【企業分析】日本ヒューレット・パッカードの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月28日更新
はじめに
日本ヒューレット・パッカード合同会社は、東京都江東区に本社を置くコンピューター、コンピューター周辺機器、 ソフトウェア製品の開発・製造・輸入・販売・リース、ITサービスなどを行う企業です。
日本各地に事業所があり、主に企業向けのネットワーク機器やサーバーの販売や、ITソフト、ソリューションなどを提供しています。
今回は、そんな日本ヒューレット・パッカードの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
日本ヒューレット・パッカードへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 日本ヒューレット・パッカードの仕事内容が気になる
- 日本ヒューレット・パッカードの就職難易度を知りたい
- 日本ヒューレット・パッカードの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、企業向けIT機器販売の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
この記事の結論
日本ヒューレット・パッカードの就職難易度は、やや高いといえます。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、やや高い目の難易度とわかります。
採用大学についても様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
選考対策として独特なのが、「自分史ワークシート」と「会社説明会の場で記述するエントリーシート」です。
特に自分史ワークシートは他の企業ではメジャーではないため、事前準備を進めたうえで説明会に参加しましょう。
募集している職種は企画販売コンサルタントです。
業務内容は、主に店舗での対面営業に従事することです。
商材は配属される販売部門によって異なりますが、家電機器の取り扱いがメインでしょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
日本ヒューレット・パッカードについて
出典:日本ヒューレット・パッカード本社ビル | 施工実績 | 清水建設 (shimz.co.jp)
会社概要
日本ヒューレット・パッカード合同会社は、エンタープライズ製品(サーバー、ネットワーク機器等)の製造・販売、ソリューションサービスの提供を主とする日本のコンピューター関連企業です。
横河電機とヒューレット・パッカードの合弁企業である横河ヒューレット・パッカードが前身です。
日本ヒューレット・パッカードは、サーバーやネットワーク機器を取り扱う会社です。
かつて行っていたパソコンの販売やプリンターの販売は、2015年8月1日付で分社された日本ヒューレット・パッカードへ移管しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
日本ヒューレット・パッカードの売上、決算については非公開です。
しかし、2019年分の売上については決算公告が出ていました。
ここ数年は売上が上昇基調であり、アメリカのヒューレット・パッカード本社の業績も好調です。
- 売上高2,274億円
- 当期純利益8億円
- 利益剰余金309億円
- 2016年~2018年は売上高2000億円前後で推移
参照ページ
業務・財務情報 ヒューレット・パッカード・エンタープライズ[HPE/HewlettPackard]日経会社情報DIGITAL – 日本経済新聞 (nikkei.com)
日本ヒューレット・パッカード株式会社の決算/売上/経常利益を調べ、世間の評判を徹底調査 – 起業ログ (kigyolog.com)
各事業セグメントの解説
日本ヒューレット・パッカード合同会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
コンピューター、コンピューター周辺機器、ソフトウェア製品の開発・製造・輸入・販売 | パソコン、プリンター以外のコンピューター機器の製造販売輸入。 |
リース | 上記製品の企業向けリース
|
ITサービス | ソリューションサービスの提供 |
普段イメージするパソコンメーカーとしてのヒューレット・パッカードは、別会社になっています。
日本ヒューレット・パッカードはあくまで業務用のIT機器、ソフトウェアの販売やリース、ソリューションの提供をしている会社です。
有名なパソコン販売などは、日本ヒューレット・パッカードではしていないのでご注意ください。
参照ページ:
日本ヒューレット・パッカードで働いている社員は?
平均勤続年数は?
日本ヒューレット・パッカードの平均勤続年数は以下となります。
- 技術職:女性11.92年、男性16.35 年
- 事務職:女性12.61年、男性14.68年
小売業の平均勤続年数は11.4年であることから、男性は平均より長く、女性は同程度だとわかります。
男女の差が大きいことにご注意ください。
平均年収は?
2022年度の日本ヒューレット・パッカードの平均年収は、850万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考慮すると、 全国平均よりも高い水準です。
同じ「小売業」の上場企業平均年収は505万円でした。
外資系企業ということもあり、かなり高くなっています。
平均残業時間は?
日本ヒューレット・パッカードの従業員の平均残業時間は、公式データとして公開していません。
就職サイトでも残業時間だけが抜けています。
口コミサイトを確認すると、残業時間はとても多いという意見が圧倒的でした。
毎月100時間近く残業する過労死ラインの人もいるようです。
平均ボーナス額は?
賞与は夏に3か月、冬に3か月。 冬に評価によって追加のボーナスが出ます。
平均的に、毎年7ヶ月分くらいはボーナスが出るでしょう。
どんな文化なの?
日本ヒューレット・パッカードには、性善説、前向き、活気がある、風通しが良い組織体制といった評判があります。
マネージャー以外の職種がフラットなので風通しがよいなど、外資系企業の良い面が出ています。
現在はテレワークも積極的に活用しているため、残業が多い中でも比較的メリハリをつけた働き方ができるでしょう。
通勤時間がなくなれば、その分プライベートに充てられるはずです。
残業が多い社風ですが、テレワークの浸透でいくらか楽になった可能性があります。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいコンピューター周辺機器業界での、日本ヒューレット・パッカードの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し、他社と比較してみても、日本ヒューレット・パッカードはトップクラスだとわかります。
理由として、以下の要因があると考えられます。
- 多角的な事業戦略:日本ヒューレット・パッカードは家電販売に限定せず、携帯電話販売、インターネットサービス、さらには保険サービスなど多様なビジネスモデルを展開しています。これにより、市場の変化に柔軟に対応し、売上の多角化を実現しています。
- 店舗とオンラインの統合:日本ヒューレット・パッカードは店舗ベースの販売とオンライン販売の両方に注力しています。特にオンライン販売の強化は、近年の消費者行動の変化に対応し、より広範な顧客基盤へアクセスする手段となっています。
- M&Aによる事業拡大:日本ヒューレット・パッカードは積極的なM&A(合併・買収)戦略を展開しています。これにより、新しい市場への進出や既存事業の拡大を図り、売上の増加に寄与しています。
以上の要素により、日本ヒューレット・パッカードは小売業界の中でもトップクラスの売上高を生み出しているといえるでしょう。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
日本ヒューレット・パッカード | 2274億円 | 850万円 | 61 | 外事系の自由な社風 |
日本IBM | 8693億円 | 919万円 | 65 | 質実剛健 |
NTTデータ | 3兆5000億円 | 828万円 | 67 | 保守的で堅実 |
富士通 | 3兆8000億円 | 870万円 | 60 | 日本的経営の良さ |
日本ヒューレット・パッカードの新卒募集要項について
以下に日本ヒューレット・パッカードの新卒募集要項についてまとめました。
大きく分けて文系、営業系と理系、エンジニア系に分かれています。
各項目 | 詳細 |
職種 | セールススペシャリスト・プリセールスコンサルタント システムエンジニア・サービスエンジニア |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学院了 月給:266,200円 大学卒 月給:248,700円 備考:残業手当、交通費、各種役職手当等別途支給 |
賞与 | 固定賞与:年2回 月額基本給×6(夏3、冬3)ケ月分+人事考課反映分 |
研修制度 | ・新入社員研修 ・各種社員研修(入社後2年目以降) *全社共通研修 (キャリア開発、英語、 プレゼンテーション、問題解決に必要なコミュニケーション、プロジェクト・マネジメントなど) *ビジネス固有プログラム (技術研修、製品知識、セールススキルなど) |
福利厚生 | 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災)) 福利厚生:Employee Stock Purchase Plan(社員持株制度)、健康保険組合、退職年金制度(確定拠出年金制度)、各種保険プログラム、育児・介護休業制度、財形貯蓄、次世代法に基づく行動計画への取り組み(次世代認定マークを4期連続取得)、社員のメンタルヘルス・ケアに関する各種取り組み 等 |
求める人材
日本ヒューレット・パッカード合同会社が求める人材を紹介します。
先輩社員からのインタビューで共通するのは以下の要素です。
1. 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる
様々なソリューションも重要な業務です。
要件定義をしっかりするためにもこの能力が不可欠です。
2. リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる
主体的に物事を進める意味でもリーダーシップは不可欠です。
3. 個人として努力し、成果をあげることができる
外資系企業ですので結果を何よりも求められます。
残業が多いのもこれに起因しています。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかが見られるでしょう。
ぜひ意識して選考に臨んでください。
自分なりの考えを持ち、それを話し、書けることが重要です。
新卒採用のフロー
日本ヒューレット・パッカードの選考は、下記の通りの選考フローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
日本ヒューレット・パッカード公式サイトの新卒採用から、その年に提携している就職サイト(リクナビやマイナビ)にアクセスします。
そこで必要事項を入力し、エントリーボタンを押して提出しましょう。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問に回答し、Web上で入力し、送信したら終了です。
②グループディスカッション
日本ヒューレット・パッカードでは、まずグループディスカッションを行います。グループディスカッションは、参加するメンバーによって自分の役割が変わります。
しかし受け身にならず、しっかり能動的に演じることが大切です。
あくまで選考の過程の一つなので、自分の意見に固執しないように気を付けてください。
③適性検査
適性検査がSPIなのかは、その年によって異なるでしょう。
対策をしっかり行って臨んでください。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④複数回面接
日本ヒューレット・パッカードでは、新卒社員にとって「成長できる場になり得るのか」を最も重要視して面接を実施します。
個々に合わせて選考を行うため、回数はその方によって異なるでしょう。
最終面接は、学生1人と人事部長の面接官1人で40分程度オンラインで行われます。自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認がされます。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- システムインテグレーターの将来
- システムについてどのくらい詳しいか
- ガクチカ
- 入社後にどんな風に貢献できるか
- なぜこの業界、この会社なのか
最終になるにつれて質問が深堀りされ、実務に適性があるか確かめるような質問が増えてきます。
ここ数年はオンライン面接でしたが、対面回帰の風潮の中、対面面接に戻る可能性があります。
自分がシステム開発、システム営業でなにができるのか、具体的なイメージを持ちながら進めることが大切です。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
日本ヒューレット・パッカードの採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学・大学院>
青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、神戸大学、フェリス女学院大、一橋大学、横浜国立大学、学習院大学、関西学院大学、関西大学、京都大学、九州大学、九州工業大学、慶応義塾大学、千葉工業大学、広島大学、国際基督教大学、芝浦工業大学、首都大学東京、上智大学、信州大学、新潟大学、静岡大学、千葉大学、早稲田大学、大阪大学、筑波大学、中央大学、津田塾大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京女子大学、東京大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、奈良女子大学、奈良先端科学技術大学院大学、日本女子大学、白百合女子大学、法政大学、北海道大学、名古屋大学、明治大学、立教大学、立命館大学 他 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、日本ヒューレット・パッカードは多様な学生層からの就活生も積極的に採用しています。
国公立大、およびMARCH、関関同立以上の学歴であれば積極的に狙っていけるはずです。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいでしょう。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、日本ヒューレット・パッカードの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや高いといえます。
その理由としては以下の3点が挙げられます。
・採用フローとして特別なステップがない
・採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない(MARCH、関関同立以上であれば大丈夫)
・初任給がかなり高く、新人でも相応の給料が得られる、稼げる
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかりと対策していれば難しすぎることはないでしょう。
外資系特有の英語試験もありません。
しっかりと対策を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
日本ヒューレット・パッカードは、コンピューター、コンピューター周辺機器、 ソフトウェア製品の開発・製造・輸入・販売・リース、ITサービスなどを行う企業です。
パソコンやプリンターの製造販売は、関連会社である日本HPに移管しているので、ご注意ください。
そこまで学歴重視をする企業ではないため、国公立大やMARCH、関関同立以上であれば問題なく狙えるでしょう。
全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね