【企業分析】ヤフー株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
ヤフー株式会社は2023年10月、LINEと経営統合し「LINEヤフー株式会社」となりました。
この記事では、LINEヤフー株式会社の企業分析に役立つ情報について詳しくご紹介しています。
LINEヤフー株式会社は東京都千代田区に本社をおく、広告・情報通信業界に属する企業です。
LINEヤフー株式会社が提供している「Yahoo! JAPAN」は、国内初の商用検索サイトとして非常に有名で、今後も業界内で大きな存在感を示していくでしょう。
この記事では、そんなLINEヤフー株式会社の企業研究を行うために役立つ情報をご紹介しています。
LINEヤフー株式会社の基本情報のほか、選考対策のポイントも解説。
この記事は特に次のような方にオススメです。
- LINEヤフー株式会社の仕事内容を知りたい
- LINEヤフー株式会社の就職難易度が気になる
- LINEヤフー株式会社の選考対策のポイントが知りたい
このような方は、ぜひ最後までご一読ください。
また、広告・情報通信業界以外の業界については、コチラの記事で概観しています。
ぜひ参考にしてください。
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この記事の結論
結論から述べると、LINEヤフー株式会社の採用難易度は難関レベルです。
なぜなら業界大手の企業で福利厚生や研修制度が充実しており、就活生から非常に人気だからです。
しかし、自己分析や業界研究、企業研究をしっかり行えば、内定を獲得できるチャンスは十分にあるでしょう。
ここでは、LINEヤフー株式会社の基本情報や社風、求める人材像などについて詳しく解説しています。
LINEヤフー株式会社へ就職したい方やLINEヤフー株式会社について知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
LINEヤフー株式会社(旧:ヤフー株式会社)について
出典元:LINEヤフー株式会社公式サイト
会社概要
LINEヤフー株式会社は、広告・情報通信事業において大きな存在感を誇っている企業です。
特に主力サービスである「Yahoo! JAPAN」は、国内初の商用検索サイトとして日本の情報通信業界をけん引する存在です。
Yahoo! JAPANの月間ログインユーザー数は5,430万人で、LINEと合わせたグループ延べ利用者数は3.2億人を超えています。
LINEヤフー株式会社が提供しているサービスは、今や我々の生活に必要不可欠といえるでしょう。
参照ページ
各事業別の売上規模
LINEヤフー株式会社の2023年3月期の売上は、1兆6,723億7,700万円です。
そのほとんどは、メディア事業とコマース事業によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下のとおりです。
- メディア事業:6,420億100万円
- コマース事業:8,364億5,300万円
- 戦略事業:1,920億2,600万円
- その他:22億4,170万円
LINEヤフー株式会社の売上高は年々増加傾向にあり、今後も安定した成長が見込まれるでしょう。
メディア事業とコマース事業が主な売上高を担っているのは変わらないため、これからも2本柱で業績を伸ばしていくでしょう。
参照ページ
各事業セグメントの解説
LINEヤフー株式会社の主な事業セグメントは、以下のとおりです。
事業部門 | 活動内容 |
インターネット広告事業 | Yahoo! JAPAN(Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋)のシステム開発や運用事業 |
イーコマース事業 | Paypayやヤフオク!のシステム開発や運用事業 |
グループ会社の経営管理業務 | グループ企業の経営管理事業 |
LINEヤフー株式会社の主力事業は、インターネット広告事業とイーコマース事業と言えます。
インターネット広告事業では、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋、Yahoo!メールの開発や運用を行っています。
また、それに付随する会員管理業務も行います。
さらにイーコマース事業では、Paypayやヤフオク!、Paypayフリマ、ebookjapanなどの開発と運用を行っています。
LINEヤフー株式会社は、広告・情報通信業界における多種多様な事業を非常に幅広く展開しています。
LINEヤフー株式会社(旧:ヤフー株式会社)で働いている社員は?
LINEヤフー株式会社で働く社員の方について、平均勤続年数や平均年収などの情報をご紹介します。
なお、LINEヤフー株式会社は2023年10月に新しく統合されたばかりの企業で情報が少ないため、このセクションには前身であるヤフー株式会社の情報が多数含まれています。
各項目でどちらの情報なのかを明記していくので、あわせてチェックしてください。
平均勤続年数は?
ヤフー株式会社の平均勤続年数は、2022年3月末時点で「8.4年」でした。
※こちらは「ヤフー株式会社」の情報です。
全職種での平均勤続年数は12.1年です。
広告業界の平均勤続年数については、勤続年数ランキング10位の日宣が6.7年のため、比較的平均勤続年数が長い広告業界企業だといえるでしょう。
平均年収は?
ヤフー株式会社の平均年収は「765万円」でした。
※こちらは「ヤフー株式会社」の情報です。
全職種での平均年収は458万円のため、ヤフー株式会社の平均年収は比較的高いと言えるでしょう。
平均残業時間は?
ヤフー株式会社の平均残業時間は、年間「211時間」でした。
※こちらは「ヤフー株式会社」の情報です。
1カ月で約17.6時間、週に4.4時間程度の残業時間だと計算できます。
全職種での月間平均残業時間は24.5時間のため、ヤフー株式会社の平均残業時間は短いほうだと考えられます。
平均ボーナス額は?
ヤフー株式会社の平均ボーナス額は公表されていません。
しかし、国税庁の民間給与実態統計調査によると、賞与額は平均年収の約16%程度の場合が多いです。
これをもとに計算すると、ヤフー株式会社の平均ボーナス額は「122万円」程度だと予想できるでしょう。
ただし、あくまでも推測金額のため参考程度にご覧ください。
※こちらは「ヤフー株式会社」の情報です。
どんな文化なの?
LINEヤフー株式会社は、社風について明記していません。
しかし、『「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』という企業ミッションから推測すると、クリエイティビティや好奇心、向上心、柔軟な発想力を大切にする企業だと考えられます。
また、LINEヤフー株式会社は福利厚生や人材育成制度が非常に充実しており、働き方改革も進んでいます。
そのため、社員一人ひとりを大切にしている企業でもあると考えられるでしょう。
たとえば、次のような福利厚生・人材育成制度が特徴的です。
- 申請式のリモートワーク
- コアタイムなしのフルフレックスタイム制
- サークル活動
- 選択型確定拠出年金制度
- 株式累積投資制度(るいとう)
- 企業内大学「LINEヤフーアカデミア」
- 語学研修
- ベビーシッター利用支援
- 同性パートナー婚・内縁
上記のように福利厚生や人材育成制度が充実しているため、LINEヤフー株式会社では個性を活かしてのびのびと働けるでしょう。
※こちらは「LINEヤフー株式会社」の情報です。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
LINEヤフー株式会社の広告業界における立ち位置をご紹介します。
広告業界売上トップを独走している電通グループには売上で劣りますが、大手企業の1つであるサイバーエージェントやデジタルHDには、売上で勝っています。
広告業界の中で大きな存在感を誇っていることがわかるでしょう。
LINEヤフー株式会社が業績を伸ばしている理由としては、次のようなものが考えられます。
- LINEとヤフーの統合:LINE株式会社とヤフー株式会社は、それぞれ安定した経営を行う大手企業でしたが、さらなる飛躍を目指して2023年10月に統合しました。大手2社が経営統合したことによって、業績はいっそう拡大すると考えられます。
- 常に変化し続ける姿勢:ヤフー株式会社は、「!」を大切に、常に顧客を驚かせ、変化し続ける姿勢をとってきました。景気に左右されやすく変動の激しい広告業界においては、安定より変化をとることが重要です。
- 圧倒的なプロ意識:ヤフー株式会社は、広告業のプロフェッショナルとして高いプロ意識をもち続けてきました。社員一人ひとりが常に問題意識とプロ意識を忘れず職務にあたることで、品質の高いサービスの提供を実現しています。
以上の要素から、LINEヤフー株式会社は業績を伸ばし続けていると言えます。
参考までに競合4社の情報もまとめました。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
LINEヤフー | 1兆6,724億円 | 765万円 | 67 | クリエイティビティや発想力を大切にする社風 |
電通グループ | 5兆2,564億円 | 1,295万円 | 67 | 本質を見失わず、同時に前向きさを大切にする社風 |
サイバーエージェント | 3,020億円 | 771万円 | 60 | 大手でありながらも、ベンチャー企業さながらの変化と挑戦を重視する社風 |
デジタルHD | 985億円 | 708万円 | 58 | 誠実さと野心の両輪をを大切にする社風 |
LINEヤフー株式会社(旧:ヤフー株式会社)の新卒募集要項について
LINEヤフー株式会社では、エンジニア職、デザイナー職、セールス職、企画職、データアナリスト職の募集を行っています。
それぞれの業務内容の概要は、次のとおりです。
- エンジニア職:LINEヤフーが提供している各種サービスや基盤システムを設計・開発・運用する「ソフトウェアエンジニアコース」と、LINEヤフーのインフラを支える「インフラエンジニアコース」、AI・機械学習システムの構築や改善を行う「データサイエンスコース」の3つのコースがあります。LINEヤフーのシステムを支える重要な職種です。
- デザイナー職:UI/UXデザイナーとして、LINEヤフーが提供しているサービスのユーザーニーズ分析やデザインを行います。顧客満足度に直結する業務を担っています。
- セールス職:クライアント企業の業績拡大をサポートする職種です。「LINE公式アカウント」や「Yahoo!広告」「LINE広告」を用いた業績拡大を提案する「広告・販促セールス」や、「Yahoo!ショッピング」に出店中のストアの売上アップをサポートする「コマースセールス」などを行います。
- 企画職:各部署と協力しながら、LINEヤフーが提供しているサービスの品質向上を企画提案する職種です。インタビューや各種リサーチの調査・分析や、ニーズを満たすための企画立案、企画を実現するためのUI設計などを担います。
- データアナリスト職:LINEヤフーが提供しているさまざまなサービスから生まれる膨大な量のデータを分析する職種です。クライアント企業の課題解決だけでなく、自社のサービス向上にも貢献しています。
LINEヤフー株式会社では、すべての職種においてリモートワークが許可されています。
そのため、自宅で自由な働き方を実現することが可能です。
もちろんオフィスへ出社して働くこともできるため、自身に合った働き方が選べるでしょう。
募集要項の詳細は以下のとおりです。
各項目 | 詳細 |
職種 | エンジニア職、デザイナー職、セールス職、企画職、データアナリスト職 |
給与 | 〈エンジニア職〉基準給与: 336,000 円〜/月 〈デザイナー職〉基準給与: 320,000 円〜/月 〈セールス職〉基準給与: 302,000 円〜/月 〈企画職〉基準給与: 302,000 円〜/月 〈データアナリスト職〉基準給与: 302,000 円〜/月 |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | 社員向け研修制度、LINEヤフーアカデミア、語学研修、マネジメント研修など |
福利厚生 | 選択型確定拠出年金制度、総合福祉団体定期保険、長期所得補償制度、財形貯蓄制度、株式累積投資制度、定期健康診断・人間ドック二次検査の費用補助、LY Working Style手当、社内マッサージ室、サークル、懇親会費補助など |
参照ページ
求める人材
LINEヤフー株式会社では、求める人材像を公表していません。
しかし、前身となるヤフー株式会社の採用サイトでは求める人材像が明記されていました。
ヤフー株式会社の新卒採用サイトからは、次のような「求める人材像」が読み取れます。
- 変化を楽しめる、または自ら変化をつくり出せる人
- 学ぶ力のある人
- 決めたことをやりきる意思および力がある人
ヤフー株式会社が属する広告業界ならびにIT業界は、どちらも非常に変化の激しい業界です。
また、正解のない業界でもあります。
そのため変化を楽しみ、主体的に試行錯誤を繰り返せる人材が求められているでしょう。
変化の激しい業界では、変化を楽しむ好奇心と精神力が必要です。
それに加えて、変化していく中でも自分を失わず、常に軸を持って成長を望める主体性や自立心、学び続ける力が必要です。
採用選考の際には、上記の人物像にマッチしていることをアピールすることが大切です。
参照ページ
新卒採用のフロー
LINEヤフー株式会社の新卒採用フローは公表されていません。
ただし、前身であるヤフー株式会社の新卒採用フローは次のような一般的なものでした。
①エントリーシート提出
まずは公式サイトからエントリーし、エントリーシートを提出します。
「LINEヤフー株式会社」では会社説明会やイベントが随時開催されているため、エントリー前に参加するのがオススメです。
エントリーシートの書き方については、以下の記事をあわせてご覧ください。
②適性検査
ヤフー株式会社では、採用フローの中にSPI(適性検査)の受検がありました。
そのため、LINEヤフー株式会社でもSPI対策が必要な可能性があります。
SPIについては、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
③複数回面接
ヤフー株式会社では複数回面接が行われました。
面接では、これまでの経験で何を学んできたかが重視されたようです。
成功や失敗などの結果ではなく、努力した過程でどのようなことを考え、結果を受けて何を学んだかをしっかり言語化できる人かどうかをチェックしていたと考えられます。
そのため、LINEヤフー株式会社の面接の際にも上記の点を踏まえて面接対策を行いましょう。
こちらの記事もあわせてご覧ください。
④内定
複数回の面接を突破すると、内定獲得です。
参照ページ
採用大学
LINEヤフー株式会社の採用実績はまだわかりませんが、前身であるヤフー株式会社の採用実績は以下のとおりです。
東京大学、筑波大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、東京工業大学、東京都立大学、九州大学、電気通信大学、名古屋大学、横浜国立大学早稲田大学、慶応大学、上智大学、法政大学、立教大学、中央大学、明治大学、同志社大学、関西学院大学、東京理科大学、立命館大学など |
この中でも特に東京大学からの採用が多く、ヤフー株式会社にはいわゆる学歴フィルターが若干あると考えられるでしょう。
大学による足切りがあるか否かまでは不明ですが、難関大学からの採用が多いため、学歴も多少採用活動を左右していると言えます。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、LINEヤフー株式会社の就職偏差値・採用難易度を確認します。
結論から述べると、LINEヤフー株式会社の採用難易度は最難関レベルです。
理由としては以下の3つが挙げられます。
- 学歴フィルターがある可能性が高いから
- 業界の中で大手といえる企業だから
- 福利厚生や研修制度が充実しており、人気が高いから
そのため、ガクチカや志望動機をしっかりと答えられるように対策しておくことが大切です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
ここまで、LINEヤフー株式会社の企業研究に役立つ情報についてご紹介してきました。
LINEヤフー株式会社は業界大手の企業であり、福利厚生や研修制度も充実しているため、就活生からの人気が非常に高いです。
このことからも応募倍率は大変高く、内定獲得までの道のりは険しいものとなるでしょう。
しかし、自己分析や企業研究、業界研究をしっかり行えば、内定を獲得できる可能性は十分にあります。
ぜひこの記事を参考にして企業研究を深めてください。