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【企業分析】日本高純度化学の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/04/23更新
はじめに
日本高純度化学株式会社は東京都練馬区に本社を置く電子部品用貴金属めっき薬品の開発・製造および販売を行う、エレクトロニクス業界に属する企業です。
日本高純度化学は、プリント基板(パッケージ基板を含みます)、コネクターおよびリードフレーム等の電子部品の接点、接続部位に使用される貴金属めっき薬品の開発、製造・販売を主な事業内容としています。
特にプロセスアドバイス及びアフターフォロー等までを含めた総合的な提案・提供を行っているのが特徴的です。
ファインケミカルとエレクトロニクスの架け橋となり、独創的な製品でグローバルに社会貢献することを目指しています。
今回はそんな日本高純度化学の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では日本高純度化学への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- 日本高純度化学の仕事内容が気になる
- 日本高純度化学の就職難易度を知りたい
- 日本高純度化学の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、エレクトロニクス以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、日本高純度化学の就職難易度は高めであると考えています。
その理由として、次の2点が挙げられます。
- 平均年収が高めであり、採用人数が「1名~最大5名」ととても少ないから
- 学歴フィルターが若干あると認められるから
しかし、日本高純度化学においては、複雑な選考フロー、例えば、「グループワーク」や「グループディスカッション」などは導入されていません。
これにより就活生は選考対策に十分な時間をとることができます。その結果、内定獲得のチャンスが十分にあると考えられるでしょう。
次の章からは日本高純度化学の特徴や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
日本高純度化学について
会社概要
日本高純度化学は、電子部品の接点に用いる貴金属めっきを施すための薬品の開発、製造・販売を主な事業内容としている企業です。
電子機器は、非常に多くの電子部品の組み合わせによって構成されており、部品同士の接合が不十分である場合、機器自体が正常に作動しません。
このように、日本高純度化学の製品は電子機器には不可欠な存在となっています。そうした中で、社会課題と向き合い、多様な視点と独自の発想力を発揮し、エレクトロニクス業界を牽引するファインケミカル企業となるというビジョンを掲げています。
日本高純度化学は、事業のターゲットを「最先端の電子機器産業の中でも“貴金属めっき工程”のみのニッチな分野」に絞り込んでおり、その線で技術を深化させるとともに、顧客ニーズの先取りを行っています。
また、高価な貴金属の省コスト効果を実現したことにより、より収益性の高い製品群を実現しているのです。
この点で、日本高純度化学は、製品の「量」のメリットを追求していかざるを得ない、一般的な製造業とは一線を画した存在であるといえます。
さらに、専門性の高い社員が少数精鋭で開発・製造等に従事しています。
加えて、日本高純度化学の居室は、営業部門、技術部門、製造部門、管理部門を一堂に集めた体制を採用しており、意思決定はもちろん、顧客対応の迅速化が可能です。
このように、日本高純度化学はユニークな経営を行っており、1971年の創業以来、エレクトロニクス分野を事業フィールドの核に据え、半導体パッケージとコネクタ用の金めっき薬品、銀めっき薬品、パラジウムめっき薬品の開発・製造・販売を行い、独自の研究開発体制による技術の集積を重ね、その結果、貴金属めっき市場で、技術・シェア・サービスとも世界で圧倒的優位を確保し、電子部品向けめっき薬品では世界シェアトップに位置しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
日本高純度化学の2023年3月期の売上高は162億5,400万円で、純利益は5億6,900万円でした。
近時における年間売上高の推移は、次のとおりです。
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | 2023年3月期 |
12,969百万円 | 16,622百万円 | 18,714百万円 | 16,254百万円 |
日本高純度化学は、電子部品の接点に用いる貴金属めっき薬品に特化して事業展開しています。
2023年3月期におけるめっき薬品の種類別の売上規模は次のとおりです。
プリント基板・半導体搭載基板用めっき薬品 | 4,636 |
コネクター・マイクロスイッチ用めっき薬品 | 3,164 |
リードフレーム用めっき薬品 | 8,323 |
その他 | 125 |
計 | 16,248 (百万円) |
参照ページ
各事業セグメントの解説
日本高純度化学は、上述のように貴金属めっき薬品に集中した事業を展開しています。
貴金属めっき技術は、表面処理技術の1つであり、貴金属を電気化学的に析出させる「電解めっき」と化学反応を利用して析出させる「無電解めっき」とに大別することができます。
めっき方法 | 貴金属 | 製品 |
電解 | 純金 | テンペレジストシリーズ |
電解 | 硬貨金(金合金) | オーロブライトシリーズ |
電解 | 電解Pd | パラブライトシリーズ |
無電解 | 置換金 | IM-GOLDシリーズ |
無電解 | 還元金 | ネオゴールドシリーズ |
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ
日本高純度化学で働いている社員は?
平均勤続年数は?
日本高純度化学の平均勤続年数は、2023年3月末日時点で12.2年です。
厚生労働省の調査によると、製造業全体の平均勤続年数は、「約17年」とされているため、日本高純度化学の社員の勤続年数はやや短いといえます
平均年収は?
2022年度の日本高純度化学の平均年収は、825万7,000円でした。
全国の平均年収が458万円であるため、 全国平均よりも高い水準となっています。
平均残業時間は?
日本高純度化学の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり30時間でした。
化学品メーカーで働く従業員の平均残業時間は20時間程度であるため、日本高純度化学の残業時間は多いといえます。
少数精鋭で業務に従事しているため、一人ひとりの稼動負担が多い状況にあるといえます。
平均ボーナス額は?
日本高純度化学の平均ボーナスは、約126万円(年2回)でした。
どんな文化なの?
日本高純度化学の最大の強みは、「少数精鋭の専門家集団と最先端の技術力」であるといえます。
日本高純度化学にとって最大の資源・財産は「人」であり、人材を確保し、そして育成していくことこそが企業としての「成長・発展の根源」であると位置付けています。
日本高純度化学においては、社員個人が自らの役割および課題について自ら責任を持って果たすことはもちろん、全ての社員が広い見識を持ち、高いチャレンジ精神のもとに、全社的立場に立った発想・提言・企画を自由に行うことで、働きがい・生きがいのある職場環境を築き上げることが重要だと考えています。
人材に関するモットーは、「適材適所」「公正な評価」「やりがいと十分な処遇で答える」の3つになります。
日本高純度化学には、就活生が自身のチャレンジ精神を思う存分発揮し、可能性を開花させる環境が揃っているのも魅力です。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい化学薬品業界の中での日本高純度化学の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、日本高純度化学は電子部品の接点に用いる貴金属めっき薬品に特化して事業展開している特徴があらわれているといえます。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
日華化学 | 50,169百万円 | 549万円 | 53 | 大家族主義 |
日本高純度化学 | 16,254百万円 | 825万7,000円 | 60 | 少数精鋭 |
業績の下方修正について
売上高16.3%減
日本高純度化学は、2024年3月22日、2024年3月期における売上高について、2023年10月24日に発表した135億円から113億円に引き下げることを発表しました。
これは、スマートフォン、PC等の本格的な需要回復やメモリー等の在庫調整終了が想定以上に後ろ倒しになっていることと、貴金属価格の変動(パラジウム価格の下落)によるためです。
日本高純度化学の新卒募集要項について
以下に日本高純度化学の新卒募集要項についてまとめました。
職種 | 技術職(技術部・技術開発部):電子部品用めっき液の開発、めっき反応解析等 技術営業職(営業部):顧客対応、課題解決のための製品提案、マーケティング (文理不問) 品質保証職(品質管理、資材、製造):原料及び資材の調達、原料及び製品の検 査、製品の製造(文理不問) 事務系総合職(経営企画部):総務、決算開示業務、株主総会や取締役会運営等 |
給与 | 大卒:月額275,000円 修士了:月額300,000円 博士了:月額326,000円 備考:通勤手当、試用期間3か月、その間の給与・待遇に変動はありません |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 制度あり。社内で身に着けることのできないスキルについては、セミナーや講習会に参加することになります。 |
福利厚生 | 各種社会保険完備、退職金制度、生命保険、従業員持株会制度(奨励金あり)、企業型確定拠出年金(401k)、会社発注弁当代補助、育児・介護休業制度他 自己啓発支援として、ビジネススキルの向上を目的とした、オンライン研修制度を導入しています。 |
求める人材
日本高純度化学では求める人材として下記のものを公表しています。
- 「なぜこの形なのか」、「なぜこのような使い方をするのか」と考え、アイデアを出せる人
上記について補足説明すると、日本高純度化学が最も大切にするのは、「日々の当たり前を『なぜ?』と考えることです。
人々の身の回りには、科学技術を用いた製品があふれており、その一つひとつについて形や使い方について全て理由があります。
日本高純度化学では、そうした理由を突き詰めていき、アイデアを出すことができる社員が活躍しています。
さらに、日本高純度化学は、一人ひとりが当事者意識をもった「能動型自律人材」の採用・育成に加え、スキル・経験・知識を備えた人材(性別・年齢・国籍を問わない)の登用等を通じた人材の多様性の確保を推進しています。
ここでいう「能動型自律人材」の要件は次の3点です。
好奇心をもって挑戦する人材
社会の変化を先取りし、好奇心と探求心をもって果敢に新しいことに挑戦する人が求められています。
当事者意識をもってやり遂げる人材
自ら考えて行動し、常に全体最適の視点で最後まで責任をもってやり遂げる人が求められています。
多様性を尊重し周囲と協働できる人材
人を思いやり、つながりや個性を大切にすることで組織の可能性を最大化する人が求められています。
以上の3つは日本高純度化学の最大の強みである、「少数精鋭の専門家集団と最先端の技術力」につながっていきます。
日本高純度化学における最大の資源・財産は「人」であり、人材の確保・育成こそが「成長・発展の根源」だと考えているわけです。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
日本高純度化学の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
マイナビにおける日本高純度化学のセミナー申込画面より必要事項を入力し登録を行います。
なお、参加可能な人数に制限があり、「先着順」となるため、早めの申し込みが重要になります。
エントリーシートでは募集コース(技術職、技術営業職、品質保証職、事務系総合職)を選択する他、志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会・エントリーシート提出
日本高純度化学の会社説明会は、WEB開催となります。
日本高純度化学のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
会社説明会への参加予約した就活生に対しては、後日、エントリーシートを提出するよう、要請があります。
③適性検査・WEBテスト
会社説明会、エントリーシートの提出を経た後、適性検査とWEBテストが実施されます。
適性検査とWEBテストについて、日本高純度化学がいずれのテスト形式を採用するのか不明ですが、日本高純度化学では、適性検査での合否判断を行わないことを明示していますので、テスト自体について必要以上に心配する必要はないでしょう。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④複数回面接(一次~三次)
日本高純度化学では、新卒社員にとって「能動型自律人材」としてキャリアを築いていくことができるかを見るため、面接を重要視しています。
個々人に合わせて選考を行うため、回数はその方によって異なります。
面接では他企業で見られるような、複数の学生と一緒に面接を行うグループ面接はなく、学生1人との面接になります。
また、同様にグループワークや、グループディスカッションなども実施されることはありません。
これは、日本高純度化学が少数精鋭を宣言し、社員各人の完成度の高さを求めることと関係があります。
面接は学生1人と面接官1人で60分程度オンラインで行われます(最終面接は、学生1人と面接官2名(そのうちの1人は社長)とで30分程度オンラインとなります)。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認がされます。
いずれの面接においても、就活生にとってはやや圧迫感を感じることもあるようです。
日本高純度化学は、少数精鋭を貫いているため、新入社員であったとしても、上司や先輩からの、いわゆる手取り足取りといった指導教育をしてもらえるとは限らず、自ら律してしていくことが求められることと関連があります。
なお、以下に口コミのあった面接時の質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- 得意な科目
- 学生時代に所属したサークル等の活動内容
- ガクチカ
- 自分の長所、短所
- 入社後にどんな風に貢献できるか
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
日本高純度化学の採用大学の実績を以下に掲載しますが、東京大学を含め、国立大学からの採用が多く、日本高純度化学にはいわゆる学歴フィルターが若干あると考えられるでしょう。
大学による足切りがあるか否か迄は不明ですが、難関大学からの採用が目立ち、学歴が多少なりとも採用活動に影響を与えているといえます。
<大学院> 大阪大学、大阪府立大学、岡山大学、京都大学、東京大学、東京理科大学、東北大学、北海道大学、横浜国立大学、早稲田大学、東京工業大学、東京農工大学、お茶の水女子大学、千葉大学、東京農業大学、東京都立大学、千葉工業大学 <大学> 東京工業大学、お茶の水女子大学、東京電機大学、芝浦工業大学、中央大学、日本大学、埼玉大学 |
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、日本高純度化学の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高めといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 学歴フィルターがある可能性が高い
- 採用人数が大学卒1名、大学院修了者1名(最大5名)というように極端に少ない
- 給与が高い
このため、ガクチカや志望動機をしっかりと応えることができるよう対策しておくことが大切です。
まずは採用担当者の目に留まるエントリーシートの作成からはじめてみましょう。そのうえで、模擬面接等で自身の日本高純度化学に対する熱意や自身を採用することにより日本高純度化学が得るメリット等をしっかりと説明することができるように準備をするとよいでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
日本高純度化学は、電子部品の接点に用いる貴金属めっきを施すための薬品の開発、製造・販売を主な事業内容としている企業であり、ファインケミカルとエレクトロニクスの架け橋となり、独創的な製品でグローバルに社会貢献することを目指しています。
日本高純度化学は、少数精鋭主義を採用し、新卒採用予定数も大卒1名、大学院修了者1名に絞っているため、狭き門となっています。
このため、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。