【企業分析】ミツカングループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/19更新
はじめに
ミツカングループは愛知県半田市に本社を置き、調味料と納豆を主力製品とする大手食品メーカーです。
一般消費者向けの家庭用商品と、外食や食品メーカー向けの業務用商品があります。
家庭用商品は、食酢、ポン酢、つゆ・鍋つゆ、納豆を主要セグメントとして展開しています。業務用商品は、レストラン、コンビニなどへ展開し、幅広い店舗への営業活動を行っています。
今回は、そんなミツカングループの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、ミツカングループへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- ミツカングループの仕事内容が気になる
- ミツカングループの就職難易度を知りたい
- ミツカングループの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、食品業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、ミツカングループの就職難易度は、高難易度です。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、高難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
販促提案などを議題としたグループディスカッション、録画面接または個人面接があり、深い内容の質問も多いため、十分な備えが必須です。
ミツカングループの職種は、商品企画・開発・研究といった商品開発部門、調達・生産・研究といった生産部門、販売企画・広告宣伝・営業といった販売部門で構成されています。
商材は配属される部門によって異なります。
次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
ミツカングループについて
出典元:ミツカングループ
会社概要
ミツカングループは、1804年に設立され、国内事業のみならず、北米、欧州、アジアといった海外事業も展開し、その国の食文化に合わせた商品を開発しています。
ミツカングループは「やがて、いのちに変わるもの。」というビジョンを、世界に向けて発信しています。
ミツカングループのビジネスモデルは、企画開発、原材料の調達、商品の製造、流通・販売などです。
品質はモノづくりのプロセスにおいてつくりこんでいくものという考え方を提唱し、「安定稼働に勝る品質保証はない」という考えが息づいています。
品質を高めるために、ライン稼働を安定させることを徹底。
これらの事業は、顧客の多様なニーズに応えるための戦略の一環として展開されています。
プロセスを明らかにすることで利益を増大させているのです。
さらに、ミツカングループは環境マネジメントの体制を整え、事業活動の各段階で使用した資源やエネルギーを把握し、できるだけ環境負荷の少ない事業活動の実現を目指しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
2022年2月期 | 2023年2月期 | 対 前年度 金額 | 対 前年度 増減率 | |
売上高 | 2,355億円 | 2,700億円 | 345億円 | +14.6% |
経常利益 | 72億円 | 46億円 | -26億円 | -36.1% |
償却前営業利益 | 234億円 | 246億円 | 12億円 | +5.1% |
ミツカングループの2022年度通期連結決算の売上高は2,700億円で、償却前営業利益は246億円でした。
この売上は日本+アジア事業売上高、北米事業売上高、欧州事業売上高の各収益によって構成されています。
- 日本+アジア事業売上高は1,125億円で、前年比5%減でした。
- 北米事業売上高は1,400億円で、前年比37.5%増でした。
- 欧州事業売上高は175億円で、前年比14.7%増でした。
国内のセグメント別売上高は以下の通りです。
- 家庭用売上高は888億円で、前年比7.6%減でした。
- 業務用売上高は199億円で、前年比2.7%増でした。
参照ページ
各事業セグメントの解説
ミツカングループの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
日本+アジア事業 | 日本+アジアにおける家庭用&業務用の調味料・加工食品・納豆の企画開発・製造・販売、ドライ商品の物流、内務機能、持株会社及びキャッシュマネジメント |
北米事業 | 北米における家庭用&業務用の調味料・加工食品の企画開発・製造・販売、販売企画、開発技術、内務機能、持株会社及びキャッシュマネジメント |
欧州事業 | 欧州における家庭用&業務用の調味料・加工食品の企画開発・製造・販売、販売企画、開発技術、内務機能、持株会社及びキャッシュマネジメント |
国内の調味料や加工食品のイメージが強いミツカングループですが、海外シェア率が高く、売上高の59.7%が海外事業です。
この3つの事業分野は、ミツカングループの事業戦略と市場への適応能力を示しており、幅広い分野にわたる事業を展開しています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ
ミツカングループで働いている社員は?
平均勤続年数は?
ミツカングループの平均勤続年数は17.1年です。
食品業の平均勤続年数は14.8年であることから、業界平均よりも社員の出入りの少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度のミツカングループの平均年収は、852万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。
また、同じ「食品業」の上場企業平均年収564万円でした。
参照ページ
平均残業時間は?
ミツカングループの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり18.1時間でした。
食品業界で働く従業員の平均残業時間は13.5時間のため、業界内では平均よりも多い残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
ミツカングループは年に2回のボーナスが支給され、平均ボーナス額は238万円程度です。
食品業界の平均ボーナス額は95万円程度であるため、業界平均よりはるかに高いボーナス額といえます。
どんな文化なの?
ミツカングループは、相手のことを思いやる人やフレンドリーな人が多く、風通しのよい企業です。
食品事業を主軸に、幅広い分野で多岐にわたるキャリアパスを実現できるでしょう。
ミツカングループは、220年の歴史的文化と新たな革新のマッチを重要視し、グローバルな考え方ができる人におすすめです。
新たなイノベーションは会社の発展と捉え、個人の成長は会社の成長に繋がるとして奨励しています。
限界なく成長できる環境が整っているのも魅力です。
参照ページ
ミツカングループの採用情報(初任給/従業員/福利厚生)|リクナビ2025
平均年齢及び平均勤続年数 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい食品業界の中での、ミツカングループの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、ミツカングループはトップクラスの企業だとわかるでしょう。
理由として以下の要因が考えられます。
- 変わることのない「2つの原点」:「買う身になって まごころこめて 良い品を」「脚下照顧に基づく現状否認の実行」を掲げており、現状に満足せず、常に挑戦すること、ステークホルダーの皆様との関係を大切にするということを徹底しています。
- 企業理念「やがて、いのちに変わるもの」:ミツカングループの掲げる企業理念は、目指したい食や社会・環境の世界観を表現したものであり、命の源になる食事をお届けするという、大きくて重い責任を担う覚悟を表しています。
- 未来ビジョン宣言:世の中の環境変化はますます激しくなり、極端な気候変動や人口爆発により、食料が不足する時代が訪れると言われています。
中期経営計画を立てることで、グローバル化を測り、新しい食を目指し続けています。
以上の要素によりミツカングループは食品業界の中でもトップクラスの売上高を生み出しています。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ミツカングループ | 2,700億円 | 825万円 | 62 | 思いやりがあり、風通しの良い職場 |
キッコーマン | 6,677億円 | 790万円 | 61 | 社員一人一人を尊重する |
キューピー | 4,303億円 | 613万円 | 64 | 組織として支える |
引用ページ
ミツカングループの新卒募集要項について
以下にミツカングループの新卒募集要項についてまとめました。
月予算達成でインセンティブが支給される点や、研修制度による成長しやすい環境がある点は非常に嬉しい点です。
研修制度は、新人に対するオンボーディングはもちろん、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実しているでしょう。
転勤の可能性は高いでしょう。
理由としては、海外赴任前語学研修が取り入れられており、勤務地についても海外の記載があるからです。
歳を重ねるとさらに転勤の可能性が高くなります。
気になる方は面接や説明会などの際に確認しておきましょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術系コース:開発・研究・生産・商品企画・品質保証・仕入調達・情報システム・海外事業 生産技術コース:生産設備の運用・企画・設計・施工管理 ITデジタルコース:ITデジタル関連・セキュリティやクラウドの運用管理 事務系コース:営業・商品企画・財務・経理・法務・人事・広報・海外事業 財務経理コース:国内事業の決算・業績管理 マーケティングコース:新商品の企画立案・販売戦略立案・メニュー立案・デジタルマーケティング |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大卒:225,000円 修士卒:240,000円 博士卒:281,500円 専門卒・高専卒:190,000円 備考:住宅手当、残業手当、通勤手当、各種役職手当等別途支給 |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | 新入社員教育、自己成長支援プログラム、自己啓発補助(通信教育等)、海外赴任前語学研修、管理職研修 |
福利厚生 | 社会保険等 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 福利厚生制度等 財形貯蓄、確定拠出年金、退職金、社宅制度、子育て支援、介護支援、カフェテリアプラン 他 |
引用ページ
求める人材
ミツカングループでは、求める人材として下記のものを公表しています。
グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通している可能性が高いです。
自主自動
自身の考えを持ち、周囲を巻き込める人
挑戦
失敗を恐れずにより良くする意欲を持ち、実行できる人
多様性
多様な価値観を持つ仲間を尊重し、本音の議論ができる人
以上の3つは、ミツカングループの社風と密接につながっています。
エントリーシートや面接の中で、これらの意識を持っている人材かどうかが見られるでしょう。
ぜひ意識して選考に臨んでください。
新卒採用のフロー
ミツカングループの選考は、下記の通りの選考フローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄やその人の経験をチェックするような質問も多いです。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
就活サイトの求人ページより、必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、自身の経験などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・ES
ミツカングループのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
ミツカングループとミスマッチがないのか深堀りしていきます。
また、同じタイミングでweb上でのエントリーシートを記入します。
質問事項は以下の通りです。
- ガクチカ
- 志望動機
- 周りを巻き込んで行動できたこと
- ミツカングループに興味を持ったところ
このように基本的なことが聞かれるでしょう。
過去の経験や入社熱意などを聞かれる事が多い印象です。
以下に参考になる記事を紹介します。
③面接+性格診断(SPI)
ミツカングループでは、グループディスカッションが取り入れられているのが特徴的です。
「学校祭で与えられる予算の割り当て方」といったテーマが多く出題されているようです。
その場の役割を果たし、積極的に意見交換を行いましょう。
面接は、録画面接やオンライン上での個人面接が多いようです。
自己紹介や志望理由、この業界を選んだ理由などが聞かれるでしょう。
自分の答えを見つけておくといいです。
以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- ガクチ力
- 将来の自分の理想像
- ジョブで取り組んだ課題
- あなたらしさを発揮できること
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④複数回面接
ミツカングループでは、「就活生の将来性」を重要視して面接を実施しています。
個々に合わせて選考を行うため、回数は人によって異なるでしょう。
最終面接は役員の方との個別面接が行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認されます。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- なぜ食に関わる業態なのか
- どのような資質が生産には求められるか
- ガクチカ
- 入社後にどんな風に貢献できるか
- なぜこの会社なのか
最終面接になるにつれて、圧迫面接や深い質問が増えてきます。
実務に適性があるのか確かめるような質問が多くなされるでしょう。
企業が求めるイメージに寄り添うために、実際に公式ホームページをチェックするなどしてイメージを付けてください。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってくださいね。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
ミツカングループの採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関国立大学や準難関国立大学が多く採用されており、ある程度の学歴フィルターは存在している可能性があると考えられるでしょう。
京都大学、京都府立大学、近畿大学、岐阜大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際教養大学、埼玉大学、滋賀大学、静岡大学、首都大学東京、信州大学、上智大学、千葉大学、中央大学、中部大学、筑波大学、東京医科歯科大学、東京外国語大学、東京工業大学 |
偏差値が高い大学生を積極的に採用している印象です。
ミツカングループは多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって、多少の学歴フィルターは存在している可能性があるでしょう。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして内定を獲得してください。
参照ページ
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、ミツカングループの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高難易度です。
その理由として、以下の3点が挙げられます。
- 採用人数が50人前後で、採用倍率が300〜500倍と非常に高い
- 採用大学を見る範囲で、学歴フィルターがある可能性が高い
- 日東駒専レベルからの採用が少ない
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項や深い内容までしっかり対策をする必要があります。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
ミツカングループは食品業界に属する企業で、主に3つのエリアでの食品開発・製造・販売を展開しています。
その国の食文化や環境保全に合わせた高品質を目指している会社です。
企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わるでしょう。
しかし、学歴重視をする企業ではないので全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に進みましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでください。