【企業分析】KDDI株式会社と子会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月28日更新
はじめに
KDDI株式会社は、1984年に設立された日本を代表する大手電気通信事業者です。
主要事業にはモバイル通信サービス、固定通信サービス、インターネットサービスがあります。
特にauブランドの携帯電話事業は市場で高い評価を受けており、技術革新と顧客サービスの向上を目指し、持続可能な成長を続けています。
この記事では、そんなKDDI株式会社や子会社の就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析をしています。
- KDDI株式会社はどんな会社だろう
- グループの子会社について知りたい
- 求める人物像や選考対策が気になる
業界研究については、以下の記事で詳しく紹介しています。
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この記事の結論
結論として、KDDI株式会社およびその子会社での就職の難易度は高いといえます。
採用倍率の高さや学歴フィルターがある可能性も否定できません。
仕事内容に関しては、KDDIでは革新的なモバイルネットワーク技術の開発やサービス提供に注力しています。
5Gなどの最新通信技術への対応、および多様な顧客ニーズに応じたサービス展開が含まれます。
従業員は、技術革新に貢献するだけでなく、顧客との接点を大切にし、満足度の高いサービス提供に努めることが求められるでしょう。
KDDIでのキャリアは、通信業界における最先端技術の進歩に直接関与し、顧客満足を追求するというやりがいがあります。
次の章から、KDDIの企業概要や事業について解説していきます。
また、その他就活に役立つ情報もあるので、ぜひ最後まで読んでください。
KDDI株式会社について
引用元:KDDI株式会社
会社概要
KDDI株式会社は、1984年6月1日に設立された日本の大手電気通信事業者です。
本社は東京都千代田区飯田橋で、東京都新宿区西新宿に本店があります。
KDDI株式会社のメイン事業は主に電気通信事業で、携帯電話事業を中心としたモバイル通信サービス、固定通信サービス、インターネットサービスです。
特にauブランドでの携帯電話事業はKDDIの中核をなす部分で、高品質な通信サービスと幅広い端末の選択肢、多様な料金プランが提供されています。
KDDIの強みは高度な技術力と革新的なサービス開発です。
モバイルネットワークの高速化や安定化に向けた継続的な技術革新を行っており、5Gなどの最新通信技術への対応も積極的に行っています。
また、多様な顧客ニーズに合わせたサービス展開や、EZwebなどのユニークなモバイルデータサービスの提供もKDDIの特徴の一つです。
KDDIは、技術革新と顧客サービスの向上を通じて、競争の激しい通信市場において継続的な成長を遂げています。
グローバル市場においても、提携や事業展開を進め、国際的な通信事業者としての地位を強化しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
KDDI株式会社の2023年3月期の連結業績では、売上高が前年比4.1%増の約5.67兆円、営業利益が前年比1.4%増の約1.08兆円でした。
この成果は、同社の二つの主要セグメント「パーソナルセグメント」と「ビジネスセグメント」の強固なパフォーマンスによるものです。
パーソナルセグメントでは、個人顧客向けに携帯電話サービスやインターネット接続サービスなどを提供し、ビジネスセグメントでは企業向けの通信サービスやソリューションを展開しています。
これらのセグメントの貢献により、KDDIは安定した成長を遂げています。
参照ページ:
各事業セグメントの解説
KDDIの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
パーソナルセグメント | 一般消費者向けに幅広い通信サービスを提供します。主に携帯電話サービス、インターネット接続、そして関連するデータサービスが含まれます。消費者の日常生活に密接に関わるサービスを提供し、生活の質の向上に寄与することを目指しています。 |
ビジネスセグメント | 企業や団体向けの通信ソリューションを提供しています。このセグメントでは、企業の運営に不可欠なデータ通信サービス、クラウドサービス、セキュリティソリューションなどが含まれます。企業の効率化、セキュリティ強化、そしてビジネスの成長をサポートすることに重点を置いています。 |
事業別の代表的な会社
次に、KDDI株式会社の子会社になる、事業別主要グループ企業を紹介します。
KDDIグループの事業展開を多角化し、さまざまな顧客ニーズに応えるための幅広いサービスを提供しています。
パーソナルセグメント
会社名 | 役割 |
auコマース&ライフ株式会社 | 携帯電話サービスの補完として、ショッピングやエンターテイメントなど、多岐にわたる生活関連サービスを提供しています。 |
沖縄セルラー電話株式会社 | 沖縄地域に特化して携帯電話サービスを提供する企業で、地域密着型のサービス展開をしています。 |
ビッグローブ株式会社 | インターネットサービスプロバイダーとして、広範なインターネット接続サービスや関連サービスを提供し、デジタルコミュニケーションの分野で活動しています。 |
ビジネスセグメント
会社名 | 役割 |
KDDIウェブコミュニケーションズ株式会社 | 企業向けにクラウドサービスやウェブソリューションを提供し、ビジネスのデジタル化や効率化をサポートしています。 |
テレハウス株式会社 | データセンターの運営を主業務とし、国内外でのデータ管理やセキュリティ対策を手がけています。 |
KDDI総合研究所 | 最先端の通信技術や新しいサービス開発に取り組む研究機関で、KDDIの技術革新を支えています。 |
KDDIグループで働いている社員は?
平均勤続年数は?
KDDIグループの平均勤続年数は17.4年で、厚生労働省が発表した大企業の平均勤続年数13.9年よりも長い結果でした。
KDDIグループは社員の定着率が高いといえるでしょう。
平均年収は?
23年3月期の有価証券報告書を見ると、KDDIグループの平均年収は943万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、全国平均よりも大幅に上回っています。
平均残業時間は?
KDDIグループの従業員の平均残業時間は、1ヶ月あたり26時間でした。
厚生労働省が発表した一般労働者の月平均残業時間は13.8時間なので、平均よりも残業が多いといえるでしょう。
平均ボーナス額は?
KDDIグループの平均年収から金額を算出すると、150万円程度だと推測されます。
これは国税庁の民間給与実態統計調査にもとづく賞与の割合(約16%)を参考にした計算によるものです。
しかしこれは推定値であり、実際のボーナス額は個々の社員の職位や業績などによって異なるため、正確な数値ではないことに注意してください。
どんな文化なの?
KDDIの経営方針は「世のため人のために役立つ事業」です。
企業理念として「心を高める」を掲げ、これを実現するためのKDDIフィロソフィ(考え方や価値観、行動規範)を持っています。
KDDIは、社員が一丸となってこれらの価値を共有し、実践することで、お客様に感動を提供し、コミュニケーションを基盤とする豊かな社会の実現に貢献していく姿勢を示しています。
参照ページ:
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
引用元:業界動向リサーチ「通信業界売上高&シェアランキング(2021年-2022年)」
通信市場におけるKDDIの立ち位置は、日本国内での大手通信事業者の一角を占めています。
日本の携帯電話市場ではauブランドを通じて大きなシェアを有しており、競合他社と比較しても高い競争力を持っています。
さらに、固定通信やインターネットサービス市場においても安定したサービスと広範な顧客基盤を持ち、国内通信市場における重要なプレイヤーとなっています。
競合4社の情報もまとめました。
会社名 | 売上高 | 就職偏差値・難易度 |
NTT | 12兆1,564億円 | 60 |
ソフトバンクグループ | 6兆2,215億円 | 56 |
KDDI | 5兆4,467億円 | 63 |
NTTドコモ | 4兆7,138億円 | 63 |
KDDIグループの新卒募集要項について
KDDIグループの採用方法はグループごとに採用しているため内容が異なるため、詳細を希望される方は就きたい会社の採用項目をチェックしましょう。
ここでは、KDDI株式会社を参考に紹介していきます。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | KDDIでは、採用において2つのコースがあります。 ①OPENコース<初期配属領域を確約しない> ご自身の専門分野に関わらず、 KDDIの幅広い事業領域・技術領域で経験を積み成長したい方 ②WILLコース<初期配属領域を確約> ご自身の専門分野を活かし、 当該専門分野で経験を積み成長したい方 ※WILLコースを選択された方は、OPENコースとの併願が可能です。 エントリーシート内にて、WILLコースを選択された方に対して、OPENコースを併願するかを確認しますので、併願の有無を選択してください。 |
給与(2025年4月支給予定) | 月給:270,000円~ ※卒業学位による差はありません ※高度なスキル・専門性を所有し、入社後の業務にて発揮が期待される場合は個別に設定 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 新入社員研修&フォローアップ研修、新任ライン長研修、キャリアセミナー(若手/ミドル/エルダー) |
福利厚生 | ・保険:健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険など ・財産形成:各種財形貯蓄制度、社員持株会 ・共済会:KDDIグループ共済会 (相互援助給付、生活支援制度、団体保険、団体扱い生命保険、各スポーツクラブ、ゴルフ場、百貨店優待、テーマパーク・リゾート施設利用割引など) ・住宅関連:提携住宅ローン、社宅(当社規定の条件を満たす場合) ・保養施設:全国約75カ所の契約保養所、ベネフィットステーション |
求める人材
KDDI株式会社では目標に向かって努力を続ける人、周囲と協調して変革を推進できる人を求めています。
社内のチームワークを大切にし、チームで協働することで大きな成果を生むと考えているからです。
単独で行動するよりもチームで働くことを好む人が向いています。
また、選考では人物重視のアプローチをとり、異なる個性や背景をもつ人材を広く受け入れています。
KDDIは通信サービスとライフデザインサービスの融合を進め、「お客さまに体験価値を提供するビジネスへの変革」を目指しています。
情熱を持ち、通信業界での挑戦を望む人材を歓迎しています。
新卒採用のフロー
KDDI株式会社の選考フローは、下記のとおりです。
- プレエントリー/本エントリー
- 書類選考(ES・Webテスト)
- 面接
- 内々定
①プレエントリー/本エントリー
KDDI株式会社の採用ページか、リクナビよりプレエントリーをします。
プレエントリー後に本エントリーの案内が届くでしょう。
②書類選考(エントリーシート)
KDDI株式会社の24卒のエントリーシートでは、下記の質問が問われました。
- コースで実現したいこと、活かしたい自身の強み
- 学生時代力を入れたこと
- あなたが大学入学以降に取り組んだ最も難易度の高かった経験について教えてください
- 選択したコースでどのようなことを実現したいですか。そして、このコースで活かしたい自身の強みについてお答えください
「選択したコースでの実現したいことや活かしたい強み」についての質問は、就活生が、どのように自分のスキルや経験をKDDIでの仕事に活かすか理解するためのものです。
困難な経験に関する質問は、応募者の問題解決能力や逆境に対する対応力を評価するためだと考えられます。
求める人物像である「目標に向かって努力を続ける人」と合致した内容を意識すると、通過しやすくなるでしょう。
また、エントリーシートについては下記の記事でも詳しく解説しています。
ぜひご参考にしてください。
Webテスト(SPI)
Webテストは一般的に玉手箱形式で行われ、言語、非言語、英語、性格検査などを含み、約1時間程度で完了します。
就活生の多様な能力や性格特性を測定し、会社のニーズに適合するかどうかを評価するために実施されます。
下記のページも参考にSPI対策をしましょう!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
③複数回面接
KDDI株式会社の面接は、学生一人に対して面接官は一人〜三人で行われます。
口コミを見ると、雰囲気は和やかで質問に答えやすいとわかるでしょう。
- 自己紹介
- 学生時代に力をいれたこと
- 志望動機
- 競合との比較
- KDDIで最近気になっているニュース
- 逆質問
内定を勝ち取るためには、最終面接での深掘りされた質問や実務に関する質問に備えることが重要です。
和やかな雰囲気の中で進む面接でも、緊張感を緩めずに自信を持って返答することが大切です。
求める人物像である「目標に向かって努力を続ける人、周囲と協調して変革を推進できる人」を意識し、面接対策をしっかり行いましょう。
また、実際の職場環境や雰囲気を確認し、自分がどのような環境で働くのかをイメージすることで、内定を勝ち取るモチベーションが高まるでしょう。
以下のページもぜひご覧ください。
④内々定
複数の面接を通過すれば内々定です。
採用大学
KDDI株式会社の過去の採用大学は以下のとおりです。
学力レベルが高い大学の実績が多いことからも、学歴フィルターは多少あると考えられるでしょう。
早稲田大学、上智大学、慶應義塾大学、横浜国立大学、京都大学、明治大学、北海道大学、電気通信大学、法政大学、筑波大学、東京工業大学、東京理科大学、東京大学、神戸大学、東北大学、大阪大学、九州大学、青山学院大学、中央大学 立教大学、立命館大学 |
就職偏差値・難易度
最後にKDDI株式会社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は難しいといえます。
その理由として以下の2点が挙げられます。
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターが多少あるから
- 採用倍率が高いから
KDDI株式会社の採用倍率をリクナビのプレエントリー数から計算します。
- プレエントリー数:11,559名
- 採用人数:300名(最大人数)
- 採用倍率:約38倍
採用倍率は約38倍と非常に高い結果となりました。
選考フロー自体は特別なものではないですが、グループ面接がないことを考えると、エントリーシートやWebテスト(SPI)で人数が絞り込まれることが予想できるでしょう。
選考対策をすれば内定のチャンスはあるので、しっかりと準備してください。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
DDI株式会社は1984年設立の日本の大手電気通信事業者です。
特にauブランドの携帯電話サービスで知られ、高品質な通信サービスと多様な料金プランを提供しています。
2023年3月期の財務報告では売上高と営業利益が前年比で増加し、ビジネスとパーソナルの両セグメントで安定した成長を遂げています。
KDDIグループの子会社もさまざまな顧客ニーズに応えるサービスを提供し、グループ全体の多角化戦略を支えています。
KDDIグループの企業文化は「心を高める」理念に基づいており、これを通じてお客様に感動を提供し、豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。
就職を目指す学生にとって、KDDIの多角的な事業展開と安定した成長は魅力でしょう。
選考は採用倍率が高く、簡単ではありません。
しかしエントリーシート、SPI試験、面接と各選考の対策をしっかり実施すれば、チャンスは十分にあります。
ぜひこの記事を参考にして励んでください。