【就活】学校推薦のメリットデメリット・教授への依頼の仕方とポイント

【就活】学校推薦のメリットデメリット・教授への依頼の仕方とポイント

2023年9月6日 更新

はじめに

大学入試などの際に、

「学校推薦」や「自己推薦」などの制度を活用したことがある方は、

多いのではないでしょうか?

 

実はこの推薦制度、

就職活動においても存在します。

 

知らなくては損なこの制度、

賢く活用し、

就活を少しでも有利に進める一助としましょう。

 

本記事では、

 

・就活における推薦状の概要

・就活で推薦状を活用するメリット

・就活で推薦状を活用するデメリット

・就活で使う推薦状をもらい方

・就活で使う推薦状の書き方

 

について、詳しく解説していきます。

 

本記事を読み、

活用する手立てはないか、ぜひ検討してみましょう。

1.就活で使う推薦状とは何か?教授推薦書と自己推薦書

就活における推薦状とは、

どのようなものなのでしょうか?

 

簡単にいうと、

○○さんには××という良い点があるのであなたの会社に推薦します!

といったものです。

 

パターンとしては、

就活で選考が進んでくると、

企業側から推薦状を求められることが多いようです。

 

この目的としては、推薦状によって

「就活生がどのような人物であるか」

を客観的に把握でき、一定の担保を得るため、とされています。

 

また、推薦状には主に2種類あります。

・教授推薦書

・自己推薦書

です。

 

それぞれについて簡単に解説します。

 

1-1.教授推薦書

 

文字通り、大学の教授が書く推薦状のことです。

 

学生の大事な本分である学業に勤しんだ結果、

「教授から認められた」という評価を受けていることになるので、

企業側に採用を前向きに考えさせるための有効な手段として活用できるでしょう。

 

とはいえ、本人が書く場合もあります。

というのも、大学やゼミ以外の活動を教授は知らないことが多いからです。

 

ただ、あくまでも教授推薦なので、

教授が書く場合には、授業やゼミに真剣に取り組んでいるほど、

就活に有利な推薦状を書いてもらえることが多くなるでしょう。

 

 

1-2.自己推薦状

 

こちらは文字通り、

就活生自身が推薦することです。

 

自己アピールの一環のようなものであり、

「自分を採用するメリットを企業側に伝える」ことを目的としています。

 

そのため、その後の面接において

自己推薦状の内容に関係したことを聞かれる可能性があるため、必ず自分自身で書く必要があります。

 

自己推薦状の書き方次第で、

企業の評価が変わってくる可能性もあるので、

きちんと対策する必要があります。

 

しかしながら、

一般的に就活の推薦状を指す場合は、

まず「教授推薦」のパターンがほとんどですので、

後述する「推薦状のもらい方」にはしっかりと目を通しておくようにしましょう。

 

 

他にも何か就活で使えるものないかな?

キャリアアドバイザーがアドバイスします。

2.学校・自己推薦状を使うメリット

推薦状を使うメリットは、

大きく分けて次の2つがあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

2-1.学歴によって落選する可能性が低い

 

企業と大学の関係性にもよりますが、

学校側へ推薦状を要求するような関係性であれば、

少なからず学校側への信頼があるということですので、

学歴で落とされてしまうことはまずないでしょう。

 

もちろん、油断は禁物です。

 

 

2-2.一般公募生より選考に有利

 

推薦状は「大学が勧める学生」であることを証明しています。

そのため、ESや初期の選考が免除されることも珍しくありません。

そのような文脈において、

多かれ少なかれ、ひいきして見てくれるケースもあるでしょう。

 

もちろん、必ず内定が出る訳ではありませんが、

大学が推薦している人物がゆえに、

選考は有利に進む可能性が高いと考えて間違いないと言えます。

 

 

2-3.早期内定の可能性が高まる

 

こちらは先ほどの延長線上ですが、

一般学生よりも選考が有利に進むということは、

それだけ結果が出るのも早いということ。

 

つまりは、

早期に内定を獲得できる可能性が高まると言えます。

 

これは学生側にメリットがあるだけでなく、

企業側にとって、学校・教授が保証している信頼のある人材を早期に獲得できるため、

win-winの制度といえるでしょう。

3.学校・自己推薦状を使うデメリット

次にデメリットについて考えていきましょう。

 

主なデメリットは、

この3つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

 

3-1.内定辞退が困難

 

推薦状を利用した場合、

想像に難くはありませんが

内定承諾後の内定辞退は非常に難しいです。

 

内定をもらった時点で、

その企業に行かざるを得ないケースもあります。

 

大学は内定が出た場合、

学生がその企業に入社する前提で推薦を認めます。

 

そのため、内定辞退した場合、

学生と大学、大学と企業など関係が悪化することは確実であるため、

今後その大学の学生は全て不採用になってしまう可能性も否めません。

 

自ら教授や学校に懇願して推薦状を出してもらったのであれば、

最低限のマナーとして、

大学側の顔に泥を塗るような真似は避けるべきでしょう。

 

推薦状とは、

「様々な立場の人との信頼関係で成り立っている制度である」ということを、

きちんと自覚する必要があるかもしれませんね。

 

 

3-2.会社を辞めたくなっても辞めにくい

 

新卒入社した企業のイメージが、

入社前後で変わることは珍しくありませんよね。

実際、3割程度の新卒は3年以内に離職します。

 

しかし、推薦状で入社した場合、

「こんなはずじゃなかった」

「思っていたのと違う」

と、ギャップがあったとしても非常に辞めにくいでしょう。

 

これも先ほどの内定辞退の話と同じです。

 

企業側からすると、

大学が推薦した人物にも関わらずすぐに辞められると怒り心頭ですよね。

 

これまた、企業と大学の関係の悪化は必須です。

 

そのような状況を考えると、

非常に辞めづらい環境にあるといえます。

 

 

3-3.就職先の選択が狭まる可能性

 

推薦をもらうことで、

就職先の選択肢が狭くなる可能性があります。

 

というのも、推薦枠を利用するということは、

他の業界や業種に目を向ける機会を失うことに

繋がり兼ねません。

 

また、推薦枠を設けている企業の中には、

他の企業を受けること自体を良く思わないケースもあります。

 

このように大学と企業の関係性に成り立っているからこそ、

発生してしまうデメリットであるといえるでしょう。

 

きちんとその関係性を自覚して、

推薦枠を利用しなければなりません。

 

 

推薦状以外にも就活の選択肢はあるかも?

4.教授への推薦状依頼の方法・内容のポイント

推薦状の概要について理解できたところで、

続いて実際に教授から推薦状をもらう際の方法、

および自分で書く際の方法について解説します。

 

4-1.推薦状を教授からもらう方法

まず前提としてですが、、

推薦をもらえる基準は学校によってことに異なります。

成績やゼミの活動によって変わってきます。

そのため、勉強はきちんとしておきましょう。。。

そしてその基準、詳細についてしっかり確認しておきましょう。

 

自己推薦はともかく、

教授推薦の場合は、

コンタクトを取って推薦状の依頼をし、書いてもらう必要があります。

 

忙しい中時間を作ってもらうわけですから、もちろん直接対面でお話しするに越したことはありません。

しかしながら、教授もさながら、学生も非常に忙しいもの。

 

どうしても口頭で話すことが難しい場合は、

その旨をお詫びした上で、メールで連絡しましょう。

 

テンプレートは以下のようになります。

 

 

件名:推薦状のご依頼

〇〇教授

お世話になっております。△△学部△△学部3年の△△です。

現在、私は就職活動をしており、その中で〇〇高校が教員を募集している事を知りました。

是非とも応募したいと願っておりますが、応募にはお三方からの推薦状が必要のようでございます。

〇〇教授におかれましてはご多忙のことと存じますが、
恐縮ながら可能であれば推薦状をお書きいただきたく、この度ご連絡させていただきました。

本来ならば、直接お伺いしお願いすべきところですが、応募の締め切りが〇月〇日に差し迫っており、大変失礼ながらメールにてお願いさせていただきました。

ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

====================
署名
====================

 

 

ポイントは、

・余裕を持ったスケジュールで連絡する

・丁寧な依頼の表現を心がける

・推薦状を書いてもらう理由(目的)を述べる

この3つです。

 

教授も、何も素行の悪かった学生に対し推薦状を書く義務はありません。

なぜ推薦状が必要なのか、目的を明確に述べることにより、

協力してもらえる可能性は高くなるはずです。

 

また、教授という職業は非常に忙しい職業でもありますので、

推薦状の締め切りギリギリに慌てて連絡したのでは、教授に大きな迷惑をかけてしまう恐れがあります。

 

場合によっては、1ヶ月近くかかってしまう可能性もゼロではないことをしっかりと頭に入れ、

余裕を持ったスケジュールで連絡するようにしましょう。

 

 

4-2.推薦状の内容のポイント

 

次に推薦状の書き方のポイントをみていきましょう。

主に以下3つあります。

 

自己推薦・教授推薦問わず、

推薦状を書く際は気をつけてみてください。

以下詳しく説明していきます。

 

 

・自分が企業にマッチしていることをアピールする

 

「推薦状」であるがゆえに、自分の良さをついついアピールしてしまいがちです。

しかし、「自分が企業と本当に合っているかどうか」を再度、考えてみましょう。

 

ここでいう「合う」とは、

企業の理念や価値観とマッチしているということです。

もし、推薦状の内容と企業がマッチしていなければ、

どれだけアピールしたとしても、企業はあなたを採用するメリットを見出せないでしょう。

 

 

・内容に一貫性を持たせる

 

推薦状を書いていると、

色々なことをアピールし過ぎようとすることがあります。

その結果、アピールポイントがバラバラになってしまうことも珍しくありません。

 

それでは、企業側にあなたを採用するメリットを感じさせることは難しいでしょう。

「何をアピールしたいか」

をはっきりさせ、

そのポイントを軸にすることで内容に一貫性を持たせましょう。

 

 

・論理的な内容にする

 

話の筋が通っていなければ、与える印象はどうでしょうか?

当然、良くありませんよね。。。

 

きちんとアピールポイントを伝えるためには、

論理的な内容にすることが必要です。

 

文章の書き方や構成でマイナスの印象を与えないように、

きちんと確認するようしましょう。

 

特に出だしは大事です。

それだけで、興味を持たれない可能性もあります。

 

 

以上、推薦状の書き方の3つのポイントについて、ご紹介してきました。

 

ただ、皆さんもお分かりのように、

このポイントを満たすためには下準備が必要です。

自己分析や他己分析ですね。

さらに、そのような分析を通して、話のネタ、具体的なエピソードも必要です。

しっかり準備しておきましょう。

 

 

参考ページ

【自己分析】無料で自分の強みを診断できるツール・サイト13選

 

5.推薦状を送る際の4つの注意点

最後に、

推薦状を送る際の注意点について解説していきます。

 

ESや内定承諾書等の書類を送る際と

ほとんど共通しているので、

しっかり確認しておきましょう。

 

推薦状の他に用意しておくべきものとしては、

A4の白封筒

・クリアファイル

・送付状

があります。

 

 

5-1.A4の白封筒を用意

 

1番最初に目に留まる部分です。

印象の悪いようにならなようにしましょう。

 

一般的には茶色の封筒では業務用、ビジネス文書は折り曲げない。

これらが基本なので、A4の白封筒になります。

100円ショップで購入可能ですね。

 

 

5-2.書類はクリアファイルへ

 

雨が降っても大丈夫なようにしておきましょう。

また、折れ曲がるリスクも軽減することができます。

 

実際に企業でビジネス文書をやりとりする際には、

クリアファイルに入れるのが原則です。

こちらも100円ショップのもので十分です。

 

 

5-3.送付状の添付

 

こちらも、書類と一緒にクリアファイルに入れておくと良いです。

格段に印象が変わってきます。

内容としては

・送付年月日(令和○年○日)

・企業名

・担当者名

・自分の住所、電話番号、名前

・簡単な挨拶

このようなものが良いでしょう。

 

就職活動での添え状(送付状)の書き方とポイントについて解説!

 

 

5-4.ポストではなくなるべく郵便局を利用する

 

準備ができたらあとは郵送すればOKなのですが、

万が一にも郵送料金が不足しては大変なので、

郵便局できちんと重さを測ってもらい、

過不足なく料金を支払って郵送するようにしましょう。

6.要注意!急増中の【推薦状ハラスメント】

さて、

推薦状について、理解いただけましたでしょうか?

 

ここまで分かればもう大丈夫なのですが、

実は最近、「推薦状ハラスメント」なるものが増えています。

 

これは、

役員面接や最終面接など、内定直前のタイミング

学校や教授からの推薦状提出を迫るというもの。

 

狙いとしては、

「内定辞退を防ぐ」ため。

 

「推薦状を書いてもらったら、基本的に辞退はできない」

という推薦状のデメリットの部分を悪用したものです。

 

このようなオワハラの一種は、

もちろん第一志望であれば問題ありませんが、

そうでない場合は非常に危険です。

 

内定という目先の利益にとらわれて、

本当に行きたい企業の選考のチャンスを逃してしまっては、本末転倒。

 

「こんなはずじゃなかった、、」

と後で後悔しないためにも。

 

キャリアセンターやアドバイザー、進路相談室など

様々な機関を活用し、

慎重に判断することが重要です。

7.推薦状に関するよくある疑問

それでは最後に、

推薦状に関するよくある疑問について見ていきましょう。

 

7-1.親が書いてもOK?

 

意外と多い質問なのですが、

常識的に考えて、もちろんNGです。

 

推薦状を企業が欲する意図は、

自分、あるいは第三者から見て、「企業にマッチしている」ことを証明するためです。

 

自分で書くなら自己PRの延長線上として捉えられますが、

いい年にもなって親が推薦状を書くなど、完全に逆効果になってしまいかねません。

 

小学生の子供を志望の中学へ合格させるため、

親が書く推薦状(自宅での素行の良さを証明するため)とはワケが違います。

 

できれば、社会的地位を獲得している大学教授に書いてもらうのがベストと言えるでしょう。

 

 

7-2.教授に「内容は自分で書くように」と言われた場合は?

 

先述の通り、教授というのはなかなか忙しい身分です。

依頼のメールを送って、すべて教授自身で書いてもらえれば一番良いのですが、中には

「署名だけするから、内容は自分で書いといて。添削はする」

というようなことを言われてしまう場合もあるようです。

 

もしそのような場合は、

・推薦者と推薦される者との関係

・推薦される者の人柄・評価

これらを踏まえた上で、書くようにします。

 

具体的には、

 

・なぜそのゼミを選んだのか(何を学ぼうと思ったのか)

・授業やゼミ、学外での課外活動

・個人の趣味や打ち込んでいること

 

などについて思考を巡らせ、「教授(あるいは他者)から見た自分」について、公的文書としての文体で書き記してみましょう。

 

これで基本は大丈夫なはずですので、

ポイントを押さえ、教授に確認してもらいましょう。

 

まとめ:推薦状の活用で内定に近づく!

いかがでしたでしょうか?

 

推薦状を使わない就活生も多いかもしれませんが、

自分がいつ使うのかは誰にもわかりません。

 

その時のために、最低限の知識は持っておきましょう。

 

そしてその時が来れば、

この記事を読んで

しっかりメリット・デメリットを把握して、

推薦状を利用するかどうか判断しましょう。

 

就活終わってから、、

「推薦状使うんじゃなかった、、、」

「なんとなく使って後悔した、、、」

 

なんてことの無いように、

正しい使い方をしましょう。

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監修者情報

岩本美帆

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社ネオキャリアに新卒入社。
法人営業や採用コンサルティング業務を中心に、転職支援業務のプロジェクトにアサイン。 2年後に自己成長と新しい挑戦を求めてナイモノに転職。 現在は入社3年目のキャリアアドバイザーのリーダーとして、 「人の挑戦を言葉で支援することで成長し続ける」をモットーに活躍している。