【企業分析】JFEホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年3月20日更新
はじめに
JFEホールディングスは東京都千代田区に本社を置く鉄鋼業界に属する企業です。
鉄鋼事業やエンジニアリング事業、商社事業、造船事業など幅広い事業を展開しています。
今回はそんなJFEホールディングスの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではJFEホールディングスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- JFEホールディングスの仕事内容が気になる
- JFEホールディングスの就職難易度を知りたい
- JFEホールディングスの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、鉄鋼業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、JFEホールディングスの就職難易度は、競争率が激しいので内定を勝ち取るのが大変です。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、どのくらいの難易度か把握できるでしょう。
また、様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
選考対策として、適性検査と業界研究をしっかりと行いましょう。適性検査には、SPIや玉手箱など様々な種類がありますので、JFEホールディングスの適性検査の内容を把握しておくことが重要です。
また職種としては、技術系やエンジニアリング、商社などの職種があります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
JFEホールディングス株式会社について
会社概要
JFEホールディングス株式会社は、鉄鋼製品の生産・販売を主な事業内容としている企業です。
JFEホールディングスは、JFEスチールやJFEエンジニアリング、JFE商事を傘下に持つ持株会社です。
持株会社としてJFEグループの戦略機能を担い、全グループのリスク管理と対外説明責任などを行っています。
JFEスチールはグループの核となる鉄鋼を一環として開発を行ってるのが特徴です。
JFEエンジニアリングは都市環境・エネルギーの分野を中心に、多様な資源をクリーンエネルギーとして利用するための技術を提供しています。
JFE商事は国内やアジア各国へのネットワークを拡大しながら、鉄鋼関連や燃料、資材などの取引を行ってます。
また、持分法適用会社のジャパン マリンユナイテッドが、省エネ技術を強みとした造船事業を行います。
JFEグループは「常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。」という企業理念に基づき、世界トップ水準の生産規模と付加価値が高い商品やサービスの提供を通じて、グローバル市場での事業拡大を進めています。
参照ぺージ
各事業別の売上規模
JFEホールディングス株式会社の2023年度第3四半期の売上収益は3兆8657億4700万円で、経常利益は2263億5100万円でした。
この売上は鉄鋼事業、エンジニアリング事業、商社事業からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上収益は以下の通りです。
- 鉄鋼事業:売上収益は27,814億円で前年度比1,245億円減。セグメント利益は1,710億円で前年度比10億円増となりました。
- エンジニアリング事業:売上収益は3,848億円で前年度比349億円増。セグメント利益は165億円で前年度比186億円増となりました。
- 商社事業:売上収益は11,102億円で前年度比236億円減。セグメント利益は385億円で前年度比172億円減となりました。
参照ページ
<決算速報>JFEホールディングス、JFEの23年4〜12月期、連結決算は純利益13.2%増、通期予想据え置き 日本経済新聞
各事業セグメントの解説
JFEホールディングス株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
鉄鋼事業 | 鉄鋼製品、鉄鋼原料、非鉄金属、化学品、燃料、資機材、船舶を取り扱う。その他、食品やエレクトロニクスなども取り扱う。 |
エンジニアリング事業 | 様々な資源をクリーンエネルギーにして有効活用する技術を提供。社会インフラの分野では橋梁など含め、海外にも進出。 |
商社事業 | 鉄鋼原料・非鉄金属・化学品・燃料・資機材・船舶から食品・エレクトロニクスを取り扱う。海外まで事業範囲を広げてサプライチェーンを有効に活用。 |
造船事業 | タンカーやコンテナ船、バラ積み船などの大型一般商船、護衛艦や掃海艇などの様々な艦艇、砕氷艦まで幅広く建造。 |
鉄鋼業界は鉄や鋼の製造加工販売を行う企業で、鉄製品は家電から建築物まで幅広く使用されています。
そのため日本の産業を土台として形成されています。
技術進歩や環境への配慮により、新しい需要を創出している現代社会では、経済や政策の変動がそのまま影響しています。
とはいえ、国内の鉄製品の市場の縮小だけでなく、国際的な競争では厳しいことが今後の課題です。
このような状況でも、鉄鋼業界は我々の生活には不可欠であり、将来的には世界中に拡大されることが期待されています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ
JFEホールディングスの挑戦:グローバル市場での展開とその課題
JFEホールディングスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
JFEホールディングスの平均勤続年数は21. 8年です。
平均勤続年数は20年前後が続いていることから、働きやすい職場といえるでしょう。
平均年収は?
2022年のJFEホールディングス株式会社の平均年収は1,242万円でした。
全国平均の年収が4万円であることを考えると、全国平均よりもかなり高い水準となっています。
平均残業時間は?
JFEホールディングスの平均残業時間は、1ヵ月あたり25.1時間でした。
日本国内での平均残業時間は23.9時間のため、少し残業時間が多いといえます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、JFEホールディングス株式会社の平均年収から、平均ボーナス額は166万円程度と推測できます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
あくまで参考程度にしておいてください。
また、JFEホールディングスは年に6月と12月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
JFEホールディングスは、企業理念を実現するために行動規範・企業行動指針を明確にしています。
また、公正・公平・透明なコーポレートガバナンス体制のもと、お客様、株主、地域・社会の皆様、従業員などすべてのステークホルダーの利益にかなう諸施策の実行に努めています。
JFEグループは、挑戦・柔軟・誠実の行動規範のもと企業価値の向上を目指し、社会に信頼される企業であり続けたいと考えています。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい鉄鋼業界の中でのJFEホールディングスの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、JFEホールディングスはトップクラスの企業だということが分かります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 多角的な事業内容:鉄鋼事業に限定せず、エンジニアリング事業と商社事業も展開しています。これにより、市場の変化に柔軟に対応し、売上の多角化を実現しています。
- 鉄鋼事業の需要拡大:鉄鋼事業は市場が拡大しています。コロナウイルスによって低迷していた売り上げが回復に向かっており、鉄鋼鋼材を使用した商品の需要が増えています。
- グローバルな事業展開:JFEホールディングスは売り上げの53%は国内、47%は海外と世界中で幅広く事業を展開しています。また、鉄鋼事業の生産量は国内2位を誇っています。
以上の要素によりJFEホールディングスは鉄鋼業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
日本製鉄 | 79,755億円 | 825万円 | 65 | 若手の成長を大切にする社風 |
JFEホールディングス | 52,687億円 | 1,241万円 | 63 | トップダウンの社風 |
神戸製鋼所 | 24,725億円 | 605万円 | 58 | 挑戦を歓迎する社風 |
日立金属 | 9427億円 | 729万円 | 59 | 一体感や人間関係を大切にする社風 |
参照ぺージ
JFEホールディングスの新卒募集要項について
以下にJFEホールディングスの新卒募集要項についてまとめました。
JFEホールディングスは福利厚生がかなり整っています。
独身寮や保養所、スポーツ施設などの諸制度が充実している点は非常に嬉しいです。
また、研修制度も充実しているので各分野のプロフェッショナルを目指せるでしょう。
JFEホールディングスの新卒募集については、各事業会社のホームページからエントリーをお願いしています。
具体的な採用計画や募集要項についてはリンクを貼ってありますので、そちらを御覧いただきたいです。
参照ぺージ
各項目 | 詳細 |
職種 | JFEホールディングス JFEスチール JFEエンジニアリング JFE商事 |
給与(2024年4月入社 初任給最新版) | JFEホールディングス:初任給56万円 JFEスチール: – 大学卒:232,000円 – 修士了:254,500円 – 博士了:304,770円 JFEエンジニアリング: 技術系 – 修士了:250,000円 – 学部卒:227,500円 事務系 – 修士了・学部卒共通:227,500円 JFE商事: – 大学卒:240,000円 – 大学院卒:240,000円 |
年間の賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | JFEスチール:新入社員研修、階層別研修、若手派遣交流研修、JFEカレッジなど JFEエンジニアリング:階層別研修、語学習得、技術習得、海外プロジェクト人材育成など JFE商事:階層別研修、戦略思考研修、財務基礎研修(アカウンティング/ファイナンス研修)、ネゴシエーション研修など |
福利厚生 | JFEスチール: JFE健康保険組合、両立制度(育児休暇制度・短期間勤務制度・在宅勤務制度・サポート休暇制度・コアフレスレックス制度・事務所内保育所)、保養所、寮・社宅 JFEエンジニアリング: 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))、財形貯蓄制度、借上社宅制度、育児・介護休業制度、カフェテリア制度、独身寮・社宅、診療所、各種体育施設、健保会館、保養所、保育所 JFE商事: 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))、児童手当拠出金 |
求める人材
JFEホールディングス株式会社は熱意と向上心を持って仕事ができる人材を求めています。
新入社員が成長するために必要な要素は挑戦心、柔軟性、誠実さです。
その中でもJFEホールディングスではチャレンジする挑戦心を重視しています。
新しいアイデアや技術へ積極的に取り組む姿勢を持ち、常に進化し続けられるような人材が求められます。
エントリーシートや面接中に、これらの意識を持っている人材かどうかを判断されるので、意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
JFEホールディングスの選考フローは、エントリー後に分かるようです。
スタンダードな新卒採用のフローから、JFEホールディングスの選考で押さえておきたいポイントをご紹介します。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
JFEホールディングス公式サイトのエントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
鉄鋼業界は競争が激しい業界の一つであるため、エントリーシートは企業にとって重要な選考材料となります。
エントリーシートを書く際には、以下のポイントに注意しましょう。
- 鉄鋼業界に対する情熱や興味をアピールする
- 鉄鋼業界における自身の強みやスキルを示す
- 鉄鋼業界における課題やトレンドについての知識を示す
自己PRの中でなぜ鉄鋼業界に興味を持ったのか、どのようにしてその情熱を追求してきたのか具体的に述べることが大切です。
例えば、英語力やコミュニケーション能力、チームでの仕事経験など、鉄鋼業界で求められるスキルを持っていることをアピールしましょう。
また、鉄鋼業界は常に進化しており、新たな技術や環境への対応が求められます。
自己PRの中で、鉄鋼業界の課題やトレンドについての理解や関心を示すことで、成長意欲や将来の展望をアピールできます。
以下に、エントリーシート作成の際に参考になる記事を紹介します。
②筆記試験、適性検査
就活生の能力や性格、思考力を見るための筆記試験です。
筆記試験の中では、適性検査も実施されます。
適性検査の代表的なものには、SPIや玉手箱があります。
オンラインか直接対面で実施される、選考を通過するためには欠かせない検査です。
適性検査においては多くの対策本やWEBサイト、アプリが存在しています。
最新の問題や傾向を把握するために、積極的かつ行動力を駆使して経験を積むことが重要です。
特に、オンラインの問題形式は企業が考えた独自の検査方法や解答形式なので、問題形式に慣れなければなりません。
時間配分や効率的な解答方法を学び、すべての問題に回答できるように準備しましょう。
以下のページもぜひ参考にしてください。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
③複数回面接
面接では、就活生の人柄やコミュニケーション能力が評価されます。
自己紹介や志望理由、鉄鋼業界を選んだ理由などが聞かれますので自分の答えを見つけておきましょう。
面接時の質問は、就活生のコミュニケーション能力を見極めるために重要な役割を果たします。
さらに、鉄鋼業界での勤務において熱意やビジョンを適切に伝えられるように、具体的なエピソードを用意して臨むことが重要です。
鉄鋼業界は競争が激しく、熱意やビジョンを持つ人材が求められます。
具体的なエピソードを通じて意欲や目標を伝えることができれば、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。
採用担当者は、就活生が業界のトレンドや課題について理解しているか確認したいと考えています。
そのため事前に業界の動向や課題について調べ、意見や提案を持っていることをアピールしましょう。
④内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
JFEホールディングスの採用大学の実績を以下に掲載しますが、標準的なレベルの大学から難関大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学院> 北京大学、オーストラリア国立大学、大阪大学 <大学> 早稲田大学、慶應義塾大学、関西学院大学、東北大学、一橋大学、九州大学、小樽商科大学、大阪市立大学、神戸大学、北海道大学、国際教養大学、お茶の水女子大学、明治大学、中央大学、名古屋大学、南山大学、京都大学、大阪大学、岡山大学、香港大学、大阪大学、東京大学、東京工業大学、九州大学、東北大学、神戸大学、北海道大学、東京理科大学、京都大学、千葉大学、広島大学、九州工業大学、横浜国立大、金沢大学、名古屋工業大、 筑波大学他多数 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、JFEホールディングスは多様な大学からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、JFEホールディングス株式会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は比較的高いといえるでしょう。その理由として以下の2点が挙げられます。
- 年収が高く大企業である
- 専門的な知識が必要な職種もある
JFEホールディングスは、年収が高く大企業で安定していることから人気のある企業です。
しかし、採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりありません。
よって、しっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
JFEホールディングスは、鉄鋼業界に属する企業で、業界を代表する企業です。
鉄鋼事業、エンジニアリング事業、商社事業、造船事業など幅広い事業を展開しています。
JFEホールディングスは鉄鋼業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし、学歴重視をする企業ではないので全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。
鉄鋼業界に興味がある方々はぜひ応募してみてくださいね。