【企業分析】北日本放送の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/22更新
はじめに
北日本放送は富山県富山市に本社を置くテレビ業界・通信業界に属する企業です。
テレビやラジオの番組の制作・放送の他にも舞台や演劇、コンサートなどのイベントの企画や開催にも携わっています。
さらに5地の拠点と2つの子会社があるなど、幅広く事業展開を行なっているのも特徴です。
今回はそんな北日本放送の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では北日本放送株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- 北日本放送の仕事内容が気になる
- 北日本放送の就職難易度を知りたい
- 北日本放送の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、テレビ業界・通信業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、選考難易度については、具体的なデータはありませんでした。しかし一般的な予想として、北日本放送は有名企業の中で中程度からやや高めの難易度で採用難易度としてはやや難しいと考えられます。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度よりも高いといえるでしょう。
しかし、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
選考対策として、地域密着の企業であるためエントリーシートではなぜその企業なのかの他に、そのエリアに対しての考えや思いなども記載することになります。
また職種としては、総合職となっており、業務内容としては放送にあたっての企画や裏方作業など多岐にわたる内容に従事することになります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
北日本放送株式会社について
出典元:KNB WEB|北日本放送|ラジオ・テレビ局発!富山の最新情報サイト
会社概要
北日本放送(略称: KNB)は、富山県を放送対象地域としたラテ兼営の特定地上基幹放送事業者です。1952年に設立され、同年にラジオ放送を開始し、1959年にはテレビ放送もスタートしました。本社は富山市牛島町にあります。 KNBは、県内で最も歴史のある放送局の一つで、NNN/NNS系列のテレビ局としても知られており、ラジオではJRNとNRNのクロスネットを提供しています。また、KNBニュースとしてテレビ・ラジオ両方で報道番組を展開しています。
テレビ・ラジオの放送の他にも複数の事業があり他には
- CMの企画制作・販売
- セールスプロモーション
- 各種イベントの企画・運営
- 文化事業
- 不動産事業
などがあります。
特にCMの企画制作については毎年、ラジオCMコンテストを主催しており、協賛各社の課題に基づくラジオCMコピーをリスナーなどから募集しています。特別審査員にはクリエイティブ・ディレクターでCMプランナーの澤本嘉光氏を迎えており、受賞作品は実際に協賛各社のラジオCMとして制作・放送されます。
以下は、過去のラジオCMコンテストでのいくつかの作品サンプルです。
CM内容: 家族の最後の対話を大事にする家族葬ホールのCM1. 特別審査員コメント: エモーショナルで、死という言葉を使わずに想像できる。
CM内容: 農機具を必要な人に渡す会社のCM1. 特別審査員コメント: 農村の問題やペーソスを含んだ深い原稿
CM内容: スタッフ募集中のラーメン屋さんのCM1. 特別審査員コメント: 飲食店としてはとてもいいアプローチ |
参照ページ
各事業別の売上規模
北日本放送株式会社の2023年度の売上高は52億2700万円で、営業利益は1億4200万円、経常利益は5億2900万円でした。
この売上は放送事業、不動産事業などからの収益によって構成されています。
2023年度の事業別のものはまとめられていないので、2022年度事業分野ごとの売上を下記にまとめます。
- ラジオ収入: 421,748,000円
- テレビ収入: 4,485,539,000円
- その他の事業収入: 166,555,000円
また、比率は下記の通りです。
- ラジオ収入: 約 8.31%
- テレビ収入: 約 88.54%
- その他の事業収入: 約 3.28%
参照ページ
各事業セグメントの解説
北日本放送株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
放送事業 | テレビ・ラジオの放送 |
放送番組の企画・制作 | テレビやラジオの企画や制作 |
不動産事業 | 不動産賃貸事業 |
テレビやラジオの放送のイメージが強い北日本放送ですが、不動産事業や、他にも文化事業など手広くさまざまな事業を行っています。
その中でも、放送事業が比率が高く、さらにそこから派生して企画や制作などの事業も行っています。
参照ページ:
北日本放送 | 事業内容 – 有価証券報告書-第94期(2022/04/01-2023/03/31)(2023/06/28 9:00提出)
北日本放送で働いている社員は?
平均勤続年数は?
北日本放送の平均勤続年数2022年度の情報では19.1年です。
テレビ業界の平均勤続年数は約13. 4年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少なく安定して働ける職場といえるでしょう。
平均年収は?
2022年度の北日本放送の平均年収は、有価証券報告書で確認すると、881万円でした。全国平均の年収が620万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
また、同じ「放送業」の上場企業平均年収は1,291万円でした。
全国放送のキー局ではなくローカル曲ということもあり、他の放送業、特にテレビ業界の企業と比較をすると、低いものになってしまいました。
しかし、富山県の企業の平均年収は443万円であることから、本社のある富山県の中ではかなり平均年収の高い企業であることがわかります。
平均残業時間は?
北日本放送の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり43.6時間でした。
放送業で働く従業員の平均残業時間は事業部などによって大きく残業時間が変わりますが、40時間のため、業界内ではほぼ平均的な時間といえます。
平均ボーナス額は?
北日本放送の正社員は、年1回の昇給と賞与が支給され、賞与は夏と冬の2回に分けて支払われます。
北日本放送のボーナスの平均支給額は141万円です。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%と言われており、そこを基準に計算すると130万円と推測もできます。
あくまで参考程度にしておいてください。
どんな文化なの?
北日本放送は、風通しの良い社風と言われています。
また、地域に根差した放送を提供し、視聴者に価値を届けることを重視している放送局でもあります。
放送事業を行うには免許が必要となる免許事業であるため、競合他社が簡単に参入することができない特殊な業界です。さらに、放送できるエリアが富山県内に限定されていることもあり、企業が発展していくには地元の発展が欠かせなくなってきています。
KNBは「いっちゃん親しみやすく、信頼され、いっちゃんチャレンジできる局であり続けたい」というパーパスを掲げています。視聴者との信頼関係を築き、地域社会に愛される存在であることが求められています。
そのため、地域社会に根付いた文化になっています。
参照ページ:
北日本放送株式会社の採用情報(初任給/従業員/福利厚生)|リクナビ2025
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい通信・情報業界の中での北日本放送の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、北日本放送はトップクラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 多角的な事業戦略:北日本放送は家電販売に限定せず、携帯電話販売、インターネットサービス、さらには保険サービスなど多様なビジネスモデルを展開しています。これにより、市場の変化に柔軟に対応し、売上の多角化を実現しています。
- 店舗とオンラインの統合:北日本放送は店舗ベースの販売とオンライン販売の両方に注力しています。特にオンライン販売の強化は、近年の消費者行動の変化に対応し、より広範な顧客基盤へアクセスする手段となっています。
- M&Aによる事業拡大:北日本放送は積極的なM&A(合併・買収)戦略を展開しています。これにより、新しい市場への進出や既存事業の拡大を図り、売上の増加に寄与しています。
以上の要素により北日本放送は小売業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
北日本放送 | 50億7000万円 | 881万円 | 60 | 地域に根ざした放送を提供し、視聴者に価値を届ける |
南海放送 | 52億1000万円 | 905万円 | 60 | 他局がまだやっていないことにいち早く取り組む「チャレンジ精神」 |
四国放送 | 52億円 | 906万円 | 60 | 保守的で堅実 |
北陸放送 | 38億1000万円 | 706万円 | 55 | 保守的で堅実。チャレンジよりも今を大切にする。 |
北日本放送の新卒募集要項について
以下に北日本放送の新卒募集要項についてまとめました。
北日本放送の募集コースは総合職コースのみで、配属に関しても総合職のみです。
しかし、中途採用など、転職の場合はアナウンサー職や技術職など、他の職種でも募集をしているようです。
入社後は、約3週間の新入社員研修を経て、配属先でOJT(現場研修)に入ります。
1年に1度、自己申告の機会もあり、本人の希望や適性、各部署の事情も鑑みてジョブローテーションがありますので、総合職でキャリアを積んでから、自身の望むキャリアを選択できる可能性があります。
しかし、アナウンサー職や技術職など、専門知識やスキルが必要な職種に関しては、この内容に該当せず、希望通りのキャリア形成ができない可能性があります。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 |
業務内容 | 営業:スポンサー応対や新規スポンサー獲得、CMの企画提案 報道制作:ニュース取材/編集、番組企画/制作 アナウンサー:報道番組・ニュースなどのアナウンスやイベント司会等を担当 システムエンジニア:放送関連システムやイントラネットの開発運用 技術:放送設備保守・放送監視 事業:新事業の企画/立案、イベント企画/運営 編成:番組編成、営業戦略やソフト戦略の企画・立案等 総務経理:事務作業・社会保険などの業務・決算業務等 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学院了 支給額:248,300円/月 基本月給:218,300円 諸手当:30,000円 大学卒 支給額:240,000円/月 基本月給:210,000円 諸手当:30,000円 |
賞与 | 年1回(夏・冬分を12月に支給) |
研修制度 | 新入社員研修 |
福利厚生 | 各種社会保険(雇用・労災・健康・厚生年金)、財形貯蓄、各種融資制度、保養補助 他 |
求める人材
北日本放送グループはパーパスとして、地域社会のなかで「最も必要とされる放送局であり続ける」という経営理念を掲げています。パーパスやビジョンなどは非常に重要視される内容なので、改めて参照ページから確認してください。各採用プロセスにおいても、就活生と求める人材像がマッチングしているか否かをよく確認していることが分かります。
また、以下に、KNBが求めている魅力的な人材と事業の特徴をまとめました。
- 情熱と夢を持つ仲間: テレビやラジオが好きで、自分で番組を作りたいという熱い想いを持つ人々。KNBは地域社会に貢献する使命を持ち、そのために一人ひとりの社員がプライドを持って取り組んでいます。
- 素直な行動: 年齢や社歴に関わらず、自分のやりたいことや想いに対して素直に動く姿勢を大切にしています。KNBは自身を成長させ、新たな価値を創出し、地域社会に貢献することを目指しています。
- チャレンジ精神: KNBは長い歴史に慢心せず、常に新たな挑戦を続けています。テレビやラジオの視聴環境が変化している中で、新たな潮流をつくりだすことも大切な役目です。
- 地域に密着し、親しみやすい人物像: KNBは「いっちゃん親しみやすく、信頼され、いっちゃんチャレンジできる局であり続けたい」と考えています。視聴者との信頼関係を築き、地域社会に愛される存在であることが求められています。
「テレビが大好き、ラジオが大好き」、そしてKNBでいっしょに働きたいと思っているチャレンジャーを募集しています。
参照ページ:北日本放送グループ健康経営宣言
新卒採用のフロー
北日本放送の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、放送エリアに対する質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
北日本放送公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、ES
北日本放送のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
選考参加を希望される方はESを指定のフォーマットで記入します。
質問事項は
- 志望動機
- 強み・弱み
- 企業研究で行ったこと
- 採用後取り組みたい仕事
といったように、基本的なことを聞かれるようです。
会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
③筆記試験
北日本放送筆記試験として時事問題と作文があります。
23卒の方が受けた問題を例として下記に記載しておきます。
- 時事問題についての筆記試験 5問25分
- 困難な経験についての作文 原稿用紙一枚30分
常日頃からニュースに関心を持ち、知っておくことが大事になってきます。
また、自身の経験を振り返り、自己分析しておくことも大切です。
④一次面接
北日本放送では一人ひとりを深く知るため、最初の面接から学生1に対して複数の社員で実施されます。
23卒の方は学生1里に対して8名の社員・役員の方での面接が行われたようです。
面接では自己紹介や志望理由、時事問題についての質問などが聞かれますので自分の答えを見つけておきましょう。
一次面接は30分程度、対面で行われます。
厳しい雰囲気の中、キャリアプランやESに記載した事項とその他についての回答が求められます。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- テレビ局で働きたい理由
- 好きなテレビ番組とその理由
- 普段の服装
- ラジオ番組は聴くか
- 度胸はあるか
- 北日本放送で好きなテレビ、ラジオ番組
- 学生時代に力を入れたこと
- なぜ富山県で就職活動をしているのか
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
⑤最終面接
最終面接は20分ほどで行われるようです。
雰囲気は一次面接の時と同じように厳しい雰囲気で行われるようです。
また、一次面接よりも、具体的なテレビ局の抱える問題などに切り込んだ質問がされるので、業界研究をしっかりしていないと答えられないことが予想されます。
自己分析についても、一次面接で行ったものより一層深い分析を行い、分析をした上で「どう仕事に生かすか」を考えておきましょう。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 自己紹介
- 志望動機
- 現在のテレビの現状と、入社後に何をしたいのか
- テレビ離れが進む中で、なぜテレビ局に入りたいのか
- 特にアピールしたいこと
- 大学で学んだ中で身につけたことと、それをどう仕事に生かすか
最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、実際にテレビやラジオを視聴するなどしてイメージを付けられるようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
北日本放送の採用大学の実績は以下の通りですが、難関大学をはじめ、多くの大学からの採用実績となっており、所謂学歴フィルターは存在していないと考えられます。
<大学> 愛知大学、青山学院大学、桜美林大学、大阪大学、京都大学、京都外国語大学、近畿大学、慶應義塾大学、神戸大学、駒澤大学、首都大学東京、上智大学、千葉大学、千葉商科大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、帝京大学、電気通信大学、東京大学、東京外国語大学、東京学芸大学、新潟大学、日本大学、一橋大学、広島大学、法政大学、武蔵野音楽大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学 |
採用実績のある大学を見ると最難関大学と呼ばれる東京大学・京都大学をはじめ、早稲田大学・慶應義塾大学など、有名私立大学からの採用実績があります。しかし、そんな大学ばかりではなく、そこまで偏差値の高くない大学からの採用実績も存在しています。そのため、幅広い人材を採用していることが窺え、選考難易度は低くはないものの、そこまで高くもないことが窺えます。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、北日本放送の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準より高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない。
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないように見える。
- 給与が高く、特に富山県内では随一と言っていいレベル。
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策する必要があります。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
北日本放送は、情報通信業界および放送業界に属する企業で、テレビやラジオの番組の制作・放送の他にも舞台や演劇、コンサートなどのイベントの企画や開催にも携わっています。
さらに5つの拠点と2つの子会社があるなど、幅広く事業展開を行なっているのも特徴です。
北日本放送は富山県の中でもレベルが高い企業なので、企業研究はもちろん、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。