【企業分析】高砂香料工業の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業分析】高砂香料工業の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024/04/12更新

はじめに

高砂香料工業株式会社(以下、高砂香料工業)は、大阪府大阪市に本社を置く香料業界に属する企業です。

創業は1951年で、従業員数は3,913名在籍しています。

食品や化粧品などの香料事業を展開しているほか、ファインケミカルの製造と販売、アロマイングリディエンツといった幅広い事業を展開している企業です。

今回は、そんな高砂香料工業の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

高砂香料工業への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。

ぜひ最後までご覧ください。

 

  • 高砂香料工業の仕事内容が気になる
  • 高砂香料工業の就職難易度を知りたい
  • 高砂香料工業の選考対策として何をすれば良いかわからない

 

また、香料以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

 

【業界研究ガイド】業界一覧

【期間限定公開!】就活のプロが
自己分析のやり方を徹底解説!

 今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!

 すぐに実行に移せるものばかりなので、ぜひ読んでみてください!

キャリアアドバイザーが自己分析する方法を徹底解説

この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、高砂香料工業の就職難易度は高いです。

以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準よりも高い難易度といえるでしょう。

採用大学は日本の国立大学だけでなく、国内の有名私立大学まで一貫して高偏差値帯で採用実績があるため、選考対策をしっかり行わなければ内定を獲得するのは難しいでしょう。

選考には「面接2回」と「適性検査・筆記試験」が含まれます。

特に面接では個人面接のみを実施しており、個々の就活生をしっかりと見極める姿勢が見られます。

将来的には国内外に転勤を伴う移動も含まれるので、異なる環境でも能力を発揮できる素質を備えているかなどが評価されるでしょう。

評価ポイントを意識した上で選考に臨んでください。

募集職種は技術系の募集となりますが、配属職種は多岐に渡っています。

先端領域創成研究所、プロセス、開発研究所、分子変換研究所、バイオデザイン研究所、分析研究所、技術創成研究所、フレーバー研究所、フレグランス研究所があります。

配属希望の部門を明確化し、キャリアパスを組み立てておきましょう。

次から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

高砂香料工業株式会社について

高砂香料工業株式会社建物

出典元:高砂香料工業株式会社HPより

会社概要

高砂香料工業は香料事業を展開しているほか、ファインケミカルの製造と販売、アロマイングリディエンツを主な事業内容としています。

日本を代表する香料会社として、国内だけでなく海外にも事業を展開している世界のリーディングカンパニーとして位置づけられています。

香料事業を手がける中で、「香料を作り出す革新的な技術力」を強みとし、医薬品やエレクトロニクス分野において大きく貢献をしています。

日本国内1位、世界5位の圧倒的なシェアを誇っており、日本で最初の合成香料会社として、いまなおグローバルな環境で成長を遂げています。

 

参照ページ

Mission&Vision | 高砂香料工業株式会社

各事業別の売上規模

高砂香料工業の2023年度の連結売上高は1868億円で、純利益は79億5800万円でした。

この売上はフレーバー事業、フレグランス事業、アロマイングリディエンツ事業、ファインケミカル事業、サステナビリティ事業からの収益によって構成されています。

 

参照ページ

<事業内容>高砂香料工業

各事業セグメントの解説

高砂香料工業の主な事業セグメントは以下の通りです。

 

事業部門活動内容
フレーバー事業飲料、菓子、ベーカリーなどの香料。フレーバー関連商品を扱う。
フレグランス事業化粧品などの香料。香水などのフレーバー関連商品を扱う。
アロマイングリディエンツ事業化粧品原料を扱う。高付加価値を持つ化粧品素材を扱う。
ファインケミカル事業触媒技術、不斉水素化反応など。医薬品や電子材料などを扱う。
サステナビリティ事業SDGsに関する取り組み。グリーン戦略など。環境に配慮した取り組み。

 

高砂香料工業は、一般的な香料関連製品の研究や製造に限らず、食品、医薬品、化粧品など、様々な業界の主要企業と協力して開発を行っています。

この取り組みにより、新しい製品開発や価値創造に向けて積極的に活動しています。

環境への配慮や持続可能な社会の形成に力を入れており、サステナビリティ事業におけるSDGsへの取り組みを通じて、国内外に拠点を置きながら、各分野がどのように目標達成に貢献しているかを確認しています。

自らの強みを活かしながら、さまざまな社会的課題に取り組んでいます。

高砂香料工業で働いている社員は?

平均勤続年数は?

高砂香料工業の平均勤続年数は15年です。

香料業の平均勤続年数は17. 5年であることから、業界平均よりも社員の出入りがやや多い職場といえるでしょう。

平均年収は?

2023年度の高砂香料工業の平均年収は、792万円でした。

日本全国の香料事業における平均の年収が712万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。

平均残業時間は?

高砂香料工業の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり10.1時間でした。

香料業界で働く従業員の平均残業時間は9.0時間のため、業界内では平均よりもやや多い残業時間といえます。

平均ボーナス額は?

高砂香料工業の従業員の平均ボーナス額は、127万円でした。

日本全国の香料事業における平均の年収が104万円であることを考えると 全国平均よりも高い水準と言えるでしょう。

どんな文化なの?

高砂香料工業は、平均年齢が高く若い人が少ないが若手への理解がある会社です。

ここには様々な研究所が揃っており、各種専門分野でスキルアップしたい職種に特化した業務に携われるだけでなく、日本国内だけでなく海外でも活躍できるフィールドが整備されています。

高砂香料工業は個人の成長を会社の発展と捉え、自発的に必要なノウハウを習得することを奨励しており、成長の機会を後押しする風土です。

自分が主役となり、限界なく成長を遂げられる環境が整っているので、主体的に仕事を進めたい人には向いているでしょう。

人間関係は年齢を問わず良好で、アットホームな社風です。

若手の意見を聞き、時には意見をそのまま採用するなど、役職や社歴に問わずに意見を反映してもらえる風潮が特徴です。

 

参照:

人材育成 | 高砂香料工業株式会社

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

競合含む年間売上高の棒グラフ

日本国内の市場は成熟期を迎える香料業界の中で、高砂香料工業の立ち位置をご紹介します。

売上高を参照し、他社と比較してみても、高砂香料工業は業界トップの企業だとわかります。

理由として以下の要因があると考えています。

  • 多角的な事業戦略:高砂香料工業はフレーバー関連だけでなく、フレグランスなど様々な事業を展開し、事業の成長と会社の拡大に取り組んでいます。また医薬品業界など関連企業との共同開発も手がけており取り組み案件の規模は大きく、売上の安定増を実現しています。
  • 海外事業の設立:日本国内における香料業界は成熟期を迎え、さらなる成長には海外市場の販路拡大が急務となっています。特に成長著しいアジアでの展開を強化しており、海外支店の設立などが加速しています。また、欧米においてもさらに成長すると予測しており、2040年までに売上高3,000億円を目指しています。

以上の要素により、高砂香料工業は香料業界において国内でダントツの売上高を生み出していると考えられます。

参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

 

会社名売上高(2023年)平均年収就職偏差値・難易度社風
高砂香料工業1867億円792万円60人間関係良好な社風
長谷川香料623億円712万円58勤勉で穏やかな社風
小川香料227億円669万円54上司の意向が強い社風
曽田香料182億円571万円52保守的な社風

高砂香料工業の新卒募集要項について

以下に高砂香料工業の新卒募集要項についてまとめました。

各種諸手当や福利厚生がかなり整っている点は、非常に嬉しい点です。

賞与に関しても年に2回で、会社の業績によって支給が変わるのが特徴です。

業績がよければその分、社員に還元されるという部分では珍しいでしょう。

研修制度も新人だけでなくキャリア教育支援活動を行っています。

グローバル人材の育成に向けた取り組みとして会社もスキルを習得できるように応援している環境が整っており、スキルアップが期待できる環境と言えます。

クライアントの想いと繋がりを大切にしながら仕事に取り組んでおり、上司と若手とのコミュニケーションも円滑でアットホームな環境です。

会議や相談など、どんな場面でも、年齢に関係なく、誰もが意見を述べられる環境です。

支店が国内外にあるため、転勤の可能性は充分にあります。

年齢が上がれば転勤の機会も増える傾向がありますので、気になる方は面接や説明会で確認してください。

 

職種総合職

選考の際は技術系・事務系、複数のコースを設けておりますが、

入社後の職務内容を保証するものではありません。

給与(2023年4月入社 初任給実績)専門・短大:192,400円・高専(本科):212,000円・高専(専攻科):226,400円・大学:226,400円・修士了:244,900円・博士了:273,300円 

備考:家賃補助、住宅手当、扶養家族手当、役付手当、時間外手当、深夜業手当、休日出勤手当、交替勤務手当、通勤手当、徒歩手当、福利手当、他

賞与年2回(6月、12月:平均3ヶ月支給×2回)
研修制度新入社員研修、ビジネスマナー研修、中堅研修、管理職研修、高砂カレッジ(社内専門教育制度)、ダイバーシティ研修
福利厚生独身寮、社宅、保養施設、従業員持株会、財形貯蓄、団体生命保険、各種クラブ活動、通信教育費補助、社内語学教育補助、育児時間制度(1日1時間、育児対象となる子が小学校3年終了まで)

 

求める人材

求める人材像の男性

高砂香料工業では、求める人材として下記のものを公表しています。

グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通している可能性が高いです。

グローバルな視点

国内外で活躍することを視野に入れ、自分のキャリアパスを考え、どう成長するのかについてしっかりと計画し行動することで、長期にわたる成長曲線を描いていきます。

丁寧な取り組み

抱えている案件を丁寧に取り組み、多様化するニーズに応える製品開発に携わる気持ちを持ち、クライアント様と一緒に考えてイメージを具現化します。

誠実な思い

香りは個性であり、香りによって特別な記憶や大切な誰かを思い出すこともある可能性を理解し、香りの先にいる人を想い、作り上げていく誠実な気持ちを持ち、仕事に取り組みます。

スキルアップ

私たちの仕事はお客様の幸せのステージ創りであり、まず自分自身が幸せであり楽しく働くことが大切です。そのためにも、知識やスキルや経験を磨きます。

以上の4つは、高砂香料工業が求める人物像です。

エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかが見られるので、ぜひ意識して選考に臨みましょう。

新卒採用のフロー

高砂香料工業の選考は、下記の通りの選考フローです。

面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。

選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。

今後のキャリアを形成していく上で必須となるため、明確にしておきましょう。

①新卒エントリー

高砂香料工業公式サイトの新卒エントリーボタンより、必要事項を入力し登録します。

エントリーシートでは、志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力して送信したら終了です。

エントリーはマイナビを通じてできる場合もありますが、まずは公式サイトからアクセスを行い、画面の指示に従ってリンク先から応募しましょう。

その際に希望職種があったとしても、総合職で募集がされています。

総合職でエントリーを行い選考を通じて、希望職種について伝える流れとなりますので、あらかじめ理解しておきましょう。

②適正検査+筆記試験

一次選考として適性検査と筆記試験に取り組みます。

求める人物像に適した人材であるかを評価し、就活生の修学レベルも含めて総合的に評価されるでしょう。

指示待ちではなく、自分で必要なスキルやノウハウを見つけて習得に向けた取り組みを行う姿勢と、グローバル人材を目指す考えがあるかも評価されます。

③面接+性格診断(SPI)

高砂香料工業では多くの学生と関わりを持つため、最初の面接ではグループ面接を実施しています。

面接では自己紹介や志望理由、ブライダル業界を選んだ理由などが聞かれるので、答えを見つけておきましょう。

SPI受験では基礎知識を問われる問題などがメインとなるので、参考書などで事前にしっかりと復習しておくといいです。

ただし、高砂香料工業は人物像を重視した選考をしています。

どのようなポイントを評価されるかをしっかり把握し、PR内容に合ったエピソードも用意して対策することが大切です。

SPIに自信がなくても、各面接でしっかりと自分の考えやチャレンジしたい事業と、その理由を明確化した回答をすれば、より評価を高めることができるでしょう。

以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。

  • どうして弊社を志望したのか?
  • 自分の自慢できるポイントはどこか?
  • 自分が楽しいと感じる時はどういう時か?
  • 10年後何になりたいか?

以下のページもぜひ参考にしてください!

SPIとは?検査の内容と例題を用いて対策方法を徹底解説!

【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~

④複数回面接

高砂香料工業では、新卒社員にとって「専門知識の習熟度や修学意欲など個人レベル」を重視し、個人面接をトータル2回行います。

最終面接は、学生1人と人事部長の面接官1人で30分程度行われます。

自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認されるでしょう。

以下に口コミのあった質問事項を紹介します。

  • 志望動機
  • 他社の選考状況
  • 志望度はどのくらいか
  • 入社後にどんな業務に挑戦したいか
  • 配属希望の部署はあるか
  • なぜ香料業界を志望したのか

最後になるにつれて質問が深堀され、人間性や将来のビジョンを確かめるような質問が多くなされます。

ご自身が実際に現場で働いている姿を想定したり、先輩社員のインタビューをチェックしたりして、入社後のイメージを付けておきましょう。

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

⑤内定

面接を突破したら内定が決まります。

採用大学

高砂香料工業の採用大学の実績を以下に掲載します。

難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられます。

 

<大学>

青山学院大学、大阪大学、関西大学、京都大学、近畿大学、慶應義塾大学、神戸大学、上智大学、千葉大学、筑波大学、東京大学、東北大学、横浜国立大学、立命館大学、早稲田大学

<高専>

沼津工業高等専門学校、岐阜工業高等専門学校


上記では偏差値が高い大学が大半を占めていますが、高砂香料工業は4大卒だけでなく高専など、多様な就活生を積極的に採用しています。

よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいでしょう。

とはいえ難易度は高めです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得してください。

就職偏差値・難易度

ここまでの内容を踏まえて、高砂香料工業の就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は標準的です。

その理由としては以下の3点が挙げられます。

  • 採用フローとして特別なステップがないから
  • 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
  • 給与や福利厚生は香料業界においてトップクラスだから

頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかりと対策をしていれば難しすぎることはないでしょう。

しっかりと対策を行い、内定を獲得してください!

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

 

参照ページ

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

まとめ

高砂香料工業は、香料業界に属する企業で、フレーバー事業やロマイングリディエンツ事業など様々な事業分野を手がけています。

お客様のニーズに合わせたサービスの提供を目指しており、日本シェア1位、世界シェア5位の売上実績を誇っています。

就活生の出身大学は高偏差値帯の大学が多く、高専や短大など、専門知識や技術を有する人材を重視した採用方法をとっています。

対策をしっかり行って選考に臨んでください。

ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。

【期間限定公開!】就活のプロが
自己分析のやり方を徹底解説!

 今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!

 すぐに実行に移せるものばかりなので、ぜひ読んでみてください!

キャリアアドバイザーが自己分析する方法を徹底解説

  • line シェアする
  • twitter ツイートする