
自己分析を馬鹿にしていた人の話。
はじめに
就活始めるぞ!
そう思い立ち、就活の右も左もわからない僕は、
「まず会社を知ろう!」
そう思い、とりあえず本屋に行き、業界研究の本を買った。
「この業界とかも楽しそうだなあ~。」
「この業界が今キテいるのか。」
「この会社伸びているんだ~。」
と陳腐な感想しかわかなかった。
これは困った…どうやって就活って始めたらいいのだろう…
悩んでいる時、たまたま毎年部活で就活相談に乗ってくれている人事の方に会うことがあった。その時言われたのだ。
「君はまだまだ自己分析が足りてないね。」
わざわざ自己分析は必要?
自分のことなんて自分が一番わかっているし、わざわざ自己分析なんて必要なのか。
そこまで思っていた自分が、就活を終え、現就活生から相談を受ける立場になってみると、
「自己分析はちゃんとやった?自己分析はまじで大切だよ!」
と言うまでになった。
人生というのは、わからないものだ。
「自己分析ってどうしたらいいの?」
「そもそも自己分析なんて必要なの?」
「自己分析なんてダサい!」
など、自己分析に対してやり方がわからない方から、自己分析に対して斜に構えている方まで。
自己分析に関する根本から悩み、疑問まで解決したいと思います!
【この記事を書いている人】
【海老天太郎】
旧帝大。2020年卒業見込み。地方から上京し、東京のベンチャー企業から内定をもらう。趣味は洋服と映画。好きな映画はLeon。
1.自己分析とは?
自己分析とはそもそもなんでしょうか?
「自分が幸せに感じる瞬間は?」
「自分の強みは?弱みは?」
「自分とはどんな人か?」
など、様々な項目があります。
要するに、自分に関すること全てを知ることですね。
僕は、自己分析とは「人生を幸せに生きるためのコンパス」だと考えています!
自分を幸せにする要因がわかるからこそ、幸せに生きることができますし、
自分が将来目指したい像がわかっているからこそ、最適な就職先が見つかります。
コンパスが無いと、とりあえずなんとなく良さそうな企業を受け、そこそこの企業に受かり、自分に合わずに辞めていく…なんてことになります。
そんな人生を送りたくないのであれば、絶対に”深い”自己分析をするべきです!
2.自己分析のやり方
自己分析の定義がわかったところで、実際の自己分析のやり方、まず何から手をつければ良いのか(ここでは、僕が実際に行った一例について)について、見ていきましょう。
聞いたことがある方も多いはず、まずは「モチベーショングラフ」から始めます!
このグラフを用いて表面的にわかることは下記3つ。
⑴人生で幸福度が高かった時
⑵人生で幸福度が低かった時
⑶どのような人生を送ってきたのか
簡単にいうとこのようになりますが、さらに上記を深掘っていくことで、
⑴幸福度に影響する要因は何があるのか
⑵モチベーションの源泉は何があるのか
が明確になり、就活の軸、そして人生の軸というものがより鋭角に形成されていきます!
では続いて、モチベーショングラフをどのように使用するか、考えていきましょう!
まず自分史を
・「幼稚園」
・「小学生」
・「中学生」
・「高校生」
・「大学生」
・「20代」
・「30代」
・「40代」
の順に書いていきます。将来は妄想でかまいません。
しかし、ここでおおざっぱに出来事を書いても必ず漏れがあるので、項目を付けましょう。
僕なら、
・「印象的な出来事」
・「友人」
・「頑張っていたこと」
・「恋愛」
・「家庭環境、生活」
・「その他」
と区切ります。
ここで重要なのは「ありのまま」に書くことです。
武勇伝的に書いてしまうことがありますが、あまり直視したくない時代も、ありのままに書きましょう。
次に縦軸に幸福度の高さと低さ、
横軸を「幼稚園」「小学生」「中学生」「高校生」「大学生」「20代」「30代」「40代」の順に波(グラフ)を書いていきます。
ここで重要なのは小さな変化もグラフに表すことです!
加えて、特に上がった点と下がった点、そして下がった後に上がった点について、「出来事」と「なぜ上がったのか、下がったのか」を書いていきましょう!
幸福度が上がった点の共通項、つまり幸福度を感じた時に共通していること。そして反対に、幸福度が下がった点の共通項、つまり幸福度をあまり感じなかった時に共通していることを、それぞれ深掘ります。
そして、出てきた結果を見比べると、自分の幸福度に影響を及ぼす要因が必ず見つかるはず。
その要因こそが、自分が幸せに生きるための判断軸となります!
これが、モチベーショングラフを使った自己分析のやり方です。
もっと詳しく知りたい方は、こちら記事も参考にしてみてくださいね!
3.自己分析のコツ
「上記で紹介した自己分析を行っても、自分の中でなにか腑に落ちない…」
そんな方もいるのではないでしょうか。
自己分析は、深さと論理性が重要です。
腑に落ちない方は、何かしら、抜け落ちてしまっているところがあるのかもしれませんね。
そんなあなたに、自己分析のコツを教えます!
①納得できるまで「なぜ?」で深掘るべし!
例えば「人に携わるのが好き!」という事象が出てきたとします。
そこで「人に携わるのが好き!」という理由で、人とたくさん関われそうな人材会社に行くと、大変なことになってしまいます。
なぜなら、人材会社で働いたとしても、必ずしも多くの就活生や転職者に携われるとは限らないからです。
その条件であれば、人材でなくとも、全く別の業界、例えばアパレル業界でもなんでも良いはず。
「なぜ人に携わるのが好きなのか?」を考えることが重要なのです。
例えば「人から直接反応を貰うのが好き」なのか、それとも「チームの人達と目標を追っている感覚が好き」なのか。
なぜ、を考えることで、同じ「人に携わるのが好き」でも、解は全く変わってきます。
なぜを5回繰り返したら、最終的な原点にたどり着くと言われています。
しんどい作業ですが、これを繰り返すことで最適解が見つかります。
②論理の飛躍を防ぐべし!
「なぜ?」で深掘った時によく陥ること。
それは「なぜ?」で深掘っている時に、数段論理が飛んでしまうことです。
論理の飛躍をしないためにも、
⑴なぜで深掘っていった逆回路で確認してみる
⑵他人にフィードバックを貰う
上記を行うことで、論理の飛躍を防ぐことができます。
⑴に関してはロジックツリーなどを使って図に示し、手で追っていくのが良いと思います!その方が視覚的に理解でき、飛躍に気づきやすいですからね。
また⑵に関しては、信頼できる友達をはじめ、フィードバックを定期的にもらうことが重要です。自己分析をし合う友達を作っても良いかもしれませんね。
③ポジティブに自己分析をするべし!
自己分析をする中で
「どうせ自分は何者でもない…」
と気分が落ち込んでしまうことがあります。しかしそんなことは絶対にありません。
今まで生きてきて、あなたにしかない歴史と特徴がきっとあるはずです。
どうしても見つからないのなら、友達に自分のことを話してみましょう。
自分が見えていなかったことが見えてきます。案外、自分のことを自分が一番わからないこともありますからね。
また気分が落ち込んでいる時に、自己分析をするのはやめましょう。特に夜、しかも暗いところで自己分析をするのはよくないです。
夜はセロトニンという別名「幸福ホルモン」という物質が減るので、科学的にも夜考え事をするとネガティブになりやすいことが証明されています。
自己分析をするのは朝。太陽の光を浴びてから、明るい場所で行いましょう!
まとめ
自己分析は、就活における最高の武器です!
自分を深く知ることで、僕も生き方がより明確になりました。
また「自己分析」だからといって、一人でずっと自己分析をするのではなく、友達や先輩、後輩にも力を借りながら進めていきましょう!
就活は団体戦です!
【自己分析のまとめ】
・モチベーショングラフは作ってからどう使うかが重要
・納得できるまで「なぜ?」で深掘り
・論理の飛躍に注意
・ポジティブに自己分析
・一人で自己分析せず、友達と一緒に自己分析をしてみる
最後まで読んでいただきありがとうございました!
自己分析についてもっと知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!