【企業分析】因幡電機産業の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
因幡電機産業は電設業界に属している企業です。
電設業界のリーディングカンパニーであり、多くの施設へ電設資材の提供を行っています。
電設資材事業以外にも産業機器事業や自社製品事業を展開しているのも特徴です。
3つの事業セグメントのそれぞれに強みがあり、業界内で大きな競争力を有しています。
本記事ではそんな因幡電機産業について、企業研究のための基礎知識から業界での立ち位置、選考対策などの情報をご紹介します。
本記事では以下のような情報を求めている方のために情報をまとめました。企業分析のための参考にしてください。
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- 因幡電機産業の仕事内容
- 因幡電機産業の就職難易度
- 因幡電機産業の選考対策
また、電設業界の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
本記事の結論を説明すると、因幡電機産業の就職難易度は平均よりもやや高いと考えています。
因幡電機産業の採用大学は幅広い偏差値帯の大学が含まれているのが特徴的です。
また、平均給与は業界平均を大きく上回っています。
これらの点から因幡電機産業には学歴フィルターがないけれども、採用そのものは難しい部類に属するといえるでしょう。
選考対策としては特別な選考フローが含まれておらず、基本的な対策をしっかり行うことが重要になります。
因幡電機産業は商社とメーカーの両方の側面を持つ企業であり、募集職種には営業職や技術職、事務職が含まれています。
さまざまな仕事が存在するため、それぞれの希望に合わせて選ぶことが可能です。
次の章からは因幡電機産業の事業内容や就活に突破するために役立つ情報まで詳しくご紹介します。
因幡電機産業株式会社について
出典元：因幡電機産業
会社概要
因幡電機産業株式会社は1938年に創業した歴史のある会社で、本社は大阪と東京にあります。
営業所は全国各地に存在しており、工場は国外にも設置されています。
因幡電機産業が手掛けている事業は「電設資材事業」と「産業機器事業」、「自社製品事業」の3つです。
電設資材の専門商社であり、オリジナル製品の開発も行っています。
電設資材事業は、建物に使われる電線ケーブル類や照明器具、受配電機器などさまざまな商材を提供しています。
環境に配慮した商品にこだわっているのが特徴で、持続可能な発展に寄与するビジネスを推進しているのが特徴です。
産業機器事業ではロボットや制御機器などを組み合わせたシステムの提案や自社製品の開発などでクライアントに最適なソリューションを提供しています。
2,000社以上の取引先とのネットワークがあり、幅広いメーカーの商材を取り扱っているのが強みです。
自社製品事業としては、「INABA DENKO（因幡電工）」と「Abaniact（アバニアクト）」、「PATLITE」という3つのブランドを展開しています。
「INABA DENKO（因幡電工）」は空調用配管化粧カバーや給排水配管関連部材などのブランドです。
「Abaniact（アバニアクト）」はエコライフ支援システムやマルチメディア対応廃線システムなどを展開しています。
「PATLITE」は表示灯や音声機器、表示機器などを展開するブランドです。
上記3つの事業を中心に事業を展開しており、2023年の3月期には売上高が3,000億円を超えました。
創業85年を超えて未だに成長を続けているのが因幡電機産業です。
参照ページ
各事業別の売上規模
因幡電機産業の2023年3月期の売上高は3,242億8,300万円です。
この売上の中には、電設資材事業、産業機器事業、自社製品事業が含まれています。
それぞれの事業セグメントごとの売上高は以下の通りです。
- 電設資材事業の売上高は2,126億5,300万円で7.2％増でした。セグメント利益は95億6,300万円で21％増です。
- 産業機器事業の売上高は410億9,300万円で18％増でした。セグメント利益は21億1,300万円で45％増です。
- 自社製品事業の売上高は705億3,500万円で8.3％増でした。セグメント利益は125億7,000万円で0.2％増です。
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各事業セグメントの解説
因幡電機産業株式会社の主な事業セグメントについて以下にまとめました。
| 事業部門 | 活動内容 |
| 電設資材事業 | 電線ケーブル線、配線器具、配管類、空調機器、防災セキュリティシステム、太陽光発電システム、工具類など。環境配慮型商品を軸に添えて販売する。 |
| 産業機器事業 | 産業用ロボットや制御機器のシステム、FA・制御や画像処理のシステム、オリジナル製品の開発。 |
| 自社製品事業 | 空調関連部材、給水システム部材、情報廃線システム、表示灯・回転灯、散光式警光灯などを展開する。 |
因幡電機産業は住宅やオフィスビルなどの電気設備に使われるさまざまな商材を展開しています。
さまざまなメーカーの製品を取り揃えているだけではなく、プライベートブランドの展開も行っているのが特徴です。
また、産業機器事業として、ものづくりの現場における課題を解決するソリューションの提供を行っています。
産業用ロボットや制御機器を組み合わせたシステムやオリジナル製品などを提供し、生産性の向上や品質管理などの課題を解決します。
自社製品事業として、自社ブランドを展開しているのも因幡電機産業の特徴です。
空調関連部材や情報廃線システム、散光式警光灯といった製品を展開しています。
省エネルギーや省資源などを意識し、地球にやさしい製品を提案することを心がけています。
因幡電機産業は商社としてさまざまなメーカーの商品を取り揃え、メーカーとして自社製品を展開しており、2つの面を持った企業です。
因幡電機産業で働いている社員は？
平均勤続年数は？
因幡電機産業の平均勤続年数は13. 9年です。
全産業の平均勤続年数は12. 7年、卸売業の平均勤続年数は14. 8年となっています。
因幡電機産業の平均勤続年数は平均的な数値です。
平均年収は？
因幡電機産業の2022年の平均年収は894万円でした。
卸売業の平均年収は441万円のため、因幡電機産業の平均年収は業界平均を大きく上回ります。
ちなみに全産業の平均年収は458万円です。
平均残業時間は？
因幡電機産業の2022年の平均残業時間は15.2時間でした。
卸売業の平均残業時間は7.4時間のため、因幡電機産業は平均よりも残業時間は長いです。
平均ボーナス額は？
因幡電機産業の平均ボーナス額は公式の情報からチェックできません。
平均ボーナス額の推定は143万円程度です。
これは国税庁のデータから平均給与に占める賞与額の割合が約16％という点を根拠としています。
ただし、上記の平均ボーナスの推定額はあくまでも目安です。
また、因幡電機産業では賞与が年2回支給されます。
どんな文化なの？
因幡電機産業は若手に大きな裁量権と責任を与えるのが特徴的な文化です。
「人材育成が企業成長の鍵」という考え方を重視しています。
若手が主体的に判断できる機会を多く与えており、自分で考えて仕事に取り組む姿勢を養えます。
プレッシャーのかかる場面を経験させて、大きく成長するきっかけを与える企業文化です。
それぞれの社員が自身の役割と責任を自覚するようになり、それが企業全体の成長に大きく寄与します。
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就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
卸売業を営み、電設業界に属している因幡電機産業の業界内での立ち位置についてご紹介します。
因幡電機産業は電設業界におけるリーディングカンパニーとして有名です。
業界他社と比較して圧倒的に売上高が大きく、トップシェアを誇ります。
因幡電機産業が業界内で現在の立ち位置を占める理由として以下の要因が考えられるでしょう。
- 多角的な事業展開：因幡電機産業は電設資材事業に加えて産業機器事業や自社製品事業も展開している企業です。それぞれのセグメントにおいて大きな競争力を有しており、売上の拡大に繋がっています。
- 商社とメーカー機能を併せ持つ：因幡電機産業は電設資材を扱う商社であり、自社製品の開発を行うメーカー機能も持っています。技術商社として業界内で独自の地位を有しているのが成功の要因です。
- 環境配慮型商品にこだわる：因幡電機産業の扱う商品は環境に配慮したものばかりです。持続可能な発展に貢献するために取り扱う商品に強いこだわりがあります。
以下に因幡電機産業の競合4社の情報をまとめたので、参考にしてください。
| 会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| 因幡電機産業 | 3,242億8,300万円 | 894万円 | 不明 | 人材育成を大事にする社風 |
| 泉州電業 | 1,249億6,700万円 | 649万円 | 不明 | チームワークを大事にする社風 |
| トシン・グループ | 399億3,520万円 | 不明 | 不明 | コミュニケーションを大事にする社風 |
| 藤井産業 | 827億1,471万円 | 679万円 | 不明 | 柔軟な志向を尊重する社風 |
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因幡電機産業の新卒募集要項について
以下に因幡電機産業の新卒募集要項の詳細をまとめました。
因幡電機産業は初任給の水準が高く、諸手当も充実しているのは嬉しい点です。
業績賞与制度が用意されており、頑張りが認められます。
各種研修制度が充実しており、それぞれのキャリアに応じて必要な研修を受けられるのが特徴です。
成長意欲の高い社員のための自己啓発支援制度があり、会社に学校代や通信教育費などを支給してもらえます。
福利厚生もたくさんあり、生活や将来の不安を取り除いてくれる制度が充実しています。
| 職種 | 総合職
営業職：ルート営業、セールスエンジニア 技術職：施工管理、製品開発、生産技術 事務職：経理・財務、人事・総務、情報システム 一般職 事務職：営業事務、一般事務 |
| 給与（2023年4月入社 初任給実績） | 総合職
大学卒：月給260,000円 修士了：月給271,000円 一般職 大学卒：201,800円 短大卒：192,800円 備考：通勤手当、役職手当、時間外手当、子ども手当など |
| 賞与 | 年2回(夏、冬)
業績賞与制度(7月) |
| 研修制度 | 内定者・新入社員研究、商品勉強会、ソフトウェア講習会、先輩同行営業、メーカー研修、選抜研修、自己啓発支援制度など |
| 福利厚生 | 各種保険完備（雇用・労災・健康・厚生年金）、従業員持株会制度、確定拠出型年金、財形貯蓄奨励金制度、借り上げ住宅、単独健康保険組合、従業員組合、同好会など |
参照ページ
求める人材
因幡電機産業株式会社が求めている人材像は以下の通りです。
1.コミュニケーション力
相手の話に耳を傾けて正しく理解して円滑にコミュニケーションを取れる能力のある人材が求められています。
2.自考力
常識を当たり前と捉えずに自分なりの考え方で解決策を導き出せる人材を求めています。
3.チャレンジ精神
失敗を恐れずに新しいことに向かって果敢に前へ一歩踏み出していける人材が必要とされています。
4.胆力
困難な状況からもすぐに逃げ出さずに向き合い、解決策を探し出して乗り越えられる人材が求められています。
5.思いやり
相手がどのように感じているのかを読み取って、相手を思いやる気持ちを持てる人材が求められています。
以上の点を満たしている人材は因幡電機産業の求める人物像と合致しています。
エントリーシートの提出や面接の際には上記の要素を持つことを納得させることが重要です。
参照ページ
新卒採用のフロー
因幡電機産業の選考は以下のフローで進みます。
①新卒エントリー
因幡電機産業の採用サイトのマイページ内にある「予約・確認フォーム」から会社説明会の予約を受け付けています。メニューが表示されていない場合は、受付の期間外です。
会社説明会はマイページ内のWEB説明会でも常時配信しています。説明会の日程や開催エリアで都合が合わない場合は、WEB説明会をチェックしましょう。
また、会社を通してのOB・OG紹介は行っていません。
②会社説明会
会社説明会では因幡電機産業がどんな企業なのか具体的に説明されます。
他にも業界に関することや求める人物像などの説明もあるため、必ず参加しましょう。
因幡電機産業は商社とメーカーの両方の側面がある会社で特殊な部分があるため、会社について具体的にイメージするために説明会は役立ちます。
エントリーシートや面接の対策を進める上でも会社説明会の内容は重要になるため、しっかりと理解に務めましょう。
因幡電機産業に応募する際にはエントリーシートの提出が必要です。
エントリーシートはWEBで入力する形式でさまざまな項目が用意されています。
口コミから確認できたエントリーシートの内容は以下の通りです。
- 希望職種を選んだ理由
- これまでに打ち込んだ活動について
- 最も熱心に取り組んだ学業
エントリーシートの内容に基づいて面接の質問が行われるため、書き方は重要になります。
エントリーシートの書き方は以下のページも参考にしてください。
③集団面接・個人面接とSPI
一次面接は集団面接、二次試験は個人面接がいずれもオンラインで実施されます。
集団面接は学生が4人に面接官が1人の割合で、和やかな雰囲気で行われます。
さまざまな質問が行われ、回答した内容について深堀りされるため対策が必要です。
口コミから確認できた一次面接・二次面接の質問内容を以下にまとめました。
- 自己PR
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- 自身の強みを入社後にどんな場面で活かせるのか
- 学生時代に困難だったこと
- 就職活動の軸
また、WEBテストとしてSPIが実施されるため、こちらも対策が重要になります。
以下のページもぜひ参考にしてください！
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル～おすすめの参考書も紹介～
④役員面接
最終面接は学生1人に対して3人の面接官が担当します。
面接官は人事社員が1人に管理職の社員が2人です。
最終面接については、エントリーシートやこれまでの面接内容を踏まえた上で1人ずつから質問されます。
基本的にはエントリーシートやこれまでの面接を深掘りする質問が多いです。
最終面接について、口コミから確認できた質問内容をまとめます。
- 職種の希望理由
- 他社の選考状況
- 他社と比較して志望度はどれくらいか
- なぜ電設資材業界を志望したのか
- なぜ商社を志望したのか
- 研究内容の紹介
- 自己PR
最終面接では質問が深堀りされ、実務への適性があるか詳しくチェックされます。
自分のどんな点が実務で有利になるのか、どのように貢献できるのかをイメージしながら回答を考えましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
面接を突破すれば内定が決定します。
参照ページ
採用大学
因幡電機産業の採用大学を以下に掲載しました。
最難関大学から比較的容易な大学まで幅広いレベルの大学からの採用があり、学歴フィルターは存在しないと考えられます。
| ＜大学＞
愛知工業大学、青山学院大学、岩手大学、大分大学、大阪大学、金沢大学、金沢星稜大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、芝浦工業大学、専修大学、千葉大学、中央大学、東京大学、名古屋学院大学、日本大学、福岡大学、法政大学、三重大学、武蔵野大学、明治学院大学、山口大学、立正大学、立命館大学、龍谷大学、早稲田大学など |
上記には幅広いレベルの採用大学が含まれており、因幡電機産業はさまざまな学生層から積極的に採用を進めていることがわかります。
学歴だけが原因で落とされる可能性は低いでしょう。
エントリーシートや面接などの対策をしっかりと行うことで、因幡電機産業の内定獲得を目指せます。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえたうえで因幡電機産業の就職偏差値・難易度についてみていきます。
結論としては、因幡電機産業の就職偏差値・難易度は標準よりやや高いといえます。その理由として以下のポイントが挙げられます。
- 採用フローが標準的
- 採用大学から学歴フィルターがあまりないと考えられる
- 給与は平均を大きく上回っている
したがって、面接やエントリーシートの質問への対策をしっかりと行うことで、標準レベルの大学からも採用される可能性はあります。
ただし、採用大学には最難関大学も含まれていて、給与水準が高いことから競争は厳しくなるでしょう。
また、高偏差値の大学であっても、対策をしていないと落とされる可能性があります。
本記事を参考にした上で基本的な対策を行っておくことが大事です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか？
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
この機会にぜひチェックしてください。
まとめ
因幡電機産業は電設資材の提供を主な事業としていて、他にも産業機器や自社製品の提供も行っている企業です。
因幡電機産業は電設資材の専門商社としての一面と、自社開発の製品を展開するメーカーとしての一面を持っています。
他社にはない独自性を持っており、技術商社として業界を牽引している存在です。
電設資材の業界ではトップシェアを誇り、給与面での条件が良い企業のため、しっかりと企業研究を行ったかどうかが採用に影響するでしょう。
学歴フィルターが明確に存在するわけではないため、しっかりと対策をして応募することで採用の可能性は上がります。
ぜひともこの記事を参考にして選考に臨みましょう。
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