【企業分析】セイコーグループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/18更新
はじめに
セイコーグループ株式会社(以下、セイコーグループ)は、東京都中央区に本社を置くウォッチ事業に属する企業です。
創業は1881年で、従業員数は11,843名在籍しています。
ウォッチ事業だけでなく、クロック事業、設計時計/スポーツ計時計測事業、和光事業、デバイスソリューション事業、システムソリューション事業、眼鏡事業など、幅広い事業を展開しています。
今回は、そんなセイコーグループの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
セイコーグループへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- セイコーグループの仕事内容が気になる
- セイコーグループの就職難易度を知りたい
- セイコーグループの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、ウオッチ以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、セイコーグループの就職難易度は平均より高い難易度と考えられます。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、高めの難易度といえるでしょう。
採用対象となる大学は日本だけでなく、海外の大学でも高い偏差値帯からの採用実績があります。そのため、選考対策をしっかり行わなければ内定を獲得するのは難しいです。
選考には「面接3回」と「WEBテスト」が含まれます。
特に面接は全て個別でグループ面接がない点からも、就活生を1人ずつ丁寧に評価していることがわかります。
一方で、就活生にとっては応募先企業や同期の情報が容易に入手できるため、採用プロセスは非常に緊張感のあるものとなっています。
選考に臨む際には、しっかりと企業研究を行い、自身の能力や個性が求める人物像に適していることを示し、自己PRを行うことが重要です。
さらに、将来のキャリアパスを明確に見据える姿勢も評価されるポイントですので、意識して準備しましょう。
職種としては、商品企画をはじめ、経営企画、物流・在庫管理、広報宣伝、営業、アフターサービス・カスタマーサポート、その他、管理部門など多岐にわたっています。
そのため配属希望の部門を明確化し、キャリアパスを組み立てておきましょう。
次からは、各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
セイコーグループ株式会社について
出典元:セイコーグループ株式会社HPより
会社概要
セイコーグループはウォッチ事業を展開しているほか、クロック事業、設計時計/スポーツ計時計測事業、和光事業、デバイスソリューション事業、システムソリューション事業、眼鏡事業といった様々な事業を展開しています。
日本でトップクラスの知名度を誇る時計だけではなく、多岐にわたる事業では国内部門、海外部門を儲けるなど世界シェア獲得に向けた取り組みにより、高品質で価値あるサービスを提供しています。
創業時から続く主力のウォッチ事業を手がける中で、「時代とハートを動かす」という思いで、世界中から必要とされる企業を目指しています。
セイコーグループは一般ユーザーだけでなく、陸上競技の分野でも採用されており、保有する顧客層はウォッチ事業の競合他社とは異なっている点が特徴です。
様々なお客様からの期待に応える高品質で確かな技術の詰まった商品の提供をはじめ、各種部門の力を集結してものづくり、サービスの企画提案に力を入れています。
参照ページ
各事業別の売上規模
セイコーグループの2023年度3月期連結の総売上は2,605億円で、営業利益は112億円でした。
この売上は、ウォッチ事業、クロック事業、設計時計/スポーツ計時計測事業、和光事業、デバイスソリューション事業、システムソリューション事業、眼鏡事業からの収益によって構成されています。
参照ページ
各事業セグメントの解説
セイコーグループの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
ウオッチ事業 | グランドセイコー、セイコーウォッチ、腕時計の修理やアフターサービスなどを提供。 |
クロック事業 | 掛け時計、電子時計、匠の技で組み上げる機械式の置き時計やからくり時計、電波クロックまでバラエティに富んだ商品を提供する。 |
設備時計/スポーツ計時計測事業 | 公共施設で使用される設備時計、スポーツ機器など信頼の技術力と高品質な製品を製造。 |
和光事業 | 銀座を代表する高級専門店、高い品質を誇る商品を取り揃え、質の高いサービスを提供。 |
デバイスソリューション事業 | 電子部品、精密部品、時計製造で生まれた確かな技術を搭載した商品を開発。 |
システムソリューション事 | システム構築、システムソリューションをワンストップで提供。 |
眼鏡事業 | 眼鏡作り、眼鏡販売、時計作りで培った確かな技術と匠の技を集結した商品を提供しています。 |
セイコーグループは、一般的にはウォッチ事業を展開しているとイメージされますが、実際には時計以外にも眼鏡事業やデジタル化が進む社会で人気の高い掛け時計や置き時計の開発・販売など、多岐にわたる事業を展開しています。
また、時計開発で培った技術とノウハウを活かした電子部品や精密部品の開発など、多様化する顧客のニーズに合わせた取り組みを行っています。
お客様の視点に立ちビジネスモデルの変革を支援するシステムソリューション事業にも注力しており、ICTソリューションやIoTソリューション、デジタルパフォーマンス管理ソリューションなどを提供しています。
お客様の要望を具体的な形にするために必要な知識と技術を持つ人材が、高品質のサービスを提供しています。
セイコーグループで働いている社員は?
平均勤続年数は?
セイコーグループの平均勤続年数は20. 9年です。
ブライダル業の平均勤続年数は18. 5年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場と言えるでしょう。
平均年収は?
2022年度のセイコーグループの平均年収は、804万円でした。
日本全国のウォッチ事業における平均の年収は815万円であることを考えると、 競合他社と比べるとわずにかに低い水準です。
とはいえ、全国平均で考えると非常に高い年収水準と言えます。
平均残業時間は?
セイコーグループの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり10.37時間でした。
ウォッチ事業で働く従業員の平均残業時間は17.9時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえるでしょう。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
セイコーグループの平均ボーナス額は119万でした。
同業種の業界平均は104万円であることを考えると、平均ボーナスの水準は高いと言えるでしょう。
また、セイコーグループは年に7月と12月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
セイコーグループは、同業界内でも人材育成に力を入れていることで有名な会社です。
様々な部門が揃っており、研修制度も幅広いのが特徴です。
中でも、国内だけでなく海外でも活躍する人材を育成するために、グローバルな人材育成プログラムが構築されています。
将来のキャリアパスを考えながら、自身に必要なスキルやノウハウを習得するために、会社からの支援を受けながら取り組むことができます。
セイコーグループは個人の成長を会社の発展と捉え、様々な用途に適した研修制度を整備しているため、社員のやる気やモチベーションを高めてくれる環境が整っていると言えるでしょう。
自ら必要な力をつけて限界なく成長できる環境が整っているので、主体的に仕事を進めたい人には向いているでしょう。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいウォッチ業界の中で、セイコーグループの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し、他社と比較してみても、セイコーグループは業界トップ5位以内の企業だとわかります。
理由として、以下の要因があると考えられます。
- 多角的な事業戦略:セイコーグループは子会社では主であるウォッチ事業において、日本を代表する時計の製造販売を行う会社であり、日本国内だけではなく世界からも高く評価される優れた技術を有しています。スポーツ競技の分野でもセイコー製品が採用されており、差別化を図った取り組みに力を入れています。これにより、国内のウォッチ市場において顧客の囲い込みに対応し、売上の安定増を実現しています。
- 時代が求める取り組み:セイコーグループでは、アナログとデジタルにより世界中の人・モノ・時を繋ぐ製品作りに取り組んでいます。急速なスピードで進化する「アナログ技術」と「ヒューマンタッチな完成」と「デジタル技術」を組み合わせた高度な相乗効果を生み出すことで、技術的価値を社会に提供し、高く評価されています。
- サスティナブルな社会に貢献:セイコーグループでは、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。大量消費型の時代から移り変わる現代において、持続的に発展し利用してもらえる循環型社会の実現に向けて人とモノが大切にされるビジョンは、国内外で高く評価され多くの支持を得てファンの獲得に寄与しています。
以上の要素により、セイコーグループはウォッチ業界の中でも上位クラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
セイコーエプソン | 1兆3303億円 | 812万円 | 60 | 真面目で保守的な社風 |
シチズン時計 | 3013億円 | 581万円 | 56 | 若いうちからチャレンジできる社風 |
カシオ計算機 | 2638億円 | 815万円 | 58 | 新しい取り組みに意欲的な社風 |
セイコーグループ | 2605億円 | 804万円 | 57 | 人材育成を応援する社風 |
セイコーグループの新卒募集要項について
以下にセイコーグループの新卒募集要項についてまとめました。
各種諸手当や福利厚生がかなり整っている点は、非常に嬉しい部分です。
賞与に関しても年に2回の支給、昇給は年1回です。
研修制度も新人だけでなく世界で活躍できる人材育成を行っています。
グローバルな環境で活躍したい方に向けて、当社は積極的にサポートを行っています。
セイコーグループは複数の部門を擁しており、自身が挑戦したい仕事を自社内で見つけるチャンスがあります。
人材を大切にする当社では、安心してキャリアパスを描ける環境が整っています。
転勤については、国内外に支店があるので可能性はあるでしょう。
年次が上がるほど転勤の可能性は上がるので、気になる方は面接や説明会などの際に確認しておくといいです。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 経営企画、物流・在庫管理、広報宣伝、営業、アフターサービス・カスタマーサポート、その他 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学卒:216,000円 大学院卒:232,000円 備考:通勤手当(全額支給)、時間外勤務役手当、休日勤務手当 |
賞与 | 年2回(7月、12月) |
研修制度 | 1.新入社員研修 2.新入社員フォローアップ研修 3.考課者研修 4.管理職研修 5 . その他各種階層別研修 6.グローバル人材育成プログラムなど |
福利厚生 | 各種社会保険、単身者用住宅補助、カフェテリアプラン制度あり 財形貯蓄 社員持株会 確定拠出年金 ユニオンショップ制採用 |
求める人材
セイコーグループでは、求める人材として下記のものを公表しています。
グループ会社では新卒採用で加わる仲間に対して「+α」を期待しています。
他のグループ会社でも共通になっている可能性が高いです。
SEIKOの未来を担う
セイコーの仲間に加わる人材として、本気でSEIKOの未来を担える人を求めています。真剣な考えであるからこそ、採用活動の場でも自分の夢を賭けるためにふさわしい会社なのかを提示する機会を設け、お互いに後悔のない採用活動を行っています。
対応力
セイコーグループには複数の部門や部署があります。希望の部門に配属された時やされなかった時でも、各位場所でどのような自分でありたいかを理解し、その姿勢を貫いて仕事に取り組める人材を望んでいます。
挑戦
現状に満足せず、あらゆる業務における課題を提示し、解決策を考え、組織・個人の成長にリスクを恐れず挑戦します。
楽しく働く
私たちの仕事はお客様の幸せのステージ創りであり、まず自分自身が幸せであり楽しく働くことが大切です。そのためにも知識やスキルや経験を磨きます。
グローバル化
お客様のグローバル化に伴い、英語や中国語のスキルを有することで、担当業務に幅が広がるだけでなく、語学スキルを活かした自分だけの仕事を形作できます。
以上の5つが、セイコーグループが求める人物像です。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかが見られるので、ぜひ意識して選考に臨みましょう。
新卒採用のフロー
セイコーグループの選考は、下記の通りの選考フローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須となるため、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
セイコーグループ公式サイトの新卒エントリーボタンより、マイナビに移行し必要事項を入力し登録します。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力して送信したら終了です。
②複数回面接
一次選考から最終面接までぜんぶで3段階の個人面接があります。
1人ずつ丁寧に時間をかけて対応したいという想いのもと採用活動を行っています。
面接では自己紹介や志望理由、ウォッチ業界を選んだ理由などが聞かれるので、自分の答えを見つけておきましょう。
SPI受験では、基礎知識を問われる問題などがメインとなるので、参考書などで事前にしっかりと復習しておきましょう。
ただし、セイコーグループは人物像を重視した選考となっています。
SPIに自信がなくても、各面接でしっかりと自分の考えやチャレンジしたい事業とその理由を明確化した回答をすれば、より評価を高めることができるでしょう。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- どうして弊社を志望したのか?
- 自分の自慢できるポイントはどこか?
- 自分が楽しいと感じる時はどういう時か?
- 10年後何になりたいか?
セイコーグループでは、新卒社員にとって「成長できる場になり得るのか」を重視しながら最終面接を行っています。
最終面接は、学生1人と人事部長の面接官1人で30分程度行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認されるでしょう。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- 入社後にどんな業務に挑戦したいか
- 配属希望の部署はあるか
- なぜウォッチ業界を志望したのか
最後になるにつれて質問が深堀され、人間性を確かめるような質問が多くなされます。
ご自身が実際に現場で働いている姿を想定したり、先輩社員のインタビューをチェックしたりして、入社後のイメージを付けておきましょう。
以下のページもぜひ参考にして、ぜひ内定を勝ち取ってください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
➂内定
面接を突破したら内定が決まります。
採用大学
セイコーグループの採用大学の実績を以下に掲載します。
難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されておりますが、いずれも学歴の高い大学が中心です。
いわゆる学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<国外大学> アラバマ州立サウスアラバマ大学(アメリカ)、ウォーリック大学(イギリス)、エセックス大学(イギリス)、サセックス大学(イギリス)、北京大学、北京外国語大学 <大学> 青山学院大学、秋田大学、跡見学園女子大学、茨城大学、宇都宮大学、大妻女子大学、学習院大学、学習院女子大学、神奈川大学、共立女子大学、近畿大学、群馬大学、慶應義塾大学、恵泉女学園大学、工学院大学、神戸大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学も含まれていますが、セイコーグループは国内外問わず、多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいでしょう。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、セイコーグループの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえます。
その理由としては以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
- 研修制度が整備されており人材育成に秀でているから
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかりと対策をしていれば難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
セイコーグループは、ウォッチ業界に属する企業で、システムソリューショ事業や眼鏡事業など様々な事業分野を手がけ、お客様のニーズに合わせたサービスの提供を目指しています。
ウォッチ業界の中ではトップクラスの売上実績を誇っており、国内だけでなく海外でも活躍したい人材の獲得と育成にも力を入れています。
様々な部署や支店があるからこそ、自分のキャリアパス通りに勤務できるかをしっかりと考えておく必要があるでしょう。
対策をしっかり行って選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。