼と価値を創造するIT総合サービス会社 |
NTT-ATの新卒募集要項について
以下にNTT-ATの新卒募集要項についてまとめました。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 | 開発技術系コース（30名程度） 業 務 系コース（若干名） 営 業 系コース（若干名） |
| 初任給（2024年4月予定） | 修士了：238,700円 大学卒：221,100円 備考：家族手当、住宅手当、リモートワーク手当、時間外勤務手当、深夜勤務手当、通勤手当（全額支給）等 |
| 賞与 | 年2回（6月、12月） |
| 研修制度 | 新入社員導入研修（ビジネスマナー研修：約3週間、ICT基礎技術研修：3か月）、OJT、各種技術研修、半年後フォローアップ研修、入社3年目ステップアップ研修、その他階層別研修等 |
| 福利厚生 | 厚生施設（当社契約保養所等利用可）、社内サークル支援制度、財形貯蓄制度、住宅資金融資制度、慶弔見舞金制度、各種健康診断、退職金制度、外部福利厚生アウトソーシングサービス（ベネフィットステーション）利用可 |
求める人材
NTT-ATでは求める人材として下記のものを公表しています。
NTT-ATのコーポレートビジョン、コーポレートミッションに共感しつつ、技術とチーム力を大切にしながら、自ら率先して課題に対峙していくこと（自ら歩む力、チームで取り組む力）が必要です。
上記を踏まえたNTT-ATの行動規範を遵守できる人材が求められています。
チャレンジ
私たちは新たな価値創造に向け、チャレンジし続けます。
チーム力
私たちはチーム一丸となって最高の力を発揮します。
経験力
私たちはすべての経験を糧とし活かしていきます。
自発
私たちは常に目的を意識し自ら責任を持って行動します。
誠実
私たちは人として正しいことを積み重ね誠実に行動します。
信頼
私たちはあらゆる「パートナー」との真の信頼関係を築きます。
以上の6つはNTT-ATの企業理念である、「お客様と共に進化し続けるバリューt御ナー」「未来を拓くチカラと技術」につながっていきます。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
NTT-ATの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
NTT-AT公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
②会社説明会、エントリーシート提出、Web適性試験
NTT-ATのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
オンラインでの開催となります。説明会では、ＮTT-ATの会社概要、NTTグループにおけるNTT-ATの位置づけ、NTT-ATの業務内容（ミッション）、福利厚生の概要、社員のキャリアアップ等に関する説明がなされます。
加えて、先輩社員の体験談が披露されるほか、選考に関する説明もあります。
なお、就活生からの質問も受け付けています。
エントリーシートでは、次の事項を記述することが求められています。
- 具体的なエピソードを交えて、あなたのアピールポイントを教えてください。
- 現在、大学でどのような学業に取り組んでいるか教えてください。
- 現在、興味を持っている事業
Web適性試験は、自宅での受検となります。
試験時間は1時間で、試験形式はCABになります。
試験対策に不安のある就活生は、CABの参考書をひととおり読んでおくと良いでしょう。
以下のページもぜひ参考にしてください！
③グループディスカッション
学生30名、面接官6名によるオンライン形式で実施されます。時間は70分です。
ディスカッションの開始に先立ち、アイスブレイクが行われます。また、プレゼンもあります。
ディスカッションのテーマは、次のとおりです。
- NTT-ATがどこかのスポンサーになるとしたら、ベストであると思われるのはどこか。
上記については、絶対的な「正解」があるわけではありません。
NTT-ATがこのテーマを選定した意図は、就活生が自らの意見を論理的に説得力を持って説明できる能力を備えているか否かを見ることにあると言えます。
このため、参加に先立って、自分の意見を検証しておくと良いでしょう。
④1次面接
1次面接は、オンライン形式で実施されます。学生1名、面接官5名です。
時間は30分で、学生からの逆質問も受け付けています。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 自己紹介
- 自身の短所
- チームで成し遂げたこと
- 他のNTTグループと比較した際の印象
- 就職活動の軸は何か
- IT業界を志望する理由
最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、実際に店舗にいくなどしてイメージを付けられるようにしましょう。
⑤複数回面接（2次面接）
2次面接は学生1名、面接官4名で実施されます。時間は1時間になります。
質問事項は、以下のとおりですが、1次面接の際の質問事項を基本としつつ、それを深く堀り下げる質問がなされる場合があります。
- 自己PR
- ガクチカ
- 研究内容（卒論に向けて、どのように取り組むか）
- NTT-ATを志望する理由
- 気になる製品はあるか
- 働くことの意味
- NTT-ATに入社してやりたいことは何か
- 大人数を率いて何かを成し遂げたことはあるか
最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、実際に店舗にいくなどしてイメージを付けられるようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
NTT-ATの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
| ＜大学院＞ 青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、信州大学、上智大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、東海大学、東京大学、東京工業大学 ＜大学＞ 大阪大学、大阪市立大学、岡山大学、鹿児島大学、神奈川大学、金沢工業大学、関東学院大学、学習院大学、九州工業大学、京都産業大学、近畿大学、慶應義塾大学、工学院大学、高知工科大学、公立はこだて未来大学、國學院大學、埼玉大学、静岡大学、芝浦工業大学、首都大学東京、信州大学、成蹊大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、NTT-ATは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、NTT-ATの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください！
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
NTT-ATは、次世代ネットワーク技術開発とシステムインテグレーションを中心に行う企業です。
「お客様とともに進化し続けるバリューパートナー」を目指しています。
NTT-ATは、NTTグループに属していることから、その顧客は官公庁、自治体、一般企業など、さまざまな業界・業種に及びます。
企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。
