「成績が悪いのはどうしてですか」と面接で聞かれたときの回答について解説

「成績が悪いのはどうしてですか」と面接で聞かれたときの回答について解説

2024年8月15日更新

はじめに

就活生の横顔 男性

就職活動の面接で聞かれる質問のひとつに、「成績が悪いのはどうしてですか?」というものがあります。

企業は、成績証明書を参照してこの質問をしますが、成績に自信がないときにこの質問をされると分かっていても動揺してしまい、その理由を上手に説明できるのか不安に思っている就活生の方もいるでしょう。

また、噂で「成績が悪いと就活には不利」という噂を聞いて疑心暗鬼になってる人も中にはいるでしょう。

この記事では、そんな就活生の皆さんに面接でどう回答すべきかを解説しています。

なぜ企業がこの質問をしてくるのかの理由を、まずは整理してみましょう。

成績をこれから改善することはできませんが、成績だけで就活が不利になる訳ではありませんので安心してくださいね。

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なぜ「成績が悪いのはどうしてですか」と面接で聞かれるのか?

企業がなぜ面接で「成績が悪いのはどうしてですか」と聞くのかについて、理由を解説します。

その際のベストな回答や、NGな回答についても記載しました。

「成績が悪いのはどうしてですか」と面接で聞く企業が知りたいこととは?

「成績が悪いのはどうしてですか」と面接でなぜ企業が聞くのかを3点あげますね。

自分でも企業側の気持ちを考えてみましょう。

大学の卒業が可能なのか知りたい

企業が成績について面接で質問する理由は、大学の卒業が可能なのかを知りたいためです。

内定を出したのに、大学を卒業できないと後で連絡を受けた場合、予定の時期に入社ができなかったり、内定取消につながる可能性があります。

入社する人が1人いなくなるだけでも、企業にとって結構な損失です。

採用活動には時間や手間、コストがかかるため、計画していた人数どおりに新入社員を採用したいと企業は考えています。

面接で質問するだけでなく、大学で発行する成績証明書の提出によって取得単位を確認し、卒業ができることの証明を就活生に求める場合もあります。

履歴書に虚偽がないか確認したい

履歴書は就活生本人が記入するもののため、事実が書かれていない可能性があります。

成績も良い結果へ偽装することが可能です。

もしかすると、その成績が履歴書よりさらに悪い可能性があるかもしれません。

そのため、面接で実際に成績について問いかけて本人の反応を確認します。

成績証明書と照らし合わせて、履歴書に虚偽がないかを見る場合もあります。

自分を偽る信用できない人物を採用したくない、と企業側は思っているのです。

どのような人物なのかを確かめたい

成績だけでは、その人がどのような人物なのかは把握することは困難です。

しかし、成績が悪いと「この人は真面目に物事に取り組めるのか」と疑われる場合が多いでしょう。

中には全ての成績が悪いのではなく、一部の項目の成績が悪い人もいますよね。

その場合は、その人の得意分野や苦手分野を知りたいために、「この項目の成績が悪いのはどうしてですか」という質問をします。

面接で実際に本人に成績について確認することによって、その人が入社した後にどのような態度で仕事に取り組んでくれるのかを確認したいと企業は考えています。

「成績が悪いのはどうしてですか」と面接で聞かれたときのベストな回答は?

それでは、面接で「成績が悪いのはどうしてですか」と聞かれたときにどう回答するのが良いのかを解説します。

回答のポイントは4点です。

まずは成績が悪いことを認める

企業から成績について指摘された場合、まずは成績が悪いことを素直に認めましょう。

認めずに成績の悪さについての言い訳を話すと、企業に悪い印象を与えてしまいます。

図星だと認めたくない気持ちはわかりますが、いきなり言い訳を始める人を信用するのは難しいですよね。

採用したとしても、業務をうまくできないことに対していつも言い訳をする未来を予測されてしまうので、回答する内容には注意しましょう。

なぜ成績が悪いのか理由を説明する

成績が悪いことを素直に認めた後は、なぜ成績が悪かったのか理由を説明しましょう。

例えば、生活のためにアルバイトをしなければならなかたことが理由だった場合、「勉強とアルバイトの両立を上手にできなかったです。自分の努力と工夫が足りませんでした」などと、反省もしながら回答します。

ここでも言い訳はしないようにしましょう。

成績が悪いことを反省していると伝える

面接での企業からの質問に対し、成績が悪いことについては自分の努力が至らなかった、と反省も伝えておくことは重要なポイントです。

きちんと自分の非を認めて反省することは、これから社会人として生活していくうえでしっかりと事実を認める姿勢は大切です。

言い訳や開き直ったような言動では、仕事上での自分のミスの原因を他の人や物事のせいにするような人間になると思われることにつながりかねません。

学業以外について頑張ったことを伝える

企業に対し、成績が悪いことについて自分を挽回する必要があります。

学業以外に力を入れていること、例えば部活やサークル、アルバイトなどの中から、面接している企業で働いたときに生かしていけそうな経験や能力をアピールします。

学業だけでは得ることができない経験だと特に良いでしょう。

また、「学業に関して成績が悪いことを反省し、現在では定期的に友人と勉強会を開いて成績が改善されてきている」などと成績アップに向けて行動していることがあれば、それを回答するのも良いでしょう。

「成績が悪いのはどうしてですか」と面接で聞かれたときのNG行為は?

面接で自分の成績が悪いと指摘された場合、図星であるために動揺してしまい、上手に回答をすることが難しい状況もあるでしょう。

さらに緊張もしていると、言葉がうまく出ないこともあるかもしれませんよね。

それでも、以下の2点については必ず心がけておきましょう。

成績が悪いことの言い訳はしない

これまでにも説明してきましたが、成績が悪いことに対しての言い訳はしないことが望ましいです。

何があっても言い訳をする人だという印象を企業に与えかねないためです。

成績が悪いことは変えることはできない事実のため、素直に認めて反省し、企業に成績の悪さをカバーできるようなアピールをしっかりとしましょう。

面接のマナーを守っていない

成績が悪いことを企業に良い印象として持ってもらうことは、難しいですよね。

少しでも良い印象を持ってもらうために、面接時のマナーをしっかりと守りましょう。

  • 身だしなみを整える
  • 綺麗な姿勢で座る
  • ハキハキとした挨拶と返事
  • 面接会場以外での態度
  • 簡潔に答えるようにする
  • 面接の練習をしておく
  • 会社や会場を出るまで気を抜かない

上記について、ぜひ心がけてくださいね。

「成績が悪いのはどうしてですか」と面接で聞くのはどんなとき?成績は就活に影響するのか?

女性の横顔シルエット

成績の内容で就活は決まりませんが、なぜ面接で「成績が悪いのはどうしてですか」と聞かれるのでしょうか。

ここでは聞かれる人の特徴や、成績が就活に関係するのかなどについて解説します。

「成績が悪いのはどうしてですか」と面接で聞かれる人の特徴

「成績が悪いのはどうしてですか」と面接で聞かれる人には理由があります。

大きく2種類あるのでご説明しますね。

専門職に就きたい人

専門職は、学生時代に学んだ知識を生かして仕事をする職業です。

専門職に就きたい人の成績が悪いと、仕事をする際に必要な知識が足りない可能性を疑われることがあります。

例えば理系の研究職や、文系の法学系、コンサルタントなどは専門の知識を生かす仕事のため、成績の悪さを面接で指摘される可能性があります。

外資系企業に就きたい人

外資系の企業を志望する就活生も、成績の悪さについて質問される傾向にあります。

なぜかというと、外資系企業は日系企業よりも成績を重視するためです。

就職希望者が多く選考時期も日系企業よりも早いため、成績が良くなく仕事に取り組めないと思われる就活生を早めに外そうという思惑もあると予想されます。

成績が悪いと就活に影響する?

成績が悪いと、内定をもらいにくいなど就活に影響はするのでしょうか。

実際はどうなのかを、3つのポイントに抑えて説明しますね。

成績だけで合否は判断されない

逆に考えて、成績が良い人がすぐに内定が取れるのかというと、決してそうではありません。

学部によって勉強内容が異なりますし、その企業の業務に合った学部ではないかもしれないためです。

成績以外にも、就活生を判断するポイントはたくさんあります。

専門職以外では、面接やエントリーシートなどもかなり重視されます。

実際に社会人になった後は、成績が良い人が仕事で結果を出すとは限りません。

ビジネスの世界では、成績よりも行動力やコミュニケーション能力など、もっと大切な能力があります。

就職活動に力を入れることで、成績をカバーしていきましょう。

ポテンシャル採用が新卒にはある

中途採用とは違い、新卒採用には「ポテンシャル採用」があります。

採用活動で指すポテンシャルとは、将来に活躍する可能性があることです。

以下の学生に、企業はポテンシャルを感じるでしょう。

  • 明確なビジョンがある
  • 課題を解決する力がある
  • 成長意欲を持っている

企業はやる気や情熱があり、仕事に対するビジョンをしっかり持っている就活生を求めています。

また、仕事を進める際には多くの壁にぶつかることもあるでしょう。

そのような時でも前向きに課題を解決していく人材を望ましく思っています。

Webテストも判断材料になる

多くの企業は、基礎知識を成績だけではなくWebテストでも判断しています。

大学の成績は学部や専攻によって勉強内容が異なりますが、Webテストは企業の応募者全員が同じ内容のテストを受けます。

大学の成績よりも公平に思考や知識などの結果を確認できるため、Webテストを重要視する企業も多くあります。

成績が悪かった場合のデメリット

成績が悪いとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

企業側と就活生側、それぞれの目線で考えてみましょう。

印象が悪くなる

採用に影響まではしないかもしれませんが、企業側からすると、成績の悪い就活生は良い印象を感じない可能性が高いです。

どのくらい志望動機や自己PRの内容が素晴らしくても、成績が悪いと矛盾を感じるでしょう。

本当にそうなのかと疑われてしまう危険性もあります。

自分の成績が悪いことにも言及し反省していることを志望動機、自己PR、面接でも盛り込み、成績の悪さとの矛盾を解消しましょう。

成績による自己評価が難しくなる

就職活動は、自己評価を出して企業にアピールをする場です。

就活生の皆さんは、可能である限り自分をポジティブにアピールしたいですよね。

そのような場で成績が悪いと、企業に売り込むポジティブな要素がひとつ減ってしまうことになります。

成績が悪いことを良く見せるのは難しいですが、現在は前向きに学業に取り組んでいることを企業にうまく伝えていきましょう。

成績が悪い場合はどうやって就活を進めればいい?

笑顔の女性

成績が悪いということは、成績が良い人と比べて企業にアピールするポイントがひとつ無い、ということです。

この事実を挽回するために、成績が悪い人の就活の進め方のポイントを5つ紹介します。

自己分析や企業研究などを綿密に行う

自己分析や企業研究・業界研究は、就職活動には欠かせません。

成績でハンデがある分、他の就活生よりも綿密に行いましょう。

以下の記事も参考にしてくださいね。

ESで必ず聞かれる!?効果的な自己PRの書き方を解説!

【決定版】就活に必須の8業界総覧と志望業界を決める際のポイント3つ

インターンシップに参加する

インターンシップへの参加も、就職活動における成績の悪さを挽回するためには有用です。

実際の業務内容を理解することで、自分がその企業に向いているのかも確認できます。

インターンシップは大学3年生の夏に開催する企業が多いため、大学3年の春には気になる企業の情報をチェックしておきましょう。

期間は1日の短期から、長期にわたるものまで様々です。

期間が長いほど、企業で働いている人と関わる機会が増えて就職に有利になる傾向があります。

ですが期間はそこまで気にせず、興味のある企業のインターンシップに参加することをおすすめします。

OB・OG訪問を積極的にする

OB・OG訪問も実際に企業で働いている人の話を聞くことができるため就活には有用です。

直接会って話をするため、企業に関するインターネット上で出ていない情報や、聞きにくいことも質問できる可能性がありますよ。

学生時代は、社会人と接点を持つ機会もあまりない人が多いでしょう。

自分のキャリア観を形成する、良い機会にもなります。

また、一部の企業ではありますがOB・OG訪問を採用の選考プロセスに入れている場合もあります。

こちらの記事も参考にしてください。

OB訪問で内定を獲得するコツ!当日の流れや注意点・質問例を徹底解説

面接の練習をしっかりとする

「成績が悪いのはどうしてですか」という質問には、予想をしていても動揺してしまう方が多いとかもしれません。

本番の面接で落ち着いて受け答えができるように、面接の練習をしっかり行いましょう。

家族や友人に練習相手になってもらったり、模擬面接ができるキャリアセンターもあります。

面接は場数を踏むことが大事、とも言われているため、他の人より早めに就活を始めるのも良いです。

面接を経験していくうちに緊張の度合いも減り、本命の企業を受けるまでにはしっかりとした受け答えができるようになりますよ。

面接の基本的なマナーも、しっかり押さえておきましょう。

Webテストに力を入れる

学部や教授によって内容が異なる成績とは異なり、Webテストは全員が同じ内容の成績のため公平な結果の成績です。

Webテストの内容は「能力検査」と「性格検査」になります。

能力検査では、数学や言語能力などの一般的な教養や基礎能力を評価します。

性格検査は性格についての質問を通して、企業との相性や受検者職業適性を評価します。

代表的なWebテストは以下です。

  • SPI3
  • 玉手箱
  • CAB
  • GAB

有名なものはテキストや問題集が出ているため、ぜひ利用して対策してください。

Webテストは時間との勝負でもあるため、一問でも多く答えられるように時間を計測して回答する練習をしましょう。

早めに就活を始める

早めに就活を始めることはメリットが多いため、成績にハンデがあると感じる就活生はぜひ行ってみましょう。

外資系企業やベンチャー企業の中には、大学3年生の秋に内定を出すところもあります。

メリットは以下です。

  • 早めに内定がもらえる可能性がある
  • 自分に合う企業を見つけやすい
  • 面接の経験を積むことができる

就活を重ねるうちに、成績をうまくカバーできる方法が分かってきて、自分なりの攻略法が見つかるかもしれませんね。

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さいごに

「成績が悪いのはどうしてですか」と面接で聞かれたときの、回答や対策について解説しました。

企業に成績について指摘されると、頭では分かっていても動揺してしまう方が多いかもしれませんが、事前にしっかりと対策をしておくことで他の人より不利にならない回答が可能ですよ。

企業は本当に大学を卒業できるのか、他にも虚偽を行っていないきちんとした人物なのか、成績について言い訳をする性格なのかを確認したいと考えています。

中には、知識が無いと困難な業務もあるためです。

残念ながら成績が悪いことはポジティブに捉えられないことですが、逆に成績が良いということが採用には直結しません。

成績以外の部分もしっかり見られますし、新卒にはポテンシャル採用もあります。

自分の努力や勉強量が足りなかったことを素直に認めて反省し、今は改善に向かっていることや勉強以外で得られたことを伝えましょう。

他の志望動機や自己PRと一貫性を持たせることも、忘れないでくださいね。

成績の悪さを挽回するために行動をすることも重要です。

早めの就活開始や面接練習、インターンシップへの参加、OB・OG訪問を行い、仕事への理解を深めて企業の接点をつくりましょう。

Webテストも自分が志望する企業が何を実施しているのかを確認し、しっかりと勉強しておきたいですね。

就活に関してたくさん行動しているうちに、自分の成績をカバーする方法が分かってくるはずです。

この記事を参考にして面接で実践し、就活で良い結果を残しましょう。

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